◇山登り◇ 日光市(足尾、日光) 大平山〜社山へ おおひらさん:1915m しゃざん:1826.6m 2014年 10月 25日 訪問 爺 (時間やルートは参考にしない事) |
今回は前置きなしで本題へと参りましょう、、、(笑) 午前4時半頃、銅親水公園に着き、ちょっと早い朝飯カップドンべーキツネを食べ、支度していると、埼玉県ナンバーの車が来て3人の方がすぐに支度を始めた.軽く挨拶を交わすと相手は塔ノ峰から中倉山へ行くという.それも10月初めに下降してきた沢を遡行して周回するのだという.どこへ行くのかと聞かれ、社山から大平山だと答え、お互い気をつけてとエールを交わす. 天気予報は晴れのみ、親水公園は霧に覆われていたが、ゲートを越え久蔵沢方向へ歩いて行くと霧はなくなり全天青空となった.空気が冷たいので見通しも素晴らしいに違いない.今日は南尾根から社山に登り、カラ沢中間尾根からカラ沢本流の50m大滝を拝み稜線に乗って大平山回りで帰るという計画だった.南尾根取り付きに着いてちょっと考えた.これだけ空気が澄み青空抜群の日に来られるなんてそうはない.此処は前に下山した尾根を登り足尾の盟主を仰ぎながら大平山に向かう事にしようか.社山から回ったのでは午後になり、遠望は霞がちになるだろう.と、単純に・・・変更.そのまま、安蘇沢林道を辿る. 取り付きが判ってる積もりがロクに地図など確認しない悪いくせがすぐに出る.以前林道に下りた所は、枝沢の橋の手前でカーブミラーのある所だった.それを覚えていて通り過ぎない様注意していくが、通り過ぎてしまったのか? 道路工事が行われていて、道路には鉄筋が敷かれていた.アスファルト舗装ではなくコンクリート舗装をする様だ.その距離が結構長く綺麗に敷かされた鉄筋の上を歩くのは(工事の人が)誰もいないけど気がひけるから端っこを通って行く.そんな事をしてる間に取り付きを通り過ぎてしまったらしい.鉄筋道路を戻るのも面倒だし、仕方がないから林道を通ってあの監視カメラがある所から尾根に取り付こう.と、決めたが凡ミスはこれだけでは終わらなかった. |
銅親水公園は朝霧 5:50 |
中々の光景です |
安蘇沢林道の展望の良い場所で |
見た事がある滝でした |
何と、淀沢でしたよ 7:15 |
急斜面を登っていきます |
安蘇沢林道から拭沢林道に入るのだが、あろうことか手前の林道に入ってしまった.何の疑いもなくその林道を歩いて行くと、右から滝が落ちている.おおっ、拭沢林道(←と思っているバカ爺)
には中々立派な滝があるではないか! と、コンデジに納めて、、、何だか見た事がある様な気がするな、と、思ったが まあ似ているのは結構あるからそのまま歩いて行くと前方に堰堤が出てきて林道はジ・エンド.堰堤の銘板を見たら「淀沢」.間違えてるぞ、オイ! 前にちょっと遡行した沢じゃないか. 此処は嘆いてもしょうがない.なら、この上に林道はある筈.大きく回り込んでる林道だからショートカットしたと思えばいいじゃないか.と、堰堤の所から左岸斜面登った.むむっ、中々の急斜面だ.喘ぎ喘ぎ、25分程のアルバイト.ふう、疲れた.ショートカットになってるんだろうか? 拭沢林道を終点まで歩き、監視カメラのある(あった)所に出ると皇海山が見事に良く見える.雲一つない真っ青な青空に威張っている様だ.上はもう紅葉が過ぎている様だがモミジ尾根は旬の様に見える.今年もモミジ尾根は行けなかったが、来年は是非訪れてみたい. |
林道から滝が見えました、前はこれを遡っていったのですねぇ |
石塔尾根もくっきり、ほんと手前の平らな尾根を登る計画でした |
監視カメラ広場から皇海山 |
尾根を少し登って ダム、赤倉方面 ガスはとれてます |
笹尾根を登ります |
何と、富士山がハッキリ見えましたよ♪ でも画像では・・・ |
皇海山、鋸山 雲一つない青空 思わずヤッホー(と、声はあげませんでしたが) |
黒檜〜社山稜線の後ろに男体山が頭を出しました 右はこれから回る社山です |
尾根を登り、針葉樹林帯を過ぎて笹原の開けた所に出ると気分が良い.皇海山、庚申山は言うに及ばず、松木川右岸の荒涼とした斜面がしっかり見える.オロ山は何処かと目を凝らしたら庚申山の手前に同化して見え、一瞬見ただけでは判らない.尾根合流点の1805Pから踏み後が明瞭になり、落ち込んでいる丹平冶沢を覗きながら小ピークっぽい”こんもり”を越えていく.大平山の西南にある笹斜面は相変わらずやや深い.踏み後をロストした途端笹に隠れていた枯れ木に右足の脛をゴンッ.イテテと言いながら2,3分後に同じ右足の膝(お皿)少し上をゴッツン・・・これは痛かった. 痛くて暫くジッとしていたらズボンから血が滲み出てきた.取り敢えずそのまま大平山頂に登り、ズボンをたくし上げて応急処置をする.マキロンを振りかけたら思わずイテェーーッと叫ぶ.ま、誰もいないからだったけど(笑) 少し大きなカットバンを貼ったら、患部が暖かく感じられ、痛みも治まった気がした.富士山がとてもよく見えたので思いっきりズームで撮り、東寄りのピークへ移動して枯れ木に座り休憩.水とパンでエネルギーを補給する. |
初めて登った時は遠く感じたけど、今日は結構ルンルン気分♪ |
で、振り返ってカシャ |
この笹藪で右足を2回連続打ち(涙) |
大平山 山頂です 10:10 |
一応、三角点 |
山頂から富士山が見えました.思いっきりズームで |
1954P辺りを過ぎると下から広い沢形が上がってきている.地図を見るとはじめ”拭沢”上流ではないかと思ったが(地図で)なぞってみるとどうも”小倉沢”の様だ.小倉沢は安蘇沢上流の左支沢で、その出合いからかなり急峻らしいと言う事は資料で知っていた.下降する積もりはさらさらないが、最上流の二俣は形が見えるし、それ程時間もかかるまい、と、高をくくりちょっと下りて見る事にした(が、多分これがいけなかっただろう).笹の急斜面をトラバースしながら背の低いダケカンバの疎林帯に下り、二俣右沢の少し上流に立つ事は簡単だった. 流れる水は僅かで、乾いた河原の中に鹿の骨が結構あった.沢の傾斜は急だが滝という程のものはない.二俣に下り左沢は少し水が少ない.1:2というところだろう.上を見てもしょうがないから下降をすると(下り方向)左から滝をかけて沢が合流していた.見える滝は2段7−8m程.本流(と思われる)下流は穏やかにS字を描きながら流れていく.これ以上下降しても今日の目的の意味はないので、2段滝をかける右枝沢を遡り稜線に出る事にした.滝は階段状で水は少ないから両脇の岩は乾いている.トレッキングシューズでも困難はなく登る事が出来た.が2段目を登り切ったところで右足に違和感を覚えた. |
稜線は膝位の笹原 |
下降開始 10:55 (トラバース気味に灌木帯へ向かって) |
灌木帯に着き更に下降(結構急です) |
ガレを横断し、二俣へ降りて行く |
(二俣少し上流)右沢へ着地 11:35 |
下流 右枝沢出合いの2段滝 |
2段滝上流にある滝 4m位 12:15 |
振り返って |
タハハ (^_^; (^_^; (^_^;;; |
右足の違和感、うんと痛くはないのだが膝を持ち上げると裏側に鈍い痛みが生ずる.それ程重くない鉄アレイを膝に巻いてる感じもする.ちょうど太腿の裏が一部だけ、常時痙攣している様な、、、うーーん、どう表現したらいいだろうか.とにかく右足を上げづらいのである.我慢して登り沢はすぐに水が無くなり涸れ沢になった.大きめの岩は避け小さな段差を越える様に登り、途中笹斜面に移動して少し登ると簡単に稜線に出た.休めば少しは楽になるだろうと思い、笹藪の中の露出枯れ木に腰掛け、昼飯とした.そのお陰か少し楽になったが、これではカラ沢50m大滝へ行くのは無理だろうと判断.中間尾根も合わせて今回は取りやめる事にしたが、この絶好のお天気に惜しい事だ. この稜線は水が全く得られない.この沢(登ってきた上流支沢の事)にはかなり上まで水がある事が判った.鹿の骨などが散乱しているので沢の水を飲むのに若干抵抗があっても、湧いて出ている源頭なら気分的に大丈夫 だろう.水のある所まで往復およそ25−30分位か.黒檜岳の方向標識がある辺りから下降すると楽かも知れない 昼食を終え、帰路は社山から南尾根の下降を(これは朝決めた)予定通りに実行しよう.展望の優れた稜線は気持ちがいい.右足をややかばいながら歩く.1816Pから望む社山は登り返しがきつそうに見え、この足で大丈夫か不安になった.1792Pとその次のピークは、山腹を巻く様に極薄い踏み後を辿って登りで足を踏ん張らなければならないダメージを最小にした(つもり・・・笑) 社山への登りは休み休み登ったので案外楽に思えた. |
この渓で紅葉は殆ど見られませんでしたが、貴重な紅です(笑) |
涸れ沢二俣.右、岩の間を登って行きます |
涸れ沢から笹斜面に移動 |
沢から此処の僅か上に登り着きました 12:50 |
広く平らな所 13:15 |
大きさが揃ったダケカンバの森 |
中央やや左に社山、右が半月山 |
中禅寺湖が唇の様 |
ピークを登り越すのは辛いので、巻きます |
社山に着いた時刻が遅かった為か、誰もいなかった.社山は今回で5回目.辺りをパパッと撮影して、南尾根に向かった.先程歩いてきた稜線が逆光に映えている.先週の早池峰山も長かったが、此処でも結構長く歩いたものだ.道草して小倉沢上流を見てきたのは余計だったかも知れない.カラ沢を眺めちょっと残念な気持ちも湧いてくる.1568Pで安蘇沢左岸の尾根に少し入ってみたが、沢に落ちる斜面はみな急だ.瀑泉さんが先週やはり社山から下降路に使って、この辺りで昼食にしたという開放感と高度感の溢れる尾根だ.時間があれば、ゆっくりと眺めるのも良いと思うが、この右足では速く下降出来そうにないから、すぐに尾根分岐に戻り下降を続ける. 判りやすい踏み後を辿ってやや順調に降りて行く.三角点は特に関心はないので見ても見なくても良いが、通り道の様なのでやや東寄りに歩いて行く.これがいけなかったのか、三角点は見つからずそのまま南東に分かれる枝尾根に引き込まれてしまった.なだらかな道が続くかと思っていたが、いきなり急斜面になってきた.あれっ?と思ったがそれなりに踏み後らしいのはあるので、そのまま下降してしまった.いい加減下りたところで樹間から西の方に尾根が見えた.間違った事に気付いたが戻るのも辛いしどうせ林道に出るのだからと、そのまま下りた.篠竹(?)の藪をくぐり林道に出て親水公園に向かって歩くが、右足が重い.誰も見てないから足を引きずって歩いていたら、後ろから(工事関係の?)バンが来て追い越していった. 駐車場着 17:20 |
長い尾根です |
南尾根から、辿ってきた稜線を・・・ 逆光に大平山 |
崩壊場所に一本の紅葉がありました |
笹の中の踏み後 |
安蘇沢左岸尾根から |
一本の松 16:00 |
無事林道に出ました(左から降りて来ました) 16:45 |
当レポは
写真撮影だったり適当に歩いたりで、時間やルートは参考になりません.
仮に当レポを見て行かれる場合は予め情報を収集していただき、計画を
充分に立ててから実行して下さい.