山登り

日光市
モッコ平
1750m付近



                  



2017,2,25 訪問


(時間やルートは参考にしない事)
              
 2014年、ツツジの咲く時季に黒岩遙拝石からモッコ平経由寂光滝まで周回した事がある.モッコ平から見た男体山や大真名子山が素晴らしく雄大に見えた景色が忘れられない.その時はコンデジしか持っていかなかったので、いつか大判かデジ一を持っていき撮っておきたいと思っていた.花の季節や紅葉時季だと他に行きたい所があるので中々足を向けられない.なら、冬なら、それも若干雪が締まってくればあの広く平らな樹林内歩きは快適に違いない.そう、目論んで今年はスノーシューを買ってしまった.その、シュー歩き一回目は滝見で試用.中々良い物だと実感.

 モッコ平へのルートは(原則)二つ.寂光滝又は裏見滝からの女峰山登山道だ.寂光滝ルートは初っぱなにきつい急斜面がある.これに積雪が加わっているとなると、此処だけでかなり体力を消耗してしまう.加えてカメラ、三脚等の大荷物だ.
 裏見滝ルートは急斜面はないものの道程が長いし、時間もかなりかかる.到着して撮影とかの時間が短ければ何しに行くんだか判らない.ま、それは早出で補えるか.いろいろ考えた結果、裏見滝ルートに決定.カメラなども出来るだけ軽減したい.大判は雪の無い時期にしましょう.

 午前6時前の裏見滝駐車場には先着1台がいて出掛ける支度をしている様だった.女峰山にでも登るのだろうか? 朝飯のキツネカップうどんを食べている間に出掛けていったが、裏見滝の方に歩いていった.こんなに朝早く滝の写真でも撮りにいくのだろうか?

 支度をし、スノーシューをザックにくくりつけて出発.6:30.女峰山の登山口に入っていく.
 


裏見滝駐車場、WCはこの時期使えない


簡潔・・な案内板(^_^;


登山道入り口


登山道は何処へやら・・・まっすぐ登って林道へ上がる


林道を登山道が横断する場所 左から上がって右の樹林の中に
 此処、裏見滝から女峰山の登山道は歩く人が少ない.女峰山へは概ね志津又は霧降から登るのが一般的になっている.”道”は、ほぼ廃道化している様相で、倒木が多く歩きにくい.左に曲がる所も倒木や作業道などで道形が判りにくくなってしまっている.此処には踏み後が林道に向かって直登する様についていた.

 一旦、林道に出て50m程歩き、標識がある所で再び登山道に入っていく.道形はあるもののミヤコザサに覆われよく見えない.ただ、”道”を示す表示板(以下、マークと呼ぶ)が所々にあるのと、積雪は無く、”道”を歩かなくても笹の抵抗はあまりないからそれ程苦にならない.

 又、林道に出た.これは、林道から別れた分岐支線で、その終点近くを横断する.此処でGPSをONにするのを忘れていたのを思いだし、GPSを取り出そうとしてザックの上蓋を探すが、しまった!! 忘れた.地図も、忘れた.取りに戻るかどうしようか迷ったけど、ま、いいか.登って下りれば良いだけだからノープロブレム.



支線林道の終点


木に打ち付けられている白いマーク


”道”を見失いました


雪の斜面 靴が埋まる事はありません
 三たび笹藪の”道”に入って行き、マークを追って樹林の中を緩く登り始め、すぐに”道”を見失った.”道”の目印であるマークを探して見たけどみつからない.地図が無いと知ると早速道迷いか、、、と一人苦笑.この辺りの地図は何度も見ているからか、何となく地形の状態は判っていた.道はピークを避ける様に山腹を回り込んでいる筈.かなり前、夏に歩いた時でも結構な笹藪だった.んじゃあ、ピークを越えてみましょうか.此処から見る斜面はそれ程急でもない.笹藪も密ではない.

 積雪もまだなく ほぼ、直登しても問題はない.沢山のツツジ低木に囲まれた開けた斜面に出た.ツツジの花が咲く季節は見事だろう.対面に見える山は丹勢山だろう.その周辺のツツジも素晴らしかった.此処も秘密スポットにしておこうか・・・いやいや、林道からそれ程遠くないこんな所誰かが既にチェックしてるかも知れない.

 その開けた斜面から遠くに筑波山が見えた.今市の街並みとか(多分)日光道なども見える.




ちょっと開けた斜面 辺りはツツジガ沢山




デジ一 筑波山遠望



古く錆びた金網


1178P
 古い金網の柵があった.境界用か動物進入対策か? あちこち錆びて壊れていて後者の用途にはなっていない.柵を越えて、僅かに歩くとこんもりしていてそれと判るピーク(1178m)だ.何も無いと思っていたけど、やはり何も無かった.

 少し密になってきた笹藪を歩き、一旦下り緩く登る様になる.”道”は(今いる)此処より荒沢側にある筈だけど、特にそっちを通る必要はない.そのまま登って行けば、林道に出る筈だ.

 雨量観測施設に出た.辺りを見回したが、施設の周囲は刈り払われているものの、此処までの道の様なものは無かった.腰高の笹藪漕ぎ少しで昔、伐採作業で使われたと思う林道跡(轍があって何となく判った)に飛び出した.ラッキーとばかりにそれを辿る.やがて林道に出た.

 林道の雪はカチカチに凍っていて、男体山が威風堂々と聳え立っている.


少し密で深くなってきた笹藪


雨量観測施設


林道の雪はカチカチ 男体山がカッコイイ


マークの下には”道”が何とか確認出来ます



 林道を僅かに下るとマークがあった.”道”が横断している所だ.相変わらず笹に覆われた”道”を緩く登っていく.この辺りからはこれでもかと言う程付けられているマークが多い.登りで見える様に、下りでも気付く様に両側に付けられている.加えて、テープもあるから・・・何というか・・・

 その後、林道を二度横断し、涸れ沢の左岸を登る様になると、少し雪が出て来た.アイゼンとか着ける程ではなく、雪の上でもほぼ沈まない.間もなく寂光滝からのルートと合流する.

 寂光滝方面からトレースがあった.新しいものではない.数日経っている様だ.アイゼン+ワカンかもしれない.雪は固く沈まないので(カラ松)樹林内の何処でも歩ける.こうなるとでこぼこした先人のトレースを追うより、平らな雪面を歩く方が遙かに快適.同じ様な風景で特別見る物もないからひたすら歩く.


又、林道を横断します


林道を離れると、左から涸れ沢が近づいてきます


雪が道をハッキリさせてます


分岐に着きました



この時間(9:50)ではまだ雪は固く、どこを歩いても踏み抜きはありません
道を少し離れて田母沢側を歩いてます



両側に沢が迫ってきて尾根が細くなってきました.多分1550m付近


踏み抜きが多くなってきました
 両側の沢が迫って尾根が細くなってきた辺りから踏み抜きが多くなってきた.荷が重いと踏み抜きは体力を消耗する.この辺りでスノーシューを履く事にした.装着も経験済みだから簡単.シューで歩くと全く沈まない.荷が軽くなったのと快適歩きで一石二鳥の気分だ.この後、寂光滝からのトレースは別れて西南側に向かっていった.馬立へ向かっているかと思ったけど、何処へ行ったのだろうか.猟師かも知れない.

 目的の場所からは、上から下りて来た時、登山道に出てすぐ沢を横断した記憶がある.小さな沢形でも、積雪があっても、それはすぐに判った.この行程で唯一難儀した場所が此処だった.吹き溜まりになっていて、登るのに雪が崩れてしまう.

 少し歩くと”道”は大きな沢に下る様になる.これは、行き過ぎだなとすぐ判り、”道”を離れ斜面を右手に登って行った.方向はドンピシャで、目的の場所に出る事が出来た.


スノーシューを装着します.ストックのワッカが違いますね
これは、前回上タケ沢で片方を無くしてしまいました.
小山のモンベルで購入したもの.(^_^;


道を示すマークは沢山(極めて沢山)あります


小さな沢形を越えますが、これが結構難儀


沢形を越えると指導標識があります.樹林内はシューで快適
 風も殆どなく開けた斜面の積雪は多くない.多そうな所もシューは踏み抜かない.裏見滝駐車場を出て、途中道草1ヶ所、5時間かかったけどやっと着いた.11時半だ.適当な木の陰に陣取ってまずは昼飯.サンドイッチとあったかシートのお陰でほんのり暖かいおにぎり.ペットボトルの水はそんなに飲まなかったから、ポットにお湯でも良かったか.暖かい(インスタント)味噌汁などあったら、最高だよね.

 此処から見る男体山はいつも眺めているのとはやや形が違う.又、山腹に無数にある砂防堤が殆ど見られないから、男体山の痛々しさが感じられない.

 志津峠を間に挟み、雲を背景に大真名子山も堂々としたものだ.その右肩には小真名子山が付き添っている様に姿を半分出している.女峰山とか男体山などから見下ろすのも良いけど、こうして見るのも素晴らしい.

 さて、撮影だけど・・・出来など、どうでも良くなってしまう.適当にあちこち歩き回ってカシャカシャだ.

 撮影中に、男体山の麓の方から銃声が聞こえた.散発的に10回程.そう言えばこの斜面、鹿のフンとか足跡が極めて少ない.まあ、よく見ると雪の上ではなく木の周りの雪が無い所には、いくつかあった.



道が荒沢本流に向かって下り始める辺り(1700m付近)から道を離れ登っていきます.




さらに緩く登って・・・




目的地に着きました〜♪ (多分1750m付近)





デジ一 開けた場所から (左)男体山 (右)大真名子山






デジ一 男体山






デジ一 男体山






デジ一 大真名子山






デジ一 小真名子山(イヌワシ? が、飛んでました)


 2時間もいた.そろそろ帰らないとヘッデンになってしまう.まあ、林道まで出てしまえば暗くても構わないけど、やはり明るい方がいい.

 帰りは往路のトレースを忠実に戻る.気温が上がったので雪が柔らかくなり僅かに沈む.が、快適に変わりはない.ましてや下り一辺倒だ.スキーだったら抜群に早いだろうなあ等と思いながら寂光滝分岐を過ぎてからシューを外し、最初の林道横断場所には1時間程で着いた.(往路では2時間半位)

 寂光滝を見ていこうと”道”から別れ林道を歩いて荒沢の方に行く.寂光滝を見て驚いてしまった.滝はあるのだがその下流は公園の様な造り方に沢は変わっていた.



慈観の滝




そのすぐ下流

”デジ一” と表記のある画像以外は → Photo Nikon P7800 二代目 

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当レポは
写真撮影だったり適当に歩いたりで、時間やルートは参考になりません.
仮に当レポを見て行かれる場合は予め情報を収集していただき、計画を
充分に立ててから実行して下さい.