◇滝見と山登り◇

鹿沼市 
ヒノキガタア沢〜夕日岳
ゆうひだけ:1526m



                  



2015,12,31 訪問


(時間やルートは参考にしない事)
              
  今年も晦日が近づいてきた.此処数年、恒例になってしまった「晦日の夕日岳登り」だけど、何処から登るか決まっていない.散々悩んだあげく、登山前日にヒノキガタア沢を詰めて1365Pに登り、夕日岳〜新道を下って大滝”卍”マークに下りる事と計画してみた.

 この”卍”へ降りる事は、2012年に一度試みているが途中間違って篠沢右岸に出てしまった経緯がある.別にリベンジという訳ではないから、深刻に計画を踏破するというものでもない.やや、行程が長くなるのとヒノキガタア沢の詰めが爺ではかなり時間を喰ってしまうだろうから、そこは簡単にルート変更があるかもしれない.

 ヒノキガタア沢には、棒滝をはじめヒノキガタア滝や三段滝など、結構見応えのある滝が多い.加えて上流に位置する薬師滝(過去一度だけ訪問)迄は行ってみたい.

 晦日の山行では、いつも暗くなり夕飯に間に合わず倅達から顰蹙をかっているので、その辺りも自重しよう.

 真っ暗な東大芦川の林道を走り、ヒュッテ駐車場に着いて外に出るとそれ程寒くない.車載温度計で−1度だ.これまでは−6,7度とかなので、かなり暖かい.雪も全くない.朝飯のカップうどんを食べて支度をしまだ薄暗いけど出発.空には真っ白な月が雲の間から輝いていた.

 本沢林道はすぐに道が荒れて4駆でも困難な程.ただ、倒れていた木々は撤去されていた.


気温−1度 薄暗いけどフラッシュ撮影で夜みたい
6:30


天狗滝 葉の多い時期は見えづらい


林道が大きくカーブする所の空き地
此処まで車なら・・・


空き地のすぐ傍にある小滝


林道から別れて本沢左岸を歩いていくと 枝沢の滝


本沢左岸の林道


涸れ滝


堰堤から沢に下りる


河原が広がる本沢


ヒノキガタア沢の分岐(手前) 堰堤方向が本沢



 棒滝に着き早速デジ一を取り出す.水量はこの季節だから少なくても驚かない.ただ、朝の弱い光回りは撮影に不向き.ややコントラストに欠けるボヤッとしたものになってしまうかも知れない(オオッ、カメラマンみたい(笑)) それでも、飛沫が来ない分あちこち動き回われるからカシャカシャ 楽しい.

 水を一口含んで一発目の高巻きに入る.あれッ、こんなに急だっけ? クサリと木の根で慎重に登り、再びクサリで大滝の頭を見ながら上流に降りた.この高巻きで熱くなり、少し汗をかいてしまった.防寒ジャケットの下に着込んできたセーターを脱ぐと快適.半分以上壊れている石垣堰堤は健在(笑).間もなく沢の十字路に着き、前方にはヒノキガタア滝が見えてくる.



ヒノキガタア沢に入っていきます


すぐに「棒滝」 7:25


デジ一


此処を高巻きます 8:00


高巻き中、棒滝俯瞰


沢上流には、クサリを使って・・・


此処は転ぶと滝下まで落ちるから要注意


上流の小滝を横断して


石垣堰堤の名残


沢十字分岐で、日陰沢は涸れ沢


正面奥にヒノキガタア滝が見えてきました
 ヒノキガタア滝の前には小滝があり、前回来た時はその左側が凍っていた.今日は全くその気配すらなく、すんなり越せる(最も左を小さく巻けるので問題はないのだけど).滝前はそれ程広い訳ではないが、正面で僅かに風が起きる程度.飛沫はなく撮影に気合いが入る.いくら撮影者気合いを入れても出来る画像は別物.果たしてダメ画像の多量生産.フイルムカメラの時はそれなりに慎重だったけど、デジタルメディアの容量は約200枚分.正にそれいけドンドン○イケヤ(寒ッ).一枚ぐらい何とかなるのがあるだろうさ(笑)

 さて、此処の高巻きもクサリがあるとはいえ結構難儀である.滝上に降りるのも、細引きがある固い急斜面がいやらしい.最後は、持って来たザイルで慎重に降りた.

 右岸の崩壊したルンゼを過ぎ遡行していくとすぐに三段滝が見えてくる.沢の河原に一本の木があり、立ち止まって水を飲んだ.木の根元に、落ち葉で隠れた看板の様なものが落ちていた.何だろうと拾って落ち葉を落とし、ひっくり返してみたら、何と「三段の滝」と綺麗な文字で書かれた標識だった.こんなのがあったとは驚いた.こんな所で流されなかったのだろうか? それとも、誰かが後から来て此処に移動したのだろうか.取り敢えず沢左の安全と思われる場所に移しておいた.



前衛小滝 凍ってないので楽に越えられます 8:40


ヒノキガタア滝


デジ一


デジ一


右がヒノキガタア滝 正面岩屑から右へ登っていきます.頼るはクサリと木の根っこ 9:25


高巻き途中から、滝は少しだけ見えます


此処はほぼ垂直なので力技(笑)


途中掴まる物が少ない下降斜面 細引きはあるんだけど・・・


最後は持って来たザイルを使用


向はヒノキガタア滝の頭です


小滝は右をへつります


何と! 滝名板がありました


三段の滝は左水線の脇が凍ってるので、ちょっと難儀


デジ一
 三段の滝は水流左を登って行くのだけど、凍っていてややしんどい.今日の履き物はスパ長だけど、いかんせん靴底のピンスパイクなど爺の歯と同じ無いも同然.氷に2−3本のピンを引っ掛けて登れる程甘くない.氷を杖で叩いて割ったり、水流の中に足掛かりをみつけて登ったりと、意外に時間がかかってしまった.

 堰堤の上に立ち、少し空腹を覚えたのでドーナッツパンを食べる.上空は晴れて青空になってきた.此処に日は当たってないけど風もないから寒くもない.今日は実に穏やかな日の様だ.

 荒れ気味の沢に入り遡行していく.小滝が幾つかありこの季節でも問題なく登っていける.一度遡行しているし、瀑泉さんの遡行記録にも目を通してきたので(本人は)万全(のつもり).

 しかし、滝名が一つ抜け、「薬師滝」とおぼしき所に着いた.堰堤まで時間はかかったが、そこから「薬師滝」まで案外早かった.ん、薬師滝ってこんな形をしてたっけ? さすがに一度来ていると記憶の何処かにある形と比べるから多少の疑問は湧いてくる.それでも、デジ一で撮ってる間 周りを見て”巻きは時間がかかりそうだなあ.2004年に来た時は左岸崖にクサリがあったから、容易に上に行く事が出来たのだ.もう、沢詰めは止めて此処から右岸の尾根に上がり1365Pを目指そうか・・・” と、沢は既に諦めムード.


三段の滝上には堰堤があり、巻いて登ります


多少荒れ気味の沢


二段滝 10:20


金剛滝


小滝があったり・・・


穏やかになったりして・・・


薬師滝だ・・・


と、思ってしまった「左滝」 10:30


デジ一


「左滝」左岸にはクサリがあったのだけど、今はない. マウスで2004,12月訪問の時の画像 下をザッと見回したが残骸などは見なかった.
岩の形や乗っかってる岩石等もそのままであまり変わってない様子.クサリはどなたかが外したんでしょうねきっと.
 右岸尾根に登るといったって、周りは崖だらけ.簡単にいきそうにない.少し戻れば涸れ沢があったから、そっちからいけるか? と、戻りかけ右の落ち葉が積もっているルンゼが目に入った.取り付きは、さほどではなさそうだけど上に行くに従って傾斜が増しているようだ.(上の方で)両岸に移動するのは難しそうだが、木もある様だし、概ねそんな所には木の根が這っているものだ.登る事にした.

 はじめの内、ルンゼは落ち葉が滑り止めになって中々快適に登って行ける.半分湿ってるハング岩の所もも何とかこなす.それ程大きくない岩がゴロゴロしている所を過ぎると、いきなり傾斜が増してきた.たまらず、右に逃げ木の根っこを探しながら、恐る恐るトラバース.何とかルンゼ左岸尾根に登る事が出来た.この尾根も急ですぐに気を抜く事は出来ないが、露出している根っこが多くあるので安全だった.登っている途中沢の上流が下に見え、滝の頭らしきものが見えたので、さっきの滝は「薬師滝」ではなかったかも知れない・・・という疑問が更に膨らんだ.ただ、この尾根から大きく回り込んで沢の上流に降り、確かめようなんて気はさらさら起きてこない.

 ひたすら、尾根の上を目指す.1250m付近で左から上がってくる尾根に合流.此処にはテープがあった.そっちの尾根はヒノキガタア滝に向かって下りているものだ.夕日岳とかに登るルートでもあったのか? 尾根上には踏み後がある様な、無い様な・・・


ルンゼを上の岩場まで登ります


向うの岩からトラバース気味に登って・・・


登っていく尾根の様子


丸山から大木戸山への稜線が見えました


藪もなく歩き易いです


怒りの炎ですかね・・・


ミヤコザサが出てきました 1230m付近だったかな


1250m辺りの尾根合流にテープ
 周囲はツツジ(アカとかシロかな)の灌木)が多いから、春は花など咲いて綺麗なんだろうか.北方向の枝越しに見える山は(多分)丸山か.あの稜線もヤシオツツジガ多く咲くという.この周囲一体、花見歩きというのはどうだろう.一日では終わらないかもし知れないし、あまり多いと飽きてくることも・・・ 等と思いながら 、単調な登りを続け1365Pに到着.何だかやけに疲れた.スパ長を履く時、普通の靴下に登山靴用の厚い靴下を重ね履きし、靴中の遊びをなくす様にしているけど、今日はその厚手靴下を忘れてきてしまった.トレッキングシューズ用の少し薄いものはいつも車に乗っけているのでそれを重ね履きしてきたが、足の遊びがあるので踵とか擦りやしないかとやや不安だった.此処までそれはないが、いつもと違い足全体が重い.

 薬師岳から三ツ目に向かう登山道(禅頂行者道の一部)はさすがに歩き易い.雪も殆どなく、所々にある霜柱に靴跡などは見られないから、今日こっちから登った人はいないのだろう.

 普段なら、何でもない三ツ目までの道程がかなり長く感じられた.正午はとっくに過ぎてお腹が空いてるけど、夕日岳まで我慢しようと水を飲んで誤魔化しておく.だが、三ツ目の登りが応えてしまう.やっとの事で三ツ目に着き、これあ、夕日岳までは持たない.ミヤコザサの中に倒れ込む様に座り、弁当ジャーを取り出す.ご飯とご飯の間に納豆を入れてきた.おかずは夕べの残りと、(家で)お湯を沸かしている間に作った卵焼き.味噌汁は今回初めてコンビニで買った100円程の固形物.予めお湯をかけてジャーに入れてきた.ううう、暖かい・・・ズズー・・・美味しい・・・幸せじゃ〜・・・元気が出るぞ〜.


1365Pに到着 ふ〜 時間がかかりましたな 12:15


皇海山が左の奥に、右の大きいのは半月山


男体山 此処では頭の上だけに雲、 雪は例年より少ないですね


白根山は真っ白


(多分) 左は薬師岳、右1365P


三ツ目到着 向うは夕日岳 さ、お昼にしましょう 13:30
 お腹は膨れた.この先もまだ長いからゆっくりもしていられない.夕日岳に向かおうと立ち上がりかけた瞬間、右太腿が”ピキッ” げげっ、痙攣か.ジッとしているとすぐに治まった.最近は殆どならなかったのに、スパ長での高巻きが効いたのか.注意してゆっくり歩くことに努めた.

 夕日岳の登り手前で、後ろから勢いよく通り過ぎるハイカーさんが一人.ビックリしたけど、こんちはと声をかけたが無言で通り過ぎていった.単独女性ハイカーだ.そのハイカーさんは山頂へ着くなりパパッと折り返して戻ってくる.擦れ違うがやはり無言.悪いと思ったので今度は声はかけない.山中では珍しい. 爺を物の怪とでも思われたか(笑) ま、人それぞれ.

 今年も(どっかの沢を登って)夕日岳に立つ事が出来たけど、特に感慨の様なものは湧いてこない.男体山は左下位しか見えない.白根山は見えて陽が差している様だった.雪は全くない山頂だった.


今年も来る事が出来ました〜 13:50


雪は全くありません


一応、山頂からの眺めです 男体山(右)はほぼ雲の中
 下山は新道で「オオボッチ」(1294P)から北東に下りて行く予定.途中、横根山がよく見える辺りにきたら、南の方から岩の崩れる様なガラガラと大きな音がした.山中に響いているのでかなり大きな岩が落ちたに違いない.「胸突」を下って木の根が露出している斜面を登っている時、左の太腿が痙攣.だましだまし登っていると今度は右足に. とても、歩けずジッとして痛みが引くのを待った.

 順調(でもないか・・・)に「オオボッチ」まで来て標識を確認.難なく北東尾根に出て下降.過去に間違えた尾根分岐(1020m付近)も問題なくクリア.あとは838Pに向かえば良いだけ、楽勝、、、と、此処までGPSとにらめっこして下りてきたが、950m辺りでもう不要と自信をつけGPSを終(しま)う(OFFにはしてない).で、いきなり間違えてしまった.笑い話にもならない体たらくである.


新道を下ります


難所の岩場も雪がないから楽です


横根山かな


踏み後は薄くなってますが、歩きにくい事はありません (オオボッチ手前)


雰囲気の良い緩斜面、向に踏み後があります


ヒノキ植樹林帯の中を下降します 1000m付近



 その950m辺り、下を見ると同じ様な斜度.尾根形が判らない.左へ寄り過ぎると水線のある沢(以前遡行したことがある)に下りてしまう.此処は右寄りの尾根だ.と、確信して下りた尾根は中間の尾根だった.広い沢形が真下に現れ、間違いに気付く.右上に尾根形が見えるので登り返そうとも思ったけど、メンド臭くなり沢を下降する事にした.そう言えば、以前遡行した時(先に述べた2012年の夕日岳)左岸に踏み後をみたのを想い出し、左岸に上がってみると薄いけど踏み後がハッキリ判る.ただ、これは歩いた事のない踏み後だ.この沢は下流にいくに従い下りるのには難しい滝がいろいろ出てくる.時間も推しているので踏み後を辿ってみる事にしたが、若干の不安はよそに、難なく最後まで踏み後を歩き、本沢の堰堤上に出た.卍マークへの下降は再失敗だったけど、まだ、明るい内に帰って来られたのは良かった.(駐車場着 16:40)


鹿のヌタ場


(950m辺りから)踏み後もなくこんな所を下りて来て・・・


沢に下りてしまいました ぼやけてるのは湿気でレンズの曇り


特徴のあるこの滝を見て、遡行した沢と確信


この滝は下降


本沢に出ました 16:25
”デジ一” と表記のある画像以外は → Photo Nikon P7800 

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当レポは
写真撮影だったり適当に歩いたりで、時間やルートは参考になりません.
仮に当レポを見て行かれる場合は予め情報を収集していただき、計画を
充分に立ててから実行して下さい.