◇滝見◇ 日光市野門 下タケ沢第1、第2大滝 2016,9,2 訪問 爺 (時間やルートは参考にしない事) |
台風が続けざまに来て、東北、北海道は惨禍に見舞われてしまった.一方、都会の水桶(ダム)は一杯になり水の心配はなくなった.悲喜こもごもでは、ある. 被災された各地&住民の方々にはお見舞い申し上げます. で、奥日光、奥鬼怒も雨が大量に降り、これまで涸れ滝寸前だった所も水が多くなっているらしい.そこで、久し振りに下タケ沢の白絹の滝(爺が爺の為に付けた仮称です)を見に行く事にした. いつも鬼怒川野門沢出合近くを徒渉するのだけど、水量が多く泡だって流れている.少し上流に行き、右岸に滝をかけて流れ込んでいる枝沢付近は少し沢幅が広くなっているので流れも緩い.対岸の枝沢の滝もいつもは涸れ気味なのに中々見栄えのする滝になっていた.流れに負けない様、注意深くの膝上までの徒渉は(此処では)初めてだ. 毎度の急斜面を登って一汗かき、仕事道を通っていつもの急斜面を下降.途中涸れ沢を2ヶ所横断するが、2番目の沢は何と水が流れていた. 深沢も水が多く、ミニゴルジュも飛び石伝いの遡行は無理の様だ.まあ、今日は沢装備なので腰まで浸かろうが問題はないんだけど、良い機会だから過日見ておいた右岸巻き道を歩いてみる事にする.徒渉してすぐに右岸斜面に取り付き、鹿道か釣り屋さん道かの踏み跡をトラバース.台地に出て何の問題もなく堰堤下の2条滑滝まで行く事が出来た.一ヶ所、バンドを巻く様に通る所がある.その足元は木の根っこが何重か束ねた様に横に張ってその上に落ち葉と若干の土が堆積している危うい通過道.左は岩で掴まる物がないから要注意か所だ.ま、通るのに怖ければ上を巻く事も出来る様だけど、高さがそれ程でないからさほど難儀でもない. |
唐滝 水が流れ落ちていました |
ゲッ 水が多い 鬼怒川の野門沢出合付近 |
此処を渡りましょう.緩やかに見える所でも流れは強い |
徒渉付近の対岸にある滝 手前は2段4m位 上は木の葉に隠れているので判らない |
対岸に滝が出来てます |
ミニゴルジュ手前 今日は巻いてみます |
右下にミニゴルジュを見て、楽々巻き〜 |
苔の生えた平らな岩に花が一輪 ギンラン? カーソルで花の部分 少しボケてるけど (^_^;; |
いつもヒヤヒヤしながら通る(ミニゴルジュを過ぎた後の)崩壊地を、思いっきり安全に通過してしまい、あっけなさを感じながら左岸ルンゼのザレ場を足を取られながら登る.堰堤の上流もそこそこ水量が多く、深い釜を持つ滝も勢いが更に増していた.此処の手前で乾いた岩の上に濡れた足跡を発見.釣り屋さんでも入っているのかな? 順調に二俣に着き、今日は左俣(下タケ沢)に入って行く.出合い付近の直瀑も中々の迫力だ.この分では、第2大滝も涸れ滝もどきから綺麗な白絹の滝(←爺が付けた仮称です(^_^; ) になってるに違いない、と、期待は大きい.ただ、問題はお昼近くなると滝の頭に太陽がきて、晴れていると写真にならない.今日の空を仰ぐと晴れだ.遡行も足の遅い爺では途中道草や、小滝などの写真を撮っている暇がない. 目の前の滝は、右でも左でも巻ける.左は、初めてこの沢に入って遡行した時巻いた.フイックストラロープが登り口に垂れ下がっていたのを覚えている.右は、トラバース後滝上のバンドを通る.こちらの方が安全.が、もしかしたら年齢的な事もあるから、第2大滝を見るのは人生最後かも知れない・・・と、たった今、初心に帰った今日は左を巻いていく事にした(笑) |
2条2段滝 |
この沢のレポでこの滝の画像はいつもですな〜(笑) |
下タケ沢出合近くの滝 |
振り返って. 上タケ沢は左 |
この右岸岩稜は概ね2段.下部は若干垂直気味だけど足掛かりが豊富で少し登る掴まる事が出来る灌木(細いけど)もある.トラロープは使わなくてもok.上段は滑岩で下部より若干傾斜が緩いがつま先程度の足掛かりがある位.指先と靴先に神経を集中して登る.あ!以前、此処にはなかったトラロープが上まで延びているので、これを利用すれば楽勝.帰りは、左岸バンドで巻いて下降. 滝の頭に立って、乾いた岩の上に再び濡れた足跡.こちらに来ていたんだ.僅か遡行すると3m弱の滑滝が出てくる筈・・・.見える所まできたら、釣り屋さんと思える人が左のルンゼから滝を巻いている真っ最中だった.このルートは滝の頭近くに下りるのがやや難.少し上流まで低灌木を掴みながら巻くのだけどコツがいる. 釣り屋さんに悪いので、滝前までは行かず左岸から巻いてそのままトラバース気味に登って第2大滝を目指す事にした.爺が巻いて滝の上流が見える場所にきた時、釣り屋さんも巻き終わって滝の上にいた.向こうはこちらに気が付かない様で、竿を振りだそうとしていた. 下生えが殆どない斜面を登って幾つかの沢形を横断し、シャクナゲの間を通って下降.第1大滝の上に出る. |
右岸、岩稜(下段)とフイックスロープ |
上流の小滝 見える左ルンゼから草付き岩を巻いて滝頭に下りられるが 掴む物は草なのでやや難儀.低灌木はそれより少し上にある(帰路撮影) |
下生えの殆ど無い斜面を登る途中、息が切れて一休み.振り返って沢を俯瞰 |
対岸を観ると節理壁 |
少し遡行すると斜瀑があり、此処は左岸の岩稜をよじ登る.右岸ガレルンゼを登って巻く事も出来る.初めて来た時は岩場に不慣れだったので後者を選んだ.此処を越えると第2大滝はすぐで、間もなく樹間からその頭が見えた.何度か来て見慣れたとはいえ、この時の感動は、初めて来た時と同じ(と、言ってみたい・・・) 滝前に着いた時、空は薄曇りで風はない.水を飲みパンをかじりながら撮影タイム.ついに滝頭辺りに太陽がきているらしく薄曇りの明るい空がまぶしい.少し待ったり、位置を変えたりしながら広い滝前を独り占め(って、誰も来ないよねえ、こんな所・・) 家に帰って11年前に初めて訪れた時や、その後の画像を比べてみたら、今回の方が水量が多かった. |
第1大滝の頭 |
斜瀑 左、右どちらでも巻ける この日は水量が多く跳ねていた |
ウツボグサ? |
ダイモンジソウ |
オオ〜♪ |
前衛下流左岸の滝、上の方は木々に隠れて見えない |
第2大滝から戻って、第1大滝へ向かう.ガレ斜面近くを一気に下降し大滝下の沢へ.途中で眺める対岸の柱状節理のナギナタ岩は規模も大きく、第1大滝近くまであるのではないかと思える程.所々木々に覆われているからそこの部分は途切れているかも知れないけど. 右岸から雫が滴り落ちる壁下を通って(別にそこを避けても通れる) 第1大滝が見える所まで遡行.水量が多く見応え充分.この滝の水量は、第2大滝右側に落ちる滝と、前衛滝下流左岸の滝が合流したものだから、いつ来ても多いのだけど、今日はそれよりかなり迫力的.前衛間近の河原に立つと飛沫が吹き付けてくる程.更に、落ち口に陽が当たり何だかフォトジェニック.慌ててデジ一を取り出し、三脚に取り付けている間に太陽は雲に隠れてしまった.コンデジで撮ったり、リモコンレリーズを取り付けたり等モタモタしているからこの始末. お昼のお弁当を食べながら陽が差すのを待ったり、此処でもかなりな時間を費やす.薄く差したのを見計らって撮ってみたが(帰ってきて確認) 爺の腕では頭に描いた画像に撮る事は到底不可能.それでも、自分で良ければそれでいい の世界.幸せじゃ〜♪ 帰りは、往路で撮らなかった出合い近くの滝を撮ったり、キノコを撮ったりしながらのんびりと下降.良い一日だった. |
第1大滝へ、沢に向かって下降中 |
沢に下りました.左水流は4m程の滝 |
沢、対岸から見る節理壁 |
第1大滝 右岸も節理壁 |
デジ一 第1大滝 |
デジ一 第1大滝(落ち口に少し陽が当たっているんだけど・・・) 三脚に取り付けているけど手でシャッターを切った 少し、ブレている |
デジ一 第2大滝 |
デジ一 第2大滝 |
デジ一 第2大滝 (滝右側の白っぽい岩を照準にしたんだけど、落ち口が飛んでしまった・・・) |
デジ一 前衛滝下流の左岸滝 |
デジ一 同上 |
デジ一 斜瀑 |
デジ一 出合い滝 |
デジ一 出合い滝 |
カラカサタケ?の仲間 |
アカタケ? |
イッポンシメジ科キイボカサタケ? |
ウスムラサキフウセンタケ? |
テングタケ |
ホコリタケ |
イグチ系だけど・・・ |
クサウラベニタケ |
”デジ一” と表記のある画像以外は → Photo Nikon P7800 |
当レポは
写真撮影だったり適当に歩いたりで、時間やルートは参考になりません.
仮に当レポを見て行かれる場合は予め情報を収集していただき、計画を
充分に立ててから実行して下さい.