◇滝見◇

秋田県仙北市
堀内沢支流
ほんとはシャチアシ沢の筈だったが・・・


                  



2015,10,18 訪問


(時間やルートは参考にしない事)
              
  2日目、堀内沢への林道へ向かうルートが判ったので安心したのと、別の山の登山口から目的の山の登山口へ歩き、目的の山は途中で引き返す.更に、2時間の車道歩きを敢行.遠くみちのくへ来てこのていたらくだ.疲れ切ってしまい道の駅「あねっこ」での車中泊は、缶ビール(350)1本でほぼ爆睡.2時頃目が醒めて2度寝し、起きたのが4時半.ちょっと遅かった.あわてて車を走らせ、田沢湖町のコンビニで食料を調達.空が少し明るくなり始めた頃林道にすんなり入って行けた.道は細いけどしばらく舗装路が続く.ダートになって分岐が連続する様になり、林業の伐採仕事をやっている方へ走ってしまった事一度、堰堤工事の作業道路に引っ張られてしまった事一度.中々すんなりといかない.

 その内夏瀬温泉を示す案内板が出て来て、部名垂(へなたれ)沢を過ぎ堀内沢を渡る手前の分岐には、行方不明者の情報を求める看板があった.行方不明者はキノコ穫りの人で爺より上だが10歳と離れていない.爺も気をつけなくては と、心を引き締める.駐車スペースにハイエースが一台.すぐその先で林道は終点になった.空き地に駐めカップソバの朝飯を食べ、支度をしてでかける.

 右斜面に踏み後があって下りて行くとすぐに取水施設があった.右岸の踏み後を辿って幅の広い沢に下りる.目の前にやたらピンクリボンが下がっていたが、こっちを通るのだろうか?と、近づいてみるけど踏み後だかなんだかよく判らないものが(目を凝らせば)急斜面に続いていた.ただ、テープの傍に赤白の測量棒(名前は?)があったので、測量のベースポイントとかあるのかも知れい.沢に入り、遡行を始める.


林道脇に搬出される木材が大量に積まれていた(間違えた道)


堰堤の作業道路に入ってしまった(間違えた道)


駐車地(Uターンして)


堀内沢を見下ろす


取水施設


朝日が紅葉の山に当たってきました


ここではまだ沢幅が広いので、沢横断は楽
 広い沢の河原は小石で歩き易い.加えて、水の勢いも(此処では)それ程ではないから膝上徒渉も困難ではない.ただ、冷たい.順調に遡行していくと上流にいくに従って沢は狭くなってきた.流れも強くなり、太腿まで水に入って歩く事や徒渉もしばしばになる.淀みのある少し深い所は腰上迄の所もあった.ルートを選んだり巻いたりすれば良いんだろうが、何となく時間がかかりそうなのと、スタートが遅くなってしまったのでウロウロする時間が勿体ない.それでも1ヶ所小さく巻いた所があった.遡行し始めておよそ1時間30分、朝日沢出合は判りやすかった.堀内沢側右岸に台地があり、焚き火跡があって此処は良いテン場なのかも知れない.

 朝日沢出合から10分程遡行したら右から沢が流れ落ちている.近づくとその沢の少し大きな岩に赤く「シャチ (右にも 読めない文字)」 と描かれていた.へ?これがシャチアシ沢か? ちょっと早く着きすぎたので、地図にある手前の沢ではないかと疑った.しかし、右上を見ると7−8m位の滝がかかっている.出合いからやや奥に落ちているとはいえ、あの滝では全く登る事なんて出来ない.確か、「秋田滝300」にもそんな記述があったと思い出した.ただ、滝の形が違う気がしたが...では、この沢の手前にもう一つ沢はあったか? 涸れ沢もどきは確かにあった.着く時間の早かった事は? 爺の遡行速度が速かった・・・など、怪しげな自問自答を繰り返し 今、見える滝を巻くには少し戻って下流の沢を登って巻く・・・とある.

 パンを食べながら「出合滝」を撮影し、少し下流に戻って涸れ沢に入っていく.その右岸斜面はかなり急だが踏み跡の様なものが上に続いていた.


向からへつってこちらのバンドに乗る 此処は容易で熱い時期にこんな沢登りは楽しいかも知れない


徒渉は慎重に


通過出来ないので大岩の右を小さく巻きます


とおせん坊だぞ〜


いつ剥がれたのでしょうか 脇を通っていたら、、、ゾ〜ッ


テープがありましたが、何の目印?


画像左上から朝日沢が流入


焚き火跡 此処は快適でしょうな〜


右から沢が流れ込んでます で、矢印の大岩に・・・


シャチ・・・ と読めますね・・・


出合(ちょっと奥の)滝


高巻きスタート


デジ一


デジ一
 木に掴まり、根っこを探して上に登っていく.かなり、きつい.滑落に気をつけながらやっとの事で尾根にでてホッとする.尾根の反対側は真下に崖があるようなのですぐにトラバースは出来ない.更に尾根を上がり、いい加減な所でトラバースを敢行.但し、踏み跡はない.倒木や壁に難儀しながら何とか出合滝の上流に下りる事が出来たが、1時間もかかってしまった.一旦出合滝の頭まで下降してみた.3m程の勢いの良い滝がありすぐに出合滝の落ち口だった.ゆっくり休んでる閑はない.水を飲んですぐに沢を遡行する.

 沢は大量の流木(ほぼ新しい)がおびただしい.どれ位の大雨でこうなるのだろうか.遡っていくといきなり水が沢に消えた.目の前には涸れCS滝があった.へ? と、少し驚いたけど上流から水の音が聞こえる.このすぐ上付近で伏流しているようだ.CS滝は登れないので左を小さく巻いた.この沢、シャチアシ沢なんだろうか? フッと疑念が湧いたが、それはすぐ何処かへ行ってしまった.水はすぐに復活し、小滝も現れ始める.振り向くと渓の間から遠くに山が見えた.



根っこを探しながら辛い登りです


緊張しながらのトラバース 振り向きカシャッ


沢に下りました.流木で荒れてますね


右の樹木の向うに下りました


出合滝の頭です


涸れたCS滝


水が復活
 高さはないけど丸い滑岩を滑り落ちる滝を越え、前方を見ると右(左岸)に飛沫が見えた.更に近づいたら、その遠くに滝の頭らしきものが見える.此処で、再び”此処はシャチアシ沢か?”の疑念が持ち上がってきた.この沢(堀内沢含め)GPSを初めて出す.・・・見事にシャチアシ沢手前の沢にいた.昨日の岩手山といい、いやその前のナビ入力もそうだ.どうしてこうおっちょこちょいなのだろう.こんな奴に仕事を頼むクライアントの気が知れない(爆) (←3度目)

 さて時間も結構かかっている.此処から修正しようったってどうしようもない.見える滝でも撮っていこう.と、上にある滝が4mだって、5mだって綺麗に撮れれば一つの進歩だ.などと、自分を慰めながら上に行く.切り替えの早さだけは自分で認める自慢もの(笑)




落差のある涸れ滝(左岸) 水は少し落ちている


滑滝


右から滝、その向こうにも滝♪
 右から見えた飛沫は・・・ オイオイ、見える所30mか40m以上ある滑滝だよ.支沢で水はちょっと少ない様だが、中々綺麗な滝ではないか.此処は帰りに撮ることにして、前方の滝を確認しにいく.オイオイオイオイ、、、こっちも素晴らしいもんだ.幅広で全体に落ちる水線が見事.見える所概ね3段20mか25m位あるだろう.紅葉も見事にマッチ.ま、腕がついて行かないのがちょっと問題だが、、苦労した末の神様からのささやかな贈り物かい! 

 滝前は飛沫で正面に立てなかった.あまり広くない滝壺の前には、流木が堆積しているから全体を撮ろうとするとそれが視野に入ってしまい、ちょっと難しい.帰路時間を12時半と設定していた.その設定時間はとうに過ぎてしまっていた.下って、あの滑滝は撮影場所も限られている事もあり、これをラッキーと無理矢理の理由にして早々に引き上げた.果たして、明るい内に帰れるか微妙なところだったが、ギリギリ、ヘッデンを使わずに車に戻る事が出来た.シャチアシ沢は残念だったが、思いがけない滝を見る事が出来 充分満足である.

 さあ、今晩は布団に寝れるぞーーー.



水はちょっと少ないが、綺麗な流れです


お!


デジ一 明暗差は大きいけど ま、それなりに


デジ一


デジ一 裏見ですね 入りませんでしたけど


デジ一 滝壺手前が煩いけどそれを承知で・・・・やっぱり煩い(笑)
デジ一と表記以外は → Photo Nikon P7800 

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当レポは
写真撮影だったり適当に歩いたりで、時間やルートは参考になりません.
仮に当レポを見て行かれる場合は予め情報を収集していただき、計画を
充分に立ててから実行して下さい.