滝巡り

北秋田市
幸兵衛滝他、中滝

滝撮りだか、キノコ撮りだか・・・


                  



2018,10、12  訪問


(時間などは参考になりません)
              
 今年の東北遠征は4度目になる.雨の桃洞滝&小阿仁川.花三昧だった早池峰山&森吉山(←危うく熱中症だったけど)、最高な状態の鳥海山&秋田駒ヶ岳(←は、これも熱中症寸前で敗退).多分に熱さとの闘いではあったけれど、概ねは満足のいく山旅だったと思う.

 東北遠征締めくくりとして、紅葉を狙い秋田駒ヶ岳リベンジを計画した.熱さで大変だった行程だったけど、金十郎長根から仰ぎ見る男岳、女岳や対面に横たわる横長根.水沢分岐から俯瞰する広大な広葉樹林帯の光景が頭から離れず、これらが紅葉を纏う姿はどんなだろうか? 等と期待最大なのであった.が、中々思う様な好天気になってくれない.それでも待ちすぎると季節が終わってしまう.一か八かで出掛けてみた.

 道の駅「雫石あねっこ」で車中泊をして、一日目は国見温泉から秋田駒ヶ岳を巡り、再び道の駅に戻り車中泊.二日目は宝仙湖近くの沢にある滝を幾つか見て、姉の実家に行く.と、行程を決めた.

 一日目、降り続いていた雨は朝方には止んでいた.まだ暗い中を三国温泉に向かうと雨が降り出し、ガスも出て状況は良くない.三国温泉の登山者用駐車場に着いても雨は降り続き、ガスも濃い.そこ(駐車場)で少し待つ事にしたが、お天気は変わりそうにない.様子をみようと時々窓を開けると、温泉の硫黄の強い匂いが入って来て、頭が痛くなってくる.こりゃいかん、と、方針を変え八合目に向かった.

 八合目からなら、多少遅くなっても行程は楽だからそれなりに待っていれば、晴れ間も出てくれるのではないかと淡〜〜い期待.

 下手ですが・・・ デジ一画像もどうぞ


八合目駐車場 車のライトに照らされている(プレハブ)建物 5:30


田沢湖
 狭くクネクネした舗装の坂道を上り、八合目(らしき)駐車場に着いたが雨、風、ガスで最悪.プレハブ小屋みたいな建物の後ろに駐車し、少し待ってみたけど雨は止むどころか益々強くフロントガラスに叩きつけている.ダメダコリャ、ピークハンターならいざしらず写真を撮りに来てるのだから、登っても意味がない.第一、遭難の恐れ有りだ.止めましょう.

 そこで、明日予定の沢へ行き此処は明日 つまり、今日明日の予定を逆にすれば良いだけではないか.(行く予定の)沢ならかなり標高も低いし、来る時ガスもそれ程ではなかった(と、思った) 車中泊する道の駅「あねっこ」もそれ程遠くないし.

 ガスで前方が見えない下りは登りよりも慎重に走る.カーブなど曲がりそこねて道の無い所を走ってしまったら・・・. 白っぽいエクストレイル(だったかな) が上っていくのと擦れ違いビックリした.突然ガスの中から出て来るんだもの.向こうもこんな時間に下りてくる車があるなど、思ってもみてないだろうから. 標高を下げていくと雨も小降りでガスも薄くなる.田沢湖がそこそこよく見えたりした.

 しかし空はどんよりと雲が厚く、上はガスに包まれている.天候が変わりそうな気配はこれっぽっちもない.


小和瀬発電所


湯ノ又沢林道分岐
 橋を渡り、何かモニュメントのある そう広くない駐車場でお湯を沸かし、朝飯のカップうどんを食べると、少し落ち着いた.地図を出し、宝仙湖に向かう.道はナビがなくても判り易く、宝仙湖の橋を渡り舗装された林道を小和瀬発電所の脇を通って走って行く.

 なんだ! (仙北市)中ノ又沢への林道分岐にチェーンのゲートが.少し走ると(仙北市)湯ノ又沢への林道分岐にも・・・ “熊、熊、熊・・・入林禁止・・・” の表示板. 秋田駒ヶ岳でテンションを大いに下げ、何とか少しやる気を出したけど こいつあ、、ダメダナコリャ.

 チェーンゲートから歩いて行ってしまうという手もあるけど、目的地までかなりある.片道7km近い.歩くだけで15km、沢遡行にどれ位かかるのか.チェーンゲートを乗り越えて、叱られるのをリスクにこれじゃあな.止めた止めた.




モニュメントのある駐車場から、あの橋を渡って行ったのだけど、、、



立又渓谷駐車場 9:30


遊歩道入り口の橋は古いけど健在
 国道341号から尻高峠を越え、国道105号線を北上.道の駅「阿仁」へ来て、暖かい缶コーヒーを買って飲むと少し落ち着いた.雨も降ってないし青空も見える.ただ不安定の様で、雲の動きが激しい.安の滝にでも行って来ようかなどと思いながら、今日ここまで来たのなら車中泊など止めて姉の家に行った方がいい.明日はどうしよう.

 そうだ、久し振りに立又渓谷に行って来よう.まあ、地図はなくてもほぼ観光地みたいなものだから、問題はない.で、明日はこっちから秋田駒へ行くのは面倒だから、森吉山にでも行きましょう.これも、地図はなくても大丈夫.そう決めて予定変更の電話を家と姉に入れておく.

 安の滝へ行く分岐から玉川温泉に抜ける舗装林道(かなり以前一度だけ走った事がある) を走り立又渓谷方面へ左折して入って行くとダート道になるが乗用車でも問題ない.

 少し広い仮設トイレのある駐車場には大阪Noの乗用車が一台駐まっていた.時間は既に9:30.ちょっと遅い気がするけど ま、気にしない.足元はほんとはスパ長とかの方がいいんだけど持って来てない.沢装備は一式あるが、それだと仰々しい.滑るのに気をつけて歩くから登山靴でいいでしょう.ここら辺りは岩と言う岩がほんとに良く滑るのを思い出した. 



徒渉後振り返って


おっ ナラタケ 綺麗だね、美味しそう!
 架け橋が流されている所を飛び石伝いに徒渉し、間もなく一ノ滝に着く.2008年に来たきりだから10年になるのか.改めて見ると中々素晴らしい滝である.落差だって結構ある.これが、安の滝とかを見た後だと見劣りはするけど名前のついてる観光地の滝などより、よほど立派である.(←言い過ぎた(^_^; )

 滝をデジ一撮影するのも久し振りだ.リモコンレリーズをセットして試しシャッター切りしたら動かない.いろいろ調べたら何の事はない電池切れ.今日はヘッデンを使う予定はないから、その予備電池を拝借.しっかり動いた.

 一の滝から二の滝へ向かう途中の遊歩道脇で、倒木にナラタケが生えていた.旬で、丁度食べ頃、とても食べやすく美味しいキノコです.帰りに採って行きましょう.

 二の滝へ向かう遊歩道の急斜面は一部崩落していたりする.尾根乗っ越しから、中滝の方に行って見る事にした.以前、中滝の簡単な標識があった様な記憶があるけど、勘違いだったかな.そういうものは特になかった.



一の滝




滝下に簡単に下りられそうだが、今日は止めておく



あたしじゃないよ


二の滝へ向かう登りから



紅葉はもうすぐ盛り



ナラタケ お味噌汁に充分な量ですね


上を見ると、沢山生えてる.帰りに採る事にしましょう
(帰りは採らなかった)



過ぎた物、旬の物、幼菌など様々 葉をどけると出てきます



尾根乗っ越しから左の尾根に登っていきます


道は踏み跡程度
 尾根の踏み跡を追う様に登り、急な斜面に息が上がる.それも長く続かず、緩くなって10分程で中滝が遠望出来る場所に着いた.踏み跡は此処で終わっている.少し開けた所から渓越しに見る訳で迫力はないけど、落差はかなりある様だ.もう少しよく見える所がないものかと灌木藪を摺り抜ける様に、進んでさっきよりは見通しの良い場所に出た.

 辺りを見ると木を切った跡があり、此処を展望の良い場所にしてしまったのだろう.細い木やササの真新しい切り口もあったから、根強い中滝ファンもいるのだろう.

 ウルシに注意して撮影をし、帰路は往路でみつけたブナハリタケを少し食べる分だけ採取.早々とこのキノコ採りは、、これは失敗だ.


カタツムリかと思ったらキノコだった


傘の下を見るとブナハリタケでは無い様ですが?



ウスヒラタケ、美味しいキノコです




ホコリタケの種類



踏み跡も怪しくなってきます


遠くに僅か、中滝です



もう少しよく見える所から



ヒツジタケ?



これ全部ブナハリタケ この下にも、あの上にも カメラに入りきらない



一株は両手で持つ大きさ 匂いが強く傘の下に特徴があります


クヌギタケとかチシオタケの仲間?


コフキサルノコシカケ? 




ベニタケの仲間


ムササビタケとか?


乗っ越しへ戻ってきました


橋が流されてありません
 二の滝へは又橋が流されている沢を、やはり岩伝いに徒渉する.2ヶ所目で上から犬を連れた人が下りてきた.挨拶だけして通り過ぎる.階段状に落ちる二の滝も、それ程変わってない様に見えた.

 沢を徒渉し、右岸の少し下流へ行くと上段も見えて、高さが倍加され中々迫力がある光景になる.お腹が空いたのでパンを食べながら撮影するけど、このパン(巻き貝の中にチョコクリームが入ったもの)、齧る時チョコクリームがはみ出してにべっとり.洗い落として又食べると再びべっとり.面倒だなあ・・・ パンだけじゃ足りないから鮭ハラミのおむすび.海苔とかついてないから、袋を破って食べるだけ.不器用な私はいつもあの海苔とおにぎりが分かれてる物を、上手に剥がして食べられない.必ず海苔が切れてしまう.その点、このハラミ・・は、簡単で私向き.

ツリガネタケとかいうのに似てます


これはツキヨタケ



二の滝下段




上段も合わせると見映えがアップ



おお〜♪


一見何もなさそうだけど、葉の下に旬なものばかり



クリタケだと思うけど




写真撮るだけ



ヌメリスギタケモドキかな?


遊歩道の階段にまで・・・
 二の滝から幸兵衛滝への遊歩道は結構きつい斜面につけられている.何と、この斜面脇にナラタケが群生している.凄い量だ.最も良いと思う物だけ選んで採取.ワクワクするね〜、こういうの.スーパーのレジ袋一つにほぼ一杯になるのに、(ナラタケが生えてる場所)1ヶ所で充分だった.そこで全部採っても持ちきれない.先程、水を絞っても重いブナハリタケと合わせ、ザックはズシリ.

 誰もいない幸兵衛滝に着き、紅葉には未だ少し早い滝をデジ一で撮りまくる.まあ、撮ると言っても場所は尾根の上で限られているから、それ程多いカット数にはならない(←才能とかやる気の問題でもあるんだけど)

 今は、午後2時を過ぎている.そろそろ一の滝で虹を見られる時刻だ.太陽が薄い雲を通して出ているから期待して良いかも知れない.(二の滝を過ぎた辺りでは雲に入ってしまったけど.)



二の滝上段


遊歩道内に



ひえ〜〜



幸兵衛滝到着 14:20


展望台



幸兵衛滝




幸兵衛滝

 一の滝に戻り着いたら、太陽が雲から出ていて滝に虹がかかっていた.慌ててコンデジで撮って、デジ一を出そうとしてる間に、又雲に隠れてしまった.それから三脚を出し、用意万端で太陽が出るのを待っていたのだが、残念ながら雲が切れる事はなかった.

 駐車場には16:00着.小雨がパラパラ降ってきたが、強く降る事はなくそれからも降ったり止んだり.滝見は久し振り.

 姉の家に着いて少しだけ採ってきたキノコを処理してもらった.キノコの処理は久し振りだと言っていたが、手慣れたもので 「全部採ってくれば、えがったんでねが」 と、のたまう.あんなの全部、持ってこれねーよ.因みに、ナラタケ→サモダシ、ブナハリタケ→ブナカノカ と、北秋田市辺りではいう.

 ■秋田駒も(仙北市)沢遡行も残念だったけど、神様はちゃんとお土産を用意してくれていた.これも、私の普段の行いが良いからだろ〜ね〜 あはははっと.



虹を何とか撮れました♪



ナラタケ


ブナハリタケ
デジ一画像もどうぞ      Photo Nikon P7800 二代目 

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写真撮影だったり適当に歩いたりで、時間やルートは参考になりません.
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充分に立ててから実行して下さい.