山登り

秋田県大仙市他
薬師岳、和賀岳

わがだけ:1440m
やくしだけ:1218m



                  



2019,10,10 訪問


(時間などは参考になりません)
              
 数年前、「白岩岳」 に登り東斜面から紅葉を飾る穏やかな山容が眺められた.帰って来て調べたところ、和賀岳というらしい事が判った.和賀山塊の主峰で標高1500m弱.奥深く高山植物も豊富だという.それから、気になる山の一つになってしまった.

 何年か過ぎて今年、花のシーズンに行ってみようかと簡単に計画してはみたものの、低山故の熱さは並大抵のものではないだろう.展望と開放感のある長い稜線は尚更である.で、紅葉時期なら偵察も兼ね紅葉見学は快適に違いない(と、適当に判断). 紅葉シーズンベストがいつ頃なのかよく判らないまま10月の連休に併せて計画したら、その辺りに台風が来るという.んじゃあ、来る少し前にと2日ばかり繰り上げて登る事にした.

 遠い秋田へ行くのだから、ついでに何処か滝見学とかも組み入れ近くの秋田駒ヶ岳にでも登ってきましょう.と、宇都宮を9日に出発.道の駅「なかせん」 に車中泊.此処は白岩岳の時に利用した事がある.それだけで何となく安心感もある.ただ、小型車PエリアからWCが遠いから、お○っこが近いとしょりにはちょっと酷.ビールは沢山飲めない.(元々あまり飲めないんだけど)

 道の駅を朝4時半頃出発.ナビを何処に設定すればいいのか判らないので、真木渓谷の林道終点あたりを(ナビの)地図で画面タッチし設定.まだ、暗い道を走って行く.暫く走った所で左折案内が出る.民家もまばらそうな場所で信号もない.左折位置到達距離が0mになった所で、左に曲がる.ん!何か門の様な間を通ったな? ・・・げげッ学校の校庭に入ってしまいましたよ.えーー、普通、学校って門扉を閉めてるものじゃないのか.
(後で調べたら太田東小学校だった)
 戻ろうとしたら、後ろから車(軽ワゴン)が入ってきた.アチャー、咎められるのかな、、と誤る体制をつくっていたら助手席の窓をコンコン. 「和賀岳に行くんですか?」 

  下手ですがデジ一画像もどうぞ 1/22/2


出発して振り向き 6:10


登山口


杉林の中を登る


ブナやミズナラが太い 気分の良い登山道
 「茨城から来たんだけっど、道が判らなくなってナビも目的地を何処へいれたらいいか、判らなくってヨ、そしたら前に他県ナンバーの車が走ってたもんでハア」 ←流暢な茨城弁 「ああ、そーですか(お咎めじゃなかった ホッ) 私、和賀は初めてでよく判らないんですが、画面タッチで目的場所を設定してるんですよ」 「はあ〜、んだすか.オラのナビはそんな事出来ねっぺがと思っぺ.1万ちょっとで買ったもんだから」 「はあ、そーすか」 「こないだ、一度来て、登山口まで行ったんだけっど、判らなくなってしまったっぺよ.んで、後を着いて行っていいすっかね?」 「はあ、こっちもナビが合ってるかどうか判らないし、間違うかも知れませんが一緒に行きましょう」 と、道連れ.

 幸い間違う事もなくナビ通りに小屋の建つ林道終点に着いた.辺りは明るくなり、天気は良さそうだ.支度をし茨城のKさん(仮名)に先に出発してもらった.聞けば、Kさんは百名山は終了し、今は二百名山を50座位登ってるという.こないだ(数日前らしい)は此処の登山口まで来たけど、雨とガスで断念し他を回って来たそうだ.茨城をを出てしばらくになるとも言っていた.

 こちらも出発し、通行止めからの林道を歩いて登山口へはすぐ.「甘露水」 は道をまっすぐ行った所にあるらしいが、今は必要がないので登山口に取り付く.杉林の中を緩く登って間もなく杉林も切れ、大きなミズナラやブナの木が立つ広葉樹林帯に入る.



導標は整備されています


ブナ林が綺麗







ツキヨタケ(毒)




ブナハリタケ 匂いが強いけど美味しいキノコ


ナラタケ
 ミズナラやブナの生える道には決まってキノコが生えている.早速足が止まる.先が長いのにいいのかあ、、あ、今日は又道の駅泊だから構わねーよーと、独り言.男女2人組が登ってきて挨拶.追い越される.間もなく茨城のKさんに追いつき、又少し話をして今度はこちらが先へ行く.

 沢を渡り少し登ると、先へ行った2人組が何か考え込んでいる.女性が、どっちへ行くんでしょうか?と、聞いてきた.足元にはブナハリタケがビッシリ生えているやや平らな所で、右にも左にも同じ様な踏み後があるY字路.地図を出して確認すると、道は沢沿いに登り尾根に向かう様になっているので、左ですねと言いながら下を見ると、導標が草むらに転がっていた.

 2人組が出た後すぐに女性2人、男性1人が上がってきて 「あれ!どっち?」、 「こっちのようですよ」 結構倒れてる導標に気付かない.
 ブナハリタケの写真を撮っているとKさんが鈴を鳴らしながら上がってきた.




ナメコ 帰りに採ろうと思ったけど、(帰り)場所が判らなかった(涙)

 こちらは相変わらずキノコや、ブナ林などを撮りながら登って行ってゆっくりだけど、Kさんはもっとゆっくり歩いている.次第に離れてしまった.Kさんは鈴を鳴らして登っているが、やがてそれも聞こえなくなった.標高900m辺りを過ぎて辺りが開けてきた.それまでも樹間からちらちら見えていた景色が一気に広がる.前方はやや尖って見える薬師岳か(手前だった).後方、やや霞んでいるけど鳥海山がハッキリ判る.とても気持ちの良い瞬間だ.

 薬師分岐≠フ導標が倒れていた.大甲&向は踏み後が見当たらない.試しにそれらしい藪の中に足を踏み入れてみたら、地面が固いのでそれと判ったが、歩く人は多くない様だ.分岐からピークっぽい裾を回り込む様に登っていくと、遠くに和賀岳が望める.いやあ〜かなり遠い.




結構こまめに導標があります


前方が明るくなってきた



ドーンと開けて、あれが薬師岳?




右手、被さって見辛いが 甲山でしょうか




おお、あっち(左)が薬師岳か、極端に紅さはないけど素晴らしい



おお、鳥海山だ〜


道はかなり藪っぽく、日陰の笹藪通過は露に濡れる


紅いのはカエデ類


振り向いて







薬師分岐 大甲方向は藪


あそこが
 薬師堂(祠)はすぐで、その脇を通って薬師岳の山頂に着く..山頂には山名板、地図が描かれた案内板があり笹に囲まれているがその上から東方向がよく見える.和賀岳方向の稜線も広がり和賀岳がやはり、かな〜り遠くに見える.熱かったり、疲れていたらしんどい距離だ.が、今の時期だから気持ちがいい.厳しい登りもない.

 山頂やその下の道から遠景を撮ったり、パンを食べたりしながらのんびりしているとKさんがやってきた.又少し話をして、Kさんはお昼までに山頂に着けば良いから、休憩していくというので先に出発.膝上(時に胸上)の笹が覆い被さり道形を隠している.幸いな事に道に段差のある個所が幾つかあったけど、その中に倒木は僅か1個所.その倒木に足を引っ掛け、笹藪の中にバッタリ.立ち上がって思わず辺りをキョロキョロ.誰もいなかった(笑)

 下の方では笹に露がありズボンなどを濡らしたが、この稜線では乾いている.



薬師堂、小さな祠です


薬師岳山頂 8:40



遠くに鳥海山




南西方向




薬師平 奥に小杉山




紅葉しているのが小鷲倉、その右に和賀岳



夏だと熱そうな道、草が覆い被さっているけど気分がいい


振り返って薬師岳



 夏なら花が凄いんだろうなあ・・・と、思われる「薬師平」 を過ぎ前方に「小鷲倉」 や「和賀岳」 を見ながら草原歩きは気持ちがいい.全体的に笹が多く紅葉は部分に限られるけどそれが又素晴らしい光景だ.ひと登りすると小杉分岐の導標が建っている場所に着いた.薬師岳にあるのと同じ大きな案内板があり、現在地が 「小杉山」 と表記されている.実は薬師岳から見た時、小杉山は前に見える大きなピークだと思っていたから、ちょっと設けた感じだ.(つまり、思ったより早く着いたぞ、、というもの)

 ただ、山のピークという形ではなく、道の一地点.広場もない.白岩岳方面への分岐になるものの、さすがにそちらへは歩く人も殆どいないようで藪に覆い尽くされている.確か白岩岳からこっち方面も藪だったなあ.すると、ずーーっと藪なのか.そっちへ行くと 「錫杖の森」 という難所があるそうだ.一度、行ってみたい気もする.



薬師平




まっすぐ行った所が小杉山


導標には小杉分岐≠ニある


白岩岳方向は藪



丸いピークは小鷲倉、道は岩手県側で秋田県側が主に紅葉している様だ




振り返って、薬師岳




小鷲倉が近くなってきた



岩手山が奥に見えてきた


低灌木帯があって
 勾配がそれほどでなく歩き易い道が続き 「小鷲倉」 は遠くから臨むと大きく、小杉山からでは和賀岳をほぼ隠している.登りも大変そうだが、実際はそうでもなく(爺的には) ゆっくり登れるいい山だ.但しそこの山頂は、道のみで広場とかになっている訳ではない.山頂から和賀岳が見えるだけに、気持ちがせかされる通過点になってしまう所だ.本当は、展望も良いしゆっくり過ごしたい山頂でもあると思うのだが.

 小鷲倉からも素晴らしい光景が広がり、デジ一を出しっぱなしにして撮りながら歩いて行く.

 和賀岳山頂手前で、下山を始めている男女2人組と擦れ違う.左右&後ろの風景を楽しみながら山頂に着くと、先の男女3人組、岩手側から登って来てるらしい2人がいるだけ.山頂標識は意外に小さかった.祠が一つ.三角点や辺りをコンデジ撮影しておき、デジ一ではグルッと.



小鷲倉


和賀岳 もうちょっとありますね



雲一つありません




振り返ると小鷲倉の向こうに鳥海山



和賀岳山頂〜♪ 10:45


ピースしているKさん、お先に下山します 11:45
どうでもよい情けない話
山頂では主にデジ一で撮りまくった.下山を始めて撮影も続いたが、途中、何だかおかしいのに気が付いた.シャッタースピードがやけに遅いのである.変に思いながら数カット、シャッターを押して何気なく上のデスプレイを見たら補正値が+2.3になっていた.え”−−ッッ、何でかぁーー? 露出補正は補正ボタンを押しながらメインダイヤルを回すのだから、簡単には変わらない訳だが変わっていた.多分、ザックに入れてあった時にに何らかの(物理的な)事が起きて変わってしまったのだろう.まあ、それからは元に戻して普通の画像を得られてはいるけど、山頂付近で撮ったものはJPEGで全滅.RAWは何とか救われたが、これだとて多量に補正するから違ったものになっているのではないだろうか.クスン 景色の素晴らしさに舞い上がってしまい、チェックを怠った報いか・・・・
 一通り撮影していると幾人か岩手側から登ってきた.Kさんもしばらくして辿り着いた.岩手側から登って来た同じ様な年代の小柄な人は長靴を履いていた.その人はこの山域に詳しく見える山を教えてくれた.ただ、白岩岳や堀内沢など秋田県側はそれ程詳しくないと言っていた.連休には栃木の方へ遠征し、日光連山を予定してるので楽しみ.ただ、台風が来てるのでどうなるか、判らないが とも話していた.

 話をしすぎて山頂からの眺めはコンデジで殆ど撮っていなかった.下手ですがデジ一で撮影した画像を御覧になってください.

 撮影を終えKさんと話をしながら、おにぎりを二つ食べてお昼休憩終わり.Kさんはもう少し休んでいくというので先に戻りましょう.帰りも又広大な山域を眺めながら撮影で時々足を止め、のんびり下る.薬師岳山頂に再び立ち、見納めに和賀岳を眺め撮影もしておく.

 駐車地に戻り、さて明日はどうしようか.計画では、同じ道の駅「なかせん」 に車中泊し、「回顧の滝」、「百尋の滝」 を見学して秋田駒ヶ岳に登る予定だ.滝撮影は明るくなってからだから、滝見を終わって駒ヶ岳(今回は八合目)駐車場に着くのは早くても10時頃だろう.今の時期はその時間だと一杯になるよと、(和賀岳)山頂で教えていただいた(長靴の人とは別の人)      ・・・・そうだろうなあ.
 ま、道の駅でビールでも飲みながら考えましょ.(駐車場帰着 15:45)



和賀川




滝が見えますよ(ズーム)




おまけ

下手ですがデジ一画像もどうぞ 1/22/2    Photo Nikon P7800 二代目 

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当レポは
写真撮影だったり適当に歩いたりで、時間やルートは参考になりません.
仮に当レポを見て行かれる場合は予め情報を収集していただき、計画を
充分に立ててから実行して下さい.