山登り

北秋田市(森吉)
森吉山
もりよしざん:1454m




                  



2023,6,6 訪問


(時間は参考になりません)
              
 姉の家を朝4:30に出て、県道3号線を米内沢に行く途中、森吉山が(進行方向)正面に良く見える所を走る.山を覆っていた雲が少し取れ、シルエット状に森吉山が見えた.田んぼの脇道に逸れて車を停め、数カット撮っておく.ああ、良い山だ、いつもそう思う.

 米内沢で国道に入り、クマゲラエコーライン(県道309号)入口の交差点にあるコンビニで食料を買って、エコーラインを走る.車が一台も走っていないし、道は良く快適.森吉ダムを過ぎてヒバクラ登山口方面に入る.入って間もなく前方をゆっくり走る2台の軽トラに追いついた.狭い林道で追い抜けるわけでもなく急いでる事でもないから後をのんびり走って行く.
 ホイ、しまった、、くっついていった軽トラは鳥獣センターの方に行き、爺も分岐を曲がるのをついうっかりと・・

 ま、それ程急ぐ事でもないから戻って、ヒバクラ登山口の駐車場へ.平日だし誰もいない.お湯を沸かし朝飯用力カップうどんにお湯を入れ、出来る間に支度を終える.

  下手ですがD810で撮った画像もご覧になって下さい.

 



森吉山




月が丸い



駐車場 6:35


フキ


スミレの仲間


ユキザサは蕾 葉っぱと同じ色だから見分けにくい
 両側にスミレが咲いてる登山道を緩く登って行く.杉、桧などの植林はなく辺りはブナが多い.林床は主にネマガリダケ.良く見るとタケノコがチラホラ見えますよ.湿地に木道が敷かれているが、濡れている所は中々良く滑る.だからと言って、その脇にぽんぽんと置かれている輪切りにした木を立てに置いてある上は、もっと滑る.乾いていれば問題ないんだろうけどね.湿地の水溜りにはサンショウウオの卵を見かける.

 歩き始めは少し肌寒かったが、暑くなりペラペラパーカーを脱ぎ丁度良い.ついでに水飲んでコンビニで買ってきたどら焼きを食べる.マイヅルソウは未だ緑の蕾.その群生の中に混じってエンレイソウやツクバネソウがある.又、マイヅルソウの葉に混じって似てる様な紋様の葉の、どちらかというとドクダミに近い葉っぱの植物がある.目があまり良くないから見逃しそうだけど.離れた所にあったから判った.

 昨日、藤里駒ヶ岳で見たものと同じだ.葉をどけてみると、特徴のある、まるで実の様な花が茎の根元にくっついてる.早々とオクエゾサイシンを、いとも簡単にみつけてしまった.



木道は濡れていて良く滑る


マイヅルソウもこれから


この葉っぱの根元を見ると(マウス)
花の先端がそっくり返っているのが特徴


ブナの道


ツクバネソウは蕾


この大木はクロベか?



 これまでもミズバショウは道脇に度々出てきていたけど、白い花(の様に見えるのは仏炎苞)は終わっていた.右下に沢の水音を聞きながら登る辺りでは、白いそれ≠フ中を歩くようになる.足元にあるから極端に近づいて撮れるのだが、旬を過ぎているからあまり綺麗ではない.

 ブナが無くなって大シラビソに代わり、上空は開けているが両側の灌木+チシマザサの丈は背を越えて展望は利かない.風は殆どないけど、蒸し暑さはそれ程ない.山歩き日和ということだろうか.
 花は、各地の山域で見られるミツバオウレンやショウジョウバカマ等があって、飽きる事はない.途切れることなく道の両側(時々真ん中にも)に生えていた、まだ緑の蕾のマイヅルソウにも、白く花を付けているのが僅かだが出てくる.帰りは少し増えているのだろうか.


ブナの倒木


ショウジョウバカマ



綺麗ですね



木階段


水場
 水場を過ぎて、連続の登りになり、もうすぐ斜度が和らぐという所で、疲れて立ち止まり顔を上げると大きなブナの立ち枯れがあった.何と、その枯れ木の根本少し上に、オクエゾサイシンの葉っぱモサッとくっついてるのが見えた.葉をそっとどけてみると、オオ〜花が付いてる.撮影に楽な丁度良い高さだ.帰りに三脚を据えてきちっと撮って行きましょう.この枯れ木を見逃す事がない様に辺りの地形を覚えておく.

 小沢があって、次の小沢にはリュウキンカ(エゾノ・・)が群生している所がある筈.初めて訪れた時より大分早い時季だから未だ蕾程度ではないかと思っていたが、幸いにも旬だった.狭い湿地帯で足を置くスペースも限られている.出来るだけ周囲環境を荒らさずに撮影を試みる.

 ←水場は湧き水 沢山湧き出て、口当たりが柔らかく何となく甘い感じがする.個人差、身体の状態があるのだとは思うけど.



探す要領が判ると次々に見つけられる


ブナの立ち枯れの根元に・・・


両側が刈り払われていて、道は広い


足元には絶え間なく花 ミツバオウレン
写真で(後で見て)気が付いたけど、左上はノウゴウイチゴですね



ヒバクラ岳



エゾノリュウキンカ


大きく存在感のある花です
 足元のピンクの花は、イワナシ2株.久々に見る.あちこちにあるのだけど、密に群生してるのは見た事がない.(帰路で山頂付近にもあった) 残雪が少しづつ出てきて、オオシラビソや低灌木&笹帯を抜けて少し広い湿地帯に出る.森吉山を眺めながら木道を通ってヒバクラ岳分岐に着く.此処からの森吉山は手前に数本の樹木が邪魔をしている.まあ、これはこれで良いのだけど.

 ザックを置いて、分岐から小池ヶ原方向に木道を少し歩くと手前に邪魔者がない景観が広がる.これは以前来た事があるので、判っていた.とても良い眺めです.木道の歩く所からちょっと外れた場所にベンチがあれば、ゆっくり休憩出来ますね.又、まだ早いと思っていたヒナザクラがこの辺りに多く咲いていた.気分よく撮影&見学を終え、分岐に戻ります.

 ※「小池ヶ原」 は地形図に地名表記はありませんが、1280.7三角点のある辺りを言うようです←登山口の案内板より


階段、気分よく登れます


木道になって


  
森吉山が姿を現わします



あそこがヒバクラ岳分岐


サンカヨウの蕾


そこ、ヒバクラ岳 登山道は無いと思う


すっきり見える 手前白っぽいものはヒナザクラ


道に残雪が出てくる


登って
 泥濘な道と残雪がある道を、時々ミズバショウを見ながら鞍部に下り再び登りになって開けてくる.一登りで山人平の東側に着く.此処には休憩用の(木の)ベンチと、文字が消されたような導標が立っている.此処は西ノ又コースからの合流点でもあるが、もう廃道同然になっているようだから、草ぼうぼうの通せんぼ.

 ベンチに座ってコロッケパンを食べます.帰りのおやつにと買ってきたのだけど、おにぎりは山頂で食べることにしてるし、アップルデニッシュはちょっと甘すぎるから、後で.風は時々吹いてくるけどあまり寒くない.ザックを置いて、木道を移動しながらあちこちを撮りまくる.広々とした大空間.残雪を抱いた斜面.まだ花には早いが山人平とオオシラビソの組み合わせ.素晴らしいですよ!



山人平 花はまだ咲いてない




ヒバクラ岳




遠くは霞 八甲田山




湿地帯は小さなミズバショウ

 山人平を出るとすぐに小湿原地帯.シーズンなら小さなヒナザクラが白く覆うのだろうが.これは、まだ時季が早い事を知ってて訪れているから、失望とかそういうのはない.代わりに水中の中のミズバショウなど、これだって珍しいし面白いのではないか.

 三日月形木道を半周した所で、三脚はもう出番はないとし、この辺りへデポして行く事に.目印にもなり判りやすい木の陰に置いて行く事にした.指差して何度も確認.よし、大丈夫忘れない・・と、言い聞かせる.これでザックは2s強軽くなり、残雪登りに備えられる.あら、チェースパイクを持ってくるのを忘れていましたよ ←今、気が付いた.

 湿地帯を過ぎるとすぐに残雪帯になる.雪は案外固く全く沈まない.表面は凍ってるとかではないから、キックステップで割と快適に登る事が出来た.残雪からの出口は雪がなく登山道が露出している.出口で振り向き撮影などしていると、上から女性が二人下りてきて「アイゼンは着けた方が良いですか?」 と聞かれた.こっちは着けてないから何となく説得力に欠けるけど、下りだから、持って来ているのであれば着けた方が良いですよ」 とルート含めてアドバイス.山人平まで行くのだそうだ.


残雪の斜面


快適に


大岩の間を擦り抜けて


山頂 11:30
 一等三角点のある山頂にはハイカーが3人.意外に少ない感じだが、その後続々登って来た.風が強いから岩陰に隠れてお昼休憩.辺りに花はないし遠景を撮ってしまうとやる事がない.さ、戻りましょう.残雪を下りて行くと、女性二人組が登って来た.立ち止まってしばらく話をし、「登って来るとき、ちょっと変わったオウレンがあったわよ」 と、そこの場所を教えてくれて、別れる.

 下りて行き、そのオウレンを見たら、成程バイカオウレンでした.それも、三つ葉だからミツバノバイカオウレン&ハ名コシジ(越路)オウレンでした.中々お目にかかれない花なので、教えてくれたあの人達に感謝です.

 湿地帯でデポした三脚を回収.枯れ木のオクエゾサイシンの手前では山の監視人≠ウんと出合、30分程情報交換.別れ際に「的確な情報ありがとうございます」 と言っていただき、何だか嬉しくなる.


ミツバノバイカオウレン


チングルマ



ヒナザクラ



ミツバオウレン


ヒメイチゲ
 監視員の方と別れ、往路でみつけておいた枯れ木のオクエゾサイシンを撮る.花は根元で葉っぱの陰に隠れているから、撮影は中々難しい.三脚を斜面に立て、狙いをつけておき(構図を決めておく)手でそっと葉っぱをどけ、ケーブルレリーズでシャッターを切る.持ってきた60mmマイクロレンズは手振れ防止とか付いてないから、このレンズを使う時は(1/100以下で)概ね三脚必須.何しろ手振れを起こしてしまう.普段でも手が震えるから、相殺出来るんじゃないか!と、思ってるのは大間違い(笑) 

 水場で空のペットボトルを満タンにし、それからも小さな花をみつけてはみちくさ.好い、一日を過ごしたのでありました.



イワナシ



このスミレ、葉っぱが丸い


チゴユリ


お!花が開いてた


帰着 15:40



オクエゾサイシン(枯れ木に生えてたもの)




オクエゾサイシン

D810で撮った画像    Photo Nikon D5600 

HOME  /  閉じる / 他県の山、滝リスト

当レポは
写真撮影だったり適当に歩いたりで、時間やルートは参考になりません.
仮に当レポを見て行かれる場合は予め情報を収集していただき、計画を
充分に立ててから実行して下さい.