◇山登り 少し滝見◇

福島県檜枝岐村
燧ヶ岳、三条のの滝
ひうちがたけ:2356m


                  



2010年 8月 4日 訪問

爺 & yuki
(時間やルートは参考にしない事)
              
 「尾瀬」、超有名なこの観光避暑地(か?) 一度は見てみるのも悪くない.話のネタにもなるだろう.山だって東北一の標高を誇っているし、登山道や散策路は無数にある.人が多いのは覚悟の上.平日なら多少は少ないかもしれないが、その中の一員になって歩いてみようじゃッ、ないか.っつー訳で、朝早く家を出て板室ICを降り塩原温泉から三依に抜け南会津をひた走る.次男yukiが運転する車で御池に着いたら、平日でもこの広い駐車場には結構車が駐まっていた.
 
  車の外に出ているのは2、3人位.既に他のハイカーは出発してしまったのかも知れない.朝飯のカップうどんを食べ支度をして歩き始めたのは、午前7:30ジャスト.「通行人数え機械」を通り抜けて木道を歩くとすぐに勾配のきつい涸れ沢の登りになる.おおお、結構厳しいじゃん!と、湿った泥土の急坂に靴を滑らせながら、登って行く



御池駐車場には立派なトイレがあるのに
立ションは駄目でしょ


通り抜けセンサー 7:30


木道を歩きます


キンコウカの咲く木道(広沢田代)


チングルマの穂


池塘 風がないので鏡の様です
 ま、計画はともあれ急坂を凌ぎ再び木道になると、まもなく湿原につく.「広沢田代」には、キンコウカが盛りで、一面真っ黄色.その中にソバナやタテヤマリンドウ、モウセンゴケなどの群落が咲いている.池塘が幾つかあり、空の青が映っていて静かな水面は鏡の様.人が少しはいるかなと思ったけど、全くいない.景色を独占だ.木道で対向する人と擦れ違う時は、左右どっちだったか勉強していないので、心配したがそれもなく良かった.
 木道に寝そべったりして花などを撮りながらゆっくり歩く.尾瀬っていいね〜

 木道が切れ針葉樹林帯の中の泥付き急斜面を喘ぎ喘ぎ登っていく.途中、樹林の切れた場所で振り返り見ると、御池の駐車場や遠くの山が良く見えた.針葉樹林帯を抜けると開けて前方にどっしりとピークが見える.俎ー(まないたぐら)だろうか.おお、登りごたえがありそう.


急坂、ヘーヘー登ります


又、木道に出ました


広沢田代や駐車場が見えました


燧ヶ岳と木道 中々絵になる光景です
 湿原っぽい所の階段状の木道を歩き登り切った所からは湿原が広がりゆったり延びる木道が凄い.何がって? 全部木で造ってるんだよ、、、道をさ・・.下がった所に休憩場所があり、椅子が設置されている.暑いので水の消費も早い.おっと、この広い湿原は熊沢田代だ.地形図だと、、、えーと、1940m位か.随分高い所にあるもんだ.これ、池塘に映る雲
 湿原の花などを撮影中、yukiが何か光る物を、休憩テラスと木道の間にみつけた.良く見ると携帯タバコ灰皿(っていうのか?)だった.落とした人、この後は手のひらでもみ消すのか? 喫煙者は大変だなー(笑).この機会に禁煙したした方が良いかもね.

 背の低いダケカンバの樹林帯の急登に汗を流していると、本日初めての登山者と遭遇.もう下山してきているのだ.むむ、早い! 我々は登りだが、相手がリズミカルに下降してきている事もあり、休憩がてら道を空ける.その人は一旦止まり「晴れ渡っていて至仏山が良く見えたよ」と、教えてくれた.お礼を言って登り始めると、本日二人目のハイカーが下山してきた.同じように道を譲ると、軽く挨拶を交わしやはりリズミカルに下降していった.


良く造りましたね〜


雲はゆっくり流れてますよ 熊沢田代 縦位置で撮ったり・・・


・・・横位置で撮ったり


あっちから、こっちへ来たんですが、広いね〜


ガレ沢の様な所 登りにくいです


俎ーへもう少し


俎ー山頂です 2346m  10:45


俎ーから柴安ー あっちが少し高いのですね 2356m


俎ーから尾瀬沼を俯瞰


低灌木帯の中を降って登って芝安ーへ・・・
 樹林帯を過ぎると結構展望が良くなり、東の方角に高く雲を抱いている山がある.地図を見ると(田代)帝釈山の方か.東北寄りに見えるのは、那須連山か.会津駒ヶ岳は北東(北)にやはり頂上を雲で包んでいる.その稜線を左に見ると大杉岳は穏やかな山容を見せている.真下には木道が緑の中に白い線を引いている.
 間もなく、ゴツゴツした岩だらけの俎ー山頂に着いた.祠が幾つかあって、夫婦と思われる二人と、単独のハイカーが一人だけ、ええーーっ平日だとこんなに少ないのかぁ.頂上では少し時間を割き三脚を据えて眼下の風景を撮影してみる事にした.

 俎ーからは、尾瀬沼の全体が良く見えた.此処でエネルギー休憩をしゆっくりと展望を楽しんでから、対面に見える柴安ーに向かう.そっちの方が少し標高が高く、燧の山頂らしい.登山道がまっすぐその頂上に延びているのがよく判り、数人のハイカーがこちらへ向かって降りてくる.2000m鞍部に降りて、岩が多い急坂を登り柴安ーの頂上に着いたが、誰もいなかった.尾瀬ヶ原、至仏山が一望でき、素晴らしい光景である.又、山頂には「燧ヶ岳山頂」と彫られた立派な山頂石碑が建っているが、何故か墓石に見えて仕方がなかった.

 今日の山行は、実はここからが核心.地図を出して見晴新道から温泉小屋分岐の道を確認する.ま、有名処だからやはり立派な看板標識はあるだろう.地図を見ている時、若い外人さんカップルが見晴新道側から登ってきた.女性の方は空身、男性は軽装備で疲れた風だったが、我々を見ると「こんにちは」と、綺麗な日本語で先に挨拶してきた.慌てて挨拶を返したが、こんな所で外人さんだけに会うとは思っていなかったので、ちょっとドギマギしてしまった.


11:10  芝安ーから尾瀬ヶ原 広いーーッ 向うのお山は至仏山


温泉小屋登山道分岐付近


戻って見晴新道を下降します


見晴新道分岐に到着 13:45
 見晴新道をグングン降りていくと、地図にある通りの場所で分岐する道があった.が、細い紐で通せんぼがされている.ん、もう通れないのか? どうしようかと yuki と相談したが、これがいけなかった.元々深く考えない yuki は「道は残ってるんじゃない!」( ←幾多の沢で道迷いを発生させた輩)
 よしッ とばかりにロープをくぐり下降していく.「なーーんだ、大丈夫じゃん」と、そこそこの道を下降していく.しかし、それも僅かで道が消え笹藪になってしまった(2200m付近).灌木帯が切れ、50m程下ると針葉樹林帯に入る手前だった.少し笹藪の中に入ったり、首を伸ばして踏み後を探しても全く見つからない.樹林帯に入れば或いは又(踏み後が)みつかるかも知れない.が、藪が濃い場合は消費する時間が判らない.すぐに、引き返す事に決めた.登り返して間もなく新道に戻ったが、約40分のロスをしてしまった.

 ダラダラと見晴新道を下降し、途中男女二人組を追い抜いて尾瀬沼への分岐に着いた.20分位で見晴に着いたが、凄い建物施設で驚いてしまった.宿泊施設が幾つかあり、通り道の表にテーブルがある建物でちょっと休憩. yuki がコーラを買っていたが高い様だった.さぞや美味いことだろうと、少し飲ませてもらったが(美味しかったが)味は同じだった.何より、山二つ越えた深山でコーラが飲めるとは思っていなかったから、この炭酸のジュワーーッという刺激は、何となく力が湧いてくる(気がする).


尾瀬ヶ原〜 ♪


温泉小屋です 14:40


引き返した廃道は此処に出るんですね・・・藪々


 しかし、ゆっくりしている暇もない.(御池)駐車場に着く前に暗くなってしまわないか、心配になってくる.すぐに出掛けるが、景色や花(ユリなど)で撮影の為立ち止まる回数が増えてしまう.見晴から温泉小屋迄の道はあまり人はいない様だ.やはりメインは(行ったことはない)尾瀬沼や龍宮小屋とかの方なんだろう.そんな事を考えながら、木道は歩き易いのでバンバンとばす.温泉小屋から「平滑の滝」迄は、結構行き会うハイカーが多く展望台の下りではどこかの(学校?)グループが十数人登ってきて待ってなければならない程だった.

 「平滑の滝」と看板にはあるが、これは少し傾斜のある流れだ.無理に滝と付けず、平滑の瀬とかなんとかでも良い様に思われるが、ま いいか.「三条の滝」はさすがに凄い.落差、水量共申し分ない.此処の観瀑台には家族連れがいて、食事休憩をしていたが、この時間(15:45)に昼食でもないだろうから、、、おやつか? 随分ゆっくりしているが、温泉小屋泊まり辺りに宿泊するのに違いない.此処から御池に戻るには、もう出発しないと完全に暗くなってしまうだろうから.

 三条の滝観瀑台からの登り返しは非常にきつかった.年甲斐もなく木道でとばしたのが足にきたか.ハーハーゼイゼイ言いながら休み休み登って、木道の遊歩道に着いた時は足がコンクリートの塊になったかと思う程.途中、幾つかの田代を通過したが良く覚えていない.似た様な風景だし、ただ足を前に出していただけだから.駐車場に着いた時は暗くなりはじめていた.(帰着は18:50).


平滑の滝 14:55


樹間から三条の滝が見えてきました 15:35
 「平滑の滝」と看板にはあるが、これは少し傾斜のある流れだ.無理に滝と付けず、平滑の瀬とかなんとかでも良い様に思われるが、ま いいか.「三条の滝」はさすがに凄い.落差、水量共申し分ない.此処の観瀑台には家族連れがいて、食事休憩をしていたが、この時間(15:45)に昼食でもないだろうから、、、おやつか? 随分ゆっくりしているが、温泉小屋泊まり辺りに宿泊するのに違いない.此処から御池に戻るには、もう出発しないと完全に暗くなってしまうだろうから.

 三条の滝観瀑台からのそれ程長くない登り返しだが非常にきつかった.年甲斐もなく木道でとばしたのが足にきたか.ハーハーゼイゼイ言いながら休み休み登って、木道の遊歩道に着いた時は足がコンクリートの塊になったかと思う程.途中、幾つかの田代を通過したが良く覚えていない.似た様な風景だし、ただ足を前に出していただけだから.駐車場に着いた時は暗くなりはじめていた.(帰着は18:50).


三条の滝

HOME  /  閉じる

当レポは
写真撮影だったり適当に歩いたりで、時間やルートは参考になりません.
仮に当レポを見て行かれる場合は予め情報を収集していただき、計画を
充分に立ててから実行して下さい.