◇山登り◇

福島県 檜枝岐村
三岩岳、窓明山
みついわだけ:2065m
まどあけやま:1842.3m


                  



2014年 6月 15日 訪問


(時間やルートは参考にしない事)
              
 東北自動車道を下りて塩原温泉を過ぎ国道121号を北上.会津鉄道下のY(T?)字路を檜枝岐に曲がる車が結構いる.7−8台連なって国道352号を走って行くが、その内5台位が高杖スキー場の方に別れていった.今日は七ケ岳の山開きだという.予定では、今日辺りそこに行こうかと思っていた.今冬、遭難死した友人が良く七ケ岳の話をしていたので、その追悼も兼ねて・・・と、考えたのだが、山開きのお祭りとあってはハイカーも多いだろうから、次の機会(秋とか)にする事にしたが、朝5時半頃で結構な数の車が向かっている様だ.

 栃木県以外の山にあまり登った事のない爺だが、福島県の会津駒ヶ岳には登りたいと常々思っていた.(理由はないが)憧れている山でもある.じっくり登って景色を見たり花を撮ったり出来たら良いと思っていた.但し、行くなら6月中旬から下旬の方が良いらしい.残雪も多いだろうが、お天気を選べば楽しい山行が出来るだろう.但し、休祝日などはハイカーも多いに違いない.行くなら平日、とし虎視眈々を決め込むが何だか仕事が嵩み平日に休む事が出来ない.仕方がないので、決行は思いっきり(6月の)下旬にし三岩岳から偵察山行する事にした(←全く意味不明だけど・・・)

 ※カメラからパソコンに撮影画像をDLし忘れ、小豆温泉スノーシェッドPから黒檜沢出合まで画像はありません(涙)


黒檜沢徒渉点は橋が壊れていて渡れない 7:20
※橋は2014/06/20時点で、復旧されてます


支沢
 仕事に追われてロクに準備が出来ないまま、小豆温泉スノーシェッドの駐車場に着いたのは午前6時20分頃.少しはあると思った車は一台もなかった.例によってカップキツネを食べ支度をしてスノーシェッド横にある登山口の階段を上って屋根の上に出る.シェッドの上を通る登山道なんて珍しいものだろう.鉄製の階段がある所で屋根から別れ、黒桧沢に沿ってゆっくり登って行く.雪融けの水が多く道の右下に見える小滝は凄い迫力だ.何か工事をしているのか鉄パイプやアルミ足場板が置かれていた.間もなく沢で、コンクリートの基礎台があった、、、が、橋がない! 沢を見るとアルミ足場板がこちら側(右岸)のワイヤー一本で留まっていた.沢は、泡を作って勢い強く流れている.オイオイこれを徒渉するのか?

 飛び跳ねるには沢幅がある.強い流れで転倒したら下流すぐには3m程の滝になっているから、うーむだ・・・ 帰り到着間際ならいざしらず、登り初めの今から靴を濡らす訳にもいかない.右岸のヘリを注意深くへつりながら上流へ行きやや沢幅が広くなっている所は、橋の所より流れが緩やかにみえる.意を決して靴を脱ぎ徒渉敢行.一歩水に入ると冷たい!、いや、痛い.幸い、膝付近まで潜った程度で無事徒渉出来た.


黄色い花 名前は?


ラショウモンカズラ(と、思う)


ナタメ 平成2年とは結構新しい


こちらのはやや古い


倒れた木にも、、 8:20


この他にも、いっぱいありましたな〜
 靴を履き、沢から離れる様に登って行く.右から支沢が段々の滝をかけ合流している辺りでは黄色い花、ムラサキの花が咲いていた.ムラサキの花は多分ラショウモンカズラだと思うが、黄色い花の名前は判らない.一応撮影しておこうと、数枚撮ったらいきなり”電池残量なし”の警告メッセージが出てそれっきりご苦労さん.昨夜(14日)は仕事にかまけて充電を忘れていた.出がけに気がついたが ま、その前からこまめに充電などしていたから大丈夫だろうと思っていたのだ、甘かったなぁ.   しかし、、

 フフフ、、、賢明な爺はカメラは壊れるものだと思ってるから、必ず予備機を持ち歩いている.今回も例外ではない. (予備機の)P6400を取り出し、電源を入れる.ゲゲッ、何と言う事かこちらも電池残量が二つしかない.これでは、沢山撮れないではないか.そう言えばこちらは暫く充電してなかったなぁ〜(涙)・・・どこが、賢明じゃあ・・・

 歩き易い道をジグザグっぽく登って行く足元には名前の判らない白い花やギンリョウソウが咲いている.急坂が続き息が上がってしまうが1150m辺りで緩やかになると、左前方(遠く)に滝が見えた.黒檜沢の支沢上流らしい.かなり、落差のある滝ではないかと想像される.


白い小さな花、オートしかないコンデジはピントは合わせにくい


滝を思いっきりズームで


ゼンマイ 茹でたり手もみして干したりと手間がかかるが、美味しい保存食になる


旧道分岐にあった金属製の標識盤


標識盤のある分岐、右から旧道が交わる 9:00


上を見ると青空に白い花 タムシバか?


登山道の様子





 木道があるやや広い沢形では雪渓が出てきて、近くにはキンバイの様な黄色い花が咲いていた.やがて金属製の四角い道標がある旧道分岐に着いた.此処から道は少し広くなる.イワウチワ、イワナシ、オノエラン、ミツバオウレンなどの花が絶え間なく咲いている.電池残量を気にしながらの撮影は何ともストレスが溜まるものである.

 登るに従って後ろの展望が開け、日光が直接当たって熱い.結構急な道を汗だくになって登って小さなお地蔵さんを通り過ぎると残雪が出てきた.傾斜が緩くなり樹林帯に入ると道は残雪の下に隠れてしまうが基本登って行けば良いのでルートファインデングは不要.ただ、残雪の上に新しい靴跡を見た.二人の様でまだ新しい.残雪は固く沈まない.前方に2人のハイカーが歩いている.近づいてみるとご夫婦の様だ.挨拶をして、先に行かせてもらう.三岩小屋に着き、エネルギーを補給.傍らに気持ちの良い音を立てて流れている水をすくい飲んでみたが冷たく美味しい.ご夫婦が来るかと思ったが、中々姿を見せない.女性の方がやや疲れ気味の様子だったので、ゆっくり登ってきてるのかも知れない.再び冷たい(沢の)水を飲み登り始める.(10:45)

 樹林が無い所の残雪帯はその下が多分ネマガリタケとかなんだろうか.道を失ったり、残雪の切れ目で道をみつけたり、果ては強烈なネマガリの笹藪を(ほんの僅かだが)通ってみたり.この藪は半端じゃない.木の俣川両岸の藪と同じ位だろうなど思いながら後ろの開けた風景を見ながら登った.


花にも見えるが・・・


ショウジョウバカマ


小さなお地蔵さん 10:00


残雪歩き


三岩小屋 10:30


日陰があまりなく熱い・・・ 頂上はもう少し先


頂上に着きました.山名板は一枚だけ 11:25


新潟から来たという健脚ご夫婦.ご主人は此処に精通しているみたいで、山の名前を教えてくれた.
住所など聞くのを忘れた為、明るくにこやかに撮れている写真を送る事が出来ない.相変わらずボケ爺である
 三岩岳の山頂は雪がなく、北方面こそ展望はないが西から南、東と素晴らしい光景が広がる.(※北方面は三角点後ろの岩の脇にある踏み跡を辿り少しで展望が得られた)
この山の名称元になったという三岩も見える.乾いた岩に腰掛け、展望を眺めながらお昼だ.これも例によって缶コーヒーとサンドイッチ.大休憩も終わり、引き上げようかと立ちかけた時、下の方に2人組が見えた.あの、ご夫婦の様だ.頂上に来て、再びご挨拶.健脚なお二人だ.少し話をして別れ、爺は窓明山へ向かう.(11:50)


山頂から奥に会津駒ヶ岳、燧ヶ岳はほんのちょっと頭を出してるがちょっと判り辛い


山名の由来になったらしい(中央)三っつの岩


窓明山 山頂名板も一つだけ
 窓明山への分岐は三岩小屋のある所らしいが、残雪で道は判らない.テープ類も(探しはしなかったが)みつからなかった.そう言えばこの山、テープや標識類が極めて少ない.道がしっかりしていて判りやすい事もあるだろうが、登るのはそれなりの人達が多いからかも知れない.”むやみやたら”と(テープ、リボンが)ついているどこぞの県のどこぞの山達に見習わせたいものだ.

 さて、窓明山へ続く稜線へと別れるに難しくはなかった.何しろ開かれた残雪帯からしっかりそれが見えるのだから、これ以上の案内はない.あの稜線に向かって下りて行けば登山道を横断するだろう、、、と、読んでいっきに降る.しかし登山道は残雪の下.見つける事は出来ず小屋へも寄れず、雪渓が多くある渓を見渡せる所に出た.ただそこからは稜線とそれにつけられている道がハッキリと見える.道に向かって歩いて行けばいいのだ.灌木混じりの笹藪は結構歩きづらいものがあるが、目標がすぐそこに見えるので苦にはならない.藪を漕いでいる途中、渓側の笹の切れた辺りに何か紫色の花の様な物が見えた.もしやと思い寄って見るとシラネアオイだった.笹の中にも沢山咲いていた.


帰路はまっすぐ下りて中央に見える尾根に行けばいいのだ


窓明山がちょっと遠い(汗) 12:10


シラネアオイ、みつけました〜♪


登山道に向かって笹藪漕ぎ


登山道に出ました 脇にはシラネアオイが・・・


向うは窓明山から家向山への稜線



 花の撮影を終え、今度は藪に入らず笹と斜面の際を歩いて登山道を目指した.僅かの歩きで道に合流.何と、その道沿いにもシラネアオイが咲いているではないか.それから、歩き易い道をコイワカガミ、ショウジョウバカマ、オノエラン、シラネアオイ他を見ながら登って行く.窓明山に着き東北方面の景色を見ながらゆっくり休む.コンデジの電池残量はとっくに1個になってしまっている.もう何枚も撮れないだろう.取り敢えず山頂は撮っておこう.

 山頂から来た道を少し戻り、分岐に入って降っていく.道を俯瞰して撮ったところでカメラの電池が切れた.それからは(当然だが)一枚も撮影できずモクモクと降って行くが国道までとても長く感じた.家向山への道はなさそうで、巽沢山の山名板、三角点は見つけ損ねスルー.最後は崩壊場所を迂回する様に降り標識もテープもない所から国道に飛び出した.


窓明山はもう少し


振り返って三岩岳


コイワカカガミというらしい


残雪ではありません.カエルの卵を包む泡


黄色いスミレ?


ツツジはこれから


窓明山山頂手前の分岐 13:10 小豆温泉駐車場帰着16:30

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当レポは
写真撮影だったり適当に歩いたりで、時間やルートは参考になりません.
仮に当レポを見て行かれる場合は予め情報を収集していただき、計画を
充分に立ててから実行して下さい.