◇山登り◇

福島県 田島町
七ヶ岳
ななつがたけ:1635.8m
しもだけ:1509m


                  



2015年 5月 30日 訪問


(時間やルートは参考にしない事)
              
  七ヶ岳というのは、その名の通り七つのピークを合わせての総称か? 地形図のコピーだけを持って朝4時半に家を出発.東北道から塩原〜三依〜田島〜針生(はりゅう)を通り、やや不安だった七ヶ岳林道入り口も立派な道路標識があり、簡単に判った.この林道入り口には七ヶ岳登山道案内図(針生口)があり、それによると一番岳が七ヶ岳の最高点で7番岳を「下岳」とある.こちら側(針生)から登ると、途中に護摩滝がある事も表記されいる.今日の目的は三つ.その一つはその滝見学も兼ねている.

 林道は国道分岐からすぐに砂利道になりあまり早く走れない.爺のは4駆だが普通乗用車でも問題なく走る事が出来る.ゆっくり走り、40分位で黒森沢登山口に着いた.10台程駐められそうな駐車場には乗用車が1台駐まっていた.朝飯(の例によってカップキツネ)を食べて簡単に支度をし、登山届けを記入して林道を緩く登って行く.足元を選定するにあたって、実は少し悩んだ.こちらからのコースは沢登り(主に滑歩き)が主体らしい.ボロボロのアクアステルスも車に入っているけど、トレッキングシューズでも登れる、、というアドバイスが本に書かれてあったから、今日はそれにしよう.此処は人気の高い山で、お天気の良い土曜日だ.ハイカーも多いに違いない.ボロアクアでは何とも恥ずかしい.

 林道が右に大きくカーブしている所で、登山道は直進.湿地帯の様なぬかるんだ所が多く、防水なんかすっかり切れかかっているゴアテックスもどきシューズでは歩きづらくなる.


駐車場 7:25


右の林道を登っていきます


向から帰ってくるんですね


林道を緩く登っていきます


このカーブから林道とは分かれ直進ですね


樹林内の道は湿地帯風
 雪渓が残っている枝沢を横断し、沢の中を歩く様になると道はゴーロの上になった.岩のペンキやテープリボンが賑やかに迎え、見送ってくれるから まあ、不安はない.見るのが楽しみな護摩滝は(爺の足で)1時間20分程だった.事前情報通り、滝の中にはロープが垂れ下がっている.見える所20m以上は中々の光景であるだけにやや残念な気がする(滝写真屋の見解ですから、お気にしないでね) 一段目の上で沢(滝)横断があるから、この靴ではダメ.右の巻き道に取り付いた.フイックスロープを頼りに泥付き急斜面を登り、3段目(だったかな)の上に出た.滝はまだ上に続いており、見上げて緩やかになる部分迄なら総落差50mは越えるのではないだろうか.

 太めのロープは両岸とも設置されている.左岸を滑らない様に足元を選びながら登って行く.ロープが終わる辺りから勾配は緩くなり滑沢になって、沢靴なら快適な遡行を楽しめるだろう.が、履いている靴ではそうはいかない.乾いている岩を選び、濡れた所は極めて慎重に足を置く.結構神経が疲れるものだ.両岸にはチラホラとショウジョウバカマが咲いている.


ヤグルマソウが沢山生えてました


枝沢の雪渓横断中


沢に出ました


殆ど沢登りです








護摩滝


両岸にロープが垂れ下がっていますね・・・


・・・
 沢が滑からゴーロに変わり細くなってしばらくすると左に曲がり、雪渓の上を歩く様になった.先人の新しい靴跡があった.アイゼンをつけている様だ.駐車場にあった車の持ち主だろうか? 先人は1ヶ所踏み抜いていた.幸いな事に爺には踏み抜きはなかった.因みに爺はアイゼンもスパッツも着けていない.今月初め、車検に出した時荷物を下ろし、車検が終わって荷物を戻した時アイゼンもスパッツも入れてなかったのだ.西那須野ICを下りた時気付いたのだけど時遅し.ま、いいか・・・の、いい加減.

 雪渓は固くて結構快適・・・と、思っていたら長くは続かなかった.ジメジメした細い沢形を登って行く内、虫にまとわりつかれてくる.長袖を着ていたがその中に入ってきて腕を噛まれた.ブヨか!と気が付いた時は既に5−6ヶ所噛まれていた.額とうなじも1ヶ所.油断した事を少し後悔し、タオルをパタパタやりながら樹林から明るい分岐に飛び出した.(この辺りは「賽の河原」と呼ぶらしい) スキー場方向からくる道との分岐だ.180度ともうちょっとの展望がすこぶる良い所だが、・・・今日は熱い、虫が多い.



滑はロープを使って滑らない様に・・・


振り返って


まだ滑が続きますよ


傾斜がなくなるとロープもなくなります


狭い沢の中の雪渓、先人の踏み抜きがありました


結構快適です


雪渓を登っている途中振り返って、


雪渓が終わり両脇笹の登りになりました


ツツジが少し


樹林から抜けました


(左)那須のお山 (右)日光連山でしょうかね


アンテナの建つ1638P
 分岐から一登りで一番岳(七ヶ岳最高峰)頂上らしい.その手前に羽塩コースが合流する.結構急な崖もどきを下りて行くんだね.おお〜コワッ.

 山頂には誰かいるかなと思ったけど誰一人いない.人気の山だと聞いていたのにやや拍子抜け.その代わり虫の多い事.小さい虫、ブヨに加えアブまでブンブン寄ってくる.ま、汗臭い、イレバ臭い、うさん臭い、貧乏臭いの四拍子揃いだから、仕方ないか.二つ目の目的は山仲間の追悼だ.(彼は昨年2月一の倉沢で還らぬ人になってしまった者) 彼は毎年の様に此処を訪れていた.登山だけでなくいろいろ気にいってたようで、山林、麓まで良く歩いていた事を聞く.景色を見ながら軽く手を合わせ、後日、一の倉沢へ魑魅魍魎達(粋酔会仲間)で行く事が決まっている事を頭の中でつぶやき報告をした.

 鈴の音と共に一人のハイカーが登ってきた.羽塩コースを登ってきたという.カメラバッグに重そうなザックを担ぎかなりの健脚のご様子.2,3話して、爺は縦走コースへ歩いて行く.本日3つめの目的は”七ヶ岳”を歩く事.特別な思いがある訳ではないし、今度いつ来られるか判らないのと、周回コースになるから.


一番岳山頂へはもうすぐ・・・


その途中に羽塩コース分岐・・・


山頂〜 10:00


縦走路がはっきり判ります
 下岳が”七番岳”というから、その手前のピーク達が2番から6番岳になる.らしいが、標識、指導標なるものは一切ない.その代わり、ルート上に登山道だよと示す表示板は多くあるし、下岳を過ぎれば七ヶ岳完了になる.でも、下りたり登ったり中々大変だ.こんな時は道脇の花等を撮りながらのんびり歩くに限る.

 シャクナゲは旬の時期を過ぎ、少しくたびれていた.白い色のものと淡いピンクのものがあった.小さいイワカガミは周りの草とかが邪魔して撮りづらい(ま、下手なんだけど) 黄色いのはヘビイチゴ.白いのは一番岳の手前にあった事を思い出す.地面にピンクの花が4つか5つ固まって咲いているのはイワナシ.咲き終わっているのも多いが、状態の良いのを選んでカシャッ.立ち上がってクラッと立ちくらみ(笑).ヒメイチゲが数輪固まって咲いていた.これも小さいし微風で良く揺れる.ツバメオモトの葉っぱがかなり生えていたので、花を探したら4つ位みつかった.近くにはマイヅルソウも.おっ、チゴユリもみっけ.

 下ばかり向いていてはダメとばかり上にも目をやると、タムシバが旬.お昼は下岳でと思っていたが、中々着かずお腹が空いてしまった.途中の何番目かのピークで冷たい(コンビニの)ざる蕎麦を食べるのだけど、ジッとしているとブヨその他が押し寄せてくる.仕方がないので立ったまま、時々動きながらの行儀の悪さで済ました.下岳を過ぎると花は極端に少ないかまだの様でドウダンツツジ(名前は?)が濃いピンクの小さな釣り鐘を付けていた. 七ヶ岳・・・良い山だ.

 駐車場帰着は14:05でした


遠くに平べったい山が見えますが・・・


振り返って七ヶ岳の一番岳


モコモコが近くなりました


どれが何番か判りません








向から下りて来ました 東側は切り立っています


図根点だと思います


タムシバ 上の黒ポチは虫(蜂かアブ)








まだピークが続きますよ・・・


下岳山頂です 12:35


標識は多いです


ブナかと思ったら太いダケカンバ


展望が良い所は此処で終わりです.
間もなく分岐


平らな道を歩いて・・・


林道に出ました 13:35


テクテクと林道を歩く向には 見事なお山が
 Photo Nikon P7800 

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当レポは
写真撮影だったり適当に歩いたりで、時間やルートは参考になりません.
仮に当レポを見て行かれる場合は予め情報を収集していただき、計画を
充分に立ててから実行して下さい.