◇山登り◇

福島県猪苗代町
会津磐梯山
ばんだいさん:1819m



                  



2016,6,10 訪問


(時間やルートは参考にしない事)
              
 民謡でも有名な「磐梯山」、花が多く咲くという.花、虫、魚、山の名前など爺は覚えるのが苦手.本を見て覚えた積もりが、現地で見た時名前が出てこない.白い花等どれも同じに見え、黄色い花は葉っぱが何だか違うな・・・と思う程度.図鑑には大きく載せられていても実際の花は小さく、虫眼鏡携行でもしないと同定出来ない.一時、名前を覚えるのを諦めたけど、ちょっと目先を変え、高山植物の花は沢山覚えるのではなく、数種だけに絞って(完全に)記憶しておく事にした.その数種は、何処の山に行っても見られるもので、例えばチングルマ、キンバイの仲間、フウロソウの仲間、キスゲ、チドリの仲間、マイヅルソウとかである.

 固有種なら特徴がハッキリしているから、都度頭に叩き込むか一種或いは二種類の少数に留め印刷してもって行き現地で照合、、、という具合である.そこで今回の山域の固有種は「バンダイクワガタ」.まるで、あの虫の様な名前であるけれど、これを目当てに行ってみましょう.

 登山口は”表登山口”から登った方が、山頂へ行く途中で見られるので良いらしい.”表・・”と名が付く位だし笹に黄金がなる程有名な山だから案内とかしっかりしているだろう.

 が、猪苗代ICを降りても猪苗代町に入っても磐梯山登山口なる標識は見られなかった(見落としただけかも知れない・・) ナビにはスキー場を入れておいたのでその案内通りに進んだから、問題もおきなかったけど.上の方の駐車場に着いて、此処で良いのか心配してちょっとウロウロしていたら、年配の御夫婦(と思われる)2人組が舗装路を歩いて登っていった.成る程此処でOKなんですな.駐まってる車は5台くらい.有名な山にしては案外少ない.ま、平日だし時間もやや早目だからこんなもんでしょう、、、と、カップラーメンにお湯を注ぎ簡単に支度をする.



デジ一 沼ノ平で 山頂は少し左側の平らな所



駐車場近くに猿がいました


駐車場


舗装路を緩く歩いて・・・


登山届けは何処に出すのでしょう?


磐梯山(左)の雲、少しずつとれてきます
 良く晴れて、山にかかって雲も徐々にとれてきた.爺の前に男性ハイカーが一人端っこの方の車から出て出発.健脚で早そうなスタイル.少し遅れて爺も出発.先のハイカーはもういない.用意してきた登山届けを出そうと思ったけど用紙を投函する箱が判らない.下のでかい箱は、携帯トイレ回収ボックスって書いてんだよね.

 スキー場の斜面、上を見ても下を見ても爺一人.猪苗代湖を背にのんびり登って行く.

 日陰の殆どない長いスキー場歩きは結構辛い.一汗かき、最後のリフト乗降場に着き水を飲む.今日は保冷バッグを忘れてきてしまったので、冷たい水を飲めるのは早いうちかな・・冷たいざる蕎麦も買ってきたけど食べる頃はぬるくなってしまってるだろうな・・

 登山道に入って灌木が覆い被さり陽が遮られる所もあって、中々快適な登りになった.タニウツギ(で良いのかな?)やヤマツツジが多く咲いて、何となく色賑やか.岩場になり後方の景色が見事.上に登山者が見え、あの健脚ハイカーさんかと思ったら、その先に出発していた御夫婦ハイカーさんだった.爺は、此処でゆっくりと後方の景色などをコンデジ撮影し、御夫婦ハイカーをお先にと追い越したのは赤埴山分岐だった.



スキー場を登って行きます


日陰があまりないから熱いけど


眼下には猪苗代湖


リフト終点を・・・


右に折れて・・・


登山道になりました


登山道脇にはタニウツギが沢山


赤埴山


天の庭・・・案外狭いんですなぁ・・・って、


これ全部! 広いねオイ


ツツジも咲いてます


大岩の向こうに頭を出しました


先行する御夫婦ハイカー
 樹林の中の道は涼しく岩が多少出てくるけど歩き易い.道脇にはマイヅルソウ、ツマトリソウなどがポツポツ咲いている.時折樹林の切れ目から磐梯山が見える.ヤマツツジも多く咲いている.

 沼ノ平に着き、古い指導標識のある所で休憩に良い木陰があった.ヤマツツジとは違うオレンジ色のツツジガ咲いていた.レンゲツツジだろう.張られたロープのギリギリまで近寄って湿地の方を覗き込んで見る.左手の方に何やら白い花(らしき)群落が僅かに見えた.望遠を持って引き返してみたが、太いネマガリダケ(チシマザサ)の中に道はない.背伸びしても見えない.笹の隙間から白い物が確認出来るだけ.デジ一に一脚を着け望遠を最大にしセルフタイマーで上から撮ってみた.(家に帰って画像を見てみたが、何だろう?)

 休憩場所に戻り、頂上等の風景を撮っていると、あの御夫婦ハイカーとヘルメットを被った単独ハイカーが通っていった.



見る位置によって結構とんがってますよ


頂上まで見納めかな


樹林の中の道、結構涼しい


赤埴林道への分岐


丁寧に探しながら歩くと結構花がみつかります


おお〜



デジ一




デジ一 200mmズーム目一杯 一脚で上に挙げセルフタイマー




上の画像の一部分を切り取って拡大してみたらこんな花でした




デジ一 道端のハクサンチドリ 開放で撮るとざらつかないボケとソフトフォーカス(ピントが合ってないだけか(笑))



レンゲツツジの咲く道


案外辛いガレ道登り
 登りづらいガレ道は強い日差しの中で中々厳しい.花を探す余裕もあまりないので、花が咲いていないのは良かった(って、変な論理?) 稜線というか、鞍部というか そんな開けた所にある分岐(川上登山口への分岐)に登り出た.何とも凄まじい光景が眼下に広がる.右にはこれ又登れるんかいな!と思われる山がガレを纏ってグイッと.(櫛形山というそうだ) この辺りから、目的のバンダイクワガタを探してみる.爺はギボウシの花を小型にした様なものだと思い込んでいるからさっぱり見つからない.ロープが張られているからこれは火口に近づかないようにしているのだと思った.

 それから、両側にロープが張られている斜面になった.それ程危険とは思えない場所だ.ははあ、例の花はこの辺りかな.と、見当をつける.目を凝らしてゆっくり登りながら探して見るけどやはりみつからない.ミヤマキンバイやイワカガミは沢山咲いているので取り敢えずそれらをコンデジに収めながら、やはり探し続けながら登ると、5−6株の矮小で黒っぽい茎をしたセンブリ(とは違うけど)みたいなものを見つけた.これかなッ♪


川上口への分岐から 檜原湖が見えました


櫛ヶ峰


凛々しい岩峰



デジ一 櫛ヶ峰を見下ろす

 ひと登りで傾斜が緩くミヤマキンバイの多く咲く斜面に出た.優しい水音がして(沢形も無いような)細い沢に水が流れている.左側にカップが置いてあり、汲めるように地面にパイプが差し込んである.へ?これは冷たくて美味しい! (家に帰って調べたら「黄金清水」 ) よしっ、お昼は此処で取りましょう(山頂を踏んでからだけど)

 八方台への分岐を過ぎると、それまでハイカーがいなかった道は急に人が増えてきた.ハイカーが結構休憩している弘法清水小屋と岡部小屋を通り過ぎ、低灌木トンネルの岩ゴロゴロ道を登って行く.

 低灌木トンネルを抜け出ると、又強い日差しが照りつけザクザク岩の山頂に飛び出した.平日にもかかわらず山頂は結構な人数だ.若い人も多い.岩の上に祠があり、それをコンデジで撮ろうとしたら「ちょっとッ」と声がかかった.何の事かと顔を上げると上半身裸の若者が、何やらポーズを取っていて写真を撮るのに爺が後ろに入っては邪魔らしい.”もう少し言い方があるべッ(-_-#  ”と、内心思ったけど、文句を言ってもしょうがないし、黙って戻り端っこの方に三角点をみつけ、近くでおにぎりを頬張る.虫が多い山頂だった.

 で、おにぎり食べてる最中、足元を見ると小さなスミレの様な花が.へ? これクワガタじゃないのか? 目で見てはボケて判らないのでとにかくコンデジで近接撮影し、後で調べましょう.


黄金清水、冷たくて美味しいッス


八方台分岐、既に下山をしている人が多数いました


小屋、その一


小屋その二


さ、山頂に行きましょう.あと0.5km


岩の道もあって


・・・


傾斜が緩んだら


山頂〜♪


頂上に咲いてたミヤマキンバイ


頂上、岩の間にみつけました〜♪



デジ一 頂上より俯瞰 沼ノ平




デジ一 頂上から  直線の田んぼ道が印象的だった(望遠使用)




デジ一 雲に隠れていた飯豊連峰が姿を現しました(望遠使用)

 弘法清水小屋に戻って、バンダイクワガタの情報を少し仕入れておきましょう.その前にお礼としては何だけど、お土産を購入.ホイッスル一個500円也.
 山頂に、咲いてますか? ←爺
 山頂に咲いてるとは聞いてないけど、あっても不思議じゃないわね.←小屋のおかみさん.
 下の方でそれらしい小さな物を何本か見たんだけど・・
 ああ、そこでなら間違いないわよ.もう少し下の方には沢山咲いてると思うけど.
 下の方? 沼ノ平ですか?
 そこまで下りないで、川上の分岐周辺ね.
 んじゃあ、その辺り探してみましょう.
 
 と、お礼を言って小屋を出る.途中、黄金清水でお昼にし冷たい水をほぼ空になったペットボトルに入れ、さあ、花撮りだ.途中イワカガミやミヤマキンバイを撮りながら道の両脇を注意深く観察.へ、簡単にみつかりましたよ.不思議なもんですねえ.往路は全く判らなかったのに・・・ ある、ある.ロープの向こうにモサッと群生が・・・ 



デジ一 ミヤマキンバイ




デジ一 コイワカガミ

 花を超接近しての撮影は苦手だ.デジ一のレンズはいわゆるマクロ撮影なるものが出来るには出来るけど、最小近接距離が標準ズームで50cm位、望遠ズームで150cm位.花をヤマレコなどにアップされてる皆さんの様に綺麗な拡大画像は無理.ま、それでもいろいろ、試行錯誤しながら撮影を楽しみましょ.出来は二の次百の次.

 で、例の少し離れて(ロープの外だから)近づけないクワガタは望遠を使う.最大にして絞りを開放.風の少ない瞬間を狙ってカシャッ.一脚だとシャッターに乗せる人差し指に力が入りプルプル.疲れた足も斜面でブルブル.老眼はシパシパ.数打ちゃ当たる方式でカシャカシャ.ふう〜 フイルムだとこうはいきませんな(笑)

 それからも撮影時間をあちこちで極端にかけながら下山.あれだけ多いハイカーもこちらのコースでは数える程.黄金清水付近で二人の先行下山者の他、沼ノ平で追い越していった単独若者の計3人ぐらい.スキー場の下りが辛く長く感じて、車に着いたのは出発してから9時間後でした.(因みにこのコースのCTは6.5時間だそうです)



デジ一 ブワーーっと群生 200mmで撮ってみた 花が小さいのと、遠すぎて何の花だか良く判らない




デジ一  これも切り取り拡大してみた. クワガタですね、良かった、良かった(^_^)





タニウツギ


サラサドウダンツツジ


マイヅルソウ


ツマトリソウ




アカモノ


ベニサラサドウダンツツジ


ズダヤクシュ


ハクサンチドリ


ベニバナイチヤクソウ


エンレイソウ


スミレかと思って撮ってきたけど
何か違う・・・


サラサドウダンツツジ


ミヤマキンバイ


コイワカガミ


レンゲツツジ


ミヤマオダマキ









しつこくバンダイクワガタを3つ(笑)
”デジ一” と表記のある画像以外は → Photo Nikon P7800 

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当レポは
写真撮影だったり適当に歩いたりで、時間やルートは参考になりません.
仮に当レポを見て行かれる場合は予め情報を収集していただき、計画を
充分に立ててから実行して下さい.