山登り

福島市、猪苗代町
一切経山
いっさいきょうざん:1949m


                  



2018,9,12 訪問


(時間などは参考になりません)
              
 台風が多かった8月を過ぎ、9月に入ってからも天候があまり良くない.秋雨前線とかで、予定していた山梨か長野方面は駄目.標高の高い所なら”雲の上”となって、快適な山登りが出来るのだろうが、これはある程度博打.一か八かは好きでも、遠くまで行って ああ〜駄目だった・・・では、やはり情けない.

 数日前から天気予報とにらめっこし、前日(11日)まで我慢したが諦めた.それでも、関東より北へ行けば天気は良いらしい.うんと離れればそれだけ、晴れる確率が高い様だ.ただ、アプローチに距離があると(年なので)いろいろ辛い.往路は案外平気なのだけど、同じ距離を運転して帰る復路は当然辛い.すると、あまり遠くは選べない.“明日行こうとしてるのに今日選んでいるなどとは、無計画の言語道断か”

 目的地を選び、ナビにセットしてみては「片道5時間じゃなあ・・」 などと溜息をつき却下.何気に、分県登山ガイド「福島県の山」=山渓1997年版 を見て2番目.一切経山が目に着いた.此処に「吾妻の瞳」と呼ばれる五色沼が見事らしい.早速、登山口である「浄土平ビジターセンター」 をナビに入れたら一発で2時間半と出た.おお、これなら丁度良い.お天気もその辺り、雲マークは多いけど雨0%. 此処へ行きましょう.展望も良さそうだから、撮影重点でのんびり登山だな.

 計画は 浄土平〜一切経山〜家形山〜鎌沼〜東吾妻山〜浄土平 というルートでいいでしょう.

   下手ですがデジ一画像もどうぞ  デジ1,  1/2  デジ1, 2/2



浄土平に向かう途中 会津磐梯山




駐車場から一切経山手前のなだらかなピーク  山頂はずっと奥

 アプローチでつまずくのは私の日常茶飯事.しっかり情報収集しない良くない癖があるからで、今回も起こしてしまった.ナビに「浄土平ビジターセンター」 を設定したことは前述の通り.2時間半で行けるのであれば、7時頃出発するとして、家を午前4時頃出発すればOK.で、予定時刻通り出発.
 眼鏡を掛けないとナビの小さな字は読めない.ただ、ナビのルート地図は広域ながら概ねの事は判る.うむ、確かに行こうとする目的場所辺りになっている(怪しい時は拡大して画面タッチで設定し直すのだが、今回はそれをしなかった)
 が、東北自動車道の二本松ICで下りるもの思っていたら、通り過ぎた.変だな、、と思いながら福島西ICを下り、国道を吾妻スカイラインの方に右折させられる.その前に電光掲示板があり 「浄土平〜不動沢 通行止」 と表示していた様な気がした.
 国道から県道に左折し、すぐにナビが”目的地周辺です.音声案内を終了します” と、きたもんだ.左を見ると「吾妻・浄土平情報センター」 の、立て看板があった.私は「・・ビジターセンター」を入力したんだぞ! 怒り狂い・・・はしなかったが、Uターンするしかない.少し先には通行止め猪苗代には行けないよ、、の案内板.

 戻って再び東北自動車道に乗り、二本松で下りてナビ設定.画面拡大して間違いないことを確認し走り直す.途中、(舗装はされているけど)何だか林道の様な道を通らされる.両側が刈り払いなどされてないのだ.このナビだいじょうぶか? オイ.

 散々な気分で浄土平Pへ.あれ!500円取られるのね.係員に登山ですか? と聞かれ、そうですと答えると、登山入り口は向こうの砂利敷き駐車場の方が近いですよと教えてもらい、そっちへ駐める.誰もいない.私の車一台だけ.

 少し辺りを見学し、支度して(っても大したことないけど)、出掛けた時刻は9:25分になっていた.東吾妻山は割愛しましょう・・・



橋を渡り少し行くと右側に登山カードBOXがあります


分岐、右は鎌沼、小屋方面 帰路は左から出てきました(姥ヶ原方面)
 整備された道を歩き、登山カードを記入提出.右上に火山蒸気の噴出するのを眺めながらのんびり歩いて行く.気温は(車載温度計、駐車場で) 11度.風もない.薄手のパーカーを着て丁度良い.上空は青空が見えている.吾妻スカイラインを走っている時、下の方でガスが濃い場所を長く走ったけど、そこで雲を突き抜けた様だ.

 途中、振り返ると吾妻小富士と浄土平がよく見える.撮影してる間に、男女1組が挨拶して通過.暑くなったのでパーカーは脱いだ.およそ45分で鎌沼分岐.右折して間もなく酸ヶ平避難小屋で、男性3人組が休憩中(もう下山).ガレ道の登り途中で、鎌沼がよく見える場所があった.一応、撮影していきましょう.

 吾妻小富士の火口がよく見え、遠くに会津磐梯山が雲を山頂下にたなびかせ、鋭鋒を突き出している.あとは一面に厚い雲海だ.山頂に近づくにつれて風が出て来る.



シラタマノキ


リンドウ 道脇に沢山



小滝の水音が気持ち良い.綺麗な水ですが飲めないらしい



鎌沼分岐 右折します


掘り割りの道


ナナカマド


 のんびり、登りましょ



酸ヶ平、鎌沼、奥は東吾妻山




登山道はあまり急坂はない



吾妻小富士と雲海

 小屋からおよそ35分で山頂に着いた.山頂には男女1組が、強い風を避ける様にケルンの後ろで休憩していた.三角点と辺りをコンデジで撮ってから、三脚を立てる.風で煽られそうになるから、脚を抑えながら適当にガシャガシャ.山頂の北側へ移動すると眼下に五色沼が俯瞰される.なる程、中々の光景である.ただ、上空は薄曇りの為か、思った程青くない.家形山から一切経山を見てくるつもりなので、その間に晴れて“魔女の瞳”を拝める様に祈っておきましょう.

 ガレの急斜面を下降し、土堤の様な鞍部は中々気分が良い所だ.特に休憩はせず、家形山に向かう.笹の中の道を行き、高湯温泉分岐の指導標識はやっと読める位.(家形山への)急な登りは案外しんどい.開けた場所があり、五色沼、一切経山、東側の稜線がよく見える.そちらから2人のハイカーがこっちに向かって来るのが見えた.

 家形山の山頂は案外広く、南側から北東にかけてよく見えた.山名板がないので、探して見たら、樹林内少し入った所の木にひっそりと隠れていた.


山頂


五色沼、 上は家形山


砂利の急斜面、転倒注意


家形山 右の急な所に道があります


刈り払いはされてないようです


何かの石碑 私、読めません(-_-;;



五色沼




トラバース道




向こうに2人のハイカー



此処を登って・・・


家形山 山頂 これは三角点ではないのかな?
 山頂で三脚を出していたら、あの2人と見られるハイカーが登って来て、ご挨拶.やはり 「山頂名板がないね? 」 と、言ってたから奥にありますよ、と樹林内を指差し教えてあげた.その2人は、此処から10分程縦走路を行くと良い展望場所があるらしいですよ と、教えてくれたが私はあそこ(一切経山)の登り返しがあるので止めときますと辞退.あちこち撮影して家形山を下山.

 一切経山への登り返しで太陽が出てきた.すると、五色沼はよりいっそう青くなる.なる程「魔女の瞳」 と名付けていたのを思い出した.途中で何度も三脚を出すから、中々山頂に戻れない.

 山頂に戻り、少し休憩してもう一度 ”瞳”を拝み後にする.時刻は14時過ぎ.登って来る2人の男性ハイカーとスライド.更にハイマツ帯の手前で男女1組.女性は小柄な外人さんか? 何も持っていない.男性は外人さんでは無い様で、普通の日本語で”こんにちは” とご挨拶.こちらも水筒の様な物を一個ぶら下げてるだけ.うーむ



家形山から一切経山と五色沼




ナナカマドが真っ赤



ハイマツの実


リンドウが旬


ゴゼンタチバナの実


イグチ系キノコ



陽が射すと素晴らしいです. 吾妻の瞳(魔女の瞳)




東吾妻山



山名柱 往路は撮ってなかったので


いろいろ柱


酸ヶ平避難小屋


酸ヶ平で 分岐付近から鎌沼方向 ピークは前大嶺
 酸ヶ平避難小屋を過ぎ分岐を右折して鎌沼へ行ってみよう.ここ酸ヶ平には木道が敷かれ、鎌沼からもそれは途切れる事はなかった.木材の量も大変なものであると思う.勿論、外材など使えぬだろうから概ねは地産のものでしょう.

 鎌沼は綺麗な水で、僅かに波立たせてる程度.風がない.とても静かである.木道には所々に球形場所を設けてあり、歩行者の邪魔にならない様配慮が行き届いている.こんな時間だし誰もいない.休憩場所で寝転んで休憩.雲はゆっくり流れていて、とても穏やか.

 姥ヶ原への分岐を過ぎるとまもなく木道は途切れ、普通の登山道になった.特に危険個所もなくのんびりと駐車場に戻った.

 帰り道が又遠いので、あまりゆっくりもしていられないが、夕焼けや夕暮れ時も良い光景を見られるに違いない.とても満足な一日であった.次は、花の季節に訪れてみたいと思う.



酸ヶ平 中央付近に避難小屋




鎌沼




東吾妻山 姥ヶ原分岐手前付近で 機会をみつけて登ります




吾妻小富士




噴煙だか、雲だか・・・

 下手ですがデジ一画像もどうぞ  デジ1,  1/2  デジ1, 2/2 Photo Nikon P7800 二代目 

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当レポは
写真撮影だったり適当に歩いたりで、時間やルートは参考になりません.
仮に当レポを見て行かれる場合は予め情報を収集していただき、計画を
充分に立ててから実行して下さい.