◇滝見◇

福島県檜枝岐村
渋沢大滝

(しぼさわ)

                  



2013年 8月 25日 訪問


(時間やルートは参考にしない事)
              
 毎日が熱いので仕事(僅かだが)をやる気力もないので綺麗な滝をUPされている”きださん”(福島かんたん滝巡り)のHPを見ていた.その中に、渋沢(しぼさわ)大滝の画像があり、行ってみよう!突然そう思った.この滝は前々から知ってはいたが、御池から結構歩かなくてはならず駐車場料金も取られる.貧しい爺のフトコロに秋風が吹く.

 が、きださんの記事を見ると、無料駐車場があり行程は3時間程度らしい.駐車場は御池からちょっと遠くなるが車だし.地形図を見ると、成る程只見川沿いに破線があり、さほど起伏も少なそう.50m近い直瀑滝を撮ろうとするとき、対面に滝(中間)と同じ位の高さで見ないと滝上がすぼまってしまい、やや高さが失われる.滝前が広いかどうか判らないが、此処は大判で撮ってみよう.と、簡単に決めて出掛ける事にした.

 自宅を4時ちょっと過ぎに出、東北自動車道西那須野ICから塩原〜檜枝岐と、久々の(爺にとって)長丁場運転である.車が一台もない「モーカケの滝」駐車場で休憩がてら滝展望台へ行ってみる.水も多いし綺麗な滝だ.コンデジだけで数枚納め、御池方面へ車を走らせる.御池駐車場へは寄らずにまっすぐ進むと道が細くなり当然カーブもきつくなる.小沢(こぞう)平駐車場まで結構時間がかかり、2−30台は駐められそうな駐車場には3台車があった.


モーカケの滝(展望台から)


小沢平駐車場(右)


登山道入り口(案内板は詳しく親切)


会津バス(誰も乗ってなかった) 8:05


遊歩道


トクサ沢の架け橋(左が下流) 8:13


太いブナの木
 「尾瀬小沢平登山口」の標柱を見て歩き易い遊歩道を入っていくとすぐに沢(トクサ沢)を渡る.太いブナの木の樹林帯は気分が良い.やや急な斜面にはハシゴがあり、横断する沢には橋が架けられている.さすがに花は殆どないが、右下に只見川の大きな水音を聞きながらゆっくり歩いて行く.大判とそれ用の三脚を入れたザックは重く肩に喰い込んでくるが、時間が経つうちに慣れてくる.急ぐ必要はない.天気予報も今日はほぼ晴れ、雨の心配はしないが合羽は上下を持ってきた.もし滝前で寒かったらこれを着込む、、と、準備万端.

 只見川が広くなってる所の少し上流に、勢いよく水を落とす滝の様なものが見えた.下りてみようと思ったが、急斜面で下部がハングしている模様.余計なことだと、コンデジで記録し、家に帰って確認する.(家で画像を確認したが、樹林の向こうに真っ白なものが写っているだけで何が何だかサッパリ) 栃木では目の色を変えて採りまくるチチタケをみつけ、コンデジに納める.2人のハイカーと挨拶を交わし擦れ違ったが、この日会ったのはこの人達だけ.裏尾瀬は表と違って人は少ない様だ.



仮囲い様パイプを使った階段
滑り止めもしっかりと


道中、道端の太いブナには殆ど楽彫りが


少しの間、右に滑沢を見ながら行く


ブナ樹林帯、空気が濃い気がして気分も爽やか


ブナが倒れている所も


只見川本流の滝? 凄い流れの音


シボ沢の仮橋(下)と通れない架け橋(上) 9:30


ウサギ平(燧裏林道)への分岐 9:35
 長くは続かないが登り下りが結構あり、疲れが出てくる頃シボ沢に着く.少し高い所に架けられている従来の橋は壊れているのか渡れず、その下の仮橋を渡る.渡って上流を見上げると樹林の中に何か人工物の様な物が見えた.ひと登りでウサギ田代への分岐に出、左に折れて渋沢温泉小屋に向かう.分岐からはすぐで、小屋は人がいない様な静けさだった.通り過ぎる時に、玄関の前に水場があり飲み物が何本か冷やされているのと、窓が開いているので、誰かいるのだなと思った.

 玄関の前はさほど広くなく、休憩用に丸太を半分に切った椅子が3つばかり置かれている.建物の脇を通って少し行くと露天風呂の様な場所に出た.丸く造られた湯船に水(お湯?)は満タンになっているが、木の葉だったり、苔が浮いている様な○溜めの雰囲気(小屋の人、ごめんなさい) 使ってる様な感じではなかった.湯船の向こうに温泉水を導くパイプはあるが道はない.沢の方を見ると、対岸に赤リボンが木に結びつけてあった.沢を徒渉するのか? 橋が架けられてあるかどうか上流、下流と見たが何もない.


渋沢温泉小屋


玄関脇を通る 9:40


露天風呂(使われてるのか?)


上の赤いリボンが道か? 徒渉しなければならないが・・・


徒渉後藪になる
 やや太いワイヤーが垂れ下がって落ちている.増水で橋が流されている様だ.(沢の)水はそう多くはなく、飛び石伝いに渡れる場所はある.ただ、今日はザックが重いので、飛び移る力がない.仕方がないので、岩を流れに入れ狭い間隔で足を置ける様緊急土木工事(笑) 水に濡れずうまく渡る事が出来た.ブッシュの踏み後に入って行くと滝を見に行く人が少ないのか、草ぼうぼうで藪状態.ステッキで草を掻き分けながら進むが、ミヤマイラクサも多い様でイタイイタイ・・・.ブッシュが終わるとすぐに急斜面のハシゴ.やや斜めになっている桁は滑る.注意深くクリアし踏み後+α程度の道を緩く登ったり降りたりしながら15分程歩くと天神田代への分岐に着く.大滝まで20分とあるが・・・・

 こまめに着いてるテープリボンと倒木だったり、滑る苔岩だったりをやや難儀しながら35分程で大滝下に着いた.小屋から50分程かかってしまったが、まあ としょりの足ではこんなもんだろう.それより、目の前の大滝は素晴らしい.落差50mはあるかどうか判らないが、スパッと小気味よい滝の形は太めの日本刀をかざした様.手前の大きなカエデは、秋など色づいて滝に趣を加えてくれるに違いない.滝を良く見ると、削れた壁が滝を真ん中にして扇を逆さにした様な模様にもなっている.初めてなのでこの水量が多いか少ないかは判らないが、滝前で少し飛沫がかかる(濡れる程ではない) 


踏み後は薄いが多くのテープリボンが案内してくれる


大滝が見えた〜 10:25
 ザックを下ろし、オヤツを食べながら少し周囲を観察しながらコンデジで記録.左岸台地に上がりおお、此処からも中々だな、フムフム、うんうんetc.壁下に這い上がろうとしたが、大きな洞穴になっている様なので、取り敢えず見るのは止めた(笑) 周囲に獣の踏み後はないので、何もいないと思うのだが、、、.

 ザックの所迄戻り、撮影にかかる.三脚を出し、カメラを出し、雲台を出し、、、あれっ 雲台がないっ! オイオイ、カメラがセットできないよ.ザックの中身を全部出したが入ってない.そうか、車でザックに荷物を入れた時、バランスが悪いので一度入れ直したから、その時に入れ忘れたのだ.丁度その時バスが来てちょっと気を取られたかもしれない.何だぁ、こりゃ〜〜(涙) ガックリきても嘆いても起きてしまった事はしょうがない.足腰鍛錬の為とうそぶいてごまかし、自分で慰める.又来ればいいと考えてて少し落ち着く.時間は11時頃.太陽が滝の上に来ていた.これでは撮影が大変困難だということも判った.次に来る時は秋頃だろうから、滝上にくるのはお昼頃だろうか? 今日のは次への布石だと再び自分に言い聞かせ荷物をまとめ、帰り支度はゆっくりと. ううう、重いザックは益々肩に食いこんで、あ〜〜ぁ.

 帰路、小屋の前を通ると玄関のガラス越しに(多分)小屋の人が何か片付け物をしているのが見えたので軽く挨拶して通り過ぎた.


大滝:落ち口の上に太陽が. 薄い雲がかかるまで待って撮った


この三脚は一体何の為に・・・(涙)


大滝手前の右岸に落ちる滝、大滝より落差はありそう

当レポは
写真撮影だったり適当に歩いたりで、時間やルートは参考になりません.
仮に当レポを見て行かれる場合は予め情報を収集していただき、計画を
充分に立ててから実行して下さい.

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