山登り

群馬県水上町
谷川岳
トマの耳:1963m
オキノ耳:1977m


                  



2017,6,16 訪問

爺 & yuki
(時間やルートは参考にしない事)
少ないですが花、デジ一下手画像もどうぞ
              
 谷川岳に行って来ました.

 朝、3時15分頃家を出て、自動車道を乗り継ぎ水上ICで一般道に降りる.コンビニ(7/11)で食料を調達し、ロウプウェイ駅手前の無料駐車場で朝飯&支度.この駐車場は慰霊碑が建立されていて、遭難した登山者の名前が彫られた壁がある.初めて見るけど凄い数だ.

 今日の目的はお花見.「ホソバヒナウスユキソウ」なんだけど、花期は6月下旬から7月と本には書いてある.今は6月中旬だからちょっと早いかも知れないし、早咲きがあるかも知れない.6月下旬からだと、他に行きたい所もあるので予定がつけられないだろう.

 ということで、二日前まで行くかどうか迷っていた yuki も同行し 「西黒尾根〜山頂〜天神尾根〜田尻尾根」というコースで決定.天気予報は群馬や長野は晴れだけど新潟地方は曇りのち雨.展望も午前中がいいとこか.

 登山指導センターで登山届けを出し、西黒尾根の登山道入り口に取り付くとすぐに急登.ハルゼミとウグイスの鳴き声が凄い.(因みにウグイスはホーホケキョではなくケーキョケキョ・・・と煩い)



ホソバヒナウスユキソウ



スノーシェッドの左に見える駐車場


慰霊碑


谷川岳山岳資料館


西黒尾根登山道入り口



登山道の様子

 登山道とはいえ、身体が慣れぬうち樹林の中の急登は辛い.たっぷり汗を絞られ少し傾斜が緩んで高圧鉄塔に着く.此処で、上着の薄いパーカーを脱いだ.南東側が開けているけどちょっとガスっぽい.少し傾斜の緩んだ道は湿っぽく大きなカタツムリやナメクジなどを見た.

 下から凄い勢いで若者が登ってきた.挨拶を交わし、あっという間に登って消えてしまった.半袖、短パンの超軽装、ザックは何を入れてるか判らない位薄い.トレラン風に見えなくもない.凄いお人もいるものだ.

 道には所々に赤い実の様なものが多く落ちている.ドウダンツツジが道の両側に沢山咲いている.木の背丈が高いので適当に撮影をしておく.赤味が強いから、ベニサラサドウダンとかいうものかな.足元にはまだ花は多くない.ギンリョウソウとか、マイヅルソウやユキザサがポツポツあるくらい.

 時々、木々の間からこれから登るザンゲ岩とかロープウェイ天神平駅と高倉山が見えた.




高圧鉄塔下で



岩ゴロの道や


少し湿った道



へ! あんな所へ登って行くのかぁ・・・




ベニサラサドウダン?



道の残雪は僅か


樹林を抜け、一気に開けた所に出ました
 樹林の中、我慢の登りが続く.m付近で渓側(西黒沢)に回り込むと南西方面の視界が開けた斜面に出る.天神尾根が緩い起伏を見せ、下山はあっちを通るんだと思うと何だかホッとした.

 ちょっとした岩場になっている所で休憩.岩の間にキスミレ(?)が沢山咲いている.yuki がシラネアオイを見つけた.近づいてみると数株のシラネアオイがあった.先週、飽きる程その花を見てきたので、今日はパスもどき.

 やや旬を過ぎた様なイワカガミを見て、最初のクサリ場を越えると概ね360度.デジ一を出して一応撮りまくる.下から赤いヘルメット姿のオジサンが通り過ぎて行った.今日、二人目.登山者は案外少ない.やはり、平日だからか・・・




中央高倉山、右にロープウェイ天神平駅



北方向、マチガ沢源頭とか



クサリ場、山慣れしてる人は使わなくても大丈夫でしょう


下に樹木があるので高度感はありません



ポコポコと小ピークを越えて行きます.ピーク手前で休んでいるのは赤ヘルの人




なだらかな天神尾根 向こうに見えるのは阿能川岳とかかしらね?

 その後は岩場とクサリ場が続き、途中ハクサンコザクラをみつけた.風は強くないけど、ちょっとした風でも揺れるからピントが中々合わない.ま、こういうひと時も楽しいんだけど.

 まもなく1515mP、「ラクダの背」に登り着いた.ツツジなどの低灌木と低い笹に囲まれたピークは展望が良く、風も無いから暖かい.小バエみたいなのが煩い.ブヨなどいなければ良いんだけど.

 目の前に岩場の急斜面が迫る.先程、追い越して行った赤ヘルの人がゆっくり登っている.ラクダの背では少し休んで下ると、すぐに「厳剛新道」分岐だ.マチガ沢右岸ルートで、地図を見ると等高線は密で中々厳しそう.


クサリ場


クサリ場


きつそうに見えるけど


ラクダの背(1516P) 露出補正ダイヤルが+1.6 になってた(-_-;



雲が・・・




ラクダの背を振り返り見る 下に、巌剛新道分岐がある




笠ヶ岳が僅かの間頭を出しました.右、白毛門(いつ行きましょうかね)

 周囲に樹木は殆どなくなり岩場の登りになる.ルートは黄色いペンキで示されしっかりした踏み後も判りやすい.ジグザグに登り、厳しい所にはクサリが設置されていて不安はない.ただ、岩が滑りやすそうなので雨風の時はじっくり注意が必要だ.特に風が強い時などは両側が谷なので登るのは止めた方が良いかも知れない.

 岩場を登る途中、 yuki が白い花を2種類みつけた.あまり花等興味がない yuki だが、予め言っておくと結構みつけてくれるから重宝する.花はウスユキソウの仲間と爺でも判るハクサンイチゲだった.ウスユキソウは帰って調べたら「ホソバヒナウスユキソウ」で、早々に見つけられて良かった.ただ、そよとした風にも揺れるから撮影は難しい.

 展望を楽しみながらゆっくり登ってザンゲ岩という標柱のある所に着いた.よく目立つ大きな岩は(登山道の)上方から上に登れそうだけど、登りません.余計な遊びをして落ちたりしたら、笑われる.岩の側面にシャクナゲが咲いていた.道からはちょっと離れてるので、コンデジ望遠で撮るだけにしておく.



岩場の登りが続きます



最後のクサリ場


息を抜けます


ザンゲ岩が出たり隠れたり


そのザンゲ岩が近くなってきました



何となく天神尾根を見守ってる人の顔にみえませんか?




登りません

 ひと登りでガスが濃い分岐に着く.残雪が豊富で左に緩く上がる踏み後が土で黒ずみ、ガスの中でもよく判る.まっすぐ登るとトマノ耳に行ける様だけど、残雪も踏まれてないから初めて此処(谷川岳)に来る我々は素直に左を選択する.

 すぐに肩の小屋が見えてくる.誰もいない様だ.ロープウェイ側からの道を合わせ、小屋の前に着くと中から電動ノコの様な音が聞こえてきた.修理などしているのだろうか.中へは入らず山頂の方へ向かう.

 トマノ耳はすぐでガスの中.チャチャッと山頂標識を撮り次の山頂へ向かう.一旦下り、登り返してオキノ耳に着く.やはり山頂はガスの中.縦走してきたらしい壮年男女が休憩しているだけ.展望もなくては此処にも用はない.元々、ピークハンターではないから山頂にあまり拘りはない.途中で花でも撮ってる方がマシだ.


分岐


残雪に道筋がクッキリ


肩の小屋 ハイカーはいません


小屋を見下ろして


右へちょっと登って・・・


トマの耳 展望はガス360度



遠くは見えないから近くを見て、、、残雪の塊



オキの耳はもうすぐ


途中の岩場にハクサンイチゲ


オキの耳 さ、帰りましょ


ガスが一瞬切れるけど、、
 これまで登山者に会う事はなかったが、戻り始めると少しずつ多くなってきた.肩の小屋に着いたら休憩しているのが7−8人位.空いてる椅子に座り腹ごしらえ.下山にかかる.前を2人の熟年さん男女が先行.追い抜かない様に下りて行く.

 ガスの中の残雪を下っていく途中、単独(らしい)女性が登って来るのと擦れ違う.下るに従ってガスが薄くなり、雪が無くなった所で6−7人が待っていた.お礼と挨拶を交わし、案外広い登山道を下っていく.

 展望の良い尾根だけどガスが降りてきてザンゲ岩もガスに隠れそうになっている.こっちの尾根は花の種類はそれ程でもなく、多く咲いていたのはコイワカガミ位か.赤い(トタン板?)外壁の熊穴沢避難小屋を通り過ぎ、左に雪融け水を流している滝は中々見応え有りだった.



一瞬晴れて西黒尾根




遠くも一瞬だけ




残雪を下降



天神尾根、こちらの道はいい


イワカガミが旬
 木道になり、クサリのある所の近くでは3人の測量屋さんが仕事をしていた.登山道を整備する為の調査でしょうが、こんな山道を、ご苦労さんである.樹林歩きが長く感じ、田尻尾根分岐に着いて指導標を見ると、土合まで3.6kmとある.顔を見合わせ、ロープウェイにしようか、、、と、意見一致.あっさり天神平駅に向かった.

 ゴンドラ(或いはロープウェイ)に乗ったのはいつの頃だったろうか? 13年か前の筑波山の時だったか.その前は(日光)茶ノ木平だった様に記憶している.何年頃かは覚えていない.茶ノ木平には植物園の様な物があって、散策した時写真を撮った事も覚えているけど、プリントはみつからなかった.(ネットで調べたら、2003年に運行を停止したとある)

 この時間帯に下りのゴンドラに乗る人はいなくて、我々2人だけ.

 ロープウェイを降り、自販機でコーラを買い駐車場に向かって歩き始めると、雨粒が吹き付けてくる.見上げると山頂からその下も厚い雲で覆われていた.先程までいた所は雨が降っているのだろう.

 谷川岳は厳しいだけでなく、穏やかな面を持ったコースも多くある.花が沢山咲き紅葉も素晴らしい様だ.暇を作って又来てみたい.




あそこまでガスが下りてきては消えていきます




西黒尾根は、ザンゲ岩がもうすぐ隠れそう



木道が多くなって・・・


天神平に着きました



天神平から 谷川岳山頂付近はガス




国道から見上げるロープウェイ

少ないですが花、デジ一下手画像もどうぞ                    Photo Nikon P7800 二代目 

HOME  /  閉じる

当レポは
写真撮影だったり適当に歩いたりで、時間やルートは参考になりません.
仮に当レポを見て行かれる場合は予め情報を収集していただき、計画を
充分に立ててから実行して下さい.