山登り

群馬県みなかみ町
茂倉岳、武能岳
しげくらだけ:1978m
ぶのうだけ:1759.6m



                  



2019,9,13 訪問


(時間などは参考になりません)
              
 山へ登るのに、行き先の山が決まったとして、まず調べるのは登山口.そして、駐車場があるかどうか.今回登ろうと思った「茂倉岳」 は、湯沢側からで結構広い駐車場があるらしい.その場所も概ね判る.関越道の湯沢ICを下りる事も判る.不安なのは、そこから一般道なのだが、詳しい地図を見ながらなら行けそうな気がする.でもナビに入力出来れば運転は楽だ.が、入力する目標がない.※目標は清水トンネル出口の土樽PAすぐ傍.

 まあ、湯沢ICへは特別案内などなくても行ける.そこだとトンネル出口付近がナビの地図に表示されるから、私でも入力出来る.(宇都宮にいても可能だけど小さな画面だから操作が面倒)

 関越道清水トンネルを過ぎてすぐの土樽PAに入り、ナビの地図に表示されている茂倉岳登山口付近をタッチ.そこに行き先を決定して後はナビ任せ.順調に着いた登山口の駐車場は広く、他に車は一台もいなかった.ま、平日だしね.早速朝飯(力カップ)を食べ、簡単に支度して出発.此処の登山口に登山カードボックスは無いようだ.作って印刷してきてはいたが、提出する所がなくては仕方がない.(インターネットで提出せよ、、ということかな) 次からは検討しましょ.

 水溜まりの道に少し入るといきなり急斜面になる.まだ、足も慣れてないうちにこれはきつい.更に、良く踏まれて地面は固く滑る.登りだから良いが下りでは難儀だろうなあ・・等と思いながらヒーヒーハーハー.

  下手ですがデジ一画像もどうぞ


登山口駐車場 6:15


登山口、白いプレートはタクシーの案内 越後湯沢駅まで¥3800とあります


いきなり急登・・・


が、続きますよ もう汗だく


アカヤマドリタケ 径15cm位


フクロツルタケか? であれば猛毒
 ひたすら登りつづけるのに、地面ばかりみているせいかキノコをよくみつける.何と一番最初にお目にかかったのが 「アカヤマドリタケ」 イグチ系の食べられるキノコで、結構判り易い.美味しいのかどうかは食べた事はないのでどうこう言えないけど、食べてる人によると肉厚で歯ごたえがあり美味しいそうだ.味付けにもよるのだろうけど.

 その後も出て来る、出て来る.毒がありそうなのや、「ウラグロニガイグチ」 = 美味しいキノコだそうだ かな、と思うような物.キノコは写真に撮っていて楽しい被写体だ(←上手下手は別) 写真に撮ってきて家で同定するのも、後の楽しみだ.ただ、同定は難しくよく判らないってのがいつも結論になってしまうのが悲しい(笑) 

 標高900mを越える辺りで少し傾斜が緩む.あまり太くはないブナは肌がすべすべしていて、中々綺麗な林相を作っている.少し蒸し暑いけど気分の良い歩きでもある.



傾斜が緩み・・


歩き易い道です


ニガイグチモドキ?


シロヌメリカラカサタケ? 安易な同定は禁物だけど


チョウジチチタケ


クヌギタケとかチシオタケの類だと思うけど・・・?



クロベか?



北側に鋭鋒が見える


 時々樹幹から南西側、北側(つまり登り方向右側、左側) の山並みが見える.南側は「万太郎尾根」 とかでしょうかね.北側には尖った二つのピークが見える.「足拍子岳」 かな.空は薄い雲がかかっている.所々には青空が出たりしているので、雨の心配はない(と、思っている) .
 
 それからは急になったり、穏やかになったりする道が続くけど、危険はないし総じて歩き易い.が、標高1200m辺りを過ぎる頃から狭い尾根に木の根が露出していて、乗り越えたりして登っていく所が多く出て来る.そう言えば、登山口の案内板にそういう注意書きがしてあったなあ.ま、濡れてないからそれ程滑らない.これが、雨だったりの時はかなり難儀するだろうなあ・・・. ズルッと滑って股間をバキッ、、、ううう考えると恐ろしい.

 木の根っこ帯を越えて行くと視界が開け前方に三角ピークが見えて来た.右手に見える稜線はガスがかかっているようだ.と言う事は、谷川岳は雲の中か.




吾策新道の奥に仙ノ倉



木の根が多く歩きにくい





山並みを見てもサッパリ


沢山あったが名前は?


痩せ尾根に大木だから・・



仙ノ倉とか平票山とか




矢場の頭



矢場の頭 9:00


ミヤマアキノキリンソウ
 「矢場の頭」 の板がある小ピークに着いた.展望がよく、正面に茂倉岳に登り上げる道筋がよく判る.そのTOPに少しガスがかかってるけど茂倉岳が確認出来る.此処からでも結構遠いな〜.導標には2時間と表記されているもんな〜.

 今日初めてデジ一を出して、ガシャガシャ撮影をしておく.茂倉岳から稜線に出た場合、ガスの中で遠くの風景は拝めないかもしれない.左奥(北東方面)には真っ白い滝雲のようなものが見える.風も強いか・・・.何だか、急に足が重くなってきた(笑)

 矢場の頭からは道脇に花が現れる.沢山咲いている白い花はウメバチソウ.同じ所に小さな花がこれまたあちこち固まって.ミヤマコゴメグサか.右斜面の砂礫地にも沢山咲いている.今が旬だっけっか? キクの仲間も、、、ジョウシュウアズマギク?と思ったけど、花びらの数が少ない.ヨメナの高山形とか(←あれば、の話だけど(^_^; )

 花とキノコと風景の撮影で止まってばかり.茂倉岳行く気あんのんか、、オイ


オヤマリンドウ


ウメバチソウ 今が旬なのね



矢場の頭から




谷川岳方向は厚い雲



タテヤマウツボグサ


ミヤマコゴメグサ


ミヤマシャジン


アザミ


それ程急ではありません


茂倉岳(ふたコブの右)


ハコネギク


ミソガワソウとか、ミヤマママコナとか、うーむ判らん



登ってきた茂倉新道を振り返り見る




登り方向右手、笹斜面も尾根も急峻



ダイモンジソウ、ミヤマ・・≠ニ、区別がつきません


ゴゼンタチバナの実



この画像を後で見たら茂倉小屋が写っていた




向かう方では滝雲が・・・



花の多い登山道


ハクサンフウロも元気


アキノキリンソウかキオンか?


ハクサンフウロ



笹斜面、ダンボールがあれば,,等と考えてはいけません

 ガス帯に入って行く.上からやや大柄な男性ハイカーが下りて来た.半袖にタイツ無しの短パン.小さなザックを背負い、両ストックで勢いよく下りてくる.パワーがありますね.挨拶してやり過ごす.花も無くなりガスも濃くなった.やや、うんざり気味に登って行くと いきなり小屋が出てきてビックリした.

 茂倉小屋がある事は知っていたが、登ってる内にすっかり忘れていた.雨水を溜める水槽があり、少し左奥にWCが建っていた.水場も少し離れた所にあるらしい.建物の前には雑草∴オいされるオオバコがビッシリ生えていた.こんな高い場所でも生きていけるのだねえ.

 休む事はなく、辺りをパパッとコンデジに納め更に濃いガスの中へ登って行く.此処では風があるものの、それ程強くはない.


ゴマナ


雨水タンク、何か浮いているので飲めませんね



小屋の脇にオオバコが群生 低地にあるものより元気がよさそう



小屋はしっかりした造りの様です


山頂方向、濃いガスです・・
 360度真っ白の 「茂倉岳」 山頂に着いた.山名板を見てそれと判る.誰もいない.吹いてくる風はやはり弱く、空気は暖かい.上を見ると雲の薄くなった所から日差しもある.しかし、360度真っ白.
 ガスが晴れる様な気がして少し待ってみる事にした.天気が良ければ「一ノ倉岳」 も計画の内に入っていたのだけど、これでは行っても無駄というもの.

 ジッとしていると十数分は長く感じる.お昼は過ぎているのでそれなりにお腹も空いている.このガスの中の平らな地面の上で食べる気になれない.稜線を武能岳の方に下りて行き、居心地の良さそうな鞍部があったので、そこでお昼休憩を摂る事にした.食べている時、茂倉新道の方がスッとガスが晴れていくのが見えた.慌ててコンデジ(RAW) 撮影をしておき、デジ一を出したがそれは間に合わなかった.

 昼飯を終えてガスの中を出発.進むに従ってガスは晴れるどころか、益々濃くなっていくようだ.それに風が追い打ちをかけてきた.薄いペラペラパーカーを着てフードを被る.


茂倉岳山頂 11:35


シシウド


ヤマトリカブト


小ピークがガスの中からフワッと、、で、すぐ消えた



あれ矢場の頭かな? 一瞬ガスが消えかけたが、すぐにガスに包まれた

 ガスで辺りは全く見えないけど一本道だから迷うような事はない.高い樹木が殆ど無い稜線は展望が良さそうな気がするけど、何も見えないのでは仕方がない.ガスの中で大岩が出たり、ガレ場みたいな所を横断したり、小ピークみたいな所を迂回したりで、強風に悪態をつきながらただひたすら歩くだけ.撮影も笹道とガスだけじゃなあ・・・あ、ミネウスユキソウかな? 結構足元に群生している.

 風は主に東側から吹き上げてくる.だから西側を通る時は風が当たらない.すると結構暖かく、ペラペラパーカーの必要もないけど、着たり脱いだりするのは面倒だからそのまま.ロクに地図もGPSも見ないで歩いているからどこら辺なのかさっぱり判らない.やがて、登りが続くようになるとルートは東側で、風が強い.何だ坂こんな坂、何だ風、こんな風・・£Nもいないから(多分いない) ブツブツ声に出して登って行く.他人が居たらへんな爺さん と、思うに違いない.一人ちょっと恥ずかしい.

 急登が緩み、ホッとした時ガスの中から何かの支柱が見えた.おお、「武能岳」 の山頂なのか.360度、まあッ白ッ.風が一段と強いのでコンデジ2枚だけ.さ、下山.


景色がいいんだろうけどなあ


ミネウスユキソウ(?)が沢山


大岩だ


この辺り特に風が強かった(左が東側振り返って) 武能岳手前で


武能岳山頂 13:40


ガスの中の画像ばっかし


刈り払われて道が広い


分岐だ
 武能岳からは笹の中の下り一辺倒.あ、笹平ってどこだった?←今頃思い出してるけど、大丈夫か爺  およそ25分位下った所から笹道が広く刈り払われていた.風も若干弱まり安堵しているところで、分岐が近いのかな?と思い更に安心感が湧いてくる.10分強で分岐の導標.そこからすぐに蓬ヒュッテに着いた.

 ヒュッテは誰もいないのか、辺りも静か.道脇のベンチを借りて大休憩.風に吹かれていたせいか、喉も渇かずお昼以降水など飲んでいなかった事を思い出し、二口飲む.パンを食べて出発.ガスは相変わらずだが、吹いている風は弱い. 間もなく水場.最後の水場≠フ板が転がっていてペットボトルが何本か冷やされていた.水を飲んで空近くなったペットボトルを満タンにしておく.

 水場を出て間もなく男性ハイカー(40代位かな) が追いついてきた.本日二人目.白毛門からきたと言っていた.9時頃登り始めたというから、かなりの早さだろう.土樽駅18時なんぼの電車で土合駅に戻るらしい.もう少し話を聞きたかったが、引き留めては悪いので先に行ってもらったが、、、凄いねえ


蓬ヒュッテ 14;20


誰もいないのかな? 中を開けて見る事はしないけど


タカネヒゴタイ?


大柄の花、オニシオガマらしい(abe様に教えていただいた)



 蓬新道は概ね歩き易い所が多く、少し急な斜面も道がジグザグにつけられて足に優しい.沢の徒渉も問題なし.キノコを撮ったり、残り花、雑草花を撮ったりしながらも何とか明るい内に駐車場に戻る事が出来た.あの稜線で展望が良ければ(ガス等なければ) もっと時間が掛かっていたでしょうけどね.


オヤマボクチ


ツクバネソウ 変化していく葉の色が面白い



蓬新道 急斜面はあまりなく、概ね歩き易い



岩飛びの徒渉点


林道の分岐に着きました



茂倉登山口駐車場へ向かう道から茂倉岳(右) 駐車場着17:55

下手ですがデジ一画像もどうぞ     Photo Nikon P7800 二代目 

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当レポは
写真撮影だったり適当に歩いたりで、時間やルートは参考になりません.
仮に当レポを見て行かれる場合は予め情報を収集していただき、計画を
充分に立ててから実行して下さい.