山登り

群馬県中之条町
白砂山、八間山
しらすなやま:2140m
はちけんざん:1934.5m



                  



2021,6,30 訪問


(時間などは参考になりません)
              
 家を午前2時20分に出て北関東道、関越道を走り渋川ICで降りて長く感じた国道は小雨.野反湖の駐車場に着いても強くないが雨が降っていた.午前5時半過ぎ.宇都宮の我が家からだと4時間弱も掛かってしまう.途中八ッ場ダムや道の駅六合≠通るから、この辺りへ車中泊すれば良かったかも知れない.

 梅雨真っ盛りで天候不順.天気予報に晴れマークはあまりない.そんな中、この日(6月30日)だけは北関東が曇り、新潟方面は曇りに晴れマークが出ていた.行くならこの日しかないか、、、と、決行.多少雨覚悟で出掛ける事にした.
 出る時、宇都宮(爺の家は市の南側)は小雨.北関東道を走って群馬に入ると雨は降っていなくて路面も乾いている.一安心して渋川に入ると又小雨.野反湖に近づくにつれてガスも・・・ ま、この程度の小雨なら涼しくて良いかぁ と、カラ元気.ガスで展望がきかないなら足元の花探しでもやればいい、、、と 強気.ホントは晴れて欲しいのだけど.

 駐車場には6台位駐まっていて、出掛けたのかまだ休んでいるのか外に人はいない.ま、小雨だし.力カップうどんにお湯を注ぎ、待ってる間に小雨も止んだ様だ.カップうどんを食べてる間、外では白い車が動き出し行ったり来たり.何してるんだろう? 出掛けようか別な所に移動するのかなどで迷っているのか?

 朝飯を終えて、WCに行き登山届を提出.支度をし雨具は上だけ着て出発準備完了.スパッツを持っていこうと車の中を探したけど、持って来なかったみたいだ.ま、いいか、と、歩き出す.


駐車場出発 6:25


結構広い駐車場です


振り返って 野反湖が微かに見える


ハンノキ沢
 まずは、緩く登ってすぐに右に分かれる道があった.順調にいけば帰りはこっちから出てくる予定.ハンノキ沢≠ノ架けられた橋を渡り、小沢を横断する. 歩き易い登山道だ.勾配も緩い.考えてみれば、野反湖は標高1500mちょっと.白砂山との標高差は640m位だから、距離がちょっと長い事を考慮しても体力的には楽だと思う.(←個人的見解です(^_^ ) 

 急登はあまりなく露岩も殆どない.道脇にはまだ開花前のマイヅルソウがびっしりと続く.ユキザサは蕾なのかまだ緑色をしている.色々な花が出てきてくれることは嬉しい.ガスも何となく薄くなったようで、時々薄日が差してくる.こうなってくると、雨具を着ているから暑くなり、汗もかいてくる.一応、堂岩山に着いたらそこで脱ぎましょう.
 地蔵峠≠ノ着いた・・・と、思う.導標にその地名表記はないが、分岐である事と、道から少し外れた所に小さな地蔵さんがあるので、そういう場所なのだろう.お地蔵さんはトタン屋根の家付きで.

シラビソ尾根≠フ導標がある.見回したが、殆どはダケカンバばかり、シラビソはあまりないようだが.



何かの採掘鉱跡か?振り返って


お馴染み、ギンリョウソウ



地蔵峠 下生の葉っぱは殆どマイヅルソウ



座ってるお地蔵さん


まだ緩い勾配で歩き易い道


何のキノコだ?


マイヅルソウ 花が沢山


シラビソ尾根


ユキザサ



ブリキ銘板には三坂峠≠フ表記がありますが・・・

 道は次第に勾配を増してきて、左から沢音が聞こえてきた.耳鳴りのする精度の悪い耳だから、風の音かな?と思ったけど、風もない.沢が近づいてるのか?と思いながら登って行くと水場≠フ導標があった.良い場所にある.(白砂山)往復の場合、復路で水が切れても此処で汲める.今日は、ペットボトル2本、ボトル型缶コーヒーを1本持ってきた.喉の渇きがないから、これまで飲んでいない.一応、(水場を)見に行って来ようと思ったけど、汲む訳でもないから、余計な時間と体力は使わないことにした.非力で、鈍足だしね.

 水場を過ぎると勾配がきつくなってきた.上の方が明るくなってきて、堂岩山の山頂が近いかなと、思わせられる.ゼイゼイしながら登って、勾配が緩んできて道脇にピンクのイワカガミを見る.上にはベニサラサドウダンが真っ赤.どちらも今年初めて.ダラダラ登って水場から30分位、堂岩山の山頂に着いた.低灌木に囲まれた山頂はおそらく展望はないだろう.周囲はガスに覆われていて、様子は今一つ判らないけど.

 雨具(上着)を脱ぎ、ペラペラパーカーを着る.このパーカーは多少水をはじくから、小雨とかでは重宝してるものだ.但し、濡れる時間がちょっと長いと中へ浸みてくる安物.でも、ウィンドブレーカーもどきの役目もある.
 お腹が空いてるのでおやつにバナナスペシャルを食べる.フワフワ柔らかくとしょり向き.周囲の足元の花を撮ったりしてのんびり休憩.



足元はゴゼンタチバナ お馴染みさんです


水場 寄りません


ガレ沢の様な道


ガスで何も見えませんね・・・


ベニサラサドウダン


堂岩山 山頂 9:00



イワカガミ



白砂山に向かいます


八間山分岐 左、白砂山
 道の途中にあって、何もなければ通り過ぎてしまう様な地味な山頂なのに(汗拭き他で)15分近くも休憩し、出発.誰か来るかなと思ったけどその気配はない.少し下って分岐の導標があった.八間山への分岐の様だ.実は(堂岩山の)山頂付近でそっちへ行く分岐があると思い込んでいたから、山頂ではそれがなく ちょっと心配していた.改めて地図を確認すると、成程、八間山分岐は山頂を通り過ぎた下になっている.
 それにしても、ガスだねえ・・・

 この辺りからは多分展望の良い稜線歩きが続くのだろうけど、ガスで真っ白.風は時々右の谷から吹き上げてくるけど、それ程強くない.むしろ心地よい.(←心地よいのは此処まで・・) シャクナゲなど低灌木の中を歩いて行くと、その樹木の葉に付いている水滴でズボンがあっという間に濡れてくる.まあ、これ位は仕方がないと我慢して歩いて行くと背丈を越える灌木のトンネルになった.葉や、枝に触らないと通れない.ソーーッと通り過ぎようとするが、つい木に掴まったり、枝葉を思いっ切り払いのけたり、、、後はご想像通り.正にずぶぬれネズミ状態.雨具上下で通過するべきだったと思ったが後のカーニバル.靴の中までグッショリ.あ〜あ.

 猟師の頭≠フ導標のあるピークに着いた.展望が良いんだろうなあ、、と、思いつつ導標を撮っただけで通過.靴の中がグショグショだけど、これからも濡れなきゃならない所を歩かないと行けないんだろうから、(白砂山)山頂までは、と我慢して歩く. 


コバイケイソウが


白いシャクナゲ



水滴が沢山



これはコケモモ


そこの低灌木トンネルを通ったらずぶ濡れ・・・




カラマツソウ



晴れないかな〜



・・・です


ミヤマセンキュウ?
 これまであまりなかった岩場に着いた.金沢レリーフ≠ニいう導標がある.岩場と言っても僅かで難儀でもない.レリーフというからには、何かあるだろうと辺りを見回してみるけど、何かの残骸(木杭)が導標の近くにあっただけ.そこを過ぎると道脇と斜面の叢にハクサンチドリが咲いていた.今年お初です(って、大体の高山植物はお初).足を止め、撮影しておくがD810は出す気になれない.草木の葉っぱに水滴が多く、時折上がってくるガスは湿気を多く含んでいて、まるで霧雨の様に濡れる.カメラポーチに入れ更にビニール袋に包んでザックに入れてきた.ザックを下ろしてザックカバーを外して・・・などと、ちょっとめんどくさい.あ、カメラ事態は防雨防塵構造になってるから多少の濡れは平気なんだけど.

 しばらく歩いて白砂山の登りに入る.すると、ガスがサーーッと引き、空に青空が見えてきた.後ろを振り返るとガスが消えて見通しが利く.慌てて、カメラを向け数枚撮影.が、あっという間にガスに覆われてしまった.



ハクサンチドリ




お、ガスが消えてきた 振り返って




左端はガスに隠れている八十三山 右はやはり山頂が雲の佐武流山 だと思う



青空、持って下さ〜い 急ごう


やっぱり駄目か、あれが山頂?



疲れて振り返る 左の谷(白砂川)から、ガスが勢いよく上がってくる

 意外に長く感じた山頂までの斜面は、グズグズの靴で足が靴の中で踊り登りづらかった.さほどきつい道でないことが有難かった.山頂に着くと再び青空が.しかし、山頂北東〜北西側は低灌木で遮られ、南側はガスで駄目.30秒位で青空は消えた.それでも、次にガスが消えた時のためにD810をザックから出して準備しておく.

 靴下は絞って乾いた木のベンチに干しておく.乾くとは思えないが・・・ 木のベンチに座ってお握りを食べてるとブヨだの、アブ、ハチみたいなのがブンブン飛んでいて煩い.ガスはその後も晴れることはなく、真っ白のまんま. 25分近くそこにいたが、誰も来なかった.濡れたシャツもズボンも乾いている.さすが、山用の速乾性仕様だ.(但し下着パンツの所は濡れている) 
 山頂は広くないといっても、裸足でウロウロする訳にもいかず、虫との格闘も難儀だから、下山に取り掛かる.絞った靴下を履き、中をタオルで拭いた靴を履いて支度を整える.ガスが晴れないか更に5分程待ってみる.爺は往生際が悪いのだ・・が、諦めて戻る.


白砂山 山頂、到着 誰もいません 10:45


乾かしましょう 僅かな時間だけど
 下り始めて少しすると、単独(と、思ったが) の60代位ハイカーとスライド.今日初めて会った一人目.こんな日でも登ってくる人はいるんですね、、と、思っていたら、続いて息を切らせながら男性一人.先程の連れの人かな.レリーフの所では、やや若者達3人組.これで5人ですね.(本日出会った人達)

 帰りは殆ど写真を撮らず、歩いた.トップを歩いた往路と違って、5人の露払いさん達が通ったお陰で叢を歩いても、灌木の下を通っても殆ど濡れない.分岐に順調に戻り、此処から八間山へ左折.少し道幅が狭くなる.ずーっと歩いているうちにガスが取れてくれないかなと思ったりしたが、それはなく益々濃くなっている感じがする.

 中尾根の頭≠ニいう導標が出てきて、ああ、此処から中尾根≠ノなるのか、、などと独り言.ガスで地形がまるで判らないから、笹の中の細い道を進むだけ.花と言えば、やたら大きいコバイケイソウくらいがガスの中に浮かぶ.



旬のベニサラサドウダン



往路で気付かなかったアカモノ


分岐に戻って来ました 12:30



コバイケイソウ



景色がいいんだろうけどね・・・ (分岐から南1992m付近)


タカネナナカマド


展望が良さそうな道だけど


こっちにもユキザサ



幻想的、、と言えばそうなんだけど こればっかりじゃなあ

 その内、樹林の中に入って足元にはゴゼンタチバナが沢山咲いている.暗いからフラッシュを使ったら白飛び状態になってしまった.黒渋の頭=ゥよく意味が判らない場所(後で地図を見たら東側に黒渋沢があった)だったが、.八間山まで1.2qと導標にあり安心.最も、これまで導標のない分岐や鹿道などはなく、ほぼ一本道で迷いようがなかった.
 樹林の中から又開けてるような所に出た.勿論、ガスで何も見えない.初めてGPSを見る.八間山まで400m位の所にいる.何だかお腹が空いた、、で、道に座り込み納豆巻と、ジャムパンを食べる.ジャムパン(いちご味)は普段食べないけど、山では以前良く食べていた.今回は久々に持って来たがそれなりに美味しい.

 さて、お腹も一杯になったし、帰るとしますか・・・って、八間山が残ってるじゃないですか.←ま、通り道だし.

 で、濃いガスの中を下り気味に歩いて行く.少し登ってT字分岐があった.古い導標で文字が読みにくくなっている.左:八間山、右:キャンプ場 と読める.左に行き少し広い八間山の山頂に着いた.こんな、ガスの日だから勿論誰もいない.2-3枚撮って分岐に戻り、キャンプ場方向へ.


樹林内に入りました 1925m付近


笹帯の登り



ゴゼンタチバナ



大木が根っこごとバッタリ


細い道脇にタカネニガナ


此処でおやつを


綺麗ですね〜 今日は沢山見ました


八間山到着 14:40



 ガレ混じりの急な道を下降、間もなく歩き易い樹林内の道になりテクテクと.特に何もない道を歩き続け、ポンっと出たところは、池の峠登山口.その向こうに丸木の階段があって登り、三角点ピークにはベンチが設置されていた.良い休憩場所だと思うけど、展望とかあるのでしょうか? 此処から下り、朝登った道に出て駐車場(白砂山登山口)はすぐ.

 出発時より駐車している車が多くなってる駐車場に着いたら、パラパラと雨が降ってきた.スパッツの装着がないズボンの裾は泥だらけ D810では一度もシャッターを切ることなかった.ま、こういう事もある.


池の峠登山口に出た 右には舗装車道


三角点ピーク 今日は三角点三つ


朝登った道に出ました


駐車場帰着 16:15
 Photo Nikon D5600 

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当レポは
写真撮影だったり適当に歩いたりで、時間やルートは参考になりません.
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充分に立ててから実行して下さい.