◇山登り◇

岩手県滝沢村
岩手山(敗退)
岩手山:2038m
1400m付近で引き返し


                  



2015,10,17 訪問


(時間やルートは参考にしない事)
              
  自分はどうしてこうもオッチョコチョイなのか・・・昔からそうだったから今更悩んでも仕方がないが、今回の3連発+1にはいやはや自分を褒めてあげたい(笑) 

 秋田県の田沢湖地方に堀内沢というのがあって、その支流に100mを超える滝があるという.滝仲間の面々は健脚エキスパートの強者揃いだから当然あっさり訪れている.それを、爺はただ駄目と諦め指を加えて見ているだけだったが、行きもしないでウジウジしてたのでは寝覚めも悪い.まあ、入り口とか近くまでとか行って、やっぱり駄目だったなら諦めもつく.

 仕事が終わったのが16日の午前中.午後3時頃に出発するとして、あれま準備時間は2時間ちょっとか.うーむ・・・ 行き先は 1日目「シャチアシ沢=堀内沢支流」 2日目「和賀岳」辺りか 3日目はたそがれさんがついこないだ行った安の滝から赤水沢周辺にしよう.地形図のDLは、堀内沢に和賀岳だけでいい.安も赤水も判ってるし. が、あれま和賀岳は秋田県側からの登山ルートは通行止めだってよ.どうしよう.岩手県側にグルッと回るのではちょっと遠い様だ.んじゃ、(登れれば)岩手山にでも登ってくるか.秋田県内ではないが田沢湖から何となく近い.取り敢えず岩手山の頂上から辺りの地図をコピーしておく.あとは、適当に山道具を車にほおり込んで出掛けましょう午後3時ちょっと過ぎ.

 まず、明日は堀内沢だが林道の入り口が判らずやや不安.行けば何とかなるだろうと、近くの温泉名をナビにインプット.ルートは当然最短距離で.
 一関ICで下りて国道342号線を走れ と、ナビは言ってる.何となく自動車道を下りるのが早い気がするけどま、いいでしょう.コンビニで早めに食料を買い込み、車の少ない国道をひたすら西に向かって走る.どの辺りだろうか、家や明かりの少ない交差点を左斜めに入る様ナビに指示された.バイパスの様になって又この道に復帰するらしい.先程の道とはえらい違う道で車すれ違いがやっとの感じ.その内田んぼの土手道風になり、突き当たって道は舗装が切れてしまった.ナビは右に折れて進むように指示しているので従うと、何と! 草が生えてる馬車道になり、柔らかい地面に前輪が突っ込んでしまった.4駆ロックにし、バックして脱出出来たから良かったが、前輪駆動の車だったらハマッていただろう.下りて懐中電灯を持ち先へ歩いて見たけど、どうみたって通れません. (車で)あの左折した所まで戻り、バイパスでない方を走りだすと、ナビが戻れとやたらうるさい.無視して走って行く.へ、何もなくこれまで走ってきた道と同じ国道だった.

 さて、調子よく走っていき、山のクネクネ道路になっていく.うんうん、温泉などへ行く時はこういう道路を通るのが一般的だ.が、それにしてもカーブが多い.車酔いにでもなりそう・・・.峠の様な所を通った時、「須川温泉」という看板が見えた気がした.あれ? と、一瞬気になったがカーブカーブですぐ忘れてしまった.しかし、何度も出てくるので おかしいぞ? と、思いつつ更に車を走らせると何と、栗駒山荘と見覚えのある大きな駐車場が現れた.何でナビはこんな所を走らせるのだろう、、、と、いぶかしげに思いつつ まあ、何か意図があるのだろう と、爺はやさしい.

 ナビの通り横手方面に右折して行くと、スクロールする画面のナビがゴールを示している.ん?ちょっと早くないか? そんな爺の不安な思いをよそにナビはゴールをコール(寒ッ)し、ナビを終了した.「鳴瀬温泉」だと? そんな名前の所を指示したかなあ.初めて道路地図を見る.目的地は”夏瀬温泉”だよな.何だぁ、間違ってるぞオイ!!(怒) 確認の検索履歴を見た.しっかり、「鳴瀬温泉」 と、入っていた. ゲゲッ 爺が思いっきり間違えてたのかよ.
(←その1) 
 ガックリきたが気を取り直し湯沢で給油して国道13号線を北上.国道105号線に入って道の駅「せんなん」をみつけ、今夜の宿泊地とした.明日はうまく林道に入れるかどうか、少し不安はあったが暗い道を走るのは大変だし、ましてや初めての林道は危険だ.それでも温泉までなら道もしっかりしているだろうから、明るくなる少し前に出発しよう.

 さて、翌日 夏瀬温泉への道へ順調に入って行く.最も寝る前に、ナビに「夏瀬温泉」をセットしておいたからだが.国道から右折し、すぐ林道並の道になり建物が数棟建っている小広い場所に出た.入り口(と、思われる所)にある大きな案内板にはしっかりと堀内沢へ通じる道が示されている.うん、これでバッチリだな.辺りはまだ薄暗い.入り口からまっすぐ行かず、左に曲がってその林道に入って行くのだが、あろうことか道の真ん中にベンチが置かれて通せんぼしていた.特に通行禁止とかの表示はない.誰かに聞きたくてもこんな時間(5時ちょっと前)、誰もいない.うーーん、困った・・・が、仕方がない.一旦、国道に戻り北上しながらどうするか思案した.まてよ、すうじいさんのHPを見た時、上から南下して林道に入ってる様な記述があったな、、、と思い出し.上からの道を探す事にした.ただ、道路地図にそんな道は表記されてないし、地形図には生保内からそれらしい道が南に続いている.しかし、その道は部名垂(へなたれ)沢を横断して(地図では)終わっている.これだろうと思うけど、かなり長いので時間もかかるだろう.今日は・・・そうだな、岩手山にでも登って来ようか.その前に入り口だけは確認しておこう.と、今日と明日の予定を逆にした.

 という訳で、田沢湖駅近くの交差点から生保内川の橋を渡り少し走って間違いない事を確認し、Uターン.雫石へ向かう.が、持って来ている岩手山の資料は頂上付近の地形図だけ.登山口がどこだかさっぱり判らない.道路地図を見ながら岩手山の麓を回る道路に入り、T字路を網張(あみはり)温泉とは逆の方に走って行くと、○○登山口というのが見え、その駐車場に入った.かんり広い駐車場は100台位駐められそう.案内板を見ると、岩手山ではなく「鞍掛山登山口」だった.遊歩道にも岩手山に通じるようなものは描かれていないので違うのだろうと車に引き返そうとした時、一台の車がやってきてどこか健脚者っぽい人(年は爺より若干上か)が下りてきた.
 「すみません、此処から岩手山に登る道はあるんですか?」 と、聞いた.
 「登れるよ、鞍掛山経由で登って行くのかい?」
 「いや、出来れば登らずに」

 
「それなら、鞍掛山頂上のある標識をそっちへ行かずまっすぐ行くといいよ.沢を3ヶ所渡るから」
 「そうですか、ありがとうございます」
 
「馬返しという所に行けるんだよ.それと少し前に雪が降り寒さで遭難死事故があったから、気をつけて」
 「ありがとうございます、気をつけます」
カップうどんで朝飯とし、簡単に支度をして、さあ出発.

 ビジターセンターの様な建物の脇を通り、歩き易い遊歩道はナラやブナ、カエデ他(後はよく判らない)などの広葉樹林の中で気持ちが良い.起伏もなく良い道である.


鞍掛山駐車場


広〜い. 左が遊歩道入り口 


此処は結構人気のスポットなんでしょうか


今年の〜から、 今年の〜まで 中々やるね 年号がないからしばらく使えます 


子供達が描いたような・・・・ これも定番かな


歩き易い道です


紅い葉っぱだ ♪



 鞍掛山への分岐を2ヶ所ばかり過ぎたが、一向に高度を上げない.紅葉が綺麗な所ではデジ一を出し三脚を立てる.尚ほぼ水平な道に早く登りにならないかな、等とちょっとヤキモキしながらトラロープが設置されている急斜面を下りて行くと沢があった.パイプで何処かへ水を取り入れているらしい.ちょっとすくって飲んでみた.冷たくて美味しい.でも、結構下降したな〜.駐車場からダラダラ登った分は帳消しになったんじゃないか・・・.更に若干登り気味の道はジワジワ続く.右下に堰堤が見えて、今度はそっちへ急に下りて行く.何だかお金をコツコツ貯めて、一気に借金返済に持ってかれる気分だ.


沢、水を取り入れてます


更に水平道ですよ


デジ一



  堰堤を過ぎて登りになるけど又すぐに緩やかになり、観測施設の様な物が出て来た.此処辺りの紅葉は綺麗で少し休憩しながら撮影タイム.GPSを見ると、殆ど登らず間違いなく「馬返し」に向かっている.観測施設を過ぎると車でも走れる様な幅の広い道になった.そして蛇行しながら下っている.へ?登らないのか?と、疑心暗鬼になりかけた頃、前方に屋根が見えてきた.

 ←方向標識板の文字が消えてしまったので誰かが書き加えたらしい.馬返し--うまがえし--ではなく、「んまがえし」 東北での古い人(年取った人)は(馬)うま とは云わず 「んま」 という. これ、正調なのである(ほんとか)


堰堤が見えてきました


大きなスリットダムですね.下流を横断し、対岸を登ります


ちょっと登ると又水平 いつになったら急になる(笑)


お、何かの観測施設? 紅葉が一際綺麗です


おお〜 お見事ッ 撮影写真でねぐ真っ赤なモミジが、です.



 車止め用か、フェンスゲートの脇を擦り抜け出た所が、馬返し.ゲゲッ、此処は岩手山の登山口だよ.大きな駐車場が下にある.途端に疲れが出て来た.何しろ2時間かけて登山口だ.帰りも同様にかかるのだ.登山口の標柱を見て帰ろうかなと思った.もう、登山意欲など全く湧いてこない.10分程ウロウロして、行ける所まで行ってみようか.出来れば展望のある所まででよい.12時をタイムリミットとしよう.ただ、戻りも今来た道を歩くのは面白みがない.案内板を見ると、車道が鞍掛山駐車場に描かれている.なら、帰りは少し遠くなっても良いから車道を帰ろう.と、ダラダラ登山道へ入って行く.




下り気味の林道っぽい道、屋根が見えてきました


フェンスゲートの脇を抜けたら


「んまがえし」 登山口だよ〜 向うに大きな駐車場、此処まで2時間・・・


・・・・


この次はキッチリ調べてから来ます


やけにドンパチ音がすると思ったら


デジ一


デジ一
 やる気がないからペースも上がらない、足も上がらない.紅葉の綺麗な所では時間をかけて撮影.フイルムでないから何度でも撮り直しOKだし.旧道と新道があり、新道を選んだのだけど、後で知ったが旧道の方が展望が良いらしい.正午、丁度5合目標識に着いた.そこら辺の倒木に腰掛け、お昼のおにぎりとサンドイッチを食べる.数人のハイカーが挨拶を交わし下りて行った.さ、私も帰りましょう.途中開けた岩場もあったけど風景は霞がちだった.
(その2→) 鞍掛山駐車場で健脚者に訪ねる時、岩手山登山口はどっちでしょうか?と、聞くべきだった.ちょっと悔やまれる.又、幾ら準備に時間が無かったとはいえ、かなりメジャーな山とはいえ、登山口程度調べてくる位の余裕はほしい.

駐車場に戻り、姉に 「明日、明後日と泊まりにいくよ」 と電話を入れておき、道の駅「あねっこ」へ向かった.



あっちの斜面が旧道らしい


ま、登山道です


展望の良い所から


五合目、ハイお昼食べて帰りましょう


登山口に戻って


さ、車道歩きスタート


左からこっちへ曲がって


テクテクとぼとぼ と、 道から見えた岩手山 手前に鞍掛山
デジ一と注記のあるもの以外は →  Photo Nikon P7800 

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当レポは
写真撮影だったり適当に歩いたりで、時間やルートは参考になりません.
仮に当レポを見て行かれる場合は予め情報を収集していただき、計画を
充分に立ててから実行して下さい.