山登り

岩手県宮古市
早池峰山(早池峰)
はやちねさん:1915m




                  



2022,7,25 訪問


(時間は参考になりません)
              
 花狙いで早池峰山4年振りに訪れてみようと、7月の第四週頃を計画していたが、何とも天候が良くない.週間予報は雨傘マークが並び、お日様マークは全くない.現地とか近くなら、多少曇っていてもちょっと出掛けてみようか、、って事でも良いと思うけど、高速代、燃料代その他をかけてわざわざ行って、ハイ雨で駄目でしたでは、何とも情けない.

 そんな中、一週間後の予報に晴れマークが出てきた.信頼度はまだC,D の域だから、その辺りを狙って2-3日様子をみてみた.7月20日頃、7月24日以降の東北方面は晴れマークが並んでいた.ただ、24日は日曜日だから、人気の早池峰山は人が多い.更には休日道路規制があり、河原の坊*も自家用車は入れない.コロナが増え続けていて、それでなくても不安いっぱいなのに、岳≠ゥらのバス乗合では、(コロナで)重症化しやすいとしょりは、ムムム・・・だ.←因みに4回目接種は8月4日

 ま、平日も休日も関係ない身体だから、月曜日(25日)に登る事にして、翌日は八甲田山と、決めた.今回の早池峰山の山行目的は、勿論その山域独特の沢山の花を画像に収めてくる事であるが、特に狙っているのはサマニヨモギ∞○○ウスユキソウ¢シ.

 年甲斐もなくワクワクしながら、東北道をひた走り.花巻インターを下りて道の駅はやちね≠ノは翌日午前3時少し前に着いた. 一応、河原の坊午前5時頃歩き始めにしようと思っているから、一時間ちょっと位は仮眠できるか、、ま、眠る事は出来ないだろうな.など、思いながら取り敢えず横になる. 



雨、風がないだけましか・・・ 河原の坊駐車場 6:10

 やはり、殆どウトウトも出来ず朝飯カップ用のお湯を此処で沸かし、午前4時過ぎに道の駅を出発.、岳の駐車場を過ぎる頃には、雨が降ってきた.えーー、晴じゃなかったのぉぉ〜. 河原の坊駐車場には見える所6台位の車が駐まっていた.雨の中、支度中の人もいる.雨は大して強くないけど、降っている.取り敢えず、朝飯カップを食べる事にする.

 食べ終わり、車の中で支度を終えても雨は止まない.気温は車載温度計で19度.車の中でダラダラしていたら、一人、二人と出掛けていった.午前を6時を過ぎたので、こちらも出発する.雨具を着けるなどいつ以来だろうか? 風はないから、傘をさしていく.
 林道を小田越登山口に向かって歩いて行くと、上からマイクロバスが一台下りて来た.おや、団体さんでも送ってきたのかな?



河原の坊登山口は相変わらず閉鎖


小田越登山口 誰もいません 雨、シトシト



 小田越に着いても雨は止まず、ガスも出て状況はあまり良くない.雨がそれ程強くないのと風が殆どないのが幸いか.しかし、木道や樹林の中の緩い登りのうちはまだいいが、樹林が切れて岩の上を通るようになると、傘をさしての歩きは中々面倒だ.カメラは雨具の中の懐に入れて葉っぱの雫などを防ぐ.

 一合目近くで見上げるとガスで上の方は見えない.そんな中、花が出てくると撮らずにはいられない.雨の中、カメラを出して、、なんて事はカメラが濡れて壊れる原因になる.傘をさしていると雨が直接かかるのを防いだり出来るから、これは有効.但し風があまりないから良いのだけど.



対面の薬師岳は山頂がガス


蛇紋岩の露岩は傘をさしての歩きは酷



一合目




振り返って

 白い密集花を沢山付けた花があちこちに出てくる.シラネニンジンだろう.茎元の葉っぱが人参の葉っぱに良く似ている.ツツジの株の様な低木に黄色い花びらをつけているのは多分キンロバイという花か.岩の上や間を登って行くとミヤマオダマキが雨に濡れてしおれ気味.ミネウスユキソウは元気に群れを作って咲いている.本当に花の多い山だ.晴れていたら、山頂に着くのにどれ位時間が掛かってしまうだろうか (^_^;;

 少々ガッチリした単独男性に「ハヤチネウスユキソウは、どれでしょうか?」 と、声をかけられた.足元にはミネウスユキソウが結構咲いてるのだが、ハヤチネ・・はまだ見当たらない.五合目近くまで行けば多分出てきますよ.と、答ええおき、お天気の話をしたりして、しばらく一緒に登る.

 上から、もうパーティが下りて来た.中高年の男女達.数えると十一名いた.あの、マイクロバスの人達でしょうかね.いくら何でも下山が早すぎるから、何処かで引き返して来たんでしょう.この雨だしね.安全第一が大事です.



シラネニンジン


キンロバイ?



ミヤマオダマキ




下山していく11人パーティ

 一緒に登る事になった人は見た感じ50台半ばか? 鳥を撮る為と、ハヤチネウスユキソウを撮って奥さんに(スマホで)送る事だと言っていた.イワヒバリを見られれば嬉しいとも.何と、同じ栃木の塩原からだという.花はあまり得意じゃないらしい.花は多く出てくるが雨でしおれている.仮に下山時晴れたとして、花はシャンっとしてくれるのだろうか? 

 一様に上は駄目だったと嘆きながら下りてくる、何人かの早い時間の下山者と擦れ違い、五合目手前(つっても、かなり下) 地元の屈強そうでスリムな単独男性としばらく立ち話.お昼近くになれば晴れてくると思いますよ、、と、慰められ、二人して少しホッとした.風が左から右に越えるハイマツの尾根近くでは雨もやみ、足元の岩も乾いている.サマニヨモギやトウウチソウ、ミネウスユキソウなどが切れ目なく咲いている.ただ、風に揺られてピントが合わせにくい.帰りにゆっくり撮りましょう.
 
 イブキジャコウソウは小さく、岩陰に張り付くように咲いてるから風に揺られる事はない.いろいろ撮ったりしていると塩原の方に迷惑なので、先に登って行ってもらった.その前に、ハヤチネウスユキソウは多分これですよと教えておいたが、合っているんだろうか(^_^;; 一人になったついでに、助六寿司を、半分いただく. あ、美味しいなともう半分.少しだけ残すのも何だし、結局全部食べてしまった.


上に行くに従ってガスが濃くなってくる


タカネナデシコは雨に打たれて悲惨


ミネウスユキソウ


ミヤマアズマギク



 五合目を過ぎて、岩場の間に咲くミヤマオダマキをみつけ、撮りに行こうとし浮石に足を流され、左脛を岩にゴリッと・・・ 痛いィィィ. 雨具のズボンは破けてないし、大したことがないから、手当は山頂に着いてからにしましょうと登り続行.


 鉄梯子を登って間もなく剣が峰分岐に着く.風は殆どなく、空には薄いけど青空も見える.ガスで視界が悪いのは仕方がない.雨が降ってないだけましというものだ.木道脇には白い花(シラネニンジンか?)、ヨツバシオガマ、コバイケイソウがわんさか咲いている.チングルマも僅かだけど残り花がありましたよ.←今年は(もう遅いから)見られないだろうと諦めていたのに.何か嬉しい.
 岩場を登って避難小屋の屋根が見えれば山頂はすぐ.



名物、鉄梯子



二段目のハシゴを登って見下ろし


マルバシモツケ



サマニヨモギ(黄色い花)



剣が峰分岐


ヨツバシオガマ



ヨツバシオガマ、ネバリノギラン、シラネニンジン等






大型の白い花、コバイケイソウ

 白い花が絨毯の様に咲く岩場を越えると、山頂にいたのは塩原の人が一人だけ.晴れて良かったですね、と喜び合います.乾いている雨具を脱ぎ身軽になり、足の傷の手当をしながら、しばらく塩原の人と話をする.どうやら、花の画像は(彼の)奥さんに送る事が出来た様だ.

 30分程して、男性二人が登ってきた所で、入れ代わりに彼は下山していった.こちらは、鶏頭山縦走路の方へ行き、ミヤマアケボノソウを探してみるが、蕾の一株以外、みつける事は出来なかった.風が強く、この辺に多く咲くハヤチネウスユキソウは風に揺られ、まともに撮影できない.ま、この花は前回にも撮影しているし、下山時でも見られるから何の問題もない.
 山頂に戻ると数人増えていた.


避難小屋が見えればそこが山頂


イワベンケイの仲間?


モミジカラマツ


おお〜 青空も少し 10:10



 お腹がそれ程空いてる訳ではないが、下山に備えてバナナスペシャルを食べておく.今日は暑くなく涼しいから、食べられないということはない.(ペットボトルの)水もお茶もまだ冷たいまんまだ.家から凍らせてきたものだ.

 一時間ちょっといたが、ガスで展望もない山頂にいつまでいてもしょうがない.花を撮りながら下山します.途中、何人かに追い越され、登ってくる十何人かと擦れ違う.誰もいない登山口に出て林道を戻る途中に、林の際でオニノヤガラが咲いてるのを数株みつけた.これもラン科なのだが、とてもランには見えない.


ミネウスユキソウ


ヤマサギソウ







ミヤマシオガマ?


エゾノヨツバシオガマ


ネバリノギラン


イワオトギリ


サマニヨモギ



ホソバツメクサ




ハヤチネウスユキソウ



ヤマサギソウとイブキジャコウソウ


ミネウスユキソウ



往路よりちょっとましだけど、帰りもスッキリは晴れなかった



チシマフウロ


ナンブトウウチソウ


状態の良いのを選んで


キンロバイ


ナンブトラノオ



サマニヨモギ 青空を背景に、、と、いきたかったが




少し遠望が効いた時も



間もなく樹林の中に


登山口に出ました 13:50


オニノヤガラ


駐車場脇の叢で ウツボグサに蝶3匹



D810も持っていったが、出番は殆どなかった.下山途中の数枚だけ 一合目を過ぎて撮ったものです

 Photo Nikon D5600 

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