山登り

長野県南牧村、茅野市
硫黄岳〜根石岳
いおうだけ:2760m
ねいしだけ:2603m


                  



2017,5,12 訪問


(時間やルートは参考にしない事)
デジ一の下手画像もどうぞ
              
 八ヶ岳に行ってきました.そこは初めてなので何処からどう歩けばいいのか全く判らない.そこで 「八ヶ岳概略図」なるものをネットで見て、その一番のおすすめコースというものを計画してみた.桜平と言う所に駐車場があってそこは無料らしい.爺向きだ.

 八ヶ岳といっても、日光連山とか那須岳とかと同じ様にその辺りの山をひっくるめての総称なので、範囲は広い.個々のピークには付いている(山の)名前はいずれも有名.標高もそれなりに高い.

 さて、お勧めコース.桜平から「赤岩の頭」〜「硫黄岳」〜夏沢峠〜「根石岳」 と、プチ周回を実行することにしたのだけど、アプローチが結構遠い.駐車場出発を午前6:30にするとして、逆算すると遅くとも午前2時過ぎには家を出なくてはならない.前夜車中泊なら楽だろうが、未だ寒いかも知れないのでちょっとそれは躊躇.何とか2:30に家を出て、圏央道に入ってから狭山パーキングでナビ設定.何故狭山Pかというと、爺の車のナビは圏央道が途中から途切れている為、とんでもない下道を案内してくれるから、その途切れた部分を走っている最中は”料金所だ” ”あっちだ、こっちだ” と、かなり煩いのだ.

 で、ナビの地図に「桜平」はないから、その辺りにある「醤油樽の滝」をタッチして目的地に設定.後は何も考えずにナビに従うだけ.中央道も車が少ないし運転はまあ、楽でいい.諏訪ICで降り、国道152号から県道191号に入ったまではいいが、そのまま渋温泉の方向に走っている.民宿だか旅館だかの建物があり、従業員みたいな人が何か作業していたので、「八ヶ岳の桜平へ行きたいんですけど、この道でいいんですか?」 と、聞いて見た.そしたら、こっちじゃなく、かなり戻って左側に「八ヶ岳中央登山口」の標識や三井の森等の案内看板があるからそこを左折し、あとはどんどん行って右の林道に入る.そこにも標識があるから見落とさない様に.と、丁寧に教えていただいた.感謝〜

 結局今日も出発が大幅に遅れ、支度を終えて歩き出したのが7:45分だった.(遅い〜)
 



カモシカさん 睨まないで・・ (下山時の登山道で)



桜平 上の駐車場


ちょっと戻って登山道入り口


コンクリート舗装の道


3m位の滝 水量多く勢いがいい
 車が通れる(一般車は通行不可)道をのんびり歩いていく.平日だから少ないだろうとは思ったけど、上の駐車場には爺の他3台だけ.時間も遅いので歩いているのは爺だけ.雲が多少多いけど、青空も見えているし気温8度は心地よい.今日は、一応セーターを持って来た.アイゼン、チェーンスパイク他いつもの装備.荷はそれ程重くない.

 すぐに夏沢鉱泉に着く.車で来られる道はここまでか.鉱泉の外には誰もいなかったが、中に電気が多く点いているので、休館ではないようだ.登山カードボックスが置いてあったので、予め作っておいた登山届けを投函.特に休む理由もないのですぐに歩く.

 夏沢鉱泉を過ぎると道幅が狭くなり道にも雪が出て来た.凍ってる所はなく、アイゼンとかは着けなくても歩くのに支障はない.新しい足跡が雪の上に3人か4人かの分がついていた.



道脇に雪


夏沢鉱泉 黄色いのが登山カードボックス


人口滝でしょうね


雪道



あ、歩荷さんだ

 右に”オーレン”とかいう施設があり、取水施設みたいなものが道の左にあった.橋を渡り、雪は連続する様になった.歩きづらくなったらチェーンスパイクでも着けようかと思いながら歩いて行くと、前方に背負子にダンボールをくくりつけた歩荷さんが歩いていた.重そうで大変だ.後ろから近づく爺に気が付いて道を譲ってくれたが、何と女の人だった.

 急な道はなく、時々膝下程度まで踏み抜くけど総じて歩き易い.オーレン小屋に着いたのは9:00丁度.御主人らしき人が休憩ベンチに座っていて、向こうから声をかけていただいた.少し話をし、「赤岩の頭」方向へ行こうとすると「そっち方面は歩く人が殆どいないから、踏み抜きが多いですよ」 と.更に、「雪が多いからちょっと時間がかかるけど、30分程で峠に行けます」 と、標識を指差して教えてくれた.

 親切で丁寧に教えてくれた御主人にお礼を言い、峠(夏沢峠)に向かう.雪は多くなり、それにつれて踏み抜きも多くなった.シラビソやオオシラビソの樹高が低くなり、僅かに傾斜が出て来たと思った辺り、峠に着いた.




何と、手で雪かきした後ですよ.(帰りに作業してる小屋の若者スタッフと出会いました)



硫黄岳が見えました


オーレン小屋


時々踏み抜きます


シラビソの樹林帯を緩く登って行きます


夏沢峠に着きました


(左)やまびこ荘、(右)ヒュッテ夏沢 冬季休業みたいです
 峠にはヒュッテ夏沢とやまびこ荘があり、どちらも休館中で誰もいない様だった.建物の間を摺り抜け、本沢温泉分岐の所に、ザックが3個デポしてあった.水とか一滴も飲んでないのに気付き、水を飲みミニパンを食べる.先程建物の上に見た硫黄岳の登りはかなり急だ.途中でバテると悲しいから.

 雪が少し少なくなった緩い斜面を登って急斜面に差し掛かると、単独青年が下りて来た.今日初めてのハイカーさんと擦れ違い.すぐに又一人(空身)下りて来た.今度は爺より若干若いかな.こちらは登り疲れてるので下で待ってたら、「連れを待ってるのでどーぞ」 と譲られる.お礼を言って、腐雪に足を取られながら登って行くと、二人の年輩ハイカー(空身)が、下りて来た.

 森林限界を過ぎると雪も消えた.ハイマツの緑が何だか新鮮.今まで直登だった雪道も、ジグザグの道になり極めて楽になる.



硫黄岳へ・・・



雪が無くなり、夏道は登りやすい


道は急斜面にジグザグにつけられてます.楽〜



振り返って天狗岳(左は西、 右は東) 東の中程に重なって根石岳




山頂は見えてるのかな?




道筋を示す大きなケルンが続けてありますね

 道を示す大きなケルンを幾つか見て爆裂火口跡際を登っていく.何とも凄まじい光景だ.荒々しい黄色い壁が印象的.こういう所、爺はおっかないから端っこには寄れない.遠景は霞がちだけど風もほぼなく寒くない.案内板のある山頂に着いたのは10:50.男女2人が休憩中だった.石を敷き詰めた、まるで河原の様な山頂だ.水を飲みクッキーをかじりながら、コンデジであちこちを撮りまくる.

 爆裂火口の縁を回って行くと富士山が見られる様だが、今日の様子ではまず無理だろう.それより、目の前の風景をきっちりデジ一で撮っていこう.横岳から赤岳や阿弥陀岳などが若干霞がかっているけど、大きい.これらの山々いつか行けるだろうか?年だし、体力もなくなるから駄目かも知れない等と思いながら・・・

 時間をかけデジ一で撮り終えて気が付くと山頂にいた二人は下山した様だ.カメラをしまいザックを担ぎ、歩き始めたら下からあの歩荷さんが上がってきた.再び挨拶を交わし、何処へ行くのか聞いて見ると「硫黄小屋のスタッフなのでそこまで行く」 という.いつも硫黄岳を乗っ越して行くらしい.いやはや、大変である.


山頂到着〜♪


御料局三角点と避難小屋


山頂標識


火口周囲の途中までは行ってみましょう



横岳、赤岳、右端は阿弥陀岳、奥に権現岳とか・・・ 山頂からの光景、デジ一画像もどうぞ



夏沢峠に戻ってきました


風力発電の施設
 夏沢峠に戻ると山頂で会った二人が休憩中だった.時刻は12:00丁度.開けた岩場に座り、昼食休憩をする事にした.鮭のおにぎりと納豆巻き.サンドイッチ2切れをゆっくり食べ、缶コーヒー(年だから微糖)を飲んで回りをちょっとうろつく.こんな季節だから見る物なんて特別ない.小型の風力発電が10基くらいあったけど、羽のないのが半分位.使われてるのだろうか?

 休憩を終え、根石岳に向かう.樹林内の緩い雪道を行くのだけど、気温が上がったせいか踏み抜きまくり.今日だと思われる足跡は一人分だけ.アイゼンとかは着けてない様だ.出来るだけトレースの中心(ちょっと黒ずみ盛り上がってる部分)を歩けば踏み抜かない.少しでも外れるとズッボッ.

 斜面から傾斜のない台地になり樹間から根石岳や天狗岳などが見える.どうやら根石岳のこちら斜面に雪はないようだ.分岐に着き、此処から左に下降してオーレン小屋方面だと、指導標識と合わせ、確認しておく.


又、雪道です


勾配の緩いまっすぐな道



オーレン小屋分岐手前で  根石岳、登りは雪が無いようです



平らな道を通って・・・


オーレン小屋との分岐.標識が充実してます



分岐を右に曲がるとすぐ開ける




根石山荘も見えてきました. 左は西天狗岳

 下ってすぐに根石山荘だ(左に折れてすぐ) 此処からロープが張られた道になる.山野草の保護だろうと思った.小さな板に”駒草”と書かれていた.季節になると、この辺りはコマクサの群生地になるのか.人も多いんでしょうねえ.山荘を覗いてみようと思ったけど、別段用事がある訳でもないので止めた.営業しているのかどうかは判らない.

 ひと登りで根石岳山頂に着いた.天狗岳が目の前に形よく見える.振り返ると硫黄岳が重量感のある山容を誇っている様だ.その後ろには赤岳、右に阿弥陀岳など若干霞んでるとはいえ中々素晴らしい眺めだ.

 山頂標識より僅かに高く岩場になっている.そこに陣取り休憩.サンドイッチを食べながら360度を撮りまくる.眼下にはひっそりと根石山荘が眠っている様に映った.


此処からロープの道.左に曲がってすぐ根石山荘


根石岳への途中、振り返ると硫黄岳


根石岳山頂 天狗岳への通過点・・・じゃ、勿体ない


左上岩場がちょっと小高い



ハイマツと根石岳

 根石山荘脇を再び通り、ハイマツの中をひと登りで分岐に着く.此処からオーレン小屋へ樹林の中を下降して行くが、雪質が固いのか、歩くのに慣れたのかあまり踏み抜く事はなかった.こちらのトレースには数人の新しい足跡が付いていた.およそ40分弱でオーレン小屋に着いた.小屋前には誰もおらず、そのまま素通り.

 オーレン取水施設を過ぎ、右斜面崩壊地の場所で迂回路にカモシカが陣取っていて逃げようとしない.木に頬をこすり付け、縄張り表示の匂い着けをしている.こちらに気付いて時々見上げてくるけど、平気で縄張り作業を続けている.少し近づいてみてもどいてくれる気配は全く無し.蹴飛ばされて怪我をしてもしょうがないので、崩壊地の下を通った.こんな事、初めてですなあ.

 誰もいない、(桜平上)駐車場に戻ったのは15:25. 夏場なら花を楽しみながらのんびりと登れる山だと、思った.今度は、そうしてみよう.

 滝見写真屋としては、林道途中にある「醤油樽の滝」に興味があったのだけど、入り口が通行止め.ま、此処までのルートが判ったし、次は滝も含めて計画してみましょう.



樹林の中をこちらも緩く、オーレン小屋に下って行きます.ずーーっと同じ様な光景




オーレン小屋に着きました



オーレン取水施設に戻ってきました


桜平Pに着



硫黄岳山頂で

デジ一の下手画像もどうぞ   Photo Nikon P7800 二代目 

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当レポは
写真撮影だったり適当に歩いたりで、時間やルートは参考になりません.
仮に当レポを見て行かれる場合は予め情報を収集していただき、計画を
充分に立ててから実行して下さい.