◇山登り◇ 長野県大町市他 種池〜針ノ木岳(1) 種池山荘〜爺ヶ岳(南峰) じいがたけ(南峰):2660m級 2021,7,15 (15-16) 訪問 爺 (時間などは参考になりません) |
初めて北アルプス≠ヨ行ってきました.その山域の何処へ行こうか、、選択に随分迷いましたが、我が家からのアプローチで登山口が最も近い(と、思われる) 柏原新道 「爺ヶ岳登山口」
からスタート.すると一泊二日の小屋泊まりを考えると、種池山荘がベスト.その時は爺ヶ岳(北峰)へ行って山荘へ戻る.それでも朝早く出るのだから山荘へ戻っても時間が余るだろうから、山荘前のお花畑で花撮りなどして時間を過ごせばいい. この年になって行くのだから出来るだけ楽な所を選びましょう.と、良く判らないけど地形図とにらめっこ.種池山荘から赤沢岳〜針ノ木岳と回りましょう.うーむ、爺ではかなり時間がかかってしまうけど、まだ日も長いし、良いヘッデンも持ってるし(笑) 問題は、体力が持つかな〜〜だ. 本当は、新越山荘(←地図で、鳴沢岳と岩小屋沢岳の間) に泊まる事が出来れば二日目の行程が若干楽になるから良いのだけど、開くのが7月17日からだというから、利用できない. 前日の午後8時過ぎに家を出て、自動車道をひた走り、「道の駅安曇野松川」 には翌日午前0時半頃着.駐車している車は少ないけれど、駐車場自体もそれ程広くない様だ.ただ、大型駐車場所から離れている所はすでに駐まっていて、広く空いてる場所は、その大型車の近辺.当然、(大型車は)エンジンをかけっぱなしで休んでいるから、こちらはその音で中々眠れない.幸い、気温は20度位だから、窓を開けずに休むことは出来、ウトウトとしていたら夜が白んできた. 今日の予定は、爺ヶ岳北峰へ登り鹿島槍ヶ岳をD810に収めた後、種池小屋泊だから、大して厳しい行程ではない. 道の駅を出て40分程で、爺ヶ岳登山口で扇沢橋を渡った所の駐車地に到着.駐まっている車は2台. |
駐車地 |
爺ヶ岳登山口 |
朝飯代わりの力カップうどんを食べ、6時ジャストに出発.扇沢の橋を渡ってすぐ左へ曲がって登山口.前日作っておいた登山届をポストへ投函していく、、、あれ用紙は折らないで≠ニ表記があった.家を出る時折ってきちゃった.ま、仕方がないからそのまま入れる.ごめんなさい. 山頂や小屋までの時間が表記されている導標がある.種池小屋まで3時間半か・・ ま、あたしにゃ無理だな.マイペースで行きましょう. 崖崩れ注意≠フ看板があり、すぐに赤い花が咲いている.ウツボグサ? 黄色い(お辞儀している)花はウマノアシガタでしょう.これから回る所は花が多いらしい.とても楽しみである.で、ふと あれ、車のkeyは掛けたかな? と行動を振り返る.段々掛けてこなかった様な気がしてきた.戻って確かめてみるか・・と、Uターンしかけた所に大きな堰堤があった、道から堰堤越しに駐車地が見える. その上に立ち水通し斜面近くまで行くと車が良く見える.カメラでズーム最大にし、モニターで更に確認してみると、ドアミラーが閉じている.うん、keyはしっかり掛けてきてますよ.問題なし. |
ウツボグサ |
扇沢対岸から 鍵 閉まってるかどうか確認 戻らなくて済んだ |
登山道 蒸し暑い |
特に、特徴なし |
穏やかな山容の山が見える 蓮華岳という山か? |
登山道はよく整備され結構歩き易い.歩き出しは少し涼しくペラペラパーカーを羽織っていたが、蒸し蒸しとしてきて汗をかいてくる.ペラペラパーカーを脱ぐと弱い風で汗が冷え、少し肌寒いが気持ちがいい.登るにつれてガスが出てきた.2,3日前の予報では今日は晴れマークだった.ところが、出発日が近づくに従って、曇り.そして傘マークが加わった.ま、自然の事だから仕方がない.雨は簡便だけど、山の事だからなあ・・・ ケルンが積まれて何か銘板のようなものがある所に出た.木に木板が架けられている.ケルン=A、成程.遭難碑かと思った銘板には某大手農機具メーカーの名前が. 昭和45年とあり、5月でもあることから残雪も多くかなり大変な山行であったんでしょうね. 足元にお馴染みの花を見、適当に撮影しながらしながら、のんびり登る.一枚岩という板が道脇にあったが、それらしきものは見当たらない.もう少し行けばそこを通るのか? それとも標識が示す方向(斜面の方とか)にあるものなのか? 道の左側はガスで何も見えないから、もしそっちにあるのなら、確認することは出来ない. |
ガスが出てきた・・ |
ケルン 1750m付近 |
ツクバネソウ |
ツマトリソウ |
ガスで見えない? 2010m付近 |
ユキザサ |
石畳 |
岩が敷き詰めらた道になる.直感的に石畳≠ニ判る.これは当たり.丁度中間点位にその名板があった.ガスは消えるどころか益々ひどくなっている気がする.シャツなど多少湿っていくんだろうけど、霧雨混じりとかではないので、濡れる感じはしてこない.道は良く急でもないが汗はかく.時々ザックを下ろしては水を飲み、パンを齧る. ツクバネソウなどを撮っていたら4枚葉で2段重ねの先端に小さな花を付けている花があった.初めて見るもので良く判らない.撮っておいて帰ってから調べてみましょう.ただ、叢の中で薄暗くピントが合わせづらい.フラッシュ撮影にしてみたが、何だかシャープさがない.(エゾノヨツバムグラとかいうのに似ているが) お馴染みのエンレイソウやイワカガミも沢山出てきた.小振りだからコイワカガミ=i高山性変種) とかいうかも知れない.色が濃くとても綺麗なものだ. |
これは? |
ガスが濃くなってきた |
アカモノ |
コイワカガミ |
左側 ガスで何も見えません |
雪渓一ヶ所目、横断距離は短い アザミ沢≠ニ、黄色いポールに |
小規模の雪渓が見えてきた.横断歩行距離は5-6m位.ステップが刻まれているから容易に通過できる.横断すrと右斜面に黄色いポールが転がっていて、アザミ沢≠ニ表記されていた.すぐに又雪渓が出てきて、こちらは少し規模が大きい.と言っても横断距離は10m位.やはりステップが刻まれているから問題はない.地図でも判る2250m付近の沢型だ. 渡った斜面に白い花が咲いていた.葉っぱはイチゴのそれ.ノウゴウイチゴとすぐに判った. 花を撮ってる間に二人のハイカーに追い越される.少し登ってもう一人に. みんな早いなあ・・ |
* |
オオバミゾホオズキ |
二番目の雪渓は少し長い 2180m付近 |
ノウゴウイチゴ |
? |
ミヤマカラマツ |
ミヤマキンポウゲ |
もう2300mは越えている |
それから、やはり整備された道を少し登って行くと、下りて来た青年が上で待っていてくれた.お礼を言って青年の背負ってるものを見たら、背負子に木の杭やら、1m位(には満たない) の角材を数本くくりつけていた.登山道整備の方ですか?と聞くと、小屋のスタッフで(交代の)下山ついでにメンテナンスをしたりするんだそうだ.ご苦労様です.更に、「ガスが出てしまって残念ですね、でも、小屋の周りには沢山花が咲いてますよ.」 と、教えてくれた.とても、気持ちの良い青年である. 小屋が上に見える所では、ガスが消え青空まで見えている.おお、晴れてくれるのかな?と、期待が膨らむが雲の流れは早い.こういう時は概ね変わりやすい.小屋下の斜面は背負子の青年が言った通りお花畑になっている.チングルマ、イワカガミ、コバイケイソウなどが沢山咲いている.此処は後でゆっくり撮りましょう.と、一応の記録撮影だけしておく. 下から鈴を鳴らして、ツバのやけに広い帽子を被った単独のハイカーが登ってきた.丁度辺りはお花畑になってる一体だから、留まって見学する.単独ハイカーとご挨拶.擦れ違うとき帽子を見たら、真ん中がヘルメットになっている物だったが、初めて見た.へえ〜、こんなのもあるんだ! |
樹林帯は抜け出た様だ |
おお〜 青空だ〜 (この時だけ) |
ベニバナイチゴ |
コバイケイソウ やや小型だけど斜面にビッシリ |
白いのはチングルマ、ピンクはハクサンチドリ |
* |
今日宿泊予定の小屋へは寄らず、爺ヶ岳へ向かう.案の定、さっきまで見えていた青空はガスに隠れてしまった.ハイマツの中の緩やかな道を歩き、少し勾配が増して爺ヶ岳南峰の登りになる.時々北西側のガスが取れ、霞がかっての遠望が効いてくる.山が見えるが何処の何の山だかは判らない.砂礫の斜面を登って(南峰)山頂へ到着.12時丁度.おにぎりでも食べましょう.虫がいて少し煩い. 待っててもガスが晴れそうにない.中峰に向かって鞍部に下りる.此処は風の通り道らしく、ガスを混じえてやや強い風が右下(南東)から吹き上げてくる.外枠だけ残った何かの案内板を撮っていると、突然強い雨が降りだしてきた.身を隠すところもない.慌てて、雨具とザックカバーをつけ、止むかどうか少し待ってみた. が、止みそうにないので此処から引き返す事にする.別に爺ヶ岳の山頂を踏まなければならない理由などないし・・・この雨では、カメラを出せそうにもない. |
種池山荘 10:50 |
朝 |
辺りは何も見えません |
ハクサンシャクナゲ |
ハイ松 |
ガスが取れるが、すぐに左から湧きあがり風景を隠してしまう |
鹿島槍ヶ岳は雲の中 |
南峰 |
赤い屋根の種池小屋 |
爺ヶ岳中峰 南峰へ登る途中から |
種池山荘に戻る途中、冷池山荘へ向かうハイカー3人と擦れ違った.一人は雨具を着けているがフードは被らず傘を差している熟年さん.上の雨具だけ着ている若者さん.雨装備バッチリの女性ハイカーさん (それぞれ単独の様) 皆、擦れ違い様に 明日は晴れると良いですね の、ご挨拶. 山荘に戻り、受付を済ませて案内された部屋は おお、個室ですよ.今日はゆっくり寝られますね.支度を解き、ザックからものを全部出して湿ったものを乾かすが、乾くんだろうか? 話す相手もいないし、本など見るものもない.小屋泊りに慣れてない爺は閑をもて余すのでした・・・ 少し肌寒い.シュラフカバーを出してその中に入ると結構暖かい.その内眠ってしまい、夕ご飯(17:00)少し前に目が覚めた.雨はまだ降っていた. |
あそこのガスが取れてくれればなあ・・・ |
南峰山頂 11:50 |
雨が降ってきた 引き返そう |
一人部屋 |
雨が上がったみたい 午後7:50分頃 部屋の窓から |
Photo Nikon D5600 |
当レポは
写真撮影だったり適当に歩いたりで、時間やルートは参考になりません.
仮に当レポを見て行かれる場合は予め情報を収集していただき、計画を
充分に立ててから実行して下さい.