◇山登り◇

山形県遊佐町他
鳥海山へ(2)
七高山:2229m
外輪山のみ : 文殊岳,行者岳,伏拝岳
新山は登れず

                  



2014年 9月 14日 訪問


(時間やルートは参考にしない事)
              
  12日、滝見を終えて宇都宮には帰らず北秋田市の姉の家に泊めてもらった.よく眠った次の日、少し遅い朝飯をいただき今日は(山行中止の為)予定がないので、実家の墓参りや伯父のご機嫌伺い、時間が許せば(姉家)近所の山へキノコ探しでもと思っていた.曇りがちではあるが、日差しがあり暖かい.まずは昨日の雨具とかザックとか靴とかを乾かそう.何せ、あの豪雨でグダグダだ.

 何気にザックの上の入れ物(名称不明)からヘッデンを取り出し、同じ所にいつも入れるGPSを取り出そうとした.あれっ 何処だ? 大きな声に姉が出てきて

 「どすた?」
 「ジーピーエスがどごにもねんだよ」
 「とげい(時計)みでなもんだば、テーブルのすた(下)さ、あったども」
 「いんや、それは時計だ.ちょっと違うもんだけど」 手でこんなもんだよと形を
 姉にも手伝ってもらって車の中の物を全部出し、探しまくった・・・が、無い.
 「どごさ置いてきたたって?」 ・・・「多分、あそこだ、、山の中(汗)」

 GPSで位置確認をしたのは2ヶ所、、いや、3ヶ所だった.案内指導標などが充実している為殆ど自分のいる場所の確認は必要ないが、何があるか判らないのと、後からの参考に休憩中にポイントを取っておく.一度目は伝喜太小屋跡付近、二度目は千畳ケ原、そして3度目があの電話を家に入れた所.万助小屋〜5分ほど上の所だ.多分そこだろう.電話は財布、免許証などと一緒にザックの中袋に入れる.GPSは前述したがヘッデンと一緒の所だ.そこに忘れたという自信もないが、ポイントを取る為に出したという記憶もイマイチ.だからザックに戻し入れたという覚えが全くない.何しろ、電話の最中に雨が強く降ってきたので、慌てて携帯だけ入れて小屋の方へ下りて来たのだ.
 もう、朝11時に近い.今から行っても現場に着くのは午後4時とか5時になってしまう.ましてや、今日そちら(万助道)から登った人がいれば見つけて回収してくれてるかも知れない.だが、そうであっても探す努力は必要だ..よし、明日探しに行こう. 姉にそう告げてから家に事の些細を電話しておき今日(13日)は実家の墓参りなど予定のスケジュールを.そうだ、厚めの靴下も買っておこう.

 翌14日、午前3時前に姉宅を出、暗い中ナビ任せで誰もいない二の滝駐車場に6時20分頃着.途中一の滝駐車場には車が2台だけ.多分滝コースの人達だろうと思うが、、、こちらの駐車場にある登山届けには落とし物探しと書き、万助道〜千畳ヶ原〜二の滝コースとしておいた.一昨日の逆回りだ.(落とし物)置き忘れの一番可能性の高い所から回るというもの.この時点で鳥海湖やら外輪山巡りなどは考えてもいなかった.

 朝飯(カップうどん)を食べ簡単に支度して出発.昨日買ってきた厚手の靴下は履き心地がツルツルしていて、靴の中で足が遊んでいる感じがするが、まあ、山用ではないから我慢しよう.小雨が降る中、雨具を着けて一昨日下りて来た道を今度は逆に登っていく.下りてくる時は雨で殆どコンデジを出していないから、少しは景色など撮っていこう.万助道へ至る道(地形図にはない)の途中に水場があるが、付近の泥地に靴跡は降る方向に一人分だけ.やや崩れているからこれは一昨日の私のものだろう.こちらからは誰も登っていない様だ. 小降りだった雨も止んだようだ.


二の滝駐車場 6:30


二の滝登山道分岐


水場


青空です


気持ち良く晴れました
 万助道の分岐で雨具を脱ぎ、見上げうると梢の上に青空が見える.万助道の取り付き(登山口)は知らないが標識の臀曲からも靴跡は確認出来なかった.いや、薄いが2人位のものがある様にも見えた.何故か普段どうでも良い事がとても気になって、つい早足になる.疲れてしまうと困るので、自分に言い聞かせ努めてゆっくり歩く事にした.それでも渡戸から万助小屋まで1時間10分弱で着いた.

 あの黒い蛇はいるかな、と 恐る恐る戸口から中を覗くといない.重い戸を開け中に入ると、蛇がいたタタキに抜け殻があった.タタキまで入り小屋の中の様子を見たが、実に綺麗だ.何と流しもある.水はすぐ近くにあるのだが此処では引き入れてあり、案外快適なのかも知れない.中央に大きな石油ストーブがあり、中二階の住まいは
2−30人は寝られるだろうか.使用料金はいくら位だろうかと思いながら戸を閉め、小屋を後にした.

 いよいよ、もうすぐ一ヶ所目、あったら嬉しいが無かったらちょっとだな〜 と、気は急く.(一昨日)電話をかけた所は概ね判る.小屋からすぐ登りになり、少し緩くなった辺りから歩をゆっくりにし時々立ち止まりながら歩いて行く.
あった! 木の上に・・・電池は切れていたのでいつも持ち歩いている予備を入れてみた.ちゃんと動作する.防水だから当たり前だが、、 でも良かった.本当にホッとした.


3日で2度目の万助小屋(苦笑) 8:25


蛇の抜け殻です(触れません)


小屋の中の様子(とても綺麗です)


小屋の中の様子 流しもありましたよ


ありましたッ!!(嬉々々々)


雷雨の時通った小湿原も今日は晴れて暖かい



 さて、 天気も良いしどうしようか.又来られるかどうか判らないし、遅いスタートだから新山などは無理だとしても、行ける所まで行って景色を楽しんで来ようか.取り敢えず倅の携帯に見つけた事の報告メールを入れ、山登りも少しだけと言う事も併せて伝えておく.一昨日は歩きにくいと思ったこの万助道も、気分が良いと結構楽しいものがあるのだから、人間をやってるのも悪くない.その前にヘッデンがザックに入っているかどうか点検.ちゃんと点くかどうか、予備電池もOKな事を確かめてGO!

 仙人平から藪漕ぎ踏み後を通って分岐へ着いた.千畳ヶ原へは行かず左折し鳥海湖へ行ってみる.これまでの万助道とはうってかわって整備道.歩く人の多少でこうも違うのですねぇ.登る途中、道脇に咲いてる花等を撮りながら楽しいハイキング気分.上から下りてくる単独男性ハイカーに どっちから来たのか 聞かれたので 万助道と答えたら道を聞かれた.河原を歩いてとか、草藪踏み後を通ってとか教えたら仙人平迄行ってみたいと言う事だった.間もなく鳥海湖に着いたが秋田側からのガス加減のせいか、青い水面を期待したがそうではなかった.


長坂道のある山 笙ヶ岳(そうがたけ?)


シモツケソウみたい 仙人平で


リンドウが旬なんですね ワサワサ咲いてました 仙人平












 御田ヶ原へ向かう分岐に戻り、トラバース道は木道で整備されていて歩き易いことこの上ない.徐々にハイカーが多くなり、木道脇で休んでいるのも数組.賑やかな小さい団体は小学の高学年達か.25人位+先生数人へのこんにちは、は白根山以来.

 御田ヶ原に着いたらAEDを脇に置いて3人の(何か救急とかの)スタッフみたいな人がいた.特に何かしている訳でもないので、登山客達のパトロール隊か何かだろうと思った.が、七五三掛(しめかけ)の方からゼッケンをつけたトレラン風の人達が多数下りてくる.ははぁ、何かレースでもやっているのですな.


石敷きの階段を上ってきて、、、


鳥海湖です 11:15


鍋森 正しく鍋です


木道のトラバース開始


暫く歩いて振り返り


八丁坂


新山はガスの中


時々ガスが晴れてもくれます 雪渓は千蛇谷






 七五三掛に登り着いて上を見ると、下りる人登る人がかなり多く渋滞気味だ.丁度良い、これから登りが多いのでお昼にし、エネルギーを蓄えよう.地図(地形図)を見ながら、当初は同じ道を戻り万助道分岐は通り過ぎて二の滝コースを下りる予定だった.七五三掛への登り途中から見る千畳ヶ原は歩き易そうな木道が、河原宿小屋の方へ続いている.又、伏拝岳から河原宿へ下りた方が近い気がする.そっちへ下りた方が楽ではないか? と、いい加減に決定.でも、二の滝コースの何処かでヘッデンだな・・・ ま、いつもの事だけど.

 外輪山の初め、文殊岳まで幾つかピークがあり結構長く感じた.伏拝岳はピークが判らず.大物忌神社への分岐に着いたら標識柱に”新山0.5km”とあり、急な下りになっている.予定通り新山は止めて七高山へ行く.そこにはハイカーが沢山いて賑わっていた.若い単独男性と少し話をし、さあ帰ろう.14:30



ピークが幾つもあります左側が七高山でしょう


この図根点 ”酒”の文字ですが、、


文殊岳です 12:50
伏拝岳は此処でしょうか


千蛇谷の雪渓 万年雪だそうです


南西側、中央(やや上)付近に滝の小屋が見えるのですが・・画像では


ピークとは思えないけど 行者岳 13:40


新山とその下に大物忌神社 (頂上小屋)


下りる人達


清掃登山記念碑? 14:00


祠の上に何やら荷物が


七高山 頂上に着きました 14:05


何だか賑やかです


矢島口に帰る人達の様です.かなり軽装備の若者さん
もいるのですね


ガスの中、シルエットも味があります 新山


右下が千蛇谷 秋田県側もガスが無くなってきましたよ



 河原宿への分岐まで戻り、低灌木の中を一気に降りて行く(あざみ坂).下の方に大きな雪渓があり、3人のハイカーがそこを歩いているのが見えた.雪渓まで下りてくると道は雪渓上を歩くのではなく、横断して右岸を下りる様にロープが張られていた.もう一つ大きな雪渓は一直線に歩き右岸斜面をトラバースする様に歩き、千畳ヶ原への分岐に出る.なだらかな道は木道に変わり歩き易い.ところが、月山森登山道の分岐を過ぎて幸次朗沢の下りになるが、これがとんでもないルート.大岩がゴロゴロ重なっている急な涸れ沢なのだ.そして結構長い.下の方には小滝(涸れ)があり細いフイックスロープが一本だけ.登りなら良いが雨の中の下りは一般コースとは言えない.

 水が湧き流れている所に下り着き、木道に出ると千畳ヶ原はすぐそこだった.此処で少し休憩を摂る.コロッケパンを食べ、グレープフルーツは極めて美味かった.二の滝コースの道を選び月山沢を渡り、不動滝の手前からヘッデン歩きとなった. 


南方向だったかな 右に見えるのはゴルフ場かと思ったけど牧場の様です


東南方向です


あざみ坂(湯ノ岱コース)に入りました 右上に笙ヶ岳


あざみ坂下山途中に祠がありました 15:00


← そこから見上げて ほぼ一直線に降りてきます 登りは辛いでしょうなぁ


ガスもほぼ無くなってますよ


雪渓は快適です


又、祠がありました


千畳ヶ原分岐に着きました もう16:00か・・・


分岐から河原宿小屋


すぐ木道になります


月山森(左)分岐です 16:25


急な(涸れ)ゴーロ沢ですよ


ゴーロ沢を下りる前に カシャッ


ゴーロ沢を下りきると又木道になりました


千畳ヶ原の二の滝コース分岐です 既に17:25


色温度が高くなるのでやや赤味を帯びて撮れますね


おおっ! 中々見応えがある光景です って、のんきに撮影などしてていいんですかぃ(汗)


馬の背 17:55


到着です 20:30

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当レポは
写真撮影だったり適当に歩いたりで、時間やルートは参考になりません.
仮に当レポを見て行かれる場合は予め情報を収集していただき、計画を
充分に立ててから実行して下さい.