山登り

山梨県大月市
牛奥ノ雁ヶ腹摺山、黒岳
白谷ノ丸、大蔵高丸、ハマイバ丸

うしおくのがんがはらすりやま:1990m
くろだけ:1987m
しろたにのまる:1920m
おおくらたかまる:1781m
はまいばまる:1752m
                  



2018,10,22 訪問


(時間などは参考になりません)
              
 さて、紅葉もたけなわであちこちから綺麗だっただの、イマイチだったとか等という声(便り)が聞こえて来る.今年の紅葉はどうなのでしょうか? 
 昨年から訪れている大月市の秀麗富嶽十二景、残っているのは 二番「小金沢山、牛奥ノ雁ヶ腹摺山」 三番「大蔵高丸、ハマイバ」 四番「笹子雁ヶ腹摺山、滝子山」 五番「奈良倉山」 八番「岩殿山、お伊勢山」 十一番「高川山」 

 こうして並べてみると結構残っているものだ.私の場合、ただ山頂を踏んで景色をチラ見してくれば良いというものではなく、一応“秀麗富士”をデジ一に収めてくる事を、自分で決めている(上手下手は別の話だけど). だから、最初に登った一番の「雁ヶ腹摺山、姥子山」では、ガスで富士山は全く見えなかった事もあり、再挑戦しなければならない.それは、後回しにするとして・・・

 今回は、大蔵高丸とハマイバを計画した.ここで外せないのは十二景に含まれてはいないのだけど、「白谷ノ丸」と「小白谷丸」だ.この山は地形図上に山名表記はなく、黒岳からの稜線上400m程南に位置するピークで、白谷小丸は白谷ノ丸から東南に延びる尾根の1890mピーク(表記無し)らしい.南八ヶ岳の横岳に登った時、途中で会ったハイカーさんに薦められた山だ.この稜線上では富士山の風景がピカイチだという.

 大蔵&ハマイバなら、湯の沢峠まで車で行き、楽に往復出来る.歩行時間も短いから、撮影時間を多くとれる.白谷を含めると、一旦湯の沢峠に戻り、黒岳方面に登り返さなくてはならない.(湯の沢峠−黒岳−峠−ハマイバ−峠 でもいいのだけど)

 でも、此処は登る楽しみもなければ、と焼山沢林道から地形図の黒岳の北に出る破線路を選んで、黒岳、白谷、峠、大蔵、ハマイバ・・・戻って峠、ちょっと長い林道歩き.この道のレポ等みつからないので駐車地があるかどうか心配だけど、こういう所の取り付きには2−3台くらいの駐車スペースはある事になっている.なければ、近くをさがしましょう.

 富士山ばかりで飽きますがデジ一画像もどうぞ


焼山沢林道は通行止めなので、大きく回ってこちら(日川林道)から


登山道入り口がありました(地形図に破線路表記はなし) 6:40 
 家を午前2時半頃に出発.ナビ任せで迷いもなく林道日川線入り口には6:00丁度.林道に入って、取り付きを見逃してはいけない、と早い内に気を引き締め一つ目の沢を渡ると開けた所に出て左に何か標識板が見える.右に2台位駐められるスペースがあるのでそこへ駐め、板を確認しに近づくと「牛奥ノ雁ヶ腹摺山(名前が長いので以降“牛雁山”と呼びます←笹子雁ヶ腹摺山に行った、たそがれさんに倣って) 登山道70分」と表記がある.地図を手にとって改めて見ても、道の表記はない.

 此処から出発し、湯の沢峠から林道を戻ってくるとして、どれ位かかるのか? 結構長いな・・パッと見7kmか8kmか.ま、考えてもしょうがないから、此処から登ってしまいましょう.と、一応GPSに登録したらGPSには登山道が表記されていた.この道、黒岳と牛雁山との稜線(牛雁山近く)に出るのだろうと思ったが、GPS地図では牛雁山に直接登る様だ.

 取り付いてすぐに動物避けのフェンスがある.道は急で、木階段が整備されているが、相当古い.後方が開けて朝の冷たい空気の割にやや霞んで遠くが見える.空には雲一つ無く、今日は安定した天候だという予報.



入り口からちょっと登って振り返る


新しい道では無い様です



あの山並みは中央アルプスとか?




紅葉を見ながら登ります

 樹林帯に入り、やや傾斜が緩む尾根道になり快適だ.紅葉も少しずつ出て来るけど朝の弱い陽の光では色が鮮やかではない.陽の当たらない所では特に.

 樹幹の間から富士山が見えた.枝が邪魔しているけど雲一つ無い姿だ.1900m辺りだろうか、オオシラビソ(?)の木が倒れている.先の台風の犠牲だろう.道筋途中「パノラマ岩」なる所があり寄ってみる.日川ダムがよく見えた.

 1950mの小ピークを裾巻きで撮りすぎると、凄い立ち枯れ帯だ.そのお陰か見通しは良くなり、富士山が見事な姿を現す.当然、デジ一撮影で大休憩.三脚を立てる.

 朝露に濡れている膝丈の笹を掻き分けながら、あちこちに移動しガシャガシャ.富士山命なんて事はないけれど、この山は見えてるだけで絵になってしまう(と、勝手に思っている)


 大休憩を終え、立ち枯れを見学しながらひと登りで牛雁山山頂に着いた.


道の様子


お! 富士だ



倒木が凄い



立ち枯れが目立ってきました


凄い規模の立ち枯れ帯ですよ



パノラマ岩から




パノラマ岩から




パノラマ岩から




立ち枯れ帯から




何とも凄いです




笹の葉の白いのは霜



あそこが・・・


山頂〜 8:15
 牛雁山山頂は案外広く、南方向が開けて良く見える.泥濘部分が凍っていて、不用意に乗ると滑る.少し下の草斜面に陣取り、水を飲んでコッペパンを食べる.ゆっくりと時間をとり、三脚を立てる.

 撮影を終え、風景を再び眺め見ていると黒岳側からハイカーが2人上がって来た.私よりやや上と思われる人が「早いですね!」 と、話しかけてきた.へ?随分時間掛けて登って来たのに早いって? 大峠から来たんでしょう?と聞かれ、 いえ、そこの尾根道を登って来たんです と、答えたけど 道はあるんですか? と、更に聞かれた. 案内もしっかりしている登り易い道でしたよ. と答え、途中に富士山がよく見える立ち枯れ帯もありました.と付け加えた. 

 早いと言ったのは早く歩いて着いたと言う事ではなく、此処に早く来ていると言う事らしい.年配ハイカーは東京から来たらしく、一時間少しで来られると言っていた.大峠からで、小金沢山まで行って来る、とも. 小柄で細身な好々爺風.元気なものだ.

 気を付けてと山頂を離れると、すぐの斜面から又富士山の眺めが見事.三脚を出して時間を潰す.その間にもう1人のハイカーさんが挨拶をして下っていった.


牛奥ノ雁ヶ腹摺山 山頂から


小金沢山方向の道



牛奥ノ雁ヶ腹摺山から



水場分岐


・・・
 水場とか表記され、落ちている板のある鞍部を過ぎ登って地形図破線路の分岐があるかどうか、注意しながら歩いたけど、見つける事は出来なかった.

 起伏のない歩き易い道をしばらく行くと、先程、斜面で通り過ぎたハイカーさんが枯れ木に腰掛けて休んでいた.挨拶し、少し話をして「黒岳ってこの辺りなんですか?」 と聞いたら、前方のこんもりを指差して「あそこですよ」 と、教えてくれた.お礼を言って先へ行く.ハイカーさんは大峠に戻るらしい.

 黒岳は樹林に囲まれ展望はないので、山名板と三角点を撮ってスルー.すぐに、前方がパッと開けた所に飛び出す.おお、白谷ノ丸か.角の丸い岩が点在する中々気持ちの良い所である.


川胡桃沢の頭 9:25


紅葉も綺麗なのが出てきました


道は歩き易い


あれ、黒岳かな


大峠分岐


黒岳 一等三角点です 9:55
 此処での富士山がある光景は素晴らしい.休憩にも最適な岩が多くあるから、のんびり富士山物見遊山など、最高かも知れない.十二景+特一景 って所だね.

 下(やや斜め)に小ピークが見え、2人のハイカーが休憩していた.あそこが白谷小丸でしょうから、此処の次に行ってみましょう.白谷ノ丸を下りて行く途中、上から見えた2人のハイカーと擦れ違い、チガヤの様な草地を僅かに登り、誰もいない小白谷丸に着く.

 白谷小丸山頂に山名板はなく、小さなクサリ付き板が岩に掛けられていた.砂地の地面に白谷ノ丸と同じ様な岩が幾つかあり、その上にケルンが積まれている.とても落ち着ける山頂だ.似た様な富士山の風景ではあるが三脚を出さずにいられない.

 こんな時間の掛かり様で、大蔵やハマイバの方は大丈夫か? 午後になると霞か雲か〜 で、見えなくなってしまわないか オイ.



白谷ノ丸山頂から 10:20



下って直進すると湯の沢峠 鞍部を左に行って


白谷小丸


こじんまり山名板 10:55


白谷小丸から白谷ノ丸



白谷小丸付近から




紅葉〜



落とし物、モンベルの鳥打ち帽子


笹帯を進んで


湯の沢峠 屋根付きBOXがカウンター 11:35


良く踏まれた道
 急な道を下って、看板とか指導標がないと判らない様な湯の沢峠に着く.カウンターが備え付けてあり、一応大蔵高丸とハマイバの両方を1回づつ押した.こちらは、かなり歩き易い道で(ハマイバまでの)大部分にロープが設置されている.獣進入防止の柵も、案外頑丈そうなスチール製でもってグルリと.保護が中々徹底していますよ.この草原は、どういう花とか高山植物が生えているのでしょう? 今度、花の季節におとずれてみましょうかね.

 ジグザグのダラダラと長い道を登り、大蔵高丸に着き峠からはほぼ見えなかった富士山が見えた.案の定上空に雲がかかり始めている.此処はまず、ハマイバまで行ってしまい復路でデジ一撮影をしましょう・・・・と、コンデジだけでカシャリ. ハマイバに急ぐ.途中、よく見える所がありついに富士山の頭が隠れてしまったのを見た時は、やや消沈.

 ハマイバ山頂には4人の男性ハイカーが休憩中.挨拶して富士を見ると、頭がきっちり隠れてうーむである.ま、本体が見えるから良しとしましょう.撮ってる間に4人ハイカーは南側に下山していった.


動物柵の扉


両側はロープ



黒岳・・・じゃなくて白谷ノ丸(かな) が大きく見えますね



あれは大蔵高丸


道端に紅葉があると撮影は出来るけど



大蔵高丸山頂 12:10  あ〜あ、富士の頭に雲が




何とか見える



枯れスズタケの径


花が残ってました


紅葉(カエデ)が多く出てきます


ハマイバ山頂 12:40



うーーん




紅葉




紅葉

 復路では、ハマイバから少し戻り樹林を抜けた草地の所で三脚を出す.大蔵高丸でも一応三脚を出す.本来であれば、しっかりした形の見える富士山を撮る事によって、“此処”をクリア、、と言う事になるのだろうけど、単なる自己満足の世界だから、“見えた”だけでOK.取り敢えずデジ一にも収めたので、三番はコンプリート! と言う事にしよう.牛雁山はしっかり撮れているから二番はコンプリート×1/2 という所だ.←小金沢山が単独で残ってしまったけど、うーーん、どう回ろうか?

 湯の沢峠からは、延々と林道歩きになる.ま、、道をそう選択したのだから仕方がない.林道の紅葉だって捨てたもんじゃない.あの、地形図にある破線路の取り付きがあるかどうか、注意しながら歩いたりするのも若干慰めになる(←取り付きは確認出来なかった)

 帰りは、中央道の上野原IC付近で事故渋滞に巻き込まれ、午後7時過ぎ位には帰れると思っていたが、8時を過ぎてしまった.


湯の沢峠のP&WC 14:10


向こうは焼山沢林道で通行止め 車は工事していた人達の物


道路分岐、直進で日川林道


“牛雁山” 登山口着 16:05 あ〜あ疲れた



林道から立ち枯れ帯が見えた あそこが“牛雁山”か (ズームして切り取り拡大)

富士山ばかりで飽きますがデジ一画像もどうぞ   Photo Nikon P7800 二代目 

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当レポは
写真撮影だったり適当に歩いたりで、時間やルートは参考になりません.
仮に当レポを見て行かれる場合は予め情報を収集していただき、計画を
充分に立ててから実行して下さい.