◇山登り◇ 日光市 南尾根から社山〜大平山周回 しゃざん:1826m おおひらさん:1959m 2015,10,31 訪問 爺 & abe様 (時間やルートは参考にしない事) |
昨年秋南東尾根から大平山〜社山〜南尾根周回をしたとき、笹の中の倒木で足を2度打ちしてしまい、社山への登りから南尾根の下降は痛みで辛い思いをした.それもあってか、せっかく晴れた稜線の展望も堪能出来なかったという、ちょっと悔しい心残りがある.そこで、お天気の良いらしい10月の最後の日、南尾根から逆回りをすることにした.と、決めたのが(31日の)3日前.そう言えば、秩父乙女があそこ(大平山)に行きたいとか言ってた事を思い出し、一応メールしたら5分と経たずに「行くぜよ」との返事.おお!これは食料の心配をしなくていいぞッとほくそ笑む. 九蔵川を横断するコンクリート橋は下部の水路が土砂で詰まっていて、水が橋の表面を流れていた.尾根裾はかなり急斜面で、取り付きはそのやや東側.眺めて歩けそうな斜面を選ぶ.秩父乙女は黙々と着いてくる.カヤトで全身が隠れてしまう様な斜面を登り枝尾根に出、そこから主尾根はそう難儀ではない.「九蔵雨量観測所」の脇を通り、松林のカヤトの中を登って行く.秩父乙女が無事に着いて登って来ているなど後ろを向いて確認したりしない.道を爺に託しているから後ろにいるだけで、下手すると置いていかれる(笑) |
銅親水公園、出発〜 |
お月様が・・・ |
へ! 九蔵川(右俣)を渡る橋が沈下橋になってる 渡るのに苦労しました |
登りやすい所から尾根に取り付きましょう |
もうポケットの地図がありません(大笑) |
中々展望の良い枝尾根です |
中倉山(奥)も見えてきました |
九蔵雨量観測所 |
エテ吉さんがいました 手前のススキにピントが(-_-; |
カヤトの藪漕ぎをしながら・・景色を観ながら・・ |
登っていると暑くなり上着を脱いだ.尾根上の樹林はあまり密ではなく、時々途切れたりするので、そう言う所では展望が良い.当然、足が止まる.南方向に雲が多いけどその他は概ね青空.左がガレて落ちている所に来た.これまでも足を止め「おお〜」
「凄い〜」 とか何とか言いながら撮影で鈍足に重しをかける.此処ではデジ一を出し、一脚に付けて十枚(フイルムじゃないから枚は変か?)程撮る.水を飲み、クッキーをかじる.ん? ザックのポケットに入れておいた地図がない.へ、又やってしまった.あのカヤトの藪漕ぎで持っていかれたか.オロ北登りの時と同じ所(ザックの外ポケット)に入れておいたので、そこは簡単に落ちてしまう様だ.全く学習能力が乏しい爺である.ま、なくてもルートはハッキリしているから大丈夫、、、と、秩父乙女には一応安心感を与えておく.実際、例えガスが出ても稜線は判りやすいしGPSで確認充分.最も迷いやすい、大平山からの下り、1805Pの尾根分岐だが此処は何度か歩いているので地形は万事承知の助.ノープロブレムなのである(薄笑) 好展望だけど急斜面を喘ぎ喘ぎ登る.立ち止まり振り向いて撮影も上に行く都度多くなる.つまりは、撮影する振りして休んでいるのだが.シラビソ(かな)低木の切れ目から堂々とした山が見える.「あ、白根山?」と秩父乙女. いやいや、錫ヶ岳ですよ.今では登る人も多くなり有名になってるんだよねえ.今度、登ってみるかい.あ、白根山は右の方に見える上が茶色っぽい山だよ.(実は、初めにヌッと出る錫ヶ岳を白根山と思ってしまったのだが・・・次に白根が出て来て恥かきせずに済んだのです(笑)) 錫ヶ岳をこちらから望むと、その形は何だか「鈴」に似てますなあ |
晴れた〜 |
残り紅葉が朝日に・・・ |
爺です(^_^; |
後ろ、後ろ! 景色がいいよ |
カラ松(?)の黄葉を撮ってますよ |
お、盟主様じゃ(皇海山) |
これから歩く稜線遠望、大平山がどれかは此処では内緒(笑) |
笹尾根の急斜面、右上に熊棚、(これも内緒(笑)) |
社山を見上げて |
手前1816Pでしょう 奥はシゲト山? その右手(手前)が大平山かな |
(デジ一)崩壊地から 雄大ですね〜 |
(デジ一)崩壊地から 見上げて、社山 |
右、白根山 左、錫ヶ岳(何だか鈴に似てるな) 手前はこれから歩く稜線 |
半月山、駐車場が見えます 雲が出て来ましたね |
社山頂上に近い所でこの南尾根に下山するらしい単独男性と挨拶をして擦れ違う.男女1組が休憩中の脇を通る.頂上には誰もいない.ササッと撮影し、男体山がよく見える所まで下りてデジ一を取り出す.本当はもう少し降りると良いポイントがあるんだけど、登り返しがめんどくさい.頂上に戻って団体さんの脇を擦り抜け、黒檜岳ルートの樹林下降点を確認する.地図がないので秩父乙女のGPSを取り出し、木に取り付けられたテープとルートが合致してるかどうか見てもらう.(秩父乙女、一所懸命学習してますよ) 後ろで休憩中の何組かの視線が感じられる(笑) こちら(黒檜岳ルート)には殆ど行く人はいないようである. 樹林が一旦切れた所で休憩する事にした.クッキーとクロワッサンが入ったコンビニ袋を出し、缶コーヒーを開ける.クッキーだけ食べ、缶コーヒーを飲むと疲れが少しとれた気がする.南尾根って結構きついし長い.社山までだと標高差1200m近くあるんだもんね. |
山頂〜 |
阿世潟峠寄りに少し下りた所から |
黒檜ルートへ、シラビソ(?)低木樹林に入っていきます |
眺めが良いです 足が止まり中々進みません |
止まってばかりです(笑) |
女の人が見える? 何処に??? |
鞍部に下りて、秩父乙女が木に取り付けられた赤黄の四角いプレートを見て、他の地域では(栃木以外?)見ないよね. そして、何の脈路もなく”女の人の顔が見える”とつぶやいている.爺にはさっぱり判らないが、すかさず「この辺りで何十年か前に女性3人組が遭難したそうだよ」 と、大嘘.秩父乙女は一気に汗が引いたらしい.ごめん、ごめん. 大日尾根分岐へ登り着くと、前方の大平山方面にガスがかかり始めている.濃くならなければいいが・・・と、心配しつつ昼食休憩の場所を探した.尾根分岐を下りて鞍部っぽい所に密でないカンバ林がある.平らな場所も結構あるので選択に迷う程(笑) 今日は涼しいのでノンアルはなし.ゴチになった鍋焼きうどんは美味しい.暖かいのはえーですなあ. あれッ! クロワッサンがない・・・ |
こちらから見る社山も格好いいです (大日尾根分岐から) |
錫ヶ岳、白根山と稜線 |
曇ってしまい、大平山(やその手前)はガスに包まれてしまったが、社山方向はまだ展望が良く笹藪歩きも気持ちがいい.黒檜岳分岐の手前で大平山方向から単独ハイカー(若者)がやってきた.この稜線で初めて会う人である.挨拶をして少し話をする.若者は東京の人で、摩当駅からあるき何という尾根か判らないが松木から登ってきたという.スマホのGPS軌跡を見せてもらったけど、画面が小さくよく判らない.多分大ナギ沢右岸尾根だろうと思う.社山を経由し阿世潟へ下りて(中善寺の)バス停に行くそうだ.社山は2時間で辿り着けますか?と、聞かれたので充分可能ですよ、と答えておいた.暗くならない内に阿世潟には下りていたい、と、少し焦っている様だったので長話はせずに別れた.足早そうなので大丈夫だろう. 順調に、大平山に着きガスっぽいお陰でチャチャッと下山にかかる.笹藪の深い所、此処は昨年秋膝連続2度打ちした所.同じ轍は踏まない(と、慎重に歩いたけどこの後2−3ヶ所位でゴツ 秩父乙女は何もなし・・・何で俺だけ(涙)) 判っている筈のこの下り、いつのまにか1805m尾根分岐を過ぎていた.あの尾根分岐の広い景色は良く覚えているが通った覚えがない.ガスで見通しが利かないのだ.しかし景色が違う事は判った.これは大ナギ沢の中間尾根に入り込んでいるに違いない(と思った).秩父乙女のGPSで確認、紙地図が見たい所だがそれは社山南尾根取り付き付近のどっか・・・GPSの画面は小さく表示範囲は狭い.スクロールしたりして見てみたが今一つピンと来ない.”間違えたら戻る”が常套手段だろう.しかし時間のロスと、疲労の蓄積に拍車をかけるだけ.間違えたとすれば西寄りに歩けばガスで見えないとは言え、笹の急斜面に出る筈.そうしたら、下降予定の1179三角点方向は止め、大ナギ沢右岸尾根を下ればいいだけ.時間はさほど変わらない.一応、簡単に説明したが果たして判ったかどうか(笑) |
男体山、太郎山、山王帽子山 |
見とれてますよ |
社山にもガスがかかり始めてます |
前方ガスが・・・ 黒檜分岐手前 |
大きなダケカンバ |
大平山 山頂 |
2013,5 の時の三角点 |
しかし、下り気味で西側へ笹藪の中をトラバースしていくと立ち枯れ木帯に出て、その倒木が多数あり通過にやや難儀する.ん、まてよ? 大ナギ沢右岸尾根に枯れ木帯なんてあったか? 確か(今回)下降予定尾根の1600〜1700m付近にそういう場所はあったが、大ナギ沢右岸尾根では見ていない.もしかしたらと思いつつトラバースを続けると間もなく踏み後に出た.ラッキーとばかりに下降し、右岸尾根ならやがて藪のない少し広い尾根に出るだろうと思っていた.中々そういう場所に出ない.急斜面の踏み後を下降し、左から仕事道みたいな踏み後が合流する.はっきり覚えがある.へ! 予定下降尾根だよ此処は・・・ ルートは間違っていなかった.思うに、多分、ガスで見通しが利かず.1805mから東に向かい過ぎた為に枝尾根に入ったんだろう.大きなミスの前に修正出来たのは良かった.秩父乙女はポカンとし、何が起きたか判らない様子だったが、土管でこさえた熊の罠を見てはしゃいだり、覚えたばかりのGPSで1179三角点を探したりで、結構楽しそうだった(笑) ※三角点は茂るカヤトの中に隠れてみつける事が出来なかった.因みに、2013年5月に下降通過した時はきっちり見ていたのに・・・.又、観測施設跡からこの尾根に入り、途中 熊と遭遇した尾根を通った事は帰るまで黙っていた(笑) |
この草、結構引っ掛かります |
林道に到着〜 |
デジ一とあるもの以外は → Photo Nikon P7800 |
当レポは
写真撮影だったり適当に歩いたりで、時間やルートは参考になりません.
仮に当レポを見て行かれる場合は予め情報を収集していただき、計画を
充分に立ててから実行して下さい.