山登り

日光市
社山
しゃざん:1827m



                  



2017,12,31 訪問


(時間やルートは参考にしない事)
下手ですがデジ一画像もどうぞ
              
 爺的に恒例になってしまった忘年晦日登山、昨年同様社山に登ってきました.(昨年の社山)

 午前6時の銅親水公園駐車場(三川ダム)に他の車はなく、爺のが一台だけ.気温は−7度.さすがに寒い.概ねの準備は昨夜のうちに家で済ませてきているので、朝飯を喰って途中コンビニで仕入れた食料を詰め、出掛けるだけ.心配なのは今日のお天気.これまでズーーッと良いお天気だったのに、今日に限って予報は曇りとか雨とか言っている.平地じゃないから雪だろうし、雨よりはいい.

 今年は雪が多いという事で、スノーシューにするかワカンにするか迷ったけど、軽さと行程の殆どが登りと下りなのでワカンにした.アイゼンとチェーンスパイクも持って行く.
 デジ一は標準ズームレンズだけ.昨年は三脚と望遠ズームも持っていったが、今年はちょっと体力的に辛いから、それはお留守番にしてもらった.(まあ、天気の事もあるし、雪が多かったら何だし、皇海山が綺麗に拝めそうにないから)

 今、空は曇っている.時刻は6:30. 6時頃出掛けられれば良いのだけれど、いつもの事だから.(昨年は7:00頃だものねえ)


親水公園P 仮設トイレが出来てます


まだ薄暗い林道 直進します


雪のお陰でハッキリ撮れました


積雪は5cm位かな
 今日は南尾根の末端から取り付くのではなく、雨量観測所の巡視路を利用して楽に尾根に上がろうと計画してきた.林道にはその道の標識があることを昨年確認している.は〜、こうして振り返ってみると南尾根は丁度一年振りなんですな・・・足尾自体、殆ど赴いてなかった.

 で、安蘇沢林道を分け久蔵川の橋を渡り 標識をみつけるべく左側に注意して歩いていくがみつからない.おかしいな、、、と思いつつ斜面に砂防土堤(土塁?)が多くある所まで来てしまった.いくら何でも通り過ぎた事は爺でも判る.そこら辺をウロウロしたが、メンド臭いので松の樹林帯の中に入って僅かに斜面を登ると、右に緩く登る様な”道”があった.鹿道か作業道か判らないけど、やけにハッキリしているから、楽さも手伝ってつい辿って行ってしまう.


 枝尾根を回り込むと沢形になっていた.下には涸れ棚の頭があり、その上を横断.次の枝尾根も回り込む様にトラバースしていくと、砂防土堤群に出た.土堤が切れる上を見ると登れそうにない斜面になっている.戻って手前の枝尾根を登ろうと思ったけど、こちらもかなり急で掴まる木もない.仕方がないので涸れ沢を登る事にした.


標識がみつからないので、適当に入っていく


判り辛いけど、根元の曲がった木の所までハッキリした踏み後が続いてる


畑の様な砂防堤群に出ちゃいました 踏み跡の上の踏み後は鹿


取り敢えずこの涸れ沢を登っていきましょう
 涸れ沢には大きな岩もなく、積雪も僅か.案外快適に登る事が出来た.しかし、この涸れ沢も詰めは崖になっている様なので、適当な高さまで登り(涸れ沢)左岸の枝尾根に移る.前述の通りこの枝尾根下部は急だが、移った辺りからは若干傾斜が緩くなる.とは言っても急に変わりなく登るのは四つん這いだ.

 木がなく、掴む岩は剥がれやすい.登るルート上には必ずといって良い程トゲトゲ低灌木(ニセアカシヤみたい)があり、これが通過にはかなり苦労した.その内、岩に金属の網が覆われていて、この編み目に指を引っ掛け、もう一方の片手ではツツジの根っこを掴みグイグイ(本当はヘーヘー)登って行く..



涸れ沢左岸尾根が幾分緩くなったので移動 ただ掴まる木があまりない


木がないから展望も良いけど、、、



社山?(左:二つ目)




隣の樹林帯を登れば良かったな〜 中央は備前楯山?



後ろを見ないでひたすら登りますが・・・


こんな木が通せんぼ、細尾根だから回り込むのも苦労



尾根幅が少し広くなり、傾斜が緩んで少し安堵 緑の所が南尾根

 四つん這いから解放される程度の傾斜が緩んだ頃、カヤトの中にトラロープをみつけた.右手は砂防堰堤群の上で、急峻なナギになっているからそこへ降りてはいけない・・・の、工事用注意紐だろう.

 まばらな灌木帯を抜けると、上に特徴のある大岩が見えた.カヤトの斜面を難なくそこに登り着くことが出来た.大岩の上は南尾根(の踏み後)から僅かに外れているので今まで気付かなかった.岩の上はテラス風になっている.展望を楽しむにはもってこいの場所でもあった.暑く若干汗をかいた.防寒ジャケット下のセーターは脱ぎましょう.

 枝尾根を登ってる時は雪がなかったので、三角点は判るかなと思ったけど、尾根は積雪があり見るのは無理だった.



あ、トラロープ 登り下りの補助ロープではないようです.此処の右手が崖


木に隠れてる大岩が記事のもの あと一息



到着〜♪ 林道からも見られる大岩 偶然見られたのだけど、嬉しい 
GPSでこの大岩は三角点1182.4より70m位南に位置することが判った 8:45




大岩テラスから




大岩付近から 石塔尾根 沢入山、後ろにオロ山が見えます.皇海山は松の枝越しに頭だけ

 さて、後は南尾根をただ登って行くだけだが、懸念材料が無い訳ではない.積雪状態だ.枝尾根ではほぼ雪がなかったが、南尾根上ではそれなりに積雪がある.深い所(吹き溜まりとか)では膝上位ある.休憩を終わる前にチェーンスパイクを履く.が、ラッキーな事に鹿道が完璧なまでに”道”を作ってくれていた.いやあ、楽です♪

 ただ、これがズーーっと続く訳ではないのは百も承知.時々バラけたり両脇の谷に向かっていたり.それでも概ねはワカンも要らず楽な歩きである.

 一時青空も出ていたお天気だったが、やはり予報通り雲が多くなってきた.でも風は殆ど無いし鹿道で快適.1568P近くのナギ辺りでは皇海山は頭を雲に隠してしまった様だが、鋸山、オロ山などはまだよく見えている.デジ一で撮るのはもう少し上に行ってからにしましょう(←これ、失敗) 



人間のトレースではないようです.何匹の鹿が歩いたらこの様になるのでしょう




皇海山 頭に雲が・・・




おぼろ太陽



鹿さんのお陰で楽〜


お、社山かな



半月山 右に駐車場がハッキリ




大平山は見えてるかな?




一本シラカンバ オロ山、鋸山、皇海山(は木の陰) をバックに
背景が白いから目立たない(-_-;;



笹原斜面のトラバースで・・・


ナギの上


ナギの際を通って

ちょっと急斜面を過ぎると緩い勾配の気分の良い道になるが・・・



又きつい登り.ヘーヘーと、立ち止まる回数が多くなる.曇ってきた大平山への稜線




急登を終え、振り返って

 1650m辺りからの辛い急登を過ぎ、露岩が多い(西側)ガレ斜面は雪が吹き飛ばされていてあまり積雪がない.風の強い場所でもあるけど、今日は殆どない.曇りだから暑くなく汗も出ない.おお、中々快適じゃ〜

 と、思ったのも束の間.山頂手前の斜面にくるといきなり冷たい風と共に雪が横殴り.慌ててシラビソ低木帯に逃げ、そのまま山頂へ.あっという間に吹雪になり、視界が悪くなってきた.山頂手前の展望場所でデジ一を・・・と、思っていたのに、吹雪がこない樹林の中に隠れるのが関の山.

 取り敢えず、お昼時だからお腹も空いている.保温バッグの中の保温水筒のお湯をカップラーメンに注ぐ.外に出しておいたのではすぐに冷たくなってしまうだろう、と、保温バッグの中に入れておく.その間に、二つ持ってきたおにぎりの一つ(焼きたらこ)をパクつく.手袋を外した手はすぐに痛くなってくる.それでも、カップラーメンを両手で握るとほんわり暖かい.冷たいおにぎりより暖かいラーメンは、美味しい.





山頂まであと少し、雪が少ない




振り返って登って来た南尾根




樹林主体の黒檜岳




白根山は隠れてます



山頂手前、風が強く雪が舞う様になってきました


山頂、何人か踏み後があった 12:05
 少し待ってみたけど吹雪は止む気配がない.それどころか、木々の間から吹き込んできて積もってるんじゃないかと思われる程.下山しましょう、と 吹雪の中に飛び出す.視界は良くないが幸いな事に吹き飛ばされる程の強風ではなく、ジャケットのフードを被るとちょっと安心.更に、雪の斜面には真新しいトレースがある.昨日か、今日か? 一人か二人か? 

 山頂手前で撮ろうと思っていた鋸山とかは完全に見えない.こんな吹雪で見える訳がない.南岸尾根を下っている時も見えなかった.あ〜あ、(デジ一では)あの時撮っておけば良かったと、後悔しきり.ま、今度は春先に来てみようという理由が出来たので、良し.

 阿世潟峠へは開けている尾根下りなので吹き付ける風に心配したが、ある程度下りて来ると風の強さは感じなくなった.雨量計施設を過ぎるとカラ松の樹林帯になり、ほぼ風はない状態.阿世潟峠に着いて足尾側から僅かに吹き抜けてくる程度.大休憩、山頂で食べようと思って持って来た、ミカンとリンゴと干し芋をおやつに.おお、美味いなあ〜♪



吹雪の中下山にかかります 12:35



吹雪地帯から抜けたけど 少し風が強い 南岸尾根


大日尾根がうっすら



中禅寺湖もうっすら 男体山は裾が僅かに見えたけど、画像ではダメ




で、もう少し下りたらかなりハッキリ、男体山も下の方



半月山も雲の中


阿世潟峠到着 13:25



 阿世潟峠から足尾側にトレースはなし.鹿の足跡が一匹相当あるだけ.吹き溜まりになってる所はさすがに膝上まで沈む.ワカンを着けようかどうしようかと思いながら、なるべく雪の少ない谷側の際を歩く様に下降をしていったら、その内雪は少なくなってきた.

林道に上がっても雪は少しあるけど、踝程度.吹かれて無い所は凍っている様だからチェーンスパイクは暫く着けたまま歩いた.で、お決まりの様にダンゴが付く.新しい2段堰堤の所でチェーンスパイクを外し足は軽快になった.

 結局、ワカンもアイゼンも使う事はなかった.


足尾側、トレースはありません


木に同化されてしまった金属板標識


此処を徒渉して(廃)林道へ上がります


向こうから来て沢を徒渉 林道に出てチェーンスパイクをはずしました 15:05
 沈下橋(とは言わないか?) の近くに来ると、やたらに獣の足跡が多くなってきた.掘られて地面や林床が向きだしになっている所が数カ所.食べ物でも探していたんでしょうか? そんな、足跡の中に鹿ではない丸い足跡があった.何の物でしょう? 新しいけど、 熊は冬眠してるよなあ・・・

 長平沢、長手沢の二俣付近の林道を歩いてると、
後ろでガサッと音がした.ドキッとして振り向き林内を見回したが何もいない.更に少し立ち止まって見通してみるけど、動く物はなく音もしなかった.雪でも落ちたのか?と、梢を見上げるが、枝葉に雪などは乗っていない.一瞬の冷や汗は、先程の足跡のせいだろうか、、、

 特に何事もなく、往路であの見逃した雨量計施設の入り口標識を探すことにしたが、それはすぐにみつかった. それ程大きくない標識板はこちら側(帰る方向)に向いていて、往路だとみつけにくくなっている.成る程、だから見つけられなかった訳だ.納得しながら爺の車一台の駐車場に着いたのは 16:30頃だった.


中央ちょっと上、”雨量観測所”の指導標識


三川ダムP 無事帰ってきました 16:30
 家に帰って荷物を下ろす時、チェーンスパイクが無いことに気がついた.外してちゃんとザックにくくりつけた筈なんだけど・・・車中探したけどやっぱりない.もう真っ暗だし、明日探しに行ってきましょう、、、と、その日(晦日)はお酒飲んでZZZzzz・・・ 紅白も興味がないし、他の番組も何だかなあ・・・ 起きて年越し蕎麦もどきを食べ、又ZZZzzz・・・

 正月早々昨年(昨日)に続いて足尾だ.午前7時頃着いたら新潟県NOの車が一台駐まっていた.誰もいない様で何処へ行ったのだろう.

 朝飯も何も持って来ていないから、昨日の残りの菓子パンを口にしながらすぐに林道歩き.昨日とは打って変わって綺麗晴れ.あれ、何故かデジ一が肩にぶら下がってる(笑)

 探しながら歩く事45分程.しっかり落ちてましたよ.あの、ガサッで振り向いた所に.あの時林を見ずに足元を見ていればすぐに気がついたんだけどねえ.その前の足跡が・・・  まあ、すぐに見つかって良かった良かった.



1月1日は良いお天気




(1月1日)ありました〜♪ ガサッと音がして振り向いた所.足跡が乱れてます(笑)




昨日(31日に)撮ってなかった 登った枝尾根 砂防堤群の左 さらにその左は涸れ棚のある、途中迄登った沢

下手ですがデジ一画像もどうぞ          Photo Nikon P7800 二代目 

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当レポは
写真撮影だったり適当に歩いたりで、時間やルートは参考になりません.
仮に当レポを見て行かれる場合は予め情報を収集していただき、計画を
充分に立ててから実行して下さい.