◇滝見◇

秋田県仙北市
中ノ滝、二天ノ滝




                  



2016,10,16 訪問


(時間やルートは参考にしない事)
              
 昨日のシャチヒネリ滝訪問後、道の駅「あねっこ」に戻り缶ビール500mlをを奮発し、暖かいコンビニ弁当を食べ寝袋に潜り込んで ZZZzzz・・・ 一度目に目が醒めた時は翌日の4時.結構寝られましたな.今日は昨日の沢行に比べれば数段楽なので、ゆっくりでもいい.二度寝敢行.目が醒めたら6時.うっ、幾ら何でも遅い.

 慌ててトイレに行って、顔を洗い暖かい缶コーヒーを買って車を走らせる.国道沿いのコンビニで食料を買い、宝仙湖へ直行.湯渕橋を渡ってすぐ左折.湯渕沢左岸の林道入り口に着いたが、あまり使われている様子がないらしく草が覆い被さっている.車で入って行くのはちょっと躊躇された.そのまま下って湯渕沢にかかる橋の広くなっている所へ駐車.お湯を沸かして支度をする.沢靴は昨日の濡れたまんま.つ、冷たい〜

 諸々の支度を終え歩き出し、堰堤がある所で林道に上がる.しばらく歩いて林道が沢に近づく辺り、車が一台駐まっていた.ボックス型の普通車だ.覆い被さる草を掻き分け、良く此処まで入ってきてるものだと感心.滝見だろうか? もう禁漁時期だから釣りではないな.キノコ採りかも知れない.

 林道は此処までで一度目の徒渉.沢は広く水深は浅い.水はそれ程冷たくない.右岸、左岸の踏み後を辿り時々は沢の中を歩いて行く.起伏も殆どないから、昨日の疲れが残っている足には大助かり.

 やがて、最初の滝”中ノ滝”が見えてくる.前方に3人の男性が歩いていた.あの車の人達らしい.滝前で同時になり、ご挨拶.

 2005年の訪問記


駐車地 すぐ向こうが湯渕沢


自撮り、、お天気良好


露混じりの藪に入って行きます 8:15


あ、アキグミだ 渋みがあって甘い


柳の木に生えるヌメリスギタケモドキ 食べられるけど美味しくないそうです


林道に上がりました.草ボウボウ(画像)右へ下りて行くと沢で堰堤がある所


振り返って草ボウボウ  車の底を掃除してもらえるか・・・


湯渕沢 一回目の徒渉を終えて


徒渉の要所要所に目印(但し、多くはありません)
 中ノ滝も凄い滝だ.落差60mといわれ、水量も多くこの滝だけの見学でも充分である.紅葉は少し早いみたいだけど一部綺麗に色づいていて、素晴らしい光景だ.

 三人は秋田市から来たといい.全員が鉈(ナタ)を腰にぶら下げ勇ましい.足元はスパイク地下足袋が2人、スパ長が一人.一番年配の人は、この滝のすぐ近くまで車で来る事が出来た時代に訪れているというからかなり前だ.その時は左岸を巻いて二天ノ滝まで行ったのだという.今日は、此処が初めてという二人を連れて二天まで行くのが目的らしい.三人は代わる代わる記念写真を撮り、三人揃ったのは爺が撮ってあげた.

 どっちを巻いて二天に行くのか? と、訪ねられたので、一度来て右(左岸)を巻いているので、往路はそうする積もりです.ただ、情報だと左(右岸)に踏み後があり、そっちは楽に巻ける様ですよ.と、言ったらそれは知っている様だった.その、巻き道と思われる右岸にはピンクテープがぶら下がっている.

 しばらくして、三人は左岸の藪斜面を登って行った.誰もいない所で撮影開始.遅く出て来たのであまりゆっくりもしていられない.適当に切り上げて、高巻き開始.左岸斜面に取り付く.



踏み後はハッキリしてます


中ノ滝 見参! 水が多いです


天気が良すぎて白飛び


高巻き開始 滝左岸斜面


泥土が深く固いので良く滑り落ちる 上がるのが難儀です
 枝尾根に上がり、滝の中間に下りたかったが時間がない.そのまま乗っ越す様にして灌木藪をトラバース.ブッシュ混じりで灌木は根が曲がり、横移動は苦しい.長い距離ではないから救われる.滝中間へ落ち込んでいるスラブの近くへ来ると上に続く踏み後があった.(これは記憶にある) スラブは乾いている上、足掛かりも豊富なので横断に問題はないけど、安全を期して低灌木が生えている所まで登り、トラバース開始.胸がすくような高さで二段目の滝頭が随分下に見えた.上段は、跳ねている飛沫しか見えない.

 上段の滝頭に続いている枝尾根に乗って少し下り、水が僅か流れるルンゼを下降して沢に着地.この高巻きは疲れたけど、もうこの様な高巻きはないと思うとホッとする.沢を少し遡行すると平瀬になり、両岸広い台地になっている場所に出た.右岸斜面に踏み後が確認出来、成る程こっち(右岸)から巻く時は此処に出るんだろうと、あたりをつけておく.沢も広く穏やかになり気が緩んだのがいけなかったか.沢の水際で風景を撮ろうとコンデジを出し、一歩足を出したらズルッ.おっと危ない・・・と、足を置いた岩が更にズルッ.ガボッと落ちた所が腰位の深さ.半身浴になってしまった.コンデジは手に持ったまま水の中.慌てて上に挙げ水から出てメモリーカードと電池を取り出す.電源を入れたまま落としたから、こいつは駄目だろうな〜・・・ と、以降はコンデジ画像なし.



枝尾根から、紅葉の少し下にハネてる飛沫が見える


スラブに出た所でカシャッ 傾斜は緩そうに見えるが結構きつい斜度


スラブから俯瞰 下段の滝落ち口が結構下の方に、高度感がありますよ


落ち口部分をズーム


緑の樹林へ高度を落とさない様トラバース


真っ赤にはちょっと早いけど、クリアーな色付き


沢に着地


振り返って、そこは中ノ滝の頭ではありません


上段の頭です.滑るし怖いので近くまでいけません・・・情けな〜
 あれ、こんなに長かったっけ? と、沢歩きに飽きてくる頃二天ノ滝が木々の間から見えてくる.あの三人は先に着いているだろうと思って探してみたが、何処にもいなかった.沢の途中で会うこともなかったし、あの高巻きに失敗し帰ったのかも知れない.そう思いながらまずは腹ごしらえ.それから、撮影を楽しむ.遅く出て来たからゆっくりもしていられないけど、中ノ滝の下まで明るい内に着けば後はヘッデンでも何とかなる.そう考え、目の前に集中する.

 帰路、特に問題はなく中ノ滝の巻きは右岸にした.少し急斜面を登り灌木帯の中に踏み後をみつけ、尾根伝いに下降する.途中、左に下りるのだろうけどそこを見逃し、やや細尾根を左に中ノ滝を見ながら(木々の間からだけど)下降.適当な所から尾根を離れ滝前に下り立った.成る程、ルートを正確にたどれば右岸高巻きの方が遙かに楽だろう.

 広い林道に出て少し歩いたら暗くなったが歩行に問題はないのでそのままヘッデンは点けず車へ戻った.

 コンデジは19日の朝に電源を入れたら動いた、メモリのデータをパソコンに転送し、電源を切ってひとまず安心.が、21日に電源を再び入れたらウンともスンともいわない.ご臨終したみたいだ.2013年の発売と同時に購入し苦難を共にしてきた(笑)相棒なので、ちょっと寂しい.



デジ一  中ノ滝




デジ一 二天ノ滝




おまけデジ一  翌日(10/17) 太平湖近くで撮影 紅葉には一週間程早かった
ただ、この時期にはカメムシが極めて多く、太平湖の管理棟の壁やトイレにビッシリとくっついていた.
カメムシ:爺の故郷では「アネコムシ」と呼ぶ

”デジ一” と表記のある画像以外は → Photo Nikon P7800 

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当レポは
写真撮影だったり適当に歩いたりで、時間やルートは参考になりません.
仮に当レポを見て行かれる場合は予め情報を収集していただき、計画を
充分に立ててから実行して下さい.