◇ 滝見 ◇ 福島県 南会津町 黒檜沢の支沢滝へ 2014年 6月 20日 訪問 爺 (時間やルートは参考にしない事) |
こないだの日曜日に(檜枝岐村)三岩岳に登ったが、その途中落差のある滝が遠望できた.見た感じ30mかもう少しあるだろう.(違ったら御勘弁) 下部は樹木に隠れて見えない.気になって仕方がなかった.そこで今回の遡行になった訳だが、ロクに知らないこの辺りの地形や気象で遡行は殆ど出来ず敗退.滝も少しだけ近くに寄る事が出来ただけという、惨憺たるもの.ま、次への準備、偵察と言う事で慰めましょ. |
小豆温泉スノーシェッド駐車場 |
橋から見える 「二重滝」 |
スノーシェッドの屋根が登山道 |
立派な鉄製階段 |
何? |
3−4m程の滝 |
大木に絡まる太い蔦、自然とは厳しいのです |
先程の滝の頭を見ながら・・・ |
ややっ、橋は修復されてましたよ! |
黒檜沢徒渉点の流されていた”橋”は復旧されていた.此処2、3日の事だろう.此処から沢に入り、遡行し始めて右に曲がるといきなり雪渓が出てきた.この前来た時下流から眺めていたのだが気がつかなかった(気にも留めなかった) 雪渓の上には大量の土砂が被っていてちょっと見には雪だと気が付かないかも知れない.沢に入って100mも行かないうちにもう障害物.雪渓は正面から乗り上げるのは無理なので右から回り込み静かにストン.固く落ち葉や土砂が被っているから全く滑らない.快適と言えば快適.10m程でラクダこぶ形の雪渓が終わると、二つ目が出てきた.こちらは短くやや薄いので雪渓には乗らずに左の草付きをへつる様にトラバース.下りる時ちょっと高さがあって難儀したが沢に横たわっている大きな倒木を利用する事が出来た. |
雪渓が被さってますね〜 |
ラクダのこぶ形雪渓をソロソロ歩いて上流へ・・・ |
2番目の雪渓は左を越える |
沢の大きな倒木を利用 |
小滝が続く奥に飛沫(10−15m程のネジレ滝) |
2−3m程の小滝(といっても水量が多く迫力がある)が3つ続き沢はやや右に曲がって何やら猛烈な飛沫を上げている.どうやら、そこにも滝をかけているらしい.問題は下から2番目の滝が渋そう.全身濡れ鼠になれば滝の中を登れそうだがこんな冷たい水はご勘弁.手前、一番目の滝も両岸へつれると思うが殆どが角の丸い岩と岩盤.一度滑ったら胸程の深さの釜で心臓麻痺もどきの水浴びか.こんな所を沢屋さん達はスイスイ通って行くのか.凄いもんだと感心しながら、此処は頑張って巻く事に.確かそれ程高く無い所に登山道が通っているはず.それに向かって草と細い木を頼りに一直線に登って行く. |
登る途中 ”ウルイ” が沢山あった |
沢に下りた、この下が・・・ |
ネジレ滝 |
登山道を少し歩き適当な所で下を伺い下降.丁度、下から見た飛沫の滝の上に出た.その飛沫の滝は10−15m程のひねり滝だった.水量が多く凄い迫力.こんなんでキャニオニングしたら・・・・死ぬなきっと(笑) 滝の上は滑岩なので注意深く撮影していると雨がパラついてきた.強い雨ではないのだがカメラ(フイルムカメラ)が濡れるのはまずい.撮影を一旦中止して様子をみながら昼飯.少しして雨も収まったので撮影再開.適当に切り上げて遡行にうつる.廊下になり奥には4−5m程の滝があった.流れの中に三脚を立てる訳にもいかずコンデジだけでの撮影で我慢. |
穏やかになってホッとするが・・・ |
廊下の奥に4−5m滝 |
沢の水が濁ってきた |
遡行を打ち切り登山道に向かって小沢を登る |
此処の突破は滝下に取り付く事が出来れば滝は登れそう、と、果敢にも右岸を滝手前までへつっていった.だが、そこから1,2歩、ツルツルで手掛かりも得られず爺には無理.おそるおそる戻って右を小さく巻いた.滝の頭に下りるとまたもや雨.今度はカッパを着込んで様子を見る.すると今まで綺麗だった沢の水が濁ってきている.極端な濁りではないが高い所に登って様子を見る事にした.沢水は増える様子はなく、雨も止んだので沢に下り上流へ歩き始めるとまたもや雪渓.何だか嫌になり計画を変更.遡行は止めて登山道から直接あの滝を目指そう.そうと決めて左岸から落ちている小さな沢を登り始めた.途中までは良かったが、沢は泥でズルズル滑り誠に登りにくい.灌木帯に逃げそのまま直登して1200m辺りの登山道に出た. |
結構高さがあります・・♪ 下段の下は手前の尾根に隠れている様 登山道から見えるのは一番上だけ |
滝が遠望出来る場所からブッシュに入り、灌木帯の中は藪は殆どなく歩き易い.滝に向かって(多分)まっすぐ下降して行くと開けた場所に出た.伐採地? と、思ったがよく見ると沢山の自然風倒木だった.滝が良く見え、あの登山道見えた滝は上の方で更に下の方に落差のある滝が見えた.へ! こいつは100mを軽く越えているんじゃないか? まあ、ただ、上段と次の間が樹木で判らないから大袈裟はやめときましょう(笑) フイルムカメラでの撮影を終え、下降を続ける.斜面は徐々に急になり沢に近づくと木に掴まっての下降となった.木の間から確認すると下はどうやら二俣の様だ.樹木の層が切れ10m位泥付き急斜面(崖)になっていて下りられない.ザイルを使おうにも殆どネマガリのダケカンバ細木と草.支点を取れる様な感じではない.多分二俣から左の方が目的の沢であると思うが、雪渓が見えるので取り敢えず右の沢に下りる事にし(右の沢の)上流へ移動して下りられそうな小ルンゼを滑り落ちる様に沢床へ着地.ホッとしたのも束の間目の前にはデンッと20m程の滝で通せんぼ.両岸も壁で登れず下流は急峻なルンゼ.もっと上流側へ登りこの滝の頭を横断すれば目的の滝の対岸尾根に出られたと思うのだが、、、、. 時間切れで仕方がない、戻る事にするがやや遠望とはいえ久々に高さのある滝を見られたのは嬉しい.いずれこのリベンジは秋にでも計画してみたい. |
シラネアオイが咲いている斜面を支沢(右)に下降 |
こんなルンゼ、挟まったら動けない |
20m程ある滝 |
登山道からは見えない下段部分 |
当レポは
写真撮影だったり適当に歩いたりで、時間やルートは参考になりません.
仮に当レポを見て行かれる場合は予め情報を収集していただき、計画を
充分に立ててから実行して下さい.