◇滝見◇ 福島県二本松市 湯川 霧降の滝 他へ 2014年 7月 6日 訪問 爺 (時間やルートは参考にしない事) |
梅雨だからお天気が悪いのは仕方がないが、”山行きたい人間”にとってはちょっと都合が良くない.それならちょっと遠くなるが晴れそうな地方を調べて出かけようか、、、と、なるべく近い所を調べてみる.有料自動車道を利用するのは、○貧爺の生活にちょっとダメージがあるが、経済成長戦略に協力するのも良いだろう.ガソリンも高くなって、燃費の悪い爺車、遠出、高速代と3本立てだぞ、くっそー. さて、安達太良山というと名前だけは知ってるが、(秋田へ)帰省の際東北自動車道から眺めるだけの存在であった.どこへ行こうか色々探していて、”きださん”のHPで「八幡滝(はちまんたき)」が目に留まった.落差はそれ程でもないが、横幅が広い堂々とした滝である.詳しい場所を地形図で見ると、その上流に「霧降滝」というのもある.ネットで調べると少ないが、遡行記録もあって登山道のある”僧悟台”に上がれる様でもある.起点は塩沢スキー場の安達太良山登山道入り口だ.よし、滝見をしてあわよくば安達太良山の山頂御拝顔といってみよう.結構、距離が長いが駄目なら滝見だけでもおっけ.という事でルートは 塩沢温泉スキー場・・・・三階滝・・・・霧降滝・・・・僧悟台・・・・鉄山・・・・安達太良山・・・・くろがね小屋・・・・八幡滝・・・・塩沢温泉スキー場 と言う事になるのだが、、、 安達太良山の登山編 |
広い駐車場 5:50 |
何だっけ? |
標識数値に・・・ 四捨五入ね |
金剛清水 |
ツクバネソウ |
三階滝分岐 6:35 |
スキー場は判りやすく、午前5時45分到着.東北自動車道の矢板辺りから細かい雨が降っていたのだが、此処では晴れていて青空.広い駐車場は爺の他車が一台だけ.既に出発しているらしく誰も乗っていない様だ.朝飯がわりのカップきつねを食べ、支度をして樹林内のハッキリしている道に入って行く.ただ、今日は久し振りの為か、カメラその他を濡れから防ぐ”防水用ゴミ袋”を忘れてきてしまった.ただそんなにハードな滝見をするつもりはないから良いだろう.余分に持ってきたスーパーの袋で簡易防水をしておこう. 地図でも判る通り、あまり起伏のない道を急がずに歩き、三階滝の案内標識板のある所から踏み跡を沢に下りて行く.初めての沢だから水が多いか少ないかは判らないが、三階滝は水量が豊富で迫力があった.撮影を終えて巻く事になるが、見たところテープも踏み跡もない.滝に近い右岸の泥付き斜面を登ると左(下流)から延びてくる踏み跡に出た |
三階滝 下段と中段 |
三階滝 中段 |
コース中のハシゴ |
中段を巻く踏み跡から 中断 |
三階滝 上段 |
枝葉がまだ新しい倒木が沢を塞ぐ |
中段の滝下は滑岩が濡れていて良く滑りそう.注意しながら撮影を終える.鉄ハシゴを登りフイックスロープを利用してトラバースし、木の根が多い場所を直登して上段滝下に出る事が出来た.ハシゴがあったりロープがあったり、そう言えば”三階滝を経て屏風岩”とあの分岐に標示があったから、ハイキングコースなんだ.これまで怪しかった踏み跡は上段滝からハッキリしていて沢には下りず上がっていた.踏み跡を離れ沢に下りて僅かに遡行すると流木がまだ新しい枝葉と共に横たわり行く手を塞いでいる.こういうのって結構乗り越える時滑って踏み抜いたりするから注意深く左岸の壁際を通過する.小滝があり緩く右にカーブすると又小滝.その上は深い釜を造って2m程の小滝が左に曲がる様にかかっていた.手前の小滝を越えられるがその上が駄目模様.全身濡れずに遡るのは無理と決め高巻きをする. 小さく巻こうと沢から5m程上のバンドを通るが、左支沢が滑滝をかけて合流していてそこが通過出来そうにない.上の壁に弱点を探し、木の根を頼りにシュリンゲを掛けながら登って、少し緩いシャクナゲ藪斜面に出る事が出来た.支沢を横断し下りられそうな所から小滝の上に懸垂下降.ややハング気味の所を下りる時、泥だらけになってしまった.ま、その前から草露などで胸から下は濡れてしまっていたので、沢に下りてからタオルを沢水で濡らしズボンとシャツの泥を落とした.これじゃ、滝を濡れながら越えた方が良かった気がするが、何だか苦労だなあ・・・ |
倒木のすぐ上流 小滝 |
更にすぐ上に小滝が2つ 上は越えるのを止めた滝 こうして俯瞰して見ると、左からへつれたかも知れないが へつり損ねたら全身濡れ鼠になってしまう |
壁に切れ目を探して |
木の根が豊富にある所をよじ登る |
対岸を見ると屏風岩の展望台(帰路判った) |
下りて来た斜面 |
小滝の上は滑沢 |
相恋の滝 綺麗な滝だ |
帰路 屏風岩の展望台から |
小滝の上は綺麗な滑.調子よく沢の中を歩いて行く.右に曲がった所で滝だ.概ね2段になっていて、下段が3m位、上段が7−8m位か.「相恋の滝」らしい.右岸は垂直の壁が立っているから、この上が屏風岩なのだろう.ゆっくり撮影を楽しみ、左岸を簡単に巻いて上に出て、遡行を続けると2段に見える滝が出てきた.八幡滝か.2段に見えたのは手前に滑の小滝があるからで、近づくと右から落とす八幡滝とは十数メートル離れていた.地図を見るとこの滝がある方が支沢で流域の長い左が本流か.クッキーを食べ水分を摂って撮影開始.滝前面が広いのであちこち移動出来るから滝の印象がそれで変わるから中々面白い.少しして登山道から若い人が下りて来た.これから安達太良山に向かうらしい.少し話をして別れ、滝の右側階段状の岩を快適に登る.途中からクサリがあったが必要はなかった. |
上流に向かって歩いて行くとすぐに・・・ |
八幡滝(右支流)が 本流はまっすぐ続く |
滝のすぐ傍に登山道からの道が来ていた |
安達太良山に行くという登山者、スマホの様なもので撮っていた |
登山道からはこんな感じ(帰路) |
八幡(はちまん)滝 |
滝の上は小石一つ無い滑でやはりクサリガ設置されている.特に使用する事もなく気持ち良く遡って行くと前方にやや落差のある滝が見えてきた.ワクワクしながら近づくとやや傾斜は緩いが25mか30m位はありそうな大きな滝だった.水流が変幻自在(滝写真屋さん達は良くこの言葉を使う(笑))で、誠にフォトジェニック.惜しむらくは、三脚を立てられる場所が左岸の一部に限られている事か.試しに滝の流れが弱い中程に立ててみたが、軽い三脚はやはり揺れ気味.まず、ぶれてしまうだろう.此処から見上げる様にコンデジだけで撮る.ちょっと後ろ髪を引かれるが、先にも待っている滝がある(笑)のでこの滝の撮影は終わりにし、右の水線付近をゆっくり登った.滝の頭少し下で右から登ってくる踏み跡に合流. |
八幡滝の右側を登りきった所 クサリは途中まで |
更に遡行を続けると |
中滝 |
中々 良い滝です |
滑床を登って・・・ |
登って・・・ |
滑沢の中にクサリ(ここは細い)を見ながら快適に遡って行く.岩が乾いていれば良いが飛沫などで濡れている滑床はとても良く滑る.トレッキングシューズでは登るのが大変だろう.さほど時間は掛からずに前方に滝が見えてきた.沢遡行終了点となる「霧降の滝」だ.近づいてみると結構落差があり、裾が広がった女性のロングスカートを思わせる優美な姿だ.25−30m位はあるだろうか.あっちこっちをウロウロしながら気分はカメラマン.誰もいなし危険啓発看板やロープなどないから滝の周りは自由自在. 此処の撮影も終えて、これからは登山モードに切り替える.が、靴や格好はそのまんま.沢スパッツだけは登山道に出てから適当な所で外そう.左岸斜面の判りやすい所にリボンが下がっている.そこへ這い上がるとしっかりした踏み跡があった.霧降滝の上に向かって登って続いているので、巻いて一旦上流の沢へ下りるのか? と、思ったがそれはなくジグザグに登っていた.道の両側は太いネマガリダケ.こんなの藪漕ぎしていたら安達太良登山どころか帰るのも辛くなってしまう.急斜面はまもなく緩くなり、ブナ(だっけか?)などの樹林からツツジ類やシャクナゲその他の灌木が枝を延ばし道を覆う様になってきた.枝葉には朝露のなごりか昨夜(とかの)雨が降った後なのか水滴が多く、シャツもズボンもびしょ濡れになってしまった.それでも、滝からそれ程時間が掛からずに分岐に出る事が出来た |
霧降の滝が見えてきましたよ ♪ |
気が付くと青空はなくなっていた 9:35 |
霧降の滝 正面だと結構飛沫が飛んできます |
少し高い所からだと、大きな滝である事が判る |
振り返り、振り返り・・・ |
しっかりした道、草露に濡れながら |
分岐に着きました〜 10:20 |
当レポは
写真撮影だったり適当に歩いたりで、時間やルートは参考になりません.
仮に当レポを見て行かれる場合は予め情報を収集していただき、計画を
充分に立ててから実行して下さい.