忘れ物回収ついでに山登り◇

福島県只見町
南岳
みなみだけ:1354m



                  



2016,6,22 訪問


(時間やルートは参考にしない事)
              
 何ともお恥ずかしい事だけど、先週の浅草岳登山の際忘れ物をしてしまった.

 梅雨時の天気は当たり前だがぐずつく.天気予報に中々晴れマークが出ない.近場の低山もいいけど熱いし突然の雨でカッパ着て歩く気にもなれない.うずうずしていると22日に曇りマークが出た. 2000m越える山なら、この低く垂れ込めた雲の上に出られるかも知れない.そう考えて、日光の山へ出掛ける事にした.こないだの山行で雨に降られ、車から全て出し干していたので、前日の夜に改めて積み直す. そこで、杖がないのに気付いた.杖、どこだ? 下ろした記憶がないから、車に積んだままになってると思ったが
 ないッ!

 何度探してもない. 忘れてきたのか? どっかに置き忘れてきた事に1週間も気付かない間抜け爺は一所懸命まだら記憶を辿る.良く忘れがちな出来事に”突然の出来事”がある.あの(浅草岳)山行でのそれと言えば雨だ.突然の雨で慌てて雨具を着けた.そんな時杖を地面に置くから、忘れやすい.が、登山口付近の木道が濡れているので滑りやすいから、杖を使っていた事は記憶にハッキリしている.下山中雨があがり、カッパを脱いだ時土まみれになってしまったので、それを洗い落とすのに沢に下りた.濡れた石段だったから杖を使ったかも知れない.←全く記憶になかったけど、そう思うと きっとそうに違いないと結論.

 その杖がなくてもダブルストックに、倅達のも含めて計4本あるから大きな問題はない.あれから一週間も経つのだからもう無いかも知れない.誰かに持ち去られたかも知れない(←これはないな) 諦めて翌日の日光山行に想いを移す.しかし、寝付きが悪い.朝飯を食って会社員の長男が出掛けるのを見送り、午前6時半、やっぱり落ち着かない.日光行きはやめ、未だ寝ている(家で仕事やってる)次男に”杖を探しに行って来る”と書き置きし、2週続けての只見行きとなってしまった.


ありました!(矢印)
ヤマレコさんの6月18日付け、田子倉口から登られた
お二人のレポート画像にも、しっかり写っていました(^_^;;


・・・です
 この杖は、足を折って遭難した翌年に買ったものだから、8年近くになる.一本で1万円を越えてたのだけど、正月のセールで50%割引が当たったこともあり、即購入.それからの付き合いである.先端が少し曲がっているのは平五郎山下山の際のアクシデントが原因.節々の赤テープは藪でも判るようにしてあるのと、先端ゴムキャップが抜け落ちないようにしてある為だ.

 田子倉登山口に着いたのは、10:25 案外早かった.何処かのお役所の車が一台駐まっていて、ヘルメットをつけた人が登山口に入っていった.取り敢えず先日車を駐めた辺りをグルッと回ってから何も無い事を確認し、石段を下りてその沢周辺を水の中まで隈無く探す.・・・無い. 何度探しても無い.

 一体何処へ置き忘れたんだろう.と、登山口の方へ歩いて行って登山カードボックスの方に目をやると 
あった! ありましたよ! カードボックスの脇にぶら下がっていた.良かった.良かった.

 駐車場内に落とした物をどなたかが拾ってそこに架けて置いてくれたのだとしたら、その人に大変感謝である.ただ、見えづらい所なのでそれはないかもしれない.あの日、下山届けを書く時に杖を架けた事を思い出した.多分それだと思う.←ハッキリ定かではないけれど・・・


(向こうから)トンネルを抜け出ると公衆電話もある結構広い駐車スペース


此処は新潟県ですね
 さて、案外早くみつかったので、先日の浅草岳登山で下山する予定だった60里越登山口でも見て帰ろうか、とそっちへ車を走らせる.何個かのスノーシェードを通過しトンネルを新潟県側に出てすぐ左側に駐車場があった.ただ田子倉登山口に比べて、大きな看板が出ている訳ではない.更に登山口は道路の反対側にあり、これもヒッソリ.車が登山口に2台.広い方に5台くらい駐まっていた.時刻は、10:45 見上げると青空  あれ?荷台に登山装備一式が(笑)

 杖もみつかったしちょっと道の偵察と花の撮影でもやってきましょう・・・と、10:50 出発.この時間では南岳まで行ければONの字だなと言い聞かせ、撮影道具一式を詰め込み出来るだけヒメサユリの撮影重視に心掛ける.でないと、調子にのって山頂まで行ってしまうアホ爺ですから.

 南岳までの間、足元の小さな花は無視しようと思ったけど、つい撮ってしまうからやっぱり足が遅い.反省の色は全くありません(笑) 途中、三人の下山者と擦れ違い、遅い登り時間帯だけどどちらまで? と、心配そうに聞かれた.南岳までにも到着するかどうか判らないので、そこら辺で帰ります、と、答えておいた.



登山口


登り始めてすぐ、この辺りが一番歩きづらかった


後は快適な道になります


霞んでます


電波の反射板


(特別)高圧鉄塔 山中の送電線で相別単独鉄塔は初めて見ました



 終始、良く踏まれて歩き易い道で、汗だくになりながら南岳に着いたのは12:40 この時間でこの季節、展望は当たり前の様に霞んでいる.その風景を眺めながらお昼のサンドイッチとおにぎりを食べた.(ちゃんと、買ってきてたのね) 南岳から鬼が面方向の道を見下ろすとヒメサユリが沢山咲いているのが見えた.こっちの稜線が多く咲いてるんですね.早速、デジ一に200mmズームを付け、道を移動しながら撮っていく.

 暫く撮ってから別の花に移動する時、少し登った岩場に単独女性が休憩しているのが見えた.いつからいるのだろう.膝をついたり、座り込んだりして撮りまくっているので、終わるのを待っていてくれたのだろうか? バカさ加減姿をしっかり見られたか? 恥ずかしさを押し隠し、軽く挨拶だけして通り過ぎた. 一応道を塞いでしまっていた事を誤っておくべきだったのですが、花々に気をとられ、気が付いた時には出発されていた後でした.


お! 南岳かな


でした♪


ちょっと判り辛いですが、鞍部付近にいっぱい咲いてます


浅草岳山頂はガスの中


鬼が面山


鞍部から南岳(同じ花をデジ一で撮りましたが・・・)



   その岩場を過ぎると、向こうの道に花の姿は見えない.岩場に戻り、それから再び長い間、ダメ画像の量産に励んだ.気が付くと浅草岳山頂や稜線にガスが覆い始めている.又、雨に降られるとやっかいだ.カメラ、レンズを防水措置しザックに詰めて引き返す事にした.

 この辺の花(ヒメサユリ)は、終わりかけているのが多い気がした.鬼が面山から先の方は、多分此処より綺麗な花が沢山見られるに違いない.やや、惜しい気がして後ろ髪の惹かれる想いだったけど、又来年に来てみましょうと、温和しく下山.途中、横断する沢の冷たい水で顔を拭き駐車場に戻る.15:10でした.




デジ一




デジ一




デジ一




デジ一

”デジ一” と表記のある画像以外は → Photo Nikon P7800 

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当レポは
写真撮影だったり適当に歩いたりで、時間やルートは参考になりません.
仮に当レポを見て行かれる場合は予め情報を収集していただき、計画を
充分に立ててから実行して下さい.