滝見と山登りと紅葉狩り

茨城県大子町
湯沢〜篭岩山
かごいわさん:501m



                  



2016,11,18 訪問


(時間やルートは参考にしない事)
              
 ときどき、拙BBS”ちゃぶ台”にコメントを入れてくださっている東さんから、グッドタイミングで抱返し滝のコメント画像が入った.奥久慈紅葉もそろそろかな、、、と、心待ちにしていたからこれはチャンス.ただ、目的場所は昨年迷走に迷走を続け、プチ遭難をしてしまったモミジ谷.滝より少し奥にあるので紅葉はもう少し先と読む(当たらない様に願ったが・・・).

 当初予定は11月19日の土曜日に決めていた.長期予報の天候はまずまずの晴れマーク.ところが、日が経つにつれ(天気は)良くない方にずれていく.ま、たいして忙しい訳ではないから一日手前に前倒しとしましょう.

 ナビの設定は西金駅にする.一度画面タッチで”佐中”にしたときとんでもない林道を走らされた(←覚えてない)経緯があるからだ.ナビは5ルートを示してくる.推奨は高速利用で1時間58分1800円くらい.これが一般ルートを選ぶと1時間59分0円とくる.・・・未だ高速利用はしたことがない.

 西金駅入り口を右折し、狭い林道を走ってつつじが丘の駐車場には一台の車もなかった.晴れて良いお天気.少し寒い.奥久慈男体山がよく見える.その右に続く稜線もスッキリだ.そこは表縦走路があるらしい.いつか、歩いてみよう.景色を見ながら食べる朝飯(カップうどんだけど)は美味しい.

 食べ終えて三脚を出し、朝日に映え刻々変わっていく奥久慈男体山をあーでもない、これではだめか等とブツブツ言いながら撮影していると群馬ナンバーの4駆が上がってきた.精悍そうな人が降りてきてすぐ朝のご挨拶.パパッと支度してササッと出掛けてしまった.ディバッグで軽身の様だけど山慣れしている感じ.テキパキと素早い人だ.(後で知ったがたそがれオヤジさんだった.撮影に夢中になってなければ、もう少し話をする事が出来たかもしれないのに惜しい事でした)  たそがれオヤジさんのレポ



デジ一 駐車場より 奥久慈男体山(ズーム180mm付近)




デジ一 駐車場で スーパームーンのかけら(^_^;;



つつじヶ丘駐車場


パノラマライン林道 法面に階段、篭岩方向へ行けるらしい
 舗装路を降って一軒家の間を摺り抜けすぐ、不動の滝に着く.日陰で光り周りが良くないし、どうせロクな写真は撮れないだろう.以前に一度来てフイルム版で撮影してあるから、今日はコンデジだけでパス.すぐにクサリやロープのある登りを高巻きして滝の頭(湯沢)に出る.国体コースの尾根には行かず、今日は沢通しで行くつもりだ.足元はスパ長にするかどうしようか迷ったけど、瀑泉さんの記事でトレッキングシューズでも問題なしと云うことだからそれにした.以前来た時、沢を少し歩いたけどヌルヌル感は少なく案外滑りにくかった事も加えての事だ.

 篭岩への遊歩道は沢を僅かに遡行してから左岸にそって設けられている.その遊歩道は再び沢に近づき、それから尾根の急斜面を登る様に篭岩に向かって沢から離れていく.一方沢では、此処からも相変わらず大きな岩を乗り越えながら遡行していく.主にルートは赤ペンキのマークを追って行けば楽に登って行けるが、ペンキマークを外すとそれなりにしんどい.


林道から見上げる 朝日に染まり一瞬真っ赤


直進


水の少ない沢沿いの道を進みます


不動滝


クサリとロープの巻き道


不動滝の頭


篭岩への道はクサリ、標識があります



大きな岩の右にロープ が、これで越えるのは力技が必要でかなり難儀
左の岩を削ったような”道”をへつるのが簡単
 岩屑を固めた大きな岩石(その名の通り集塊岩というらしい)は、出来損ないの鶏団子に思えちょっと面白い.今は少しマシになったけど(料理の)初めのうちは手にくっついたり、形をうまく出来ず笑いながら作った事を思い出した.今でも下手さは変わらないけど・・・

 あちこちの岩場もそうだし、この山全体がこういう岩質で出来ているのだろう.

  間もなくして「抱返しの滝」に着く.木に滝名板が架けられている.7m位か、それ程規模の大きな滝ではなく水量も少ない.が、上部や右岸上の紅葉が中々見事で、やや貧相な滝の姿を補っているようだ.左岸は、岩壁全体を根っこで覆い尽くす緑満々の低灌木が、メリハリ&アクセントを造る.クッキーを頬張りながらしばらく撮影を楽しんだ.



出来損ないトリ肉団子の塊(^_^;


陽の光に照らされた紅葉は綺麗〜


光に当たってないのはちょっとくすみがち


それはそれで良い雰囲気
  間もなくして「抱返しの滝」に着く.木に滝名板が架けられている.7m位か、それ程規模の大きな滝ではなく水量も少ない.が、上部や右岸上の紅葉が中々見事で、やや貧相な滝の姿を補っているようだ.左岸は、岩壁全体を根っこで覆い尽くす緑満々の低灌木が、メリハリ&アクセントを造る.クッキーを頬張りながらしばらく撮影を楽しんだ.


滝に着きました


おお〜♪



デジ一




デジ一




デジ一 滝左岸の根っこ群

 ちょっとひしゃげた鉄バシゴを使い右岸を高巻いて、滝頭に上がる.岩の上で紅葉や景色に見とれていると、下流か篭岩の方で、誰かの大きな声が聞こえた.少しして下から男性単独が上がってきた.地元の方の様で挨拶し、少し話をした.その人は昨日も武生(たきゅう)の方を歩いてきたと言っていた.今日はモミジ谷へはどうしようか考え中で、釜沢越えから表縦走路を適当に歩いて帰る、車は佐中に置いてきた.と、言っていた.
 モミジ谷はどれ位かかるか訪ねたら、釜沢越えの分岐から30分位あれば行ける.地図等は持ってるか?と、聞かれ、地図とGPSは持って来た旨を告げる.更に、昨年裏縦走路からそこへ行こうとし、結局行き着かず裏縦走路で帰って来ようと思ったけど、思いっきり間違え竜神川を少し歩いた.と、言ったら 裏縦走路は間違えるような所はないんだけど・・・私はこの辺りを歩く時地図は持って歩かないんですよ.  うーーむ.

 お礼を言って別れ、爺は遅いのと撮影で遅いから と、先に行ってもらった.※この先でたそがれさんも迷走したらしい.で、この御仁に道を尋ねたらしい.この御仁、滝下から上がって私を見るなり、この沢で人に会ったのは初めてだ! と、言っていた.今日は二人も他県人にお会いした訳だ.


登って振り返り撮る 太いロープの下に鉄バシゴ


「抱返しの滝」の頭


沢で唯一会ったハイカー 身軽に行ってしまった


木に名称の札がかけられてますよ.フサザクラというのですか


綺麗なのを見るとつい・・・ 時間がかかる訳だ


沢は一転穏やかになります・・・


でも、陽が差してこないので憩うにはちょっと寒い


ゴルジュ風というより廊下・・になるかな


二俣は水のある左を遡行します


杉林の中の平瀬を進みます


左岸に作業小屋がありました

ヒラタケ:柄基部を裂いてみると判る
ツキヨタケ(毒)は黒いシミがある
ヒラタケにそれはなく、美味しいキノコ
 モミジ谷への支沢入り口はすぐに判った.これまでも赤、ピンクのテープは沢中に散見された.この支沢出合いには目立つように、支沢へ誘導する様に付けられていた.一応、此処の地点をGPSに登録しておく.又迷ったらこのポイント目掛けてくれば良い.ザイルも持って来ているから多少の急斜面下降にも対応可能.

 支沢の爪は扇状に広がった急斜面だった.確かに大きなカエデの木が多い.が、肝心のモミジ葉は緑色が圧倒的.沢の上に笹が茂っているが、紅いのはその辺りにチラホラ.うーーん、早かったか.ちょっと残念.

 早々に引き上げ、上山ハイキングコースへ向かっちゃおうかと思ったけど、せっかく来たからには撮影していかねばならない.色付きの良いのを選んで撮りましょう.ただ、急斜面なので三脚を立てるのも、滑落しないよう踏ん張ってファインダーを覗くのも何だか辛い.何枚か撮った後、真上にレンズを向け身体の位置を変える時ズルッときた.三脚から手が離れ身体だけ3−4mずり落ちた.あ”〜〜 止めた止めた.ハイキングコースで楽に撮りましょう・・・と、撤収.それでも1時間近く経っていた.

 この、モミジ谷.確かにその種類の木が多い.旬なら圧巻な光景を見られるかも知れない.



今頃ツキヨタケ? と、思ったらヒラタケ(食)ですよ.採りませんけどね
この倒木一本にスーパーのキノコパックだと7-8個分はあるな〜


支沢入り口.向こうが本流(右が上流)


”モミジ谷”の紅葉 確かに色が濃く木も多い



デジ一




デジ一 紅い所だけ狙って・・・

 裏縦走路へ上がったら、へ! 昨年モミジ谷付近と思って一所懸命撮影に興じた所でないの.GPSを見たら今立っている所に昨年のウェイポイントがしっかりマークされていた.昨年は尾根一本とか2本とか間違えたとと思っていたのだけど、ほぼ合っていたのだ.何しろ、この裏縦走路尾根から今登ってきた谷を撮っていたのだから.では、良い機会だから帰路何処で間違えたか歩きながら検証してみましょう.

 ・・・すぐに解決した.

 尾根を僅かに下って僅かに登り返す.小ピークに上がると南に延びる尾根にテープの目印があった.昨年は、このピークに上がらず下の踏み後っぽいものを追って巻いた.すぐ尾根形に出て、下降した.←これが、間違い.
この下降は南東の尾根でそのまま行くと、竜神川に下りる.とまあ、判ってみれば簡単で岡目八目では何故そんな所で・・・と、笑われるに違いない.


斜面の中付近に生えていた太いカエデ


上がった所は裏縦走路 向こうへ下りて少し登ると小ピーク


昨年見たテープで、再度確信(カーソルで昨年の同じ物)


枯れスズタケの中の縦走路
 幾つかピークを越えて篭岩山へは特に難所もなく着いた.誰もいない展望のある岩場で大休止.中々良い風景だから、デジ一三脚を出して数枚.一度来たことがあるからそれだけで気は楽だ.キレット岩場はちょっと緊張するが登りの場合下りと違ってすっすっと行ける.

 上山(うやま)ハイキングコースに着き、爆発的なモミジの赤に遭遇.これまでさほどではなかったから、余計にそう見えるのかも知れない.これは、此処を通過するのに1時間はかかりそうだ(笑).今午後2時.3時までなら、明るい内に戻れるだろうと決め撮影タイム.

 鑑賞も撮影もそこそこ満足し(出来は別)、帰路に着く.そのコースも一度通っているので判っている.一枚岩に着いて見晴らしの良い岩尾根に立つと、北東(の北寄り)方向に三角の山が美しい.もう出さない積もりのデジ一を取り出して三脚を据えたまでは良かったが、リモコンが入ってない.へ? と、ザックの中身を全部出して探したけど何処にもない・・・ ハイキングコースで紅葉撮影の時使ったから、そこに落とし忘れたか? 


一登りで・・・


篭岩山の山頂



デジ一 篭岩山展望の良い岩場から



篭岩山


キレットの岩場


分岐


上山ハイキングコースで


上山ハイキングコースで



デジ一




デジ一




デジ一

 そこまで戻るのか、戻ってみつけられるのか、時間がかかり、暗くなってしまうだろ.ヨドバシのポイントが残ってるし見つからなかった事にして、帰ろうか.うん、それが良い.明るい内に安全に下山する事が第一! ザックを背負い一枚岩の分岐まで戻り、立ち止まる. いや、良くないッ やっぱり、探すッ でなければ後悔するッと、来た道を戻る.ちょっと急ぎ足.(普通、探しに戻るよね・・・)
 戻る途中、ふと つつじヶ丘の駐車場から林道に出たコンクリート吹き付け法面の脇に階段があって、道路側の標識に”篭岩”と絵文字で描いてあった.篭岩方向へ戻るとそっちから来る道があるのか?

 紅葉撮影場所に戻ってラッキーな事にリモコンは道脇ですぐみつかった.良かった良かった.そこから一枚岩へは戻らず篭岩の方向へ.篭岩展望台分岐から左のトラバース道に入り、さらに左に分かれてハッキリした尾根道を下っていく.標識などは全くないが、時々GPSで上山に向かって下りている事を確認する.そんなに時間はかからず木々の間から下にポツリポツリの民家が見えた.道が無くなり、舗装路が近くなった所でブッシュの中を適当に下ったら、ズボンにヌスビトハギが沢山着いてしまった.後は少し歩いて、標識がる左の遊歩道に入って明るい内につつじヶ丘駐車場に着く事が出来た.


一枚岩から


下に集落が見えました.左のモミジは極めて真っ赤


道が無くなってきましたが、右下に舗装路が見えるから安心です


左から舗装路に降りました


つつじヶ丘への遊歩道(住宅の脇を通る)



夕日が赤いんだけど、白っぽく撮れちゃった.
画像は暗いけど周囲はまだ明るい


階段を下りるとパノラマライン林道〜♪ 午後4時半丁度
”デジ一” と表記のある画像以外は → Photo Nikon P7800 2代目 

HOME  /  閉じる

当レポは
写真撮影だったり適当に歩いたりで、時間やルートは参考になりません.
仮に当レポを見て行かれる場合は予め情報を収集していただき、計画を
充分に立ててから実行して下さい.