山登り

岩手県宮古市
早池峰山(早池峰)
はやちねさん:1915m



                  



2017,10,5 訪問


(時間やルートは参考にしない事)
下手ですがデジ一画像もどうぞ
              
 早池峰山は2014年10月に一度訪れた事がある.岳から河原の坊〜山頂〜中岳〜鶏頭山と周回したのだけど、天気が悪く、ガス、雨、あられ、強風の四重苦.後半は何とか雨も止み風の無い縦走ではあったが、前半は景色や山頂の周囲が殆ど見えず、登って来たよう〜と言えるかどうか淋しい想いをした.

 いつかリベンジをと誓っていたのだが、今年は中々天候との兼ね合いがよろしくない.紅葉には少し早い様だけど、(東北は)安定した晴れが3日程続くという予報に、中日を選んで登る事にした.中日というのについては、天気が前&後ろにずれても、晴れは晴れという、素人考え.何しろ、今年の天候は当たり外れが多いからだ.

 その10月5日に登るべく前日に出発.車中泊の場所は道の駅「はやちね」.前回は岳駐車場だったけど、それはこの道の駅を知らなかったからだ.ナビですんなり行けるのは嬉しい.

 気温は(車載温度計で)6度.結構寒い.途中のコンビニで買った暖かいお弁当を肴に缶ビールを一本だけ.午後9時半には寝袋に入り、寝ようとするけど中々眠れない.駐車場には軽バンが一台だけ.静かなものだ.本(ヤマケイアルペンガイド花百)を読んでいれば、その内眠れるだろうと思ったが、本に夢中になってしまい目が冴える.ウトウトしてはいるのだけど、深く眠る事が何故か出来ない. 身体を伸ばし休めるだけでも良いか・・・

 何となく時間が過ぎ時刻は午前4時に.トイレに起きたついでに出掛ける事にした.温度計は2度.おおお、寒いなあ〜.

 河原の坊駐車場には車が一台駐まっているだけ.お湯を沸かし、ちからカップうどんを食べ簡単に支度をしてるうちに薄す明かりになってきた.寒いので、セーターを着込み薄いパーカーを羽織る.此処では風は弱い.


河原の坊Pで、出発 5:00


薬師岳 紅葉が何となく綺麗・・・かな
 小田越までの林道歩きは、明るくなりヘッデンは不要.道路脇に何となく”綺麗ではないだろうか”と思われる紅葉が見られる.明るくなってきたと言ってもまだそれ程でもないので、鮮やかな、、という訳ではない.途中、(カメラの)予備電池を忘れた事に気が付いて戻る.

 カーブで少し登りになる辺り、三脚を据えたカメラマンが上を狙っている.何を撮っているのだろう?と 挨拶をして振り向くと、上の方がガスに隠れた早池峰と斜面がやや赤く(←朝焼けの赤)染まり始めているのが見えた.撮影スポットを知ってらっしゃるお方の様で、地元の人でしょう.機材も中々立派.

 小田越には誰もいなかった.登山道入り口を確認し、振り向くと薬師岳が端整な姿をくっきり.真上にも雲はない.登山届けをノートに記入し木道の中へ入って行く.一歩目足を置いた途端、ツルッと滑った.転倒まではいかなかったけど、木の上が霜で覆われていて滑る.



小田越登山道入り口 5:40


木道は注意して通る



木の枝を上手く利用したベンチ センスありますなあ←作った人



ゆっくり登って・・・


もう上が開けて来ました
 若い単独女性が後ろから追いついて来た.ちょっと話をする.上に見えるのは早池峰の山頂ですか?と、聞かれる.こっちもこのコースは初めてなのでよく判らないけど、多分山頂は見えないよねと返事.でもああいうの見るとテンション上がりますね.と、女性. そ、そうかな・・・

 こっちは遅いので、、と、先にいってもらった.では、お先に〜と、かろやかに登って行く.爽やかに早いですな〜.

 歩き易い道を(爺の足)30分程で開けて来た.と、同時に今までは樹林の梢をざわつかせていた風がまともに吹き付けてくる.かなり強い.そして冷たい.頂上方向は雲に覆われている.



薬師岳




山頂方向にはガスが




東側 雲海が少し



氷が張ってました


ナナカマド?
 登るに従って、風は益々強くなってくる.岩の上は霜があり滑る.木道で経験済みだから注意は怠らない.岩表面のくぼみに水が溜まり氷が張っている.セーターを着込んでいるので寒くはないが、開けた斜面には大きな岩が少ない様で風を遮るのに身を中々隠せない.三脚を立てたいのだけど、あおられてそれも難しい.

 岩の上に石碑が建っている五合目に着いた.しっかり風を遮ってくれる.此処で小休憩.汗もかかずそれ程疲れてもいないけど、風景を撮らなければいけない・・と、ばかりに 三脚を立て重りの岩をぶら下げガシャガシャ シャッターを切る.登山道は結構広いので、三脚を立てても邪魔にはならず顰蹙を買う事もないだろう.

 ミニチョコクロワッサンを2個食べて休憩は終わり、さあ登りましょう.


霜付きウスユキソウ


登りましょう



東側〜 風強いけど・・・

 登りながら三脚を立てる回数が増えていく.素晴らしい光景で、行程に足枷がかかるけど構わない.下りで撮ろうなどと考えては駄目だ(時々失敗する) 天候が変わったり、疲れてカメラを出すのをメンド臭がったり.今日は、撮れる時撮ろうと思ってきたので、山頂は二の次になってしまっている気分(行くけど)

 若い男女二人が挨拶を交わし先に登っていく.女性の方は空身だ.続いて単独男性ハイカーが2人.一人は爺より年齢が上の様で、ロープなど直しながら登っている.管理をされてる方だろうか.

 風に抵抗しながら少し登ると東側に金色の水平線が見えた.海か! いいなあ.感激! 三脚を立て望遠ズームを使ってみる.風が弱まるのを待ってガシャッ. 強くなって三脚を抑えしゃがみ込む.弱くなったらガシャッ.しゃがみ抑え、の、繰り返し.他に人がいたら笑われてたなあ、、、きっと.




岩斜面 表面が滑る・・・




五合目 左に見えた「御金蔵」




海だ! ズームだ! (強風で中々制止出来ず、ブレ量産 良く撮れたと思ったのも傾いてしまった)

 ハイマツ帯の斜面に差し掛かると風がさらに強く吹いている.嵩張るザックを背負っているからかあおられ、バランスを崩しかける事数度.ヨタヨタと難儀しながら登って行くと雪が所々に残っていた.昨日降ったのか? 両側のロープにプチエビのシッポが張り付いている.

 岩場に登り着くと風も収まった.上空はガスも取れている様である.シングルの鉄ハシゴを登り、ダブルの鉄ハシゴに取り付こうとしたら、「顔は撮りませんので、撮らせてもらっていいですか?」 と、声が掛かった.誰?と見上げるとハシゴの上の方で、下で追い越された若い女性ハイカーがこちらにカメラ(スマホだったかな)を向けて、にこやかに微笑んでいる.良いですよ〜 と、返事をしゆっくり登る.

 ハシゴの上に着いて、早いですね!もう下山? (爺が遅いんだけど・・・) 等と、少し歓談.地元の人で、車を下の小田越近くに待たせてあるという.駐車に許可を得たそうだ. あ、だから早く帰るのか.縦走の話なども少しして、、  じゃあ、あたしも撮りますね. どーぞー と 上と下に別れる.爽やかさんだね、良いなあ.


遮るものがないハイマツ帯斜面 風が特に強い


そして、ハイマツには白く雪が・・


下からも見えた岩場に着くと風が弱まりました


お馴染みシングルハシゴ



爽やかさん、下りて行きます




・・・

 急斜面から解放されるとすぐに剣が峰分岐.辺り一面真っ白になってしまった.秋を撮りに来たのに雪景色に会ってしまうとは・・・ま、これも中々の光景だから損だとは思わない.

 頂上がすぐそこに見えるので、急ぐ必要はない.時間をかけて撮りまくる.木道で狭いからハイカーが登って来ると邪魔になる.風もいつ強くなるか判らない.ガスも今はないけどいずれ出てくるだろう.山頂は二の次でいい.

 山頂には丁度9時.結構時間をかけてしまった.途中追い越された男性ハイカー2人が寒い寒いと言って下山していった.

 さて、山頂付近の撮影は後回しにして、鶏頭山縦走路に少し行ってみる.一度歩いているとは言えガスの中.どんな風景なのかさっぱりだったから、ガスの出ない内に見て来ましょう.


あそこを上がってきて・・・


剣ケ峰分岐です 右へ行って剣が峰か・・・


左に目をやり、あそこが山頂


木道がありました



山頂手前の岩場から振り返って




あとひと登りで赤い屋根(避難小屋)の見える山頂



避難小屋の脇を通って・・・


山頂の平らな所には雪が積もってます


山頂〜


縦走路を上から下りてきて振り向きカシャッ
 一度来たと言っても、前はガスの中だったからどういう景色の所、どんな光景が見られる所か判らなかった.(中岳の手前で)良く覚えてるのは、ケルンの脇を通った位.そのケルンが見当たらない.もっと下の方だったのか?下まで降りていって探す意欲もないので、適当に引き返すけど、、、縦走路をこうして見通してみると、中々素晴らしい.岳から登り、シャトルバスで帰るというプランをしてみたら面白いかも知れない.来年の話だけど.

 あれだけ強かった風は殆ど無い.滑るのを気をつけて岩の上に乗り、南、西、北と眺めてはカシャカシャ.たまにガシャガシャ.時刻は未だ9:30過ぎ.寄り道はしないので時間はたっぷりある.


少し下りて振り向きカシャッ


又、もうちょっと下りて振り向きカシャッ



縦走路 歩けば気分が良さそうです.中央奥が鶏頭山でしょうか




河原の坊コースを見下ろす こないだは、此処を登ってきたのですね

 山頂に戻って、河原の坊下山口付近の日当たりの良い所に、途中でおにぎりを食べているのでお腹は空いてないけど、景色を観ながらのおやつ休憩.足元の草花に氷が張り付いてまるで花の様.その内、登山者が多くなってきたので、下山にかかる.

 剣が峰分岐に来て、山名板と三角点を(コンデジで)撮ってくるのを忘れた事に気が付いた.前回撮っていたし面倒臭いから、ま、いいか・・と、戻らない.

 この時間(10:00頃)になって登って来る人が結構多い.風も収まっているので、丁度良いかも知れないけど、西の方からガスが時々吹き上げてくる.


氷の花


右上に河原の坊駐車場 四台の右端が爺の車



(下山中) 登って来た小田越コースの尾根

   帰りは少し風はあるけど強くない.登山者が途切れ途切れではあるけど結構登ってくる、さすが、人気の山だ.左(東側)を眺めると、海は見えるがもう金色ではない.対面する薬師岳の上空に雲があり、斜面は陽が当たっていないから、色付き始めた様な紅葉もくすみがちだ.デジ一を首からぶら下げ、陽が当たるのを見て、素早くガシャッガシャッ と、やりながらのんびりと下山.十数人に追い越されたけど、それでも小田越にはお昼丁度に着いた.

 風は強かったが、東から西まで良い光景が見られ大変満足.今度は花の季節に来てみたい.その時は今日の2倍の時間をかけてもいいと思った.早池峰・・・やはり、良い山です




(下山中)




(下山中)薬師岳を見ながら  みんな爺を追い越していった人達




小田越〜河原の坊 道沿いで




同上

下手ですがデジ一画像もどうぞ        Photo Nikon P7800 二代目 

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当レポは
写真撮影だったり適当に歩いたりで、時間やルートは参考になりません.
仮に当レポを見て行かれる場合は予め情報を収集していただき、計画を
充分に立ててから実行して下さい.