山登り

岩手県奥州市
焼石岳
焼石沼〜山頂〜下山

やけいしだけ:1548m



                  



2020,6,24 訪問


(時間は参考になりません)
              
 「焼石沼」 で景色を堪能した後出発.道は沢の様になっている.浅いので、防水のトレッキングシューズに水が入ってくる事はないのだが、慎重に歩き水のない道に出てホッとする.そう言えば湯沢の人の履き物は長靴だった.こういう場所があるのを熟知してるんですね.

 残雪があり、小さな水芭蕉が花を咲かせている脇を歩いて行く.

 南本内岳南側斜面のトラバース道では、花の大きいハクサンチドリが多く見られた.右手上に焼石岳が見えていたが、ガスが出てきて見えなくなってしまった.花の咲いていないアザミ(の葉っぱ)に刺され、イタタイタタと漏らしながら登って行き、「焼石神社」 と銘打った導標のある尾根乗っ越しに着いた.が、神社風の祠とかは見当たらない.

 今日、地図を初めて見る.一応予定は、山頂を踏んで泉水沼に下り、一周して此処へ戻って来るつもりでいる.


  三合目登山口〜焼石沼  デジ一画像【花編】  デジ一画像【風景編】
 


道なのか、沢なのか


タニウツギ、この辺りはまだ蕾



山頂はちょっと遠い・・・ 左からガスが沸き上がってきた



ミズバショウ


サンカヨウ


キバナノコマノツメ


ガスが・・・


振り返ると、 もう、真っ白


コバイケイソウ 株は少なかった



大きなハクサンチドリが道の両側に



焼石神社 9:25


こっちから帰って来る 残雪が見えます


山頂方向はガス


すぐ岩場になって
 山頂に向かい 登り始めてすぐ、大岩の下にブリキで造った様な小さな鳥居と石造りの仏像が祀ってあった.なる程此処が 「焼石神社」 なのだねえ.一応手を合わせる.道は大岩がゴロゴロした登りになり、岩を越えたりするのに一苦労.滑って岩と岩の間に落っこち、気を失っていたら誰も気付かないよなあ・・・ 今回のコースでは短いけど、厳しい場所だ.

 岩越えを過ぎると道はそこそこ楽になるが、今度は急登になる.上は(下もだけど)ガスで見えず、足元に案外花は少ない.ホソバイワベンケイとか色の濃いイワカガミくらいか.傾斜が緩やかになって前方上に、穏やかな山容がガス越しに見えた.あ、あそこが山頂か.案外、楽だったな.心の中で楽勝楽勝.

 やや、ルンルン気分で登って行くと、更にガスが取れ上の方にドーンと山が・・・ あれ、あれかあ〜 と、疲れがドッと出た.



ホソバイワベンケイ


焼石神社?



岩の間ではなく、岩の上を越えて行きます




難儀な岩越えは短くて良かった



ゴゼンタチバナ


あそこ、山頂かなあ



へ! あそこか〜


シシウドか、ハナウド?


ヒーヒー、フーフーと
 山頂手前は急斜面で砂利道.足を取られながらヒーヒーと山頂に到着.あの湯沢男性がニコニコしながら「お疲れさん」 .山頂にいるのは、この人ともう一人若干若そうなハイカーだけ.風は少し強いけど冷たくなく、汗した躰に心地よい.湯沢男性と又少し話し、その人は泉水沼の方へ下りて行った.そう言えば同じルートだと言ってた事を思い出した.

 山頂でなるべく風の当たらない場所を選び、休憩して(早いけど)お昼にする.今日は助六寿司.おいなりさん三っつにのり巻きが二つ.小さいのが三っつ.のり巻きを残しておこうと思ったのだけど、勢いで食べてしまった.残りの食べ物は黒コッペに素焼きナッツだけ.下山も長いのでやや心細いが、、、

 山頂からの光景はガスが出たり消えたりで落ち着かない.撮影中に単独男性が二組、女性単独が一組.男女一組.男性1人女性4人が一組登ってきた.←このグループ、登ってすぐ山名柱の前で集合写真を撮り、瞬く間に泉水沼方向に下りて行った.何とも慌ただしいねえ.


ミヤマダイコンソウ


ミヤマカラマツ


イワカガミ


山頂 10:05



北方向




南本内岳



ミヤマシオガマ?


山頂を振り返って



ハクサンイチゲ

 姥石平(下山方向、泉水沼の手前) に向かって下山を始めるとすぐに真っ赤な花が所処にブーケを造って咲いている.近づいてみると、ミヤマシオガマ・・かな? よく目立つますね.「姥石平」 の導標がある所まで下りてくると、ハクサンイチゲの小さな群生があった.近づいて花を見ると旬をやや過ぎている物が多く、ちょっと残念.残雪を踏んで泉水沼へ着くと、男性1人女性4人のグループが昼食を摂っていた.なる程、山頂で急いでいたのは早く此処へ下りて来たいが為だったのね.

 夏油温泉分岐近くでは若い男女ハイカーがいて、女性の方は一所懸命花を撮っていた.この辺りもハクサンイチゲの大群生がある一帯.更に登山道の中に、ヒナザクラが沢山生えている.登山道だから、踏まれてるのも多い.夏油温泉分岐を左折.広ーーーい草原にはハクサンイチゲが白く染めている所があり、壮観だ



シラネアオイ


チングルマ


泉水沼


ショウジョウバカマ



残雪個所はヒンヤリ





カラマツソウ



草原帯から 焼石岳



ムシトリスミレ


ワタスゲ


よく目立ちます


ハクサンイチゲも
 「焼石九合目分岐」 では、その九合目方向から単独女性がやってきて、「東焼石岳」 の方はどっちの方ですか? と、聞かれたので、古い導標を指差して、あっちの方みたいですよ.と

 指差す方向には穏やかなピークがある.あの山頂から望む焼石岳も良いに違いない.今度来る事があったら寄ってみよう.


 さらに草原帯を進んで行くと、少し下った所に湿地があり、男性ハイカー2人がいてその一人がしゃがんで何かを撮っていた.見ると辺り一面咲いてるのはイワイチョウだった.そして、チングルマも少し旬をすぎているがそこそこ咲いている.ヒナザクラもあった←これは、旬で終わってルとか花びらが落ちているとかは全く無い.小さいながら生き生きしている.ユキワリソウの様な派手さはないけど、純白に中央の黄色いアクセント.東北をを代表する花の一つにしたいくらいである.

 この焼石岳一帯、高山植物としてはポピュラーなものが多いけど、どれも量が凄い.焼石沼のミヤマキンポウゲは見渡す限りの大群落だった.泉水沼からの草原帯に咲くハクサンイチゲも、その量たるやもの凄く、爺の乏しい行動範囲では比較できる所をみつけられない.少し栃木県にも分けてもらいたいものだ


道はゆるりと登る


イワイチョウ


ヒナザクラ (あちこちに沢山)


チングルマ








素晴らしい開放感




東焼石岳 今度寄ってみます(今度、があれば)



サラサドウダン


コイワカガミが所々にまとまって


色が濃いですね


面白い・・・



ミツバオウレン




向こうから出てきて、右側を迂回




 雪のある所は消えた所を迂回できて九合目の焼石神社に戻ってきた.後は元来た道を戻るだけ.撮りこぼした花等を撮りながらのんびり下山.往路ではガスで見えなかった焼石岳は綺麗に見えている.一人の男性が両手ストックを突きながら勢いよく登って来た.このコースで会った登山者は二人目.焼石沼に近づくにつれ焼石岳もガスに隠れてしまった.

 下る途中、白く少し大きい花が、道脇に咲いていた.キヌガサソウだった.へえ〜! 予想してなかった花の出現に驚いてしまった.いつも期待して駄目だった・・・ってのが多かっただけに、とても嬉しい.でも、この辺りは往路で通ってるはずなのに、こんなに目立つ花を見ていない.不思議でならない.


焼石神社に戻ってきました


ノウゴウイチゴ



ハクサンイチゲ、ワサワサ




ガスがとれてますよ





アズマイチゲ  キクザキイチゲか?



三界山と組み合わせて・・・と、思ったけど手前の木が、、




こっちは、まあ成功〜♪




残雪に水芭蕉、、だが、水芭蕉が小さくて目立たない



焼石岳にガスがかかり始めました


キヌガサソウだ♪



ズダヤクシュ




キヌガサソウ 往路では見つけられなかったけど

 【余談】 登り始めて間もなくのこと.小さな花を撮っていた.枝がやや煩いその下の草むらに手を伸ばしてみたけど上手く(大きく)撮れない.更に近づいて、、と、身を枝の中に入れる様に前に出したら、帽子の天辺が折れている様な枝の先っぽにひっかりバリッと破けてしまった.長い間使っていたので、上の部分が薄くなってた事もあるのだろう.簡単に、大きく裂けていた.
 あちゃーっと思いながら、そのまま被り山行を続けた.被っていると案外他の人には気付かれてない様だ(←気付いても素知らぬ振りをしているのかも・・・) 破れた物を着込むのは、ファッションの一端でもある.頭の天辺が破れた帽子の中から僅かに見え、少ない毛がホヤホヤと出て風に揺れる様は、ピカソも真っ青のベストファッション(そうか?) 
 で、何事もなかった様に山行を終えて北秋田市の姉の家へ.シャワーを浴びてスッキリ.ところが、頭からシャワーのお湯をかけた時、天辺が
ビリビリビリーー、イタタタッ と、頭を抱えた.ウウッ脳卒中か、天罰かッ! 思わず呻く.シャワーを止めると痛みはひいた.シャンプーを付けてしまっているので洗い流さなくてはならない.シャワーをかけると又痛みが・・・ 翌日も、一回目程ではないのと皮膚だけで(頭の)中身は痛くないから、これまで変わった事をしていないか ちょっと考えた.で、日焼けか? 
 帽子の天辺が破けて、頭が少し見えていたと思う.その辺り毛が薄いので陽が肌に直接当たってしまったのだろう.普段から帽子を被らずに陽に焼かれていれば何と言うことはないだろうけど、いつも帽子を被っている.そこへ山の上の強い陽光だ.薄くなった髪を通してジリジリ焼かれたのだ.痛みは徐々に弱くなっていったけど3日位辛かった.

三合目登山口〜焼石沼  デジ一画像【花編】  デジ一画像【風景編】    Photo Nikon P7800 二代目 

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