山登り

長野県富士見町、山梨県北杜市
三ッ頭、権現岳(南八ヶ岳)
ごんげんだけ:2715m
みつがしら:2580m



                  



2019,10,31 訪問


(時間などは参考になりません)
              
 丁度一年前、観音平から編笠山経由で権現岳に登った.雨や雪にこそ降られなかったが、ガスと強風で視界は得られず残念な思いをした.今回は紅葉等を絡めてリベンジしようと考えていたのだけど、10月中旬は天気が悪く中々秋晴れが続いてくれない.雪が降る季節に近づいてるなあ、で、悶々と過ごしていると10月30日頃から安定した晴れが続くという.一日置いて31日に登る事にした.

 ルートは昨年と同じ観音平からにしようかと思ったけど、今回は他の人が撮った三ッ頭(みつがしら)から南八ヶ岳の山々の光景が目につき、それを観てデジ一に納めたい.予報では気温が高めだそうなので、仮に晴れても午後だとガスが出てしまうかも知れない.やはり。午前中には三ッ頭の山頂には立っていたい.(←午後ガスが出るかも知れないという爺的予報は大外れ(^_^;;) 更に、天女山の駐車場へなら家から(休憩無し)3時間程で行ける.ま、スピードとか出せないし、休憩も必要.こないだの災害で対面通行とかになってる所もあって、スピードは落ちる.

 家を3時ちょっと前に出て、すぐに北関東道に乗り佐久北PAでWC休憩.八千穂ICから国道へ.ナビには「まきば公園」 と入力したら一発で決まった.おお、賢いナビだ! が、このナビ昨年車を(中古だけど)買い替えた時に、最新のデータに更新してもらったのだけど、佐久南ICから先は入っていない.八千穂IC迄の間、時々あっちへ曲がれとか、こっちへ行けとか煩い.そういうのは無視して、国道へ下りると少し経ってからまともなナビになる.が、小海線の踏切では注意喚起がアナウンスされず、(踏切を)渡り終えてからこの先踏切があります≠ニ、きたもんだ.シャレがあるねえ、このナビ(笑)

  下手ですがデジ一画像もどうぞ  1/2、 2/2



東沢大橋



登山道入り口から 7:05


天の河原 
 力カップうどんにお湯を注いでいる時軽トラックが入ってきた.近くに駐め荷台からザックを取りだしササッと出発していった.手際がいいなあ.

 用意してきた登山届けをBOXに入れ、登山口に入っていく.間もなく「天の河原」 に着いた.南方向が木の上から望める様だが雲で遠くは見えない.上は晴れて青空が見える.今日は大丈夫だろうと、先へ進む.歩き易いなだらかな道が続く.紅葉は終わりなのだろう.カラマツも黄色がくすんでいる.太陽はまだ雲の中なので、陽の光が当たる様になれば、もう少し鮮やかになるかも知れない.

 立派な石碑の様なものが右側に建っていた.海抜一八〇〇米≠ニある.駐車場は確か1530m位だった.権現岳まで標高差1200m弱というところか.葉の落ちた樹間から真教寺尾根をチラチラ見ながらの道は、相変わらず歩き易くそれ程急でもない.ゴヨウツツジ(シロヤシオ)と思われる紅葉が時々現れるが数は多くない.見たところカエデとかは無い様だ.標高にも関係するのだろうか?

 道が急になっていくのは1900m付近を過ぎた辺りからで、中々厳しい斜度になっていく.標高約2000mと表記された大きな導標には追記で10分先←2000まだ・・・≠ニあった.その所には先程の1800m標柱と同じ物が建っていて、こちらは海抜二〇〇〇米と読める.両側は深い笹で急登は続く.樹間から右手に赤岳が、後ろに富士山が見えた.雲に隠れてもなく、綺麗に見えた.嬉しいねえ〜.樹林の中の急登も苦にならない.いや、やっぱり疲れるけど、、、




気分の良い道です



海抜1800mの石柱


紅葉らしき物はみあたりません



と、思ったらポツポツ出てきました



海抜 約2000m標識


海抜2000m石柱


あ、赤岳!


あ、富士山!
 登り始めて約2時間(私の足でだけど) 南から西側にかけて開けているガレ斜面になった.厚い雲海の上に雪を被った山が幾つかと、その大きく左手には富士山がやはり雪を抱いて聳え立つ.中々素晴らしい光景である.一応、休憩がてらにデジ一を出して撮っておく.早速時間潰しになってしまった.先は長いのに・・・
 
 見える山脈は方向からして南アルプスだろうと言う事は山座同定が苦手な私にでも判った.雪を冠しているのは、北岳、甲斐駒ヶ岳、仙丈ヶ岳でしょう.来シーズンには北岳にキタダケソウを見に行きたいが、人も多いんだろうなあ.仙丈ヶ岳も混雑するのでは、、山小屋に泊まらなければとしょりの足では無理だべか.第一としょり一人だけを、山小屋は泊めてくれんだっぺが? 甲斐駒ヶ岳はちょっと無理して難儀だった.

 遠い(っつっても案外近くに見える) 山並みを見ながら、いろいろ考え事をしながら、デジ一でガシャガシャ.パイのパンを食べて出発.暑くなって少し汗もかいたりしているが、上着(少し厚いパーカー)は前三ッ頭に着いたら脱ぎましょう、と決める.なぜなら樹林の中は陽が差さないのと、弱いけど通り抜ける風で汗が冷え涼しい (というより、やや寒い).


期待出来ますね


前三ッ頭か その手前開けていそうですよ



南アルプス




富士山



道の傾斜が少し緩み樹林帯へ


前三ッ頭
 樹林帯から木々のない砂礫地の様な場所に出た.前方(やや右)におむすび形のピークが構えていた.ははあ、あれが三ッ頭で此処が前三ッ頭か? 導標が左右両側に建っている.此処も展望が素晴らしく遠くの山々がよく見える.雲海は少しずつ取れてきている感じだが、相変わらず厚い.又、デジ一を出す.ただ、此処は谷側から吹き上げてくる風が時々強く、カメラを構えてる時に限って吹き付け煽られる.上手く撮れなかったという言い訳には最適だ. 汗はとっくに乾き、今は風が少し冷たいので脱ごうと思っていた上着はそのまま着ておく.

 砂礫斜面から樹林帯に入り登って行く.ここの樹林は背が低く道の上が空いているから所々で日差しが降り注ぐ.風は木々で遮られるから、厚くなる.額に汗しながら、前三ッ頭分岐に着いた.此処からは(下ってきたのだけど)一度歩いているので、何となく安心感が湧いてくる.殆ど、覚えてはいないけど.

 そこから5分と掛からずに三ッ頭山頂に着いた.



前三ッ頭から




三ッ頭




前三ッ頭をちょっと登ってきた所から



樹林帯に入ると風が遮られ少し暑い


日差しは結構強い







あそこが前三ッ頭分岐


編笠山も綺麗に見えてる


ひと登りで、、、


三ッ頭の山頂 10:30
 水を飲み、豆(コンビニで買ったナッツ素焼き)を食べながら景色を眺めていると、権現岳側から二人の単独ハイカーがやってきた.一人は軽トラックの人で早い下山だ.その人は挨拶してすぐに下りていった.もう一人はゆっくり登って来ている私より(年齢が)やや上っぽい小柄な老ハイカー.風が強いので岩陰に休憩する様だ.こちらは、デジ一を出してあちこち移動しながらガシャガシャ.20分位を撮影時間に費やし 戻って、老ハイカーと少しお話しをする.

 昨日入山し青年小屋に宿泊したそうだ.小屋は空いていて、朝方は気温一度で寒かったらしい.昨日編笠山の登りでルートを誤り、山頂までハイマツ藪を登ってしまい、かなり難儀だったという.聞けば、間違えた所は押手川≠フ案内板のある所で左に行くべきところ、右に行ってしまった様だ.踏み後の様なものをを辿って登って行ったがその内ハイマツ帯になり、編笠山の山頂には2時間近く予定より遅れて着いたとのこと.私と同じ所で迷った様だ.私の場合早めに気付き登山道に復帰できたので大したロスにもならなかったが.この老ハイカー、かなりの健脚である.

 さて、此処から見る権現岳はグイーーっとそそり立つ.三ッ頭の導標には権現岳まで1時間とある.えーー、あそこまで1時間で行きますかね、、と言うと、爺上ハイカーは地図を取りだし見て、ああ、1時間とあるね.でも多分、1時間半は掛かるんじゃないかな.と笑いながら. ・・・・そうだよね. んじゃあ、気を付けてと別れる.



三ッ頭から ギボシ、権現岳、阿弥陀岳、中岳、赤岳




右、権現岳 ギボシ




編笠山、西岳、間に小さく青屋根の青年小屋 編笠山の奥は御嶽山



権現岳に向かって


良い眺めで、足は止まりっぱなし



今まで樹枝越しだった東側も展望が開ける 金峰山とか甲武信岳とか?




そそり立つ赤岳



石碑越しに編笠山


三ッ頭から下って樹林の中


鞍部付近から


権現岳への登りに入る
 それからも、展望の良い所で時々デジ一を出して撮り、仕舞って、、を繰り返しながら登って行く.単独の女性、男性と一人ずつ擦れ違い、3人目は単独のやや若い男性.挨拶して、しんどいですね!と言ったら、この先クサリを二ヶ所過ぎれば山頂ですぐですよ、と、教えてくれた.前回の下りでクサリ等あったかな? 良く覚えていない.

 なる程、短いクサリ場(なくても登るのは可) が2ヶ所出てきて、ハイマツの中の急斜面を登ると祠のある場所に出る.ハイマツ帯の中はそうでもなかったが、山頂近くになると風が強い.やはりこの季節だ冷たく感じる.祠から山名標柱側に回り込むと風は何処かで遮られるのか弱かったり無くなったりする.前回見ていない山名板と剣を見に岩を僅かに登ったが、あると思った山名板は何処にもなく、剣は石柱と共に立て掛けられていた.





青年小屋がよく見えてきた



こういう所風が左下から吹き上げてくる


風が遮られ日差しが暖かい



三ッ頭と富士山



クサリ場 難儀ではない


ギボシと左ピークの間に平らな烽火場


ヘーヘーと登って・・・


祠 (桧峰神社)


山頂〜♪ 11:55


山頂から 奥に県界尾根、その手前は真教寺尾根



 山頂から少し歩くと前方にギボシとその手前下に権現小屋が見える.権現小屋付近で休憩している様なハイカーは見えない.ギボシ山頂には一人のハイカーが直立し景色を眺めている様だ.更に分岐方向に進むと、4人のパーテイが、それぞれ荷物を点検しあっていた.これから、キレットの方へ行くんでしょう.全員が大きなザックを背負っている.勇ましいなあ.

 彼等が出掛けるのを待つ間にお昼ご飯を摂っておきましょう.


 今日の天候は落ち着いていて変わらないだろう、、と、名標柱のある風の吹き付けて来ない所迄戻ってお昼休憩にする.おいなりさん弁当は美味しい.持って来たコーラを飲んで撮影再開.もう一度分岐まで行き、ギボシ、赤岳や阿弥陀岳などを撮る.下の方に分岐で見た4人パーテイが歩いて行くのが見えた.



ゴボシと権現小屋




編笠山



キレット小屋への分岐


分岐から振り返って権現岳



 山頂では一時間弱過ごし下山にかかる.風が強く煽られてるのでブレが多い画像になってるだろうな〜と、思いながらも360度の素晴らしい光景に大満足.帰りはガスになるだろうと予想していた光景も良い方に外れ、富士山も南アルプスも、御嶽山他も最後まで(雲などに)隠れる事はなかった.

 往路ではすっかり忘れていたここが一番きつい&W識を、帰路でみつけ、なる程登りではここが・・・≠ナはなくやはりここまでが・・≠セろうなあ、と一人納得.女峰登山道の苦しけり されど登りたし≠フ板を思い浮かべる.

 この天気、この景色では今日はヘッデンだろうと覚悟していたけど、駐車場に着いた時はまだ明るかった.樹林内では殆どカメラを出さなかったから、捗ったか.ほぼ下りばかりだったしね.


(帰路) で


駐車場着 16:25



帰路の方が綺麗だった 前三ッ頭付近で




(帰路) 南アルプス

下手ですがデジ一画像もどうぞ  1/2、 2/2 Photo Nikon P7800 二代目 

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当レポは
写真撮影だったり適当に歩いたりで、時間やルートは参考になりません.
仮に当レポを見て行かれる場合は予め情報を収集していただき、計画を
充分に立ててから実行して下さい.