山登り

長野県富士見町、山梨県北杜市
編笠山、権現岳
あみがさやま:2524m
ごんげんだけ:2715m



                  



2018,10,30 訪問


(時間などは参考になりません)
下手ですがデジ一画像もどうぞ
 近年登った北八ヶ岳周辺(硫黄岳天狗岳等)から望む赤岳や阿弥陀岳の峰々は素晴らしかった.その時は残雪時期であった事が幸いして空気が澄み、自分なりに満足する写真画像が得られたと思っている.(←あくまでも自己満足の世界です(^_^; ) , 

 ヤマレコとか、いろんな人達が撮ってきている最も南側の八ヶ岳(編笠山)から見る赤岳とかも、中々見事な山容で権現岳を含め一度見てみたいと思っていた.問題はアクセスである.編笠山の主要登山口である観音平までほぼ自動車道を使用し3時間半.スピードを出して走れない私ではもう少し掛かるかも知れない.登山口6時位に出発するとして、遅くとも午前1時半位には家を出てなくてはならない.これでは殆ど徹夜、弾丸登山になってしまう.いい加減、年だから辛くなってきている.

 ルートは全く難しくない.家を出て10分位で北関東道に乗り、東北道、圏央道、中央道と乗り継いで小淵沢ICで一般道に下り、すぐ道の駅だ.登山口で前夜泊してもよいが、初めての所だと様子が判らず、又、何かにつけて道の駅の方が便利.

 前夜9:00少し前に出発.午前0時15分に小淵沢ICを出た(高速代は多少割引があったのか4千円とちょっとだった=普通だと¥5800位) お酒は飲まず軽く食べて寝袋に入り ZZzzz・・・.目が醒めたら5時を回っていた.朝は結構寒い.手袋を持ってくるのを忘れ、少しIC寄りに戻ってコンビニ(ローソン)で手袋を買い、登山口に向かう.

 それ程時間が掛からずに着いた観音平では風が吹いていて寒い.お湯を沸かし力カップうどんを食べて支度をしてると、車が2台連続して入ってきた.下りて支度をし「おはようございます」とご挨拶.先に出発する.


観音平駐車場


登山口 6:30



朝焼けが樹林に映えていた.上でも晴れるのではないかと思ったけど・・・

 登山届け(長野の山へ登る時は前夜に作成し印刷して持ってくる) をBOXに入れて広い登山道をゆっくり歩いて行く.風が梢を叩くゴーゴーという音が大きい.樹間から見える上の方は薄黒い雲が覆っている.晴れるかな、、心配しながら、遠く東側に厚い雲の下の朝焼けを見ながら、取り敢えず登って行く.

 “雲海” という立て札のある場所に着いた.樹林の中だが、僅かに東南側を見通せボンヤリした富士山が見えた.一応三脚を立て、“霞み富士”を狙う.先週、あんだけ富士山を観たのに、飽きてないのか? と、言われそうだけど、どんな所でも富士山があるだけで絵になるってのは、やはり素晴らしい山だと思う.

 単独男性(隣の車の人かな)がやってきて、再度ご挨拶.何処まで行くのか聞かれたので、天候が大きく崩れなければ 「権現岳から三ツ頭を周回します」 と答えた.名古屋から来たそうで、同じルートを歩くらしい.少し話をして名古屋ハイカーさんは先に出発する.続いて御夫婦さん風二人連れ.富士山に感激していた.その方達も先に出発.こちらは、もう少しシャッター押しに励む.気が付くと風は弱まった気がする.



登山道


帰路はあの尾根を下ってきます


雲海と言う所で、、


霞んでる富士山が見えました



霞み富士



押手川 8:15


水はありません
 大きい岩がゴロゴロしてて歩きにくい道を登り、御夫婦ハイカーさんに追いつき、先に行かせてもらう.御主人の方は何だかブレーキ気味で辛そうに歩いていたが、大丈夫だろうか? 後から早そうな単独ハイカーさんが追いついてきてあっという間に追い抜かれた.

 “押手川”の案内板がある所に着いた.名古屋ハイカーさんがいて、三たびご挨拶.私が着くと同時に出発していった.

 “押手川”の説明看板では水がコンコンと湧き出てると言う事だったが、今の季節だからか水はない.看板と、水源地らしい河原を撮って出発.で、此処でミス.

 ロクに案内板など見ずにヒョイヒョイ登って行くと、木に“←青年小屋 観音平→”という小さな標識板が掛かっていた.へ? (編笠山の)山頂方向を表示しないのか? と、やや変に思い それでも少し登り続け あ!そう言えば巻き道があったな と、今日初めて地図(地形図コピー)を見る.ハイ、間違ってました.

 戻るのはめんどくさい.左斜めに登りながら修正しようと決める.藪はないので、岩ゴロの登山道よりむしろ歩き易い感じ.鹿道っぽいのもあるし.10分程で登山道に復帰.岩ゴロの辛い登りが始まる.


復帰に斜面を登ってきました 結構歩き易い


岩が出てきた所で基部を左に歩き、、


登山道に復帰 それ程ロスはなかったと思います


指導標識しっかりあったんですけどねえ



岩がゴロゴロしていて歩きにくいッス



直登はしんどいです


足元には霜柱
 登るに従ってガスが出てくる.風も時々吹き付ける.殆ど直登になり、斜度もきつい.喘ぎ喘ぎ登り、樹高が低くなると、やっと道の傾斜も緩くなる.開けていそうな所で時々振り返るがガスで真っ白.何も見えない.風が冷たい.

 「山頂まで本当に ホントにあとちょっと・・」 と、書かれている青年小屋の手書きブリキ板パンフレットを見て、おお、そこで暖かいコーヒーでも所望しましょう と、少し元気になる.

 山頂に出たが、オーマーイ ガーッ 360度真っ白.風ビュービュー.まっすぐ立っていられない.雨、雪がないだけマシ. 山名標柱と三角点だけ撮って・・・

 早々に青年小屋に向かって下降.ガスは山頂付近だけを覆っている様で、少し降りるとガス帯を抜け、青年小屋や、手前の岩ゴロ斜面が良く見えた.そこを、名古屋ハイカーさんが下りて行くのも見えた.しかしこの岩ゴロ斜面の“道” 歩きにくい.ただ、乾いてるのからかも知れないけど、滑りにくいのが助かる.



山頂直下 ハイマツの枝葉が徐々に白くなってくる 風は遮られ吹き付けてこない



編笠山 山頂 9:40


左に入って青年小屋方向


シャクナゲは葉をすぼめて冬支度


真っ白に向かって下降



ガスの下に出たのか、青年小屋が見えました それにしても岩の道は凄いな〜 オイ



時々陽が差しますが全部晴れてる訳ではありません 10:10


提灯¥3000也 欲しかったけど¥2000しか持ってこなかった
 青年小屋には名古屋ハイカーさんと足の速いハイカーさんもいて、それぞれのんびり過ごしている.足の速いハイカーさんは京都から来たという.豆から挽くので時間が掛かるというコーヒーを頼み、名古屋ハイカーさんと談笑.コーヒーは美味しかった.ついでにハムとチーズが入った(コンビニで買ってきた)パンを食べた.

 名古屋ハイカーさんに改めて、権現岳へ行くのか? と、再度聞かれ 行くと答えたら、自分も一緒に行っていいかと聞かれたので構わないけど、、と 答えておいた.外は寒い.セーターを着込み、パーカーのフードを被って小屋の外に出る.丁度、男性ハイカーが2人編笠の方から小屋に着いた所だった.名古屋ハイカーさんがその人達に、権現岳への道の様子をしきりに訪ねていたが、その人達も此処は初めての様で判らないと答えている.彼等は此処で引き返すらしい.

 そう言えば、御夫婦ハイカーは来なかった.御主人の調子が悪くどっかで引き返したのだろう.


京都ハイカーさん、先に出発し、我々も続いて出発 11:00


ゆるりと登って行きます



編笠山、よく見えました 下は青年小屋

 ガスが濃い樹林の中を登って行く.木の葉や細い枝にはまだ柔らかい樹氷(表現が・・・)がくっついていて、風が吹く度にパラパラ、バラバラ落ちてくる.フードを被っているので顔に当たる事はないけど、そうでなければ痛いに違いない.

 急斜面から、緩い尾根歩きになり展望が良さそうだけど、ガスで見えない.強い風に難儀しながら名古屋ハイカーさんが着いてきてるか後ろを時々振り返る.すると、編笠山が姿を現していた.権現岳の方は相変わらず真っ白.いや、灰色の重苦しい雲・・

 のろし場の少し手前で前方にギボシ(らしき峰)が下半分見えた.見ていると、ガスがスーーッと流れて鋭鋒全体が見えた.慌てて、コンデジを出して撮り、長く見える様だったらデジ一を出そうとおもったけど、峰はすぐにガスの中に消えてしまった.


霧氷


雪ではなく霧氷が風で落ちたもの


岩場を登って・・・


展望が良さそうな尾根歩き 真っ白で風が強い



左、西岳 時々ガスが切れ展望が利く




編笠岳




ギボシ(見えたのは一瞬だけ)

   ノロシ台に着いた.遮る物がないので風がまともに当たる.ギボシ側は相変わらず濃いガスだけど、南側は三ツ頭が案外よく見えた.三脚を立てようかとも思ったが、風に煽られて撮影どころじゃないだろうから、止める.(帰って来てコンデジ画像を見、やっぱりデジ一で撮ってくれば良かったな〜 と、若干後悔)

 風は主に西側の谷から吹き上げてくる.ギボシの巻に入ると途端に風は無くなる.岩場を登り、ギボシの肩(とは言わないか)に出て進んで行くと、ガスの中に権現小屋の屋根が浮かび上がって見えた.権現小屋は家屋の周りを冬囲いしてあり、南側の窓だけが板塀を開けている.窓から中を見るに明かりはついていない様だ.やっているかどうか判らないけど、ドアの脇には“営業中”という看板が置いてある.

 名古屋ハイカーさんが中に入って聞いてきたらしくやってるらしいよと言う.此処で休むかどうか、取り敢えず権現岳の山頂に行って来てから決めましょう、と、言う事になり ほぼ、素通り.土留めの上の登山道を登ってガスの中、権現岳山頂に向かった.


ノロシ場、向こうは三ツ頭か


名古屋ハイカーさん、頑張ります



足元は凍ってないので安心です




慎重に登ります




白色サンゴ(ってある?) の様です



権現小屋 12:20


権現小屋もガスの中



 山頂付近になると又風が当たる様になるが、それ程強くない.東側の下の方が、薄いガスの向こうに現れたり隠れたり.赤岳とか他はまるで見えない.岩の陰で腹ごしらえをしておく.コンビニおにぎりの“鮭ハラミ” 海苔を巻く三角おにぎりも美味しいんだけど、(私は)包装紙を上手に剥がせない.海苔が必ず切れてしまう.あれに悪戦苦闘していると、海苔が風で飛んでしまったり.
 おにぎりは冷たく固いけど、鮭と一緒に食べていれば結構美味しい.もう一つはイクラのおにぎり.これも醤油か何かが効いてて中々美味い.名古屋ハイカーさんも何かを食べていた.

 展望も無い所ではさほど用事もないから、三ツ頭の方に向かう.

 ガスの下に出ると、これから下って行く稜線がよく見える.三ツ頭や手前のピークがよく見える.時々振り返って権現岳(の方)を仰ぐが、厚い雲はとれそうにない.鞍部からダケカンバやシラビソの樹林を抜け、三ツ頭の登りでは赤岳方向の展望が良い筈.此処で、名古屋ハイカーさんには先に行ってもらい、三脚を立てガスがとれるのを待つ事にした.


権現岳山頂 12:35


山頂近くにある祠



山頂付近から俯瞰 真教寺尾根と奥に県界尾根




少し左に寄せると




フワリと権現岳 見えたのはこれ一度




三ツ頭の奥に富士山



気分の良い稜線


何の指導標でしょう? 読めません


樹林に入ると風が少し弱まるかなあ・・・


シラビソ? 針葉樹林は良く風を通しますよね・・寒い
 三ツ頭の北斜面からは、赤岳など八ヶ岳の主な峰々が見事に見られるようなので、此処を期待していた.薄いガスは風と共に流れて行くけど、灰色の綿飴を被せた様な濃いガス(雲)は殆ど動かない.ダメと判ってても、もう少し、もしかしたら・・・ と、往生際が悪い.

 ジッとしていると寒いので、カッパの下を履き岩陰に座って風を避ける.ついでにパンを食べる.渦巻き貝の様な形の真ん中にチョコクリームの入った物.美味しいんだが(私では)食べるのが下手.上からガブッとやると口の脇からクリームがはみ出て口の回りにベターー.尻尾から食べていくと、上の方が押し出されベターー.手袋にもベターー.食べるのが下手だから、仕方がない.誰も見てないし、お腹が膨れればそれでいい.



赤岳方向、ガス(雲)がしっかり




青年小屋がよく見えました. ちょっとズームで



三ツ頭


の、標柱
 20分位頑張ってみたけど状況は変わらない.残念だけど諦めて下降に入る.すぐに分岐が出てきて、コメツガ(?)樹林の中の道になり、風は殆ど感じられない.暑くなったのでセーターとカッパの下を脱ぎ、快適になる.

 途中富士山がよく見える見えるポイントがあった.ガレ斜面が見える所、草付きのトラバース道、そしてヘリポート場(?) 2ヶ所で三脚を立て、ヘリポートでは同じ様な光景なので割愛.むむ、結構時間を潰してしまった.

 十字路が出てきた.迷うことなく右に曲がる.(※上から来たので指導標識右折方向は文字が書いてなかった) 途端に道は踏み跡っぽくなってくる.構わず進んで行くと、何やら鹿のヌタ場に水が溜まっている様な場所に出た.木に表示板が架かっていて “延命水 生水です 飲用には 不適です” とあった. どう見ても、飲める様な状態ではないんだけど.


三ツ頭直下の分岐


気分の良い尾根下り








ヘリポートから




膝下の笹、カラマツ黄葉、青空 と、此処では良いんだけどね、、、



延命水


道が消えた・・・



 さて、道が消えた.何処へ行ってしまったのか? 間違えたなきっと.時間は4:30過ぎ もうすぐ暗くなる.戻ったりするのも面倒だから斜面を下りる事にしましょう.大した藪でもない. で、ガサガサやりながら15分程下降すると林道に出た.更に7−8分位歩くと登山道が林道を横断している所に出て、涸れ沢を渡り歩き易い道をひと登り(ふた登りか) で観音平に出た.

 暗くなってしまうと思い、林道に出た時点でヘッデンを着けたが使わなくても済んだ.



倒木の無い所を選んで下降



林道に出ました(右から)


登山道が林道を横断する場所 右斜面に階段が整備 17:05
下手ですがデジ一画像もどうぞ      Photo Nikon P7800 二代目 

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当レポは
写真撮影だったり適当に歩いたりで、時間やルートは参考になりません.
仮に当レポを見て行かれる場合は予め情報を収集していただき、計画を
充分に立ててから実行して下さい.