◇山登り◇ 長野県上松町、宮田村他 木曽駒ヶ岳 きそこまがたけ:2956m 2020,10,1〜2 訪問 爺 (時間などは参考になりません) |
朝4時半頃、車中泊をした道の駅 大芝高原≠出て、途中道の駅すぐ傍にあるコンビニ(ファミマ)で食料調達.桂小場へは5時過ぎ到着.他に車は一台もいない.ま、平日だからな. 10/1 桂小場〜西駒山荘〜濃ヶ池〜宝剣山荘(泊) 10/2 宝剣山荘〜宝剣岳〜千畳敷カール〜中岳〜駒ヶ岳〜馬の背 駐車場に着き外に出て空を見上げても真っ暗だから、今、降りそうなのか持つようなのか判らない.忘れるといけないから四阿の中の登山カードボックスに予め作ってきた登山届けを提出.箱の中は一杯だったので押し込むようにして. おお、結構こっちから登る人も多いのね、、と、妙な安心感. お湯を沸かし、力かっぷうどんにお湯を入れ出来上がる間に支度を終える.朝飯を済ませ、では、と登山道入り口に向かって行く.すると、すぐに雨がザーッと降ってきた.ああ〜、やはり降られるのか・・と、再び空を見上げ、車に急いで戻り雨具を着ける.いつものクセで雨具はザックの一番底.全部出してパッキングのやり直し.雨装備は久々だ.(←お天気の良い日ばかり狙って歩いてるからなあ).登山道入り口には種々の立て看板が賑やか.少しテンションが下がるのもあったけど、気を奮い立たせ(ってほどでもないが) 登山開始.道は緩やかで歩き易い.雨はそれ程強くないのだが、木々の枝葉から落ちてくる雫が、雨具をリズミカルに叩き、何だか眠気を誘う気分.いやいや、出発早々寝てはいけない.道には濡れた笹が覆い被さっているけど雨具だから平気.その内、汗をかき中から濡れてくる.雨が降っているからか、獣の気配は感じない. 途中枝道とか、獣道があると復路で迷うおそれがあるから、GPSをスタートからONにしてきた.どうせ、帰りも遅くなり、この道の何処かで暗くなるのがオチだ.1500m辺りでヘッデンを消す. 下手ですがデジ一画像もどうぞ 10/1 分水嶺〜濃ヶ池 10/2 乗越浄土〜千畳敷カール 10/2 中岳〜駒ヶ岳〜馬の背 |
雨が降ってきてテンションが下がる.看板を見て更に下がる・・・ 5:50 |
ブドウの泉 |
ベンチが もう出てきた.休むにはまだ早い |
野田場$はない |
野田場≠ニいう導標があり、パイプにカップが掛けてあるが水は出ていない.地図だと1750m付近.一体、どれ位標高上げているのだろうか?と、疑いたくなるような緩い勾配の道が続く.歩き易くていいのだけど. 右から藪っぽい踏み後を合わせ、続いて導標や看板が多く立っている乗っ越し風の場所に出た.馬返し≠ニ言う所らしい.左に薄い踏み後があり祠が見える.行って見ると、トタン屋根の木造りでかなり古い.倒れない様に石を置いてある.一応手を合わせ少し休憩する.ついでに、アップルパイみたいなパンを半分食べる(スーパーから買ってきた物で結構大きい) 雨は止んでいる様だけれど、枝葉からの雫が始終垂れてくるので、雨具は着けたまま登って(歩いて)行く.しかしこんなダラダラと緩い登りで、標高をあまり稼げない気がする.昔、馬車とか荷車とか通れる様な道だったんでしょうか? |
緩い登り |
横山分岐 ※横山方面は草の藪 |
馬返し=@正面は祠への踏み後 7:40 |
祠 |
雨露に濡れるけど雨具を着ているから平気 |
馬返しから5分と掛からずに白川分岐≠ノ着く.右側に遭難記念碑(追悼碑とかじゃないのね) を過ぎて、登りの勾配がやや強くなり(ってそれ程でもないけど)だすと、奈良井川の源流・・・≠ニ大きく書かれた標柱が出てきた.行者岩展望とあるが、ガスで上の方は見えない.今日のお天気はあまり良くないとの予報だけど、明日は晴れ予報だ.もしかしたら今日も午後辺りから回復してくるかも知れない、と、素人の希望予報. 此処で(行者岩が)見えなくても、もっとよく見える場所を通るから、今はガスでも雲でも霧でも構わない. 灌木とシラビソ?混じりの道になってくると、陽が差し始める.空には雲の切れ目と青空も見える.もう少しで避難小屋だろう.そこで雨具を脱ぐことにしよう. 灌木からシラビソ?だかの針葉樹林帯に入ると、木の間から建物の屋根が見えた.根っこの多い、斜面を登ってベンチが幾つかある広場を過ぎ、更にちょっと登って大楢小屋≠ノ着いた. |
白川分岐 |
遭難記念碑 |
・・なんだけど |
上の方はガスで見えない |
相変わらず歩き易い道 |
山小屋の屋根が見えた(矢印) |
雨具を脱ぐと少し寒い.シャツとか汗で濡れているから、そこに結構冷たい風が吹き付けてくるからだ.シャツを乾かす術もなく、上に薄いジャケットを羽織る.今日はセーターも持って来たが、そこまで(今は)寒くない.半分残っているアップルパイもどきパンを食べ、水を飲んで出発.おお、カニコウモリがまだ咲いてますよ.この山域も花が多いと聞くが、その時期にも来てみたいものだ.この年じゃ、多分無理だろうけど・・・ 今まで太かったシラビソ?だかの木が、二次林の様に細い密な樹林帯に変わる.苔の生えた大きな切り株があるから、過去に伐採が行われたんでしょうね.道が急になったと思ったら胸突八丁≠フ導標.この名前は急坂の代名詞.気を引き締めて臨みましょう.が、、、名前程、四つん這いとか、根っこを掴んで登るといった様な、急登ではない.これはこれで助かる. 赤い実は2種類.マイヅルソウとゴゼンタチバナ.紅葉もまだこれからの道脇に鮮やか.咲き終わりのランだかみたいなのが咲いてる(生えてる がいいか).こんなのを撮影して登るのは、足の遅さに足枷を履く.此処まで誰一人登って来ない.人気のコースだよ、と聞いていたが. |
大楢小屋 WCは小屋の後ろ 8:30 |
カニコウモリ |
道が急になってきた |
なる程此処から胸突八丁か、 信大ルートの分岐点でもある |
掘り割りで少々歩きにくい所もあるけど、キツイと言う程でもない |
津島神社 2410m付近 |
変わったキノコでしょ |
露岩の中に津島神社≠フ導標があり道の右手に何かが祀られている様だ.祠とかはない.津島神社、・・・≠フブリキ板に判読出来ない標柱があるだけ.岩の下にキノコをみつけた.チチタケ色をしたそれ程大きくない物が2つ.あれ! キノコから・・キノコが生えてる.本ではヤグラタケというのがあるのを見た事があるが、これがそうなのか? 初めてみたなあ〜♪ 道脇にはシラタマノキが沢山生えていた. 七分通り(何が七分かよく判らないけど) 黄葉している灌木の中を登り、胸突ノ頭=ムナツキノカシラ≠フ導標がが立っている所から傾斜は緩み、前方、灌木の間から稜線が見えてくる. 間もなく、行者岩分岐≠ノ着いた.陽が差して空腹を覚え導標の傍の平らな岩に腰掛け、おいなりさんを食べる.ジューシーで美味しい.3個食べたが、小さいので塩むすびもいただく.おにぎりはその名の通り塩だけなんだねえ.ほんとは、開けた所で景色を眺めながら、ゆっくりくつろぎたいのだけど・・・ |
盛りはもう少し先かなあ |
ヤマハハコも健在 |
シラタマノキ |
胸突ノ頭 |
行者岩分岐 11:25 |
お昼休憩を終え出発.低灌木の中を5−6m程登ったら、何と、バーンと開けた所に出た.なあーんだ、飯くってた所のすぐ近くにこんな、、、 のんびり風景見ながら飯喰えたのに ま、いいか(笑) ガスはないが前方に山頂を雲に隠した山が見える.右は木曽前岳で左が多分駒ヶ岳だろう.今日は見えないが明日があるさ.取り敢えず今日初めてのデジ一撮影だ.今日は理由あって三脚も持って来た. 分水嶺≠フ導標に夏道とか冬道とかが併設されている.夏道って雪の無い時の道だよな.ロープが見えるし、道もハッキリ稜線に続いている.登って行けばいいのね.ここで、地図を確認しておくべきだった.そうすればこの後の小さなミスを防ぐことが出来たのに. 岩を巻いたり、ハイマツの中に隠れた道を探して登る.振り返ると行者岩と茶臼山が見事.此処から眺めるそのルートは登りやすそうで駒ヶ岳の眺望も素晴らしいに違いない.時間が余れば寄って行きたい思いだが、多分それは(爺の足では)無理だろうなあ. |
こんな所に飛び出した 2590m付近 |
振り返って行者岩 |
木曽駒高原方向 |
駒ヶ岳は雲の中 明日に期待しましょ |
分水嶺の導標 |
ロープが見えたのでそこを直進 夏道は左だった |
岩があって |
回り込んだりしながら |
西駒山荘が中々見えてこない. あれを越えたら見えるかな? |
■分水嶺:分水界になっている山稜の事 昔、同じタイトルの小説を読んだ.森村誠一氏の著作だが、詳しい内容は忘れたが、これを読んでから氏のミステリー小説が好きになった. あの標柱をみて、何故かこんなことを思い出した.今は目が衰退し細かい字を読むのが難儀だから、小説は苦手になってしまっている. |
それ程急でない斜面を登り。小さなピークがある所を左に回り込む.ハイマツの下に西駒山荘が見えた.そこへの下り口を探したらあったことはあったが、ロープが張られ通行禁止≠フ標示板が・・・ へ、此処からは下りられないのか? 地図を見ればすぐ判ったのに、確認なんてしないからなあ. と、更に下り口を探すが、踏み後は大きく回り込むようにして下っている.ハイマツの中の踏み後を下って行くと、小さな導標のある分岐に出た.←将棊頭山=しょうぎがしらやま、天水岩 西駒山荘→≠フ、表記がある. あれま、将棊頭山の方から来てたんですね(汗) あの、小さく巻いたピークがそうだったか. |
* |
行者岩もガスにかくれてしまうのかな |
この岩は右を巻く 2630m付近 |
まだ登るのか・・・ |
行者岩のガスが取れ、後ろに茶臼山も見える |
西駒山荘が見えた |
何かの標石 |
分岐、左から降りて来た. |
←2722m付近から振り返って.あれが将棊頭山だったのか.何気なく撮っていた風景に白い柱が写っていた.ま、ピークハントしている訳じゃないから、構わないけど.帰り、体力に余裕があれば寄って行くけど、多分そうはしないと思う.水場とかに寄って行かなければならないからなあ.相変わらずのボケ爺である(以上、後で判った) ま、いいか、と西駒山荘に向かう.休業中で人っ子一人いない.辺りは飴の包み紙一つ落ちてない綺麗なもの.ベンチの近くにある導標には桂小場、水場≠フ表記がある.ああ、こっちが夏道を歩いて出て来る所か、と、納得.此処には特に用事はないから次の目標である八合目に向け出発.出発してすぐに後ろ(山荘の方)から話し声が聞こえた.二人のハイカーが到着したようだ.やはり、駒ヶ岳へ行く人達だろうか?(が、後、そこから見かける事はなかった) |
西駒小屋 |
周囲は見事に綺麗です |
チングルマ |
少し登り返して分岐へ |
* |
開山弘?大神≠ニ刻まれてます |
緩りと下るハイマツの斜面の道は気分が良い.歩く前方は馬の背=D帰りに通ってくるルートだ.分岐が出てきた.左に濃ヶ池≠ニか宝剣山荘≠、直進して馬の背≠ネどの方向を示している.八合目の表記はないが、此処が八合目だろう. いきなり六合目が出てきて、五合目とかもあったのか?.七合目は見た.八合目の導標はないけど、九合目というのはこれから向かう何処かにあるのだろうか? ただ、こちらは駒ヶ岳に向かう正規のルートではないだろうから、明日下る馬の背にあるのかも知れない.と、素人の考え. ダケカンバの中のトラバース道は、普通の登山道で起伏も少なく、疲れてる足にとって かなり嬉しい.僅かに下って濃ヶ池に着く.池には水が少ない.池に堪っている水は通常のどれ位だろうか? 3分の1位か.上部の稜線は馬の背でその斜面は紅葉が進みつつあるようっだ.陽が差していればそこそこ綺麗なんだろうけど、今の時刻だと日陰でちょっと残念.それでも、綺麗な場所であることに変わりはない.RAWで幾らか救われるか、それに期待しよう. |
緩く下っていく |
途中には遭難記念碑 大正二年というから、、何年前だ? |
* |
馬の背、後方は中岳かな |
多分八合目濃ヶ池分岐 |
ヶ池へ トラバース道 此処でGPSの電池が切れ、交換 |
濃ヶ池 |
池の上は馬の背 |
濃ヶ池を見守るようなお地蔵さんの脇を通り、導標が立つ小沢に入っていきなり、足を置いた所の土が崩れ、バランスを崩して、沢中に片足(左)をボチャッ.濡れたかな!と、心配したけど靴の中に浸み込んでこなくてホッ.そこからもトラバースを続ける.急な涸れ沢を2度横断.水が流れている沢も2度(だったかな) 横断.喉は渇いてないけどちょっとすくって飲んでみた.とても冷たく美味しい.此処は良い水が得られる所だ.最も上の鞍部にある小屋からはちょっと遠いけど. 駒飼ノ池へは(標高差で)50m程直登する.ハシゴが連続して2本架けられていて安心.すぐに池だが、中は水がなく細い沢が流れているだけ.薄暗い感じがしてデジ一は割愛.コンデジで記録的撮影のみ.特にみるべきものもなく、そこから乗越浄土に向かって登る事になるが、結構きついものだった.これまで誰一人会う事はなかった.(西駒山荘付近で遠くから見た人を除けば) こんなメジャーな山を一人旅出来るとは思っていなかった. クラシックルート≠ニ呼ばれるこのルートは、とても歩き易い.きつい急斜面とか厳しい岩場、難儀な沢徒渉などなく、山経験が少ない人でも心配なく登って来られるルートである.最も、悪天候などに見舞われると、その優しい風景も一変するだろうから、山慣れしてない人は経験者との同行が必要でしょう.何しろ長い. さて、明日は良いお天気でありますようにと、宝剣山荘に入っていく. 続きます. |
日陰だから紅葉もイマイチ |
宝剣山荘が見えてきました.ええーー、あそこまで登って行くのか・・・ |
この向こうに水が汲める沢を二つ横断 |
伊勢ノ滝分岐 |
二つ目のハシゴ 体重の重い人は要注意.桁がちょっとぐらつきあり |
駒飼ノ池 水はあまり溜まってない |
光ってるS字の所が駒飼ノ池 |
急坂ではないけどシンドイ |
浄土平 16:00 宝剣山荘に泊まるので今日のゴールは此処 |
10/2 宝剣山荘〜宝剣岳〜千畳敷カール〜中岳〜駒ヶ岳〜馬の背 Photo Nikon P7800 二代目 |
当レポは
写真撮影だったり適当に歩いたりで、時間やルートは参考になりません.
仮に当レポを見て行かれる場合は予め情報を収集していただき、計画を
充分に立ててから実行して下さい.