山登り

長野県上松町、宮田村他
木曽駒ヶ岳、宝剣岳
きそこまがたけ:2956m
ほうけんだけ:2931m




                  



2020,10,1〜2 訪問


(時間などは参考になりません)
              
 宝剣山荘に予約の電話を入れた時、シュラフを持ってくるように言われた.新型コロナ対策ということらしい.部屋は6畳相当に3人位.敷きパッドに毛布、凄く厚い掛け布団で、全く寒くない.シュラフに入ってるからむしろ布団は要らなかった.因みに毛布は敷き毛布とした.快適.

 10/2 宝剣山荘〜宝剣岳〜千畳敷カール〜乗越浄土〜中岳〜駒ヶ岳
        〜馬の背〜西駒山荘〜分水嶺〜桂小場 
 
10/1 桂小場〜宝剣山荘まで

 同室の若い人は単独で空木岳に縦走するそうだ.都内から電車で来たらしく、ゆっくりとした時刻でロープウェイに乗って来たんだそうだ.もう一人は50代の人か.仲間の部屋に行ってるらしく殆ど話す事はなかった.

 朝、早く(日の出前に) 柄にもなく星空でも写そうと、そーーっと部屋を抜け出し、外のテーブルに三脚を据え夜空を狙う.此処でイージーミス.超広角ズーム(ニコン) をカメラに着けておくのを忘れ、持って行ったのはシグマレンズ.しまったな・・・と思ったが、戻って皆さんが眠っている所、ガサガサ、カチャカチャやっては迷惑千万だ.ニコンのレンズは(広角側で)18mm、シグマは(同じく広角側)24mmだからま、こっちでもしょうがないか.と、撮影に入る.空に向け、ピントを無限大にしてASA、絞りをセット.シャッターはT.マニュアル撮影は(滝などでも)しょっちゅうやってるので問題はない.何カット目かに入るとロープウェイ側から2個のヘッデンの灯りが近づいてくる.「こんばんわ」 と、声を掛けてきたのは二人の女性ハイカー.挨拶をし、少し雑談.下のホテルに泊まり、込まないうちに駒ヶ岳を目指すんだそうだ.元気ですな〜.「駒ヶ岳はどっちでしょうか?」 と、聞かれ「あっちに、立て札があったので、そこで確認してみては」 と、宝剣岳の右下を指さし教える.では、と彼女たちは出発していった.今日、一番乗りかな.
 で、星空の撮影は、、というと、良く写ってるかどうか判らないけど、モニターで確認したらそこそこ撮れてる様に見えた(画面が小さいからどーだか).もうすぐ朝食だから、終わりにして戻る.

 下手ですがデジ一画像もどうぞ 10/1 分水嶺〜濃ヶ池 10/2 乗越浄土〜千畳敷カール 10/2 中岳〜駒ヶ岳〜馬の背



朝焼けと、伊那前岳




富士山が見えた



駒ヶ岳の分岐 5:45


岩々です・・

オリオン座が写ってるのになあ、山は宝剣岳
満月の様な月で小さな星や天の川は見えなかった
(後で知ったが、10月1日は中秋の名月だったそうな.どうりで明るい訳だ.前日の名月は、眠気に負けて撮らなかった.ま、来年もあるし 
データ:D810 24-120 ASA3200 F5.6 30sec位)
 ←星空撮影、、家に帰り、パソコンに取り込んで確認したら、、ボケてた(-_-;; 原因はいろいろ考えられる.■ピントが合ってない -- 眼鏡を忘れ、レンズの距離目盛りが読めなかった.そこは、無限大に合わせれば良いだけの話だけど、何とニコンとシグマのレンズではピントリングの回し方が逆なのだ.ファインダーを覗きながらピントを合わせるのは、ちょっとやりにくいなあ、、位にしか感じておらず、実際にレンズの距離メモリで合わせるなんてした事はなかった.つまり、いつもニコンで慣れているから無限大にピントが合う回し方ではなかったと言う事だ.■手ブレをオフにしたか? したと思うが定かではない.その後の撮影で、ONにしたりOFFにしたりを繰り返していたから、判らない.オフにしないで三脚に据えて撮ったらどうなるか?ッて事を経験したことがないから判らない.ま、今後の為の勉強をしたと、思う事にしよう.(多分忘れてしまうと思うけど)

 朝食を終え出発.今日は宝剣岳を登り千畳敷カールを撮影の予定.カールが混まないうちに、と、早目に出たのだけど・・・ザックを軽くする為、外のテーブル近くにシュラフや食料などをデポ.救急セット、カメラ、三脚、水1本、クッキー少しだけ持って出発.辺りには朝焼けの風景を撮ろうと数人のハイカーが日の出を狙っている.おお、富士山がシルエット風に見えますよ〜♪ 大月富嶽十二景、一つが残ってたなあ・・を、思い出した.

 ヘルメットを着け、駒ヶ岳との分岐を導標に従って宝剣岳に向かう.岩場で先行者の2人組が慎重に登っていきます.足掛かりなど豊富な岩場だが丈夫なクサリが設けられている.西側に御嶽山がよく見える.噴火事故はまだ新しい記憶だ.少しの間、手を合わせて冥福を祈る.

 一応、一番上まで登り着いたが山頂は何処か判らない.左手に古びた祠があり、踏み後が何となくやや下に向かって続いてるのでそっちへ下りてみた.すぐに左に回り込むように登っていて、そこには新しそうな祠があった.山名板はあるのかどうか、周囲をさがしたけど見つける事は出来なかった.




右奥、御嶽山 おや、手前の岩峰に何か標柱が見えますね




朝日に映る 駒ヶ岳、中岳




登りのクサリ場



足掛かり、手掛かりは豊富


あそこが天辺か?


もうちょっとあった


古い祠


岩を下りて来て


祠 6:25



 山頂(と、思える所)を下り、クサリが連続する下降に入る.左下を見ると千畳敷ホテルが見えた.南アルプスは雲海の上で良い光景になってると思うのだけど、逆光.そう言えば、こっちの木曽駒ヶ岳は西駒ヶ岳≠ニも呼ぶそうだ.これは、今眺めている東にある甲斐駒ヶ岳を東駒ヶ岳と呼ぶのに対してだそうだ.なる程.

 さて、こちらのクサリも丈夫で不安はないが、一部、下が見えず えっ、どこを下りるの? と言う所に出てやや怯む.此処は(下降方向)左に進むと、すぐにクサリの取り付きが見え安心.岩溝の中を斜め下に下りて行く.高い所が苦手な人は要注意だけど、慎重に下りれば大丈夫(と、思う).

 宝剣岳から下降中に眺める景色に、御嶽山が台形をしやや霞がちで雲の上に浮かんでいるのが印象的.留まってはデジ一を出し、撮ってはザックに仕舞って下降続行、、、という繰り返し.



さて、下ります.向こうに見えるのは三ノ沢岳分岐か




ロープウェイ千畳敷駅




クサリを頼りに下る




何気なしに、自撮り 宝剣岳のシルエットも

 痩せ尾根の通過や岩を登ったり下りたりして、2870m付近の鞍部に下り、目の前は7−8m位の壁.ほぼ、垂直に見える壁にクサリが垂れ下がっている.両側は切り立っているから巻き道はない.そもそも、この宝剣岳は一本道で急だから巻いて、、というのは無いようだ.この垂直壁は、片手でクサリ.もう一方で岩に手掛かりを得て登って行く.登り切ったら、あとはクサリに頼らずとも通過出来る.三ノ沢岳分岐には7:15に到着.鈍足+写真撮ったりだから、しょうがないよね・・・

 分岐にある銅板のはめ込みは遭難碑? それを思わせる天候は我らに機会を与えず R.scotti≠ニある.と、何かそれらしい匂い.帰って調べてみたが、判らなかった.昭和26年というから勿論ロープウェイなどない.かなり下の方から登ってくる必要があるから、体力もさることながら装備など今の(ロープウェイで上がって来られる)比ではなかったのだろう.

 分岐から眺める宝剣岳は、岩々でピラミダル.その左側に駒ヶ岳が中岳と一緒に望める.そこからは整備された遊歩道を歩き、極楽平へ.左に折れ、階段の道を下りてロープウェイ駅へ向かう.数人のハイカーと擦れ違って駅へ.大勢のハイカーがたむろしていて、既に登ってるのもかなり.




一番長いクサリ場 ほぼ垂直



クサリを掴んで横断


分岐に着いた 7:20 核心部終了



宝剣岳、中岳、駒ヶ岳




御嶽山 手前は上松Aコース



ゆるりと下って


極楽平=@千畳敷駅へ左折


階段が整備されてる


ハイカー数名と交錯



千畳敷駅&ホテル デッキにはハイカーが沢山いる.画面から外れているが、登山道には大勢の人が登っているのが見えた

 登山道を下りて、駅舎の方に向かうと人が多い(ほぼ、三密無視ですね) .そっちへは行かず神社の前を通って八丁坂の登り口へ移動.

 今日の目的の一つでもある千畳敷カールの写真を撮っておかなければならない.光景は、秀逸だけど.山の本とか、いろいろで見慣れているから、何となく始めて見る風景ではない気がする.紅葉も少し早い様だ.だからなのか、感動はイマイチ.だが、三脚を立てて撮影してる人も数人いてやはり、その人気振りは凄い.ハイカーの邪魔にならない様に陣を取る.
 朝早いから、明るく見えても光量は少ない.超広角ズームにPLを付けてきているのと、ASA感度を100にしているから、手持ちは無理で三脚必須.リモコンレリーズをセットしていると、何だか大袈裟の様な気がして恥ずかしい.(このレンズに手ブレ防止なんぞついてない) 

 デジ一ぶら下げて下から上がってきた女性に話しかけられた.「今年は、紅葉があまり綺麗じゃないわね.」 「そーなんすか、初めてなのでよく判らないいんですけど、結構素晴らしいと思いますが」 ←一応お世辞.素晴らしさは70%位かな(^_^;;  「もっと、黄色が金色に、赤は紅(くれない)色に輝くのよ.これから、登るの?」 「はい、あの人達の中に入りますよ」 「大変ね、人が多いからもう何年も登ってないの」 「上に荷物を置いてきてあるので、登らなくてはならないんですよ」 「そう、じゃあ、気を付けて」 と、別れた.



どんどん登って行きます 八丁坂









どんどん、登って来ます



乗越浄土に帰着 9:25


駒ヶ岳へ向かう ちょっと遅く9:50再スタート



 さて、此処から混んでる道の登りになる.ズーッと階段になり、速い人、遅い人、若者、としょり(あ、あたしもだ) 多くの人が登って行く.平日だけど凄い.団子状態の渋滞もシバシバ.数人が休んでる所、ちょっと脇へ寄って下方の風景をコンデジで撮っていると、同じとしょりで同類とみられたか、辛い顔したおじいさんに話しかけられた.(今日は良く話しかけられるなあ) 「孫が連れてくってもんだから、来てみたんだけど、辛いわなあこの坂、3回も休んだんだけど、未だ上に着かない」 傍で20代の若者がニコニコ.「いや、きついですよこれ.山頂まで行くんですか?」 「そうなんだけど、行けっかねー」 「ま、一番大変な所は此処ですから」 「そーかね、あんた元気そうだね」 「いやあ、この階段応えますよ」 時間が掛かるが仕方がない.およそ1時間で浄土平に着いたが、本日二つ目の核心部だなあ、何だか疲れた.

 デポ品をザックに入れて、パンを食べ出発.なだらかな道を多数のハイカーに混じって中岳へ向かう.ここの山頂大勢いる.山名板を撮ってすぐに駒ヶ岳に向かう.下り始めに見る下に広がる光景は、頂上山荘とカラフルなテント.この光景も結構有名.さすがにこの時期(コロナ禍)と平日で数は少ない.利用する人はむしろ快適か


まずは中岳へ


道程は難しくない


中岳 10:05


多いです



テン場は少ない




 駒ヶ岳の登りでは登る人、下りて来る人が沢山擦れ違う.特に困難はなく山頂に着き、その人の多さに驚く.山名柱も記念写真を撮る人達で順番待ち.でも、三角点はあまり撮る人がいないのね.しかし、この山頂にはいろいろ立ってる物が多い.ま、信仰の山だからいいんだけど・・・

 お昼休憩は石囲いの所(神社の後ろ側) を陣取り、暖かい陽射しを浴びながら山荘で作ってもらったお弁当を食べることにする.うん!美味しい! と、書きたいところだが、、、かてーなーご飯、かてーぞカツ、かてーよ唐揚げ・・・・半分食べるのがやっと.コンビニで買ってきた(今日の行動食用)ランチパックを代わりに食べた.(おっんまい!) これで帰りの行動食は、コッペパン1個と芋パイ1個、カンロ飴3個、塩飴2個.足りるかな.無くなったら残りのかてーご飯≠食べればいいか.



ちょっと渋滞した隙に振り返って 今日は平日・・



駒ヶ岳への 登り


三角点 10:50


お参りしてる人が


いなくなった所で、カシャッ



 休憩を終わりにし、出掛けようと立ち上がると、空身の年配女性2人と大きなザックの若い男性(40代位)の3人が登って来て「着いた、登った〜」 と3人でハイタッチ.1人は「駄目かと思ったぁ」 とか、女性2人で抱き合って喜んだり.若い男性が 「お目出とう、よく頑張りましたね」 というと、何度も有り難うを連発.余程嬉しいんですね.ロープウェイで2600m近くまで運んでもらえるから、登山経験の無い人や浅い人でも天候が良ければこうして来る事が出来るんですね.凄〜〜い木曽駒.

 穏やかなお天気なので、馬の背歩きはすこぶる気分が良い.こっちへ行くハイカーはグンと少なく、爺の前には4人の若者グループ、単独のそれぞれ2人がいるだけ.展望尾根で起伏も少ない.ロープウェイ利用でのんびり帰るなら馬の背の途中からキックバックするようにつけられた、トラバース道を戻るのも良いと思うのだけど.



テン場、頂上山荘、中岳、宝剣岳




馬の背、気分最高の展望尾根 風は そよ風程度



足は止まりっぱなし


キックバック(←爺が今付けた(^_^; )分岐



宝剣岳、乗越浄土、宝剣山荘が見える 2779m付近から

 キックバック道分岐を過ぎ急降下する道でトレラン風女性ハイカーに追い抜かれる.早い早い、あっという間に急坂を下降して行った.右下に濃ヶ池を見下ろして、辺りの風景をコンデジで撮影しながら下って行く.下からカメラを小型三脚に取り付けたまま手に持って登って来るハイカーとご挨拶.
 何と、カメラはフイルム用で多分ペンタックス.「それ、フイルムカメラですか?」 と、訪ねると 「あ、判りましたか、私はデジタルカメラについていけなくて」 と、苦笑いしながらお返事.判る判る.私だってつい最近までフイルム派だったものねえ.
 続いて、青いヘルメットを被った60代オバサンが登ってきた.濃ヶ池から将棊頭山へ回ってきて、駒ヶ岳へ向かうのだという.健脚だなあ.

 八合目を過ぎるとハイカーの姿は見られない.ロープウェイ組は此処から濃ヶ池に行って戻るのだろう.又、一人旅になる.登りになるがそれ程きつくはない.前方からハイカーが来た.何と、馬の背で追い越されたトレラン女史だった.聞かなかったが、将棊頭山に行って来たんでしょう.早いねえ.
 聖職の碑を見送ると西駒山荘は近い.水は残り少ないがそこで汲めるのでノープロブレム.



駒ヶ岳 良い形です




これから歩く稜線 長い・・・




トレラン女史、早い早い、あっという間に駆け下ってしまった




濃ヶ池



馬の背の右に駒ヶ岳


定点カメラの様な物がありました(右端)


八合目


将棊頭山(左)分岐 西駒山荘へ直進


西駒山荘 14:00


水場分岐 階段下りてすぐ
 西駒山荘の裏手に回り、桂小場方向の夏道を少し下りると水場の分岐があった.その分岐から少しで水場だがあまり水音がしない.心配になって近づくと、パイプから細い流れで水が落ちていた.良かった〜♪ 水を飲み空になったボトル2本を満タンにして、ついでにエネルギー補給休憩.この辺り、平らな部分が多いけど、テン場になるのですかね.

 夏道はほぼ水平のトラバース道.難儀な所もなく、分水嶺の標柱がある所に出た.駒ヶ岳や先程通って来たばかりの馬の背がよく見える.本日最後のデジ一を出して、撮影.後はひたすら下降して行くだけ.急斜面があまりないので足には優しい.危険はそれ程でもなく、時間を掛け、風景を楽しみながら登る、、とても良いルートであると思った.

 ただ、帰路のちりめん坂≠ヘ長く、長く感じた.駐車場着は18:30 頃 (当然、真っ暗 (^_^; )


水は細いけど有り難い


夏道


夏道の出口


分水嶺に戻って来た 14:50



昨日は頭に雲がかかっていたけど、今日はスッキリ 逆光は仕方がない

 Photo Nikon P7800 二代目 

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当レポは
写真撮影だったり適当に歩いたりで、時間やルートは参考になりません.
仮に当レポを見て行かれる場合は予め情報を収集していただき、計画を
充分に立ててから実行して下さい.