◇山登り◇ 奈良県天川村他 みせん:1895m はっきょうがたけ:1915m みょうじょうがたけ:1894m 2019,4,19 訪問 爺 (時間は参考になりません) |
前日の双門滝見学 途中、午後11:30頃目が醒め、水を飲んだりして再びウツラウツラ.19日午前2時半頃目が醒めた.ダラダラしながら明るくなるのを待ち、お湯を沸かして缶コーヒーを温め、飲みながらのんびりと後始末.朝飯は避難小屋で取ることにして出発.すぐに鉄杭に架けられたチェーンをみつけ、コース内にいる事が判って安心.沢は大岩積み重なり少し急勾配だ.左岸側にルートはつけられ、壁に鉄杭などが施されて厳しい所を通過出来る様にしている.注意して通ればさほど難儀ではないけど、個人的には左岸尾根を乗っ越してしまった方が、楽で安全の様な気がする.(これだと仏法修行にはならないか) 吊りハシゴはガッチリしていて安心だけど、身体が慣れない前に重いザックを背負っては登るのにちょっと不安.桁も濡れた所が凍りついている.素直に沢に沿って巻きましょう.が、こちらも一筋縄ではいかない.やはり、凍っている面があり四つん這いになったりして注意して登っていく.左下には溝状の中を勢いよく沢水が落ちている.そこへ、滑り落ちたら・・・ こう考えると、垂直吊ハシゴの方が、良いのかも知れない. 朝一の核心部を過ぎると、沢は一気に穏やかになり、2−3度の徒渉で吊り橋に出る.吊り橋からは、すぐ向こうに避難小屋が見えた. |
ビバーク地を出発してすぐ、鉄杭と鎖 残雪には数日前と思われる足跡 |
吊りハシゴ 登らずこっちから巻きます (画像は下流方向を俯瞰) |
巻いていく岩場.光ってる所は凍り付いている.冬場以外は快適に登れるのだろうけど・・・ 左は滝を形成していて、落ちたら・・・考えない事にする(笑) |
足場は岩壁に突き刺した太い鉄筋.グラグラしてるものはなかった.鎖に掴まって移動していく |
上はガス気味 |
沢は穏やかに レンズが曇って拭いたけど・・ |
あそこが分岐か 6:50 |
フムフム |
おお、小屋が見えましたよ〜♪ |
小屋に近づき、誰かいるかなと思ったけど、大型連休前の平日だからか誰もいない.外から見た小屋は中々品が良く綺麗だが、中に入ってやや驚く.すみの方に白い物が.
雪? 窓が壊れて雪が吹き込んで積もったのか?と一瞬思ったがそうではなく、まるで捨てられた様に置かれているシュラフが散乱し、破れて羽毛が散らばっているのだ.動物にでもいたずらされたのだろうか? 土間にも空き缶とか若干のゴミが散らばっている. 中で休む気になれず、表のベンチでお湯を沸かし鮭がゆを暖め、トーストをちぎって混ぜた朝ご飯を食べる.レトルトかゆは元々味が薄いので、予め(こっちのコンビニで)買っておいた、ちいさな瓶の醤油をかける.へえ〜中々いけるよこれ.醤油は減塩との表記があった. 小屋の周囲を少し散策してみると、白いテイッシュがよく目立つ.WCがないから仕方がないとして、後始末のティッシュ位は持って帰らなくちゃね.注意書きにもそう謳ってあるでしょ.大きな岩の所にはロープが張られていたが特に(謂われとか)何なのかの板などはなかった. 今朝は残念ながら日差しはない.辺りはそれ程濃い訳ではないがガスに包まれている.風はなく、鳥のさえずりも獣の気配もなく、ツンッと空気が冷たい.こういうのは好きだ.一時間ほど過ごし出発.ゆったりした階段歩きから始まる. |
小屋入り口 |
登山の案内板 時間設定はオラの足より早めだろうね、きっと |
登山モード出発、小屋のすぐ脇から階段が始まる 8:10 |
階段は結構長く続きます 樹林はトウヒ、シラビソ等だそうです |
階段は結構長く続いた.歩き易いが案外疲れる.特に急ぐ必要もないのでのんびり登って行く.獣避けの柵があり、扉は閉まっていなかった.積雪で開け閉めが出来なくなると、登山者の通行が出来なくなる配慮からだろうか? トウヒ(私は良く知らないけど)や、シラビソの樹林帯の中、木階段が終わる頃からルート上に残雪が出て来る.左右の斜面にはあまりみられないのだが、道のえぐられた所に固まって氷り状になり融けにくくなっているからか.少し我慢して歩き、雪が連続してくる辺りでチェーンスパイクを着けた. 雪の上に新しい足跡はなく、数日前のものと思われる物が黒ずんで盛り上がっている.上が開けて陽が当たる辺りは雪がなく、樹林の中には多く残っているという繰り返しが続いた. |
・・・ |
残雪が出て来る |
足跡は新しいものではないが、表面が黒ずんで道を教えてくれありがたい |
立ち枯れが凄く多い |
獣避けのフェンス 開かれたまま |
立ち枯れが多くなり南側(右手)に展望がありそうな所を通るが、残念ながらガスで駄目.立ち枯れ帯は続く.雪の無いトラバース道から鳥居のある尾根形に登り着くと、ガスの中 前方に建物が浮かぶ.弥山小屋の様だ.思ってたより立派な建物だ.まだ営業はしていない.隣に避難小屋があり、こちらは通年利用できる様である.ベンチやテーブルが多くある.その一つにザックを下ろし、最高点の神社へ行ってみる事にした. 特に急坂でもなくゆるりとした登りの脇には案外大きな水槽が設置されてあった.雨水だけだと一杯にするのは大変だろうから何処かから水を(動力で)汲み上げているのでしょう.山頂には中々立派な神社(と、もう一つ建物)があり、賽銭箱があったので手持ちの50円玉を入れ、安全祈願をしておいた. 脇に「・・・御縁起」と記された説明板があり、難しい謂われは飛ばして読むと、何と弥山は世界文化遺産だとある.へーー、そうだったのか.世の中に疎い私はちっとも知らなかった. |
・・・ |
弥山小屋 9:50 |
・・・です |
ベンチで休憩 荷物を置いてあの鳥居から最高点に行ってみましょ |
結構広く、展望良さそうだけどガスで、残念 |
八経ヶ岳へ向かいます |
オオヤマレンゲの自生地だそうです |
さて、弥山から八経ヶ岳へ向かう.相変わらず立ち枯れ帯をのんびりと下っているとガスが薄くなり始めてきた.オオヤマレンゲの自生地という辺りを通る.その花は見た事はないけど、調べて見ると関東以西と言う事なので、その内お目にかかれるかも知れない. 八経ヶ岳への登り(っつてもそれ程急ではない)に入る.擦れ違ったハイカーは2人.どちらも行者返しからのピストンらしい.何処から来たのか聞かれ、双門コースだというと通れる様になったのか?と、言っていた.適当に答えておき、山頂へ向かう.辺り中枯れ木だらけの山頂は意外に温和しい. 質素な山名板と文字が(正面からだと)読めない三角点があるだけ.霞で遠望は利かない.穏やかな山容の明星ヶ岳が望める筈だが、ちょっと残念.お昼だしお腹が空いたので山頂から少し明星ヶ岳方向に行った所で倒木に座り、ヤキソバパンを食べる.ふう、お腹がくちくなると眠くなってきた.いかん、こんな所で寝てたら遭難者と間違われてしまう(笑) 後ろの山頂を見ると何人か上がってきていた.さあ、明星ヶ岳へむかいましょう. |
・・・ |
ここは閉じられています 開閉は楽 |
道は南に向かってるけど、北向き斜面なので残雪が多くあります |
八経ヶ岳手前の登山道から 東側の渓 |
同、仏教嶽原始林 |
山頂〜♪ 11:35 |
あ、弥山だ |
のんびりと明星ヶ岳へ |
八経ヶ岳の三角点 |
緩く下り、登りに入る辺りから残雪が出て来る.特に難儀ではなく上から下りて来る単独ハイカーさんとご挨拶.今日二人目だと言っていた.明星ヶ岳山頂に近づくにつれ、雪は無くなってくるけどルート上に数多く倒木が現れる.少し回り込んだりして誰もいない山頂に出た.此処も、八経ヶ岳同様質素な山名板があるだけ.ああ、山名板の下に小さなお地蔵さんがありますね. 山頂の多くは柔らかい枯れ草に覆われている.触ると程ほどに暖かく、ザックを枕に寝転んでみた.ふあ〜 と、居眠り.15分かそこらで目を醒ましたけど、お陰で眠気が消えた.辺りをよく見ると鹿の糞も多いが、幸いな事に寝転んだ所にそれはなかった. 残り少ない水を飲み、クッキーを食べて飴を口の中に放り込む.さ、下山にかかりましょう.尾根通しにつけられた道を下降して行くとすぐに倒木が前方を塞ぐ.暫く続いて、右の残雪斜面を小気味よく下降して行き、適当な所で道に復帰する、、、といった事を3度ばかり繰り返し、それ程急ではなく歩き易い道をのんびりと下る.やがて「高崎横手」 という狼平避難小屋への分岐がある所に着く. |
雪が融けて、、、 |
枯れ木が多いです |
何かに似てない (^_^) |
山頂の分岐 |
倒木で直進不可 |
山頂のちょっと手前 草フワフワ |
甘納豆と間違えちゃう(^_^;; |
山頂から、八経ヶ岳 奥に弥山 12:20 |
明星ヶ岳山頂から八経ヶ岳 |
・・・ |
分岐にある案内板 黄色の道を辿ります |
尾根は倒木だらけなので東側斜面を下って行きます |
「高崎横手」 は標高1670m付近.結構歩いたが、明星ヶ岳(1894m)からまだ220強しか下げてない.それだけのんびりした緩斜面が続いているのだ.特に面倒な岩場や極急斜面などはなく、とても歩き易い.狼平で少し休憩(チェーンスパイクを外したり)して出発.目の前に頂仙岳がデンッと構えている.但し、地図を見ると道は山腹をトラバースしている.本当にそうだと良いが・・・と、思いながら近づく.しっかりトラバースしていて殆ど起伏がない. それからもダラダラ歩きが続き、突然急斜面になって前方にだだっ広い鞍部になった.木に掛けられた標識をみつけ右の落ち葉に埋もれたやや薄い踏み後へ入っていく.これまでとは打って変わって急斜面の下降になる.「カナビキ尾根」 と、言うらしい.しばらくして、右から沢音が聞こえてくるが少し遠い.尾根から桧の樹林帯へ入って、林道に出た. |
道をバッチリ塞いだ倒木 |
・・・ |
高崎横手(右へ別れて狼平) |
頂仙岳山腹のトラバース道 |
カナビキ尾根分岐の広〜い鞍部 15:55 |
導標 見逃すとえらいこっちゃ |
樹林帯に入って |
林道到着 17:35 |
カナビキ尾根は東斜面が極めて険しく、急峻なルンゼが多い. その一つに途中奇妙な岩があった. |
Photo Nikon P7800 二代目 |
当レポは
写真撮影だったり適当に歩いたりで、時間やルートは参考になりません.
仮に当レポを見て行かれる場合は予め情報を収集していただき、計画を
充分に立ててから実行して下さい.