◇山登り◇

新潟県湯沢町
苗場山
なえばさん:2145m



                  



2016,7,20 訪問


(時間やルートは参考にしない事)
              
 6月に登った平標山で、南から北へ穏やかに延びる山が見えた.調べて見ると苗場山だった.なだらかな稜線は広大な湿原らしい.ああいう所をのんびりと、花等の写真を撮りながら登るのも楽しいだろう.苗場山は花の百名山でもあるという.

 梅雨空の中の晴れ間を狙って出掛けることにした.その前に一応ルートなど調べておく.新潟側からだと和田小屋を起点とする祓川コースがメジャーらしい.途中、幾つか花が多く咲く場所もあるらしい.これに決めましょう.でも、まてよ・・・北東側から概ね南下するように登って行くのか.すると、平標山から見た穏やかな斜面を登るのではなさそうだ.あの急斜面を登って行くのかいな、、、 長野側からだと、アプローチに時間がかかってしまうしなぁ.ま、仕方ないか.

 道の駅「みつまた」で車中泊.移動して登山口には5:15着.道の駅で湧かしてきたお湯を”カップ力うどん”に注ぎ、支度をする.登山口の駐車場には平日だけど7−8台駐まっている.人気がある山なんだねぇ.

 朝食を済まし、色々詰め忘れはないか確認して6:00丁度に出発.曇りでも空は明るく、僅かだが青空も見える.



苗場山、山頂少し手前の湿原



結構広い駐車場


登山口、右へ行くと泥濘の道らしいので・・・


こちらの舗装路を歩いて行きます


ヤナギランみたいなのや


オカトラノオ? が、沢山ありました
 和田小屋は改修中なのか足場が組まれていた.登山届けをカードボックスに入れスキー場の中をゆっくり登り、樹林の中に入って行く.すぐに泥濘の道になり木道や整備された階段もあるけれどとぎれとぎれ.更には泥濘に加えゴーロ岩の登りになる.これが延々と続き、その内ガスも少し出て来て気分はブルー.スキーゲレンデを横切った所で上の方から賑やかな話し声.女性グループがいる様だ.登ってすぐに追いつき、先に行かせてもらう.通り過ぎる時リーダーらしき男性から 「泥が付いてないけど歩くの上手いね」、続いて女性の一人から「違う道を歩いて来たみたい〜」 と、お褒めの言葉を.振り向いて皆さん(女性4人男性1人)の靴、裾は泥がバッチリ.爺はあんまり汚さない♪ 実は沢歩きのノウハウが泥濘歩きに効果があるのかも知れない.

 六合目を過ぎ「下の芝」に着くと僅かながら湿原があり、キンコウカが沢山咲いていた.木のテーブルと椅子があり休憩に良いのでザックを下ろし、デジ一を出して花を撮影しておく.キンコウカに混じりイワイチョウが幾株か咲いていた.確か和田小屋から山頂まで4時間ということだが、ま、5時間以上はかかるな(笑)



和田小屋


登山カードボックス


スキー場を横断していきます


此処から本格的な登山道


道の様子


帰り、此処から和田小屋まで25分かかったなぁ・・・


濡れたゴーロ道、両側にはコバイケイソウ


下ノ芝付近のキンコウカ


多分、木の名前のプレート.読めません


ガスがかかり遠望は期待出来ません


ニッコウキスゲが出て来ました


ときおり青空も出て来ます. 上は「中ノ芝」のベンチ



デジ一 キンコウカ(下ノ芝で)

 登山道はそれ程急ではないけどゴーロ岩で難儀しながら登っていく.中ノ芝、上ノ芝と過ぎ「神楽ヶ峰」というピークっぽく無い場所に着いたのは9:00ちょっと前.熟年男女一組が休憩中.地図を見ると此処に三角点があるようだが見当たらない.すぐ上にこんもりがあってそっちがピークの様に思うけど、三角点は別に踏まなくても構わないから足元の花をデジ一で撮影.ま、三角点は帰りに見て行きましょう.苗場山方向から10人位の団体さんがやってきた.山頂の小屋泊まりの人達らしい.賑やかに通り過ぎていった.

 そこから最低鞍部に向かって下降する.この辺りでは前方に苗場山が見えるらしかったが、ガスがかかっていてそれは望めない.下降途中、男性ハイカーが休憩していて右を指差し「美味しい水ですよ」と教えてくれたのは”雷清水”.赤いコップが置いてあり飲むと冷たくて美味しい.此処で水を補給出来るので、帰りには水分の心配はいらないから嬉しい.


ゴーロ道は相変わらず


慰霊碑かと思ったら”顕彩の碑”とあります.


こういう分岐があると自分が何処にいるか判りやすい


でも、いつまで続くのでしょう、このゴーロ道


笹藪の中、あまり歩かれてない様子の道”田代原ドラゴンドラ”とある 


ガスが少しとれてきて良かったと思ったが間もなくガスに覆われる


神楽ヶ峰から東方向


神楽ヶ峰の少し南付近から 苗場山はガスに覆われて・・・


水場付近から 真下はお花畑 手前の花はオタカラコウ(だそうです)



デジ一 神楽ヶ峰で




デジ一 タテヤマウツボグサ(だそうです) 神楽ヶ峰で




デジ一 ニッコウキスゲ 神楽ヶ峰で

 最低鞍部に着くと花が沢山咲いていた.ニッコウキスゲ、ウスユキソウ、シャジンの仲間、シモツケソウ、クガイソウ、タカネナデシコなど.ハクサンフウロとクルマユリは少しだけ.三たびデジ一を出し撮影タイム.ちょっと問題が生じた.風が殆どない.時々陽が差す薄曇り.写真の写りを自然のせいに転嫁出来ない.プレッシャーがかかりますなー.シャッターのボタンに乗せる指が更にプルプルだ(笑) ま、別に仕事じゃないから良いんだけど.

 此処で、随分時間を費やした.この間、先の男女5人組の他単独男性3人.男女1組が通り過ぎていった.

 「雲尾坂」に差し掛かり、男女5人組が休憩を終え出発しようとしていた.リーダーの男性が道を譲るようみんなに指示を出してくれていたが、「私は遅いので皆さんの後に着いていきます」 と、お仲間の一員にならせていただいた(ちゃっかりと・・・♪) 男性リーダーは案外無口の感じだけど、女性陣は喋る喋る.「この坂きついわね」 「カレサワ(?)よりきついわ〜」 「この花シオガマよね」 「色が薄くない?」 「フトモモが攣ってきたわ」←平気で歩いてる 「#△・○※ だははは♪」 ・・・・山頂まで延々と続くのでした.



ニッコウキスゲが結構咲いていました



でかい花ですが・・・?


両側は花でビッシリ


シモツケソウもビッシリ 帰りにゆっくり撮りましょう


チャッカリと お仲間に入れていただきました(^_^;  雲尾坂で


ウツボグサがワサワサ咲いてます


山頂に続く木道を歩いていきます


池に生える草が、田植えの後の苗に似る事から”苗場山”とつけられたと
皆さんの中のお一人に教えていただきました


山頂〜
 ガスで展望も山頂で集合写真に誘われ、一度は辞退したもののたってと言う事で参加.山で女性4人(+男性1人)と一緒に写真を撮ってもらうのは初めて.うまく撮れてるんだろうか? パンを食べ、皆さんと別れ(最低鞍部)お花畑まで勢いよく下降.デジ一を出し誰もいないのを確認して地べたに張り付いたりして花を撮る.一度立ち上がった時後ろから「通して下さ〜い」 と、声をかけられた.ゲッ、いつからいたのだろう.慌てて 気が付かなくて済みません、済みません と誤ったけど恥ずかしかった.

 しばらく撮影時間を過ごし、少し遅いお昼にする.広くなっている所の階段の端っこに腰をかけ、暑い事を想定し今日は久々のざる蕎麦を取り出す.保冷剤と凍らせたペットボトルと共に保冷バッグに入れてきたので、まだまだ充分冷たい.・・・がッ お箸がどこにもない.又、忘れたか.仕方がない.十徳ナイフのフォークを使おう(三度目だな) 此処まではいつもの事、と冷静. しかし、運の悪い事に神楽ヶ峰の方から大人数のハイカーグループが下りて来た.男女20人程.花を前に立ち止まり花談義などを始めた.こちらは、フォークを使いスパゲッテイを食べる感覚で蕎麦を口に運ぶ.何だか恥ずかしくて味が判らない.顔も上げられない.早々にお昼を終わらせ、蕎麦つゆがこぼれないようコンビニ袋に入れきっちり縛る.爺が立ち上がると同時にその集団は雲尾坂の方に出発していったので、恥ずかしさはすぐ薄れてくれた.

 往路で見なかった神楽ヶ峰の三角点はすっかり忘れ、登りで歩きにくかったゴーロ道は下りで更に難儀.泥濘道も往路より状態が悪い.ガスもついに最後までとれなかった.だが、多くの花を見られて充分満足な山行だった.



デジ一 タカネナデシコ(と、教えていただきました)



デジ一 ミヤマシャジン




デジ一 ウスユキソウ




デジ一 クルマユリ 茎と葉が傷んでいるのが残念




デジ一 イブキトラノオ (だそうです)




デジ一 クルマユリ




デジ一 ニッコウキスゲ




デジ一 シモツケソウ



サンカヨウの実


ヤマハハコ




シラネアオイの実


キンコウカ


ニガナ?


コゴメグサ


トモエシオガマ(らしい)




ゴゼンタチバナ


タテヤマウツボグサ


オミナエシに似てるけど・・・?


オタカラコウ


ミヤマシャジン


クルマユリ


葉っぱはイタドリみたい・・・?


ハクサンフウロ


ワタスゲ
”デジ一” と表記のある画像以外は → Photo Nikon P7800 

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当レポは
写真撮影だったり適当に歩いたりで、時間やルートは参考になりません.
仮に当レポを見て行かれる場合は予め情報を収集していただき、計画を
充分に立ててから実行して下さい.