◇山登り◇

新潟県妙高市
妙高山(北峰)
みょうこうさん:2445.8m



                  



2016,7,29 訪問


(時間やルートは参考にしない事)
              
 梅雨が明けたという予報だけど、今、行ってみたい東北の方はちっとばかし天気が良くない.そこで、前から気になっていた新潟県の「火打山」へ行ってみる事にした.火打山への登山口は一般的に笹ヶ峰キャンプ場らしい.火打山の標高は2461m.笹ヶ峰登山口は1300mちょっと.差し引き1160m位.結構標高差はあるけど長さが9km位あるらしい.単純計算の往復18kmは結構長い.歩けるかな、、、

 前日に家を出て、北関東道〜東北道〜又、北関東道〜関越道〜上信越道と走り継ぎ、道の駅「しなの」で車中泊.翌日登山口に着いて驚いた.結構広い駐車場に空きがあったのは数台程度.平日なのに結構来てるんですね.

 道の駅を出る時に湧かしてきたお湯をカップうどんに入れ、支度をしている時 中学生の集団が登山道入り口の門をくぐっていった.およそ40人位.おおッ こんな小さい子供達も火打山に登るのか.負けてはいられませんな♪ と、支度を終えて登山口へ.登山カードに記入し歩き始めるとすぐに木道.早足で歩いてる訳ではないけど男女2人組、男女4人組、男性4人組に道を譲られ、トレラン男性2人に道を譲った.中学生1人が調子が悪いのか、引率教師(?)一人に付き添われ休んでいた.黒沢橋に着いたら、あの中学生集団が橋の上で休憩中だ.

 通り過ぎる最中、引率の先生に話を聞くと新潟のどっかの南中学校で、年間行事の一つだという.しきりに道を塞いでいる事を誤ってくれていたが、そんなことはない.楽しそうで羨ましい.全部で5グループ200人弱いて、4グループは先に出発しているという.6月の平標山に行った時の事を思い出した.


小屋みたいなのが登山口 5:30


すぐに木道


樹林の中を歩きます
 その後、2グループを追い越して3グループ目は富士見平だった.やはり、マイペースとはいかず、体力配分など狂ってしまった.このまま(爺的に)ハイスピードで歩ける筈もなく、頂上付近ではごったがえすのだろうと思うと、(火打山へは)行く気が段々失せてきた.ガスで向こうが見えない事も追い打ち.

 印刷してきた地形図にはギリギリ妙高山が入っている.そこへ行くつもりは無かったので殆ど情報を仕入れていない.見ると、等高線がかなり密である.登山道はある訳だし、それなりに登られているのだろうからしっかりした道に違いない.という訳で、富士見平を右に入り「妙高山」行きを決めた.



黒沢橋で休憩中の中学生集団、通り過ぎてカシャッ



退屈な樹林の中歩き、こういうの良くありますね(笑)
此処から急坂になります


此処で少し傾斜が緩くなりますが、まだまだ続きますよ


富士見平 此処で行き先を妙高山に変更 7:25
 おお〜、こちらは誰もいない.静かな山歩きになったぞ.なだらかに下って樹林が切れ広い草原の様な所に出た.黒沢池という湿地帯だろうか.指導標識があるか探して見たがみつからなかった.ガスがあり遠くは見えないけど、足元に花が咲いていた.もう、旬は過ぎようとしてるらしいハクサンフウロだ.沢がすぐありそこにザックを下ろし、デジ一を出して小一時間の撮影タイム.
 
 空は時折青空を見せるのだがガスが薄くなったり、濃くなったり.感度64では明るさが足りず手振れの連続.ま、200でも爺の場合手振れがおきるのだから仕方がないけど. あれっ、何もしなくても震えてるなオイ(笑)

 因みに、今日は長旅と言う事で三脚は止めて一脚 こんな良い道なら三脚にすれば良かった・・・


 ハクサンフウロは小さいから一輪とかの拡大撮影はマクロレンズが適当だろうけど、そんなの持っていない.200mmズームアップで狙うけど近づけないから難しい.ま、判っているけど取り敢えず頑張ってみる.真横から撮るとなれば地面に這いつくばらねばならない.誰かいると恥ずかしいけど、誰もいないから思いっきり寝転んで撮ってみたりする.


黒沢池方面へGO


泥濘の道です


黄色い花が道の両側に・・・



あ!キヌガサソウ 初めて見ました.見たかった花
でも、これは過ぎていた ・・・残念


少し下った所で向こうが開けてます 7:45


特に指導標識とかありませんが、黒沢池ですね



デジ一  一瞬、日が差す事もある




デジ一  ハクサンフウロ

 黒沢池の登山道はほぼ水平で、木道が整備されている.男女6人組がヒュッテ方向から来てスライド.特に困難もなく黒沢ヒュッテに着いた.誰もいない休憩所で休ませてもらう.テーブルの上には幾つかザックのデポがしてある.成る程、此処に重いザックをデポして妙高山を往復する訳か.身軽になれば、あの密等高線を登るのも案外楽になれるのだろう.ただ、こちらは花、風景撮りが主な目的だからデポする物がない.肩の食い込みを我慢してGO.

 



黒沢を渡ります.


木道


向こうの樹林から出てきた


ワタスゲかと思った池の周りの白い花・・・


こんな花でした 何? 


オトギリソウ 沢山ありました


...


僅かに青空が見えたりもするが・・・


ガスの中に黒沢ヒュッテ


天文台みたいです


妙高山へ 9:25


大倉乗越までは概ねこんな道


あそこが大倉乗越か


展望があると思ったけど・・・ガス・・・



 さほどキツイ登りはなく「大倉乗越し」に着いたけどガスで展望はなし.下方に長助池がやっと望める程度.ロープ付き急降下をして白い花の多いトラバース道を歩き、崩壊地の様なガレ斜面を横切って水の多い沢に着いた.お腹が空いたのでパンを食べる.青年ハイカーが空身で下りて来て、挨拶を交わすなり「う゛あーーーッ」と言って沢の水で顔をジャブジャブ.登りはきつかっただの、頂上はガスで何も見えなかっただの、少し話をして別れ歩き初めて僅か、長助池分岐に着いた.およそ1990m.大倉乗越から(標高差)160m程下りた訳か・・・

 此処から(標高差)450mを登る訳だね.さ、頑張ろう.



ズルズルの道を急降下


道にはヤマッハコ、ホタルブクロみたいなのが沢山


トラバース道


白い花の大群落の向こうに長助池がややモヤ〜っと


斜面崩壊地横断


沢、冷たい水で顔を・・・ぷあーーッ


分岐に着きました 10:05


概ねこんな岩ゴロ道の直登ルート
 道(登り坂)は概ね岩ゴロでジグザグ道を想像していたけど外れ.ほぼ直登ルートになっている.きつい訳だよ.焦らず複式呼吸(って何?)でじっくり登りましょう.何組か下りてくるのと擦れ違い、辛そうに登る男女2組に道を譲ってもらって先へ行く.頂上に近づくに連れ、こちらが何も言わずとも下降してくる人が「もうすぐ頂上ですよ、頑張って」 「あそこの明るい所まで登ると緩やかになりますよ」 等と教えてくれる.稜線に出ても相変わらずガスでよく見えない.上から子供の声でヤッホーが何度か聞こえた.子供も登っているのだねえ.

 洞窟があり、祠が鎮座しているので一応手を合わせるが、小銭を持ち合わせてないから(500円玉一枚はある)気持ちだけで、ごめんなさい.

 頂上にちかづくに連れ”はあ〜い、しっかり並んで”等 ワイワイガヤガヤ 賑やかな声が聞こえる.いや〜な予感.

 大勢の(多分)中学生が記念写真の真っ最中だった.少し下で終わるのを待った.終わったかなと思ったら、○○が動いたからもう一枚、とか 誰それを入れるからもう一枚・・・・ (他の一般の人に)あ、撮りましょうか.そっちの方もetc

 終わるなり、三角点をパシャ.へ、北峰かよ此処は.つーことはもう一つ山頂があるのんねん(言葉がおかしくなってきた) でも、めんど臭いから行かない.真っ白ガスでな〜〜んも見えないし、百名山を目指している訳じゃないし.さ、下降しましょ.


ダケカンバの様な樹林帯


祠の前にお賽銭箱


沢山人がいます、、、生徒の声も、、、


中学生がワラワラいる山頂、パッと撮ってサッと帰ります


黒沢ヒュッテに戻ってきました テントが増えてますね 13:40
 登って来る人達が結構いる.概ね一様に”頂上はまだでしょうか?” とか、傾斜が緩くなるのはどの辺りからでしょうか?”など問いかけてくる.ははあ、登りの時、聞かないでも教えてくれたのは、こういう事が多いからか(笑)

 沢でもう一度顔を洗い、大倉乗越まで登り返した所でお昼にする.コンビニざる蕎麦が保冷バッグの中で冷たい.今日はお箸を忘れなかった.ズズ〜ッ ゾゾーーッ うふふ、美味しいね・・・・と、食べてたら雨がポツリポツリ.オイオイ勘弁してくれぇ.急いで食べ終えると、雨は多く降らずに止んでくれた.

 黒沢ヒュッテに戻り、売店で飲み物を買おうと覗いていたら、中に誰もおらず、外にいた気難しそうなオジサンが売店は2時から と、言っていた.今、午後1時40分頃.じゃあ少し待ってみようかと戻りかけたら中から何かいりますか?と声がした.振り向くと若い外人さんがニコニコしていた.お賽銭を我慢した500円玉でコーラを買ってグビィ〜 あーーーんまい.生き返るなあ.あ、屋根で何か作業してる人も外人さんだ.


茶臼山へGO 13:50


木の階段より歩き易いです.と、下向いて登っていたら・・・
 さて、火打山へは行けなかったので、次の為に偵察がてら此処から高谷池回りで下山しましょう.手前に茶臼山(2171m)があって登らなければならないので、ちょっと辛いかなと思ったけど道は歩き易く、それ程きつくは感じなかった.指導標がないと通り過ぎてしまいそうな山頂を過ぎ、ほぼ平坦な道を歩いていく.ガスがあり展望はダメだけど案外見晴らしの良い稜線かも知れない.女子4人組、男女20人位のツアー組、男性2人組、高谷池で出会った男性単独ハイカー等、いずれも火打山帰りで黒沢ヒュッテ泊まりらしい.会う人、擦れ違う人に”今日はどちらへ泊まるんですか?”と聞かれる.泊まりの話は全くしてないから、不思議に思い分岐手前で話をした人に”泊まり山行に見えるんですか?”と、聞いてみた.ザックが割と大きいのでテント泊山行じゃないかなと思った と言う.成る程納得.これはカメラとかレンズとか入っているのである程度大きくないと・・・ と説明した.

 高谷池分岐で少しデジ一を出して撮影してみたが、小雨が降ってくる始末で落ち着かない.早々に仕舞い、帰り支度をする.雨はすぐ止んだけど又カメラを出すのもメンド臭い.


カタツムリの赤ちゃん? レンズキャップは長い部分で58mm 道の真ん中から端っこに移動してやりました


案外楽に茶臼山(2171m) 14:30


高谷池の分岐 14:55



デジ一  高谷池



高谷池ヒュッテ


富士見平へ起伏の少ない道



 長い長い帰り道.出口に1km手前標識の所で数人の中学生と引率教師がいた.疲れてゆっくり下りたのでこの時間になったらしい.道を譲られ、お先にと出口へ向かう.登山口にはトランシーバーを持った引率教師が一人待っていて、しばらく話をした.妙高山にいた中学生は同じ学校ではない事、今回脱落者は出ず全員火打山に登れた事等々.そうこうしている内トランシーバーに”後2分で出口で〜す”と女性引率教師の元気な声.

 少しして駐車場の道路の反対側から二人の女子中学生が出口に駆け寄ってきて名前を呼んで、良く頑張ったね、、、と、遅れた女子中学生を讃えていたのがとても印象に残った.我慢するのも良くない、頑張れと言うのも程程に・・・という昨今、やり遂げる事の嬉しさや、素直な喜び、感激の現れを目の前にみて、何だか爺はとても嬉しい気持ちになったのでした.



富士見平到着〜 15:55


この橋を渡れば出口 17:15


イワ? オトギリソウ


イチヤクソウ




イワイチョウ


ウメバチソウ?


ハクサンフウロ


クルマユリ


ミゾホオズキ?


ヨツバショガマ


エゾシオガマ?


ミヤマシャジン?


ノウゴウイチゴ


ヤマハハコ


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当レポは
写真撮影だったり適当に歩いたりで、時間やルートは参考になりません.
仮に当レポを見て行かれる場合は予め情報を収集していただき、計画を
充分に立ててから実行して下さい.