◇山登り◇ 新潟県南魚沼市他 越後駒ヶ岳 えちごこまがたけ:2003m 2020,9,16 訪問 爺 (あまり参考になりません) |
前回(8/28) の此処を目指した山行は、熱さに負けグシガハナ迄にも届かなかった.あまり悔しさとかはない.としょりなんだから体力的にも無理があったんだろうし、熱さも半端ではなかったから仕方のないことだ.そこそこの風景はデジ一に納めることが出来ている.次に行く時は反対側のメジャーコースからにすればいい.あっちからなら、標高差1000m位だ.道程は長くあなどれないが、多くの登山者が登っている.と、自分で慰めたり. が、日が経ち体調も戻り.一番の問題である気温も少しずつだけど下がってきている.すると、又 行って見ようかな・・・の気持ちが持ち上がってきた.前回出発は5:30過ぎ.決して遅い訳ではなかったが(いや、足は遅いけど) 日の出前からの蒸し暑さには参った.いつもは(家で)2−3時間は眠ってから出掛けるのだけど、前回は全く眠れぬままスタート.今回は早目に出よう.家を前日に出て、公園Pで仮眠すれば少しは寝られ楽だろう. 思いの外、車が少ない関越道を走り、公園Pには11:00頃到着.晩ご飯は家で食べたから、お腹は空いてない.昨年までの爺だったら、軽くビールを飲んで、、だったけど、今年の春からお酒は止めている.クッキーを2−3枚だけ食べて仮眠.3時半にセットした目覚ましより早く目が醒めたけど、2時間は眠る事が出来た. 車載温度計は19度.外に出て空を見上げると満天の星.ややおぼろ≠セけど天の川も判った.午前3時を過ぎてお湯を沸かす.ザックの荷造りは途中のコンビニで買ってきた物を入れれば完了.久々の力カップにお湯を注ぎ、持ち物の点検を終えてから、カップを食べる.力餅入りだから力がつくぞ・・(ホントか) 下手ですがデジ一画像もどうぞ |
目的は前回と変わらない つまり ■ ■グシガハナ(1811P)からの360度風景をデジ一に納める.そこからの駒ヶ岳を眺めたい ■駒ヶ岳山頂を踏む(←グシガハナ到着時間によっては割愛するかも) という、次第. ヘッデンを点け歩き出す.上着は長袖のシャツだけで少し肌寒い位.足も重くない.空はやや霞んでいる様であるが満天の星.雨が多かったのか、林道左側の小沢から勢いよく水が道に溢れ流れている.轍後に水が溜まっている所に踝辺りまで突っ込み、靴に水が入ってくるか心配したが、大丈夫だった. 真っ暗で景色が見えないから足を留める必要もない.ヘッデンは2個持って来た.こんなに早く出たとしても、鈍脚+道草爺では明るい内に帰れないかも知れない.電池切れで暗闇の中で電池交換をするより、ヘッデンそのものを取り替えた方が間違いない.歩き始めは、ま、これから明るくなるのだからホームセンターで買った安いもの.歩く前を照らすには充分だけど、照らす範囲が狭い.それで、登山口を通り過ぎてしまった.4−50m行った所で、草藪がうんと濃くなり気が付いて引き返す.草つゆでズボンはビッショリ. ヘルメットを被り登山口に入って、急坂に取り付く.カンロ飴を口にほおり込み、ひたすら登る.さて、登り切れるかなあ. |
登山口 4:20 |
雪見の松 5:05 |
雪見の松≠ノ5:00位に着き、水無川対岸の稜線が判る位に明るくなってきた.山肌が少し赤味を帯びてきたので、もっと赤くなるかとデジ一を構えて少し待ってみたが、あまり赤くならなかった.適当に切り上げ、さらに登りを続け、対岸の落差が判らない滝群の見える所でヘッデンを消す.この辺りまでが核心部の一個所目ですね.あーあ、疲れた.水飲んで、一休み.今日の水は2リットル.ペットボトル2本を凍らせてきた.保冷バッグにおにぎりとか食べ物と一緒に入れておく.缶コーヒーも持って来た.この冷たいコーヒーは、帰路のグシガハナで飲もうと決めてきた.特に理由はないけど. 汗のかきかたが前回とは比べものにならない程少ない.登るに従って後ろや右に見える風景が、一度しか見てない(厳密には往復2度) けどもう見慣れた景色になってしまっている感覚.足の調子は良いが急がない(急いでもどうせ疲れるだけで、遅いんだから・・) ザックの中身は前述の他、雨具、ツエルト、デジ一、レンズは標準ズームとマイクロレンズ.お助けロープ等々.前回とあまり変わらない.ホントは三脚も持って来たいんだけど、重さで参ってしまうと困る.としょりで体力もないから・・・ |
稜線が少し赤味があったが、これ以上赤くなることはなかった 5:25 |
この辺りでヘッデンを消す 5:30 |
葉には雨滴があり大粒で触るとバシャバシャ |
朝日に輝き(つっても若干クリアさが足りない) 八海山(大日岳-陽が当たってないピークの後ろ と、入道岳-左) が目立つ.景色を眺めながら少しずつ高度を上げる.足元少し先に木の根っこみたいなものが転がっていた.何だろうとよく見ると、まだ子供のマムシだった.あまり動かない.前回はずっと下で見たが又見た.別に蛇はおっかないから会いたくもないのだが、連続して会えるとは・・・ それにしてもマムシが多いなあ.気を付けないといけない.このあと、ジムグリみたいなのも一匹見たが、こちらは撮影する暇もなく草むらに入っていった. 辺りに獣の気配はしない.匂いも無い.鹿の糞なども見当たらない.こんな険しい所、獣だって遠慮するよなあ. ヘーヘー登り、グシガハナが近く見え、その下に数本の何とか松? クロベ? だかの木が生えている.前回引き返した所だ.当然、此処までの登りで疲れてはいるが、前回とはまるで気分が違う.気温のせいもあるかも知れない.幸いにも足に攣りそうな気配もない.空は薄い雲が多くなって太陽がグシガハナの右肩から僅かに光を出している.太陽も今は雲の中だから光が弱い.これも、ありがたい. |
朝日 スッキリ感にはやや欠けるけど 950m付近から |
中ノ岳 |
動きがのんびり マムシちゃん 1405m付近で |
グシガハナに太陽が 1500m付近 |
魚沼は雲海の下 |
今日はへこたれません! (でも帰り、アクシデントの岩場) 1515m付近 ※ピーク左僅か下に樹木が見える.前回の引き返した所 |
岩が滑って・・・・ |
疲れて立ち止まり、振り返って |
前回引き返した辺り 1635m付近 |
ヘーヘーハーハー |
(前回の)引き返し点から僅か数メートル進んだ左側の木に文字が読めない導標が打ち付けられてあった.帰ってから(ヤマプラ地図)調べたら、この辺りは我忘峰≠ニいうらしい.ただ、→型をしている板だから、駒ヶ岳とかの方向を明記してるものかも知れない. このルートはグシガハナの最後の登りまでキツイ.前回は下の方で山頂が見えた時、恐れをなしてやる気をなくしてしまったが、今日は山頂が近く見え更に元気が出た.灌木のトンネルを潜るように道は登って行く.ほぼ直登で、段差の大きい部分も出て来る.足に力を加えずシャクナゲの枝を掴み、身体を持ち上げる.倒木は湿って滑るから乗り越える時は要注意. 灌木帯を抜け出すと道はやや緩くなり僅かに右に向きを変えて道の上が開けて来た.日差しが降り注ぐけど暑さはあまり強く感じない.そして、一気に(ほんとはヒイヒイと) 山頂に飛び出した.風は少しだけ、まるで春先のような軟らかい風が右側から吹き上げてくるだけ. |
雲が多くなってきた 1680m付近で振り返って |
駒ヶ岳が穏やか 手前斜面は、登山道と同じ勾配 直登だから参る |
グシガハナ山頂直下の登り |
ヒイヒイ |
フウフウ・・・で |
グシガハナ山頂 (1811P) 9:20 |
山名板でもあるかと思ったが何もなかった.道脇に転がっているのはその残骸か? 展望は正に360度.登って来てまず目に入るのが、正面の鋭鋒「荒沢岳」、右に緩やかに弧を描く「檜廊下」
、堂々と重量感のある 「中ノ岳」 左に転じて穏やかな山容の 「駒ヶ岳」 真後ろに剣剣の 「八海山」 やや霞がちではあるが、素晴らしい眺めである.平らな石が置いてあるので、それに腰掛けまずは大休憩.鮭おにぎりを食べる.山でしょっぱい食べ物は美味しい.休憩を終え、デジ一を出す. 30分程過ごし、ヘルメットをいつものジャングルハットに替えて出発.下り気味の道は実に楽である.初めのうちは枯木の倒木が多く、今はあまり歩く人は多くないと思う道でも、快適だ.右斜面は背の低い笹原で大きな木も生えてない.地図を見ると右真下の沢は、水無川上流の北沢≠ニ言うようだ.稜線から4−500m程一気に落ち込んでいる.更にはその源頭まで見える凄い光景だ. その内倒木などもなくなり、草むらにはリンドウや小さなコゴメグサ、赤いイワショウブやアカモノの実などが見られた.デジ一では帰りに、撮影しましょう. 途中振り返ると、グシガハナが見事な鋭峰で存在感を誇示している.周囲を2000m級の山に囲まれているから目立たないかも知れないが、さすがに越後三山(駒ヶ岳、中ノ岳、八海山)の展望台である. |
鋭峰荒沢岳、手前は檜廊下 |
駒ヶ岳(左) |
駒ヶ岳からの西尾根 |
重量感のある中ノ岳 |
久々の下り(笑) |
この辺り雲竜ノ峰 |
見事な姿のグシガハナ 1885m付近から |
此処だけ擬木を使った階段 |
中ノ岳縦走路がある諏訪平(ピークは1933P) |
メジャールート分岐 |
特に困難もなく中ノ岳縦走路の分岐を過ぎ、メジャールートの分岐導標を見て少し登ると右下に駒ノ小屋が見えた.上から下りてくる空身の男性6人組と擦れ違い、間もなく山頂に着く.山頂には男女5人位がいて、入れ替わりに男女4人一組が下りていった.すぐに後から年配の空身ハイカーが上がってきてご挨拶.(後から知ったが70才だそうだ)
細身で精悍な感じのする地元の人. 魚沼の暑さは半端じゃないんだよ.それが、日本一美味しい米が出来る要素にもなってるんだ、、と 爺は魚沼産のコシヒカリなど食べた事がないから判らないけど. 一人残っていた30代位か?のハイカーさんはお昼休憩中の様だ.コンロの上にパンを焼くような道具を使って上手く調理している.とても慣れている感じだ.横浜から来たと言っていた.で、3人で情報交換.山頂でこんなに他の人と話し込んだのはいつ以来だろうか. 山頂からグシガハナはガスで見えなかった.ちょっと、残念. |
中ノ岳分岐 10:45 |
メジャールートが見えた |
駒ノ小屋(行きに撮り忘れ帰りに撮影) |
イワショウブ 3本絡まってる |
山頂 11:15 |
小1時間滞在し、お二人に別れの挨拶をして下山にかかる.咲き残っている幾つかの花を撮りながらグシガハナ迄はのんびり下る.グシガハナで休憩.半分にして持って来たグレープフルーツを食べ元気が出る.ヘルメットを被り、そこからはうんざりする長い急降下だ. 1530m付近の岩場でちょっとアクシデント.岩場を下る時、浮き石で右足をクイッと軽くひねってしまった.強い痛みはなかったが、鈍い違和感が出てやや焦る.少し休み、体重をかけても大丈夫な事を確認し下降開始.但し、極めてゆっくりで、右足には下降で足を置くときの打撃を極力少なくした.時間は掛かるけど仕方がない. 長く長く感じた登山口へ下りた時、右足の鈍痛は下降中ずっと感じていた同じ強さだったが、ゆっくり下りてきたのが功を奏したのか強くはならなかった.更に安心な事に、林道を歩いて車に戻った時には鈍痛は消え、軽い違和感だけ.車に常備しているいつ買ったか判らないエアーサロンパスを吹き付けて治療の真似をしておく.(そういうのが良かったのか、後には違和感もなくなった) もう少し早く(車に)戻れると思っていたが、18:15頃.薄暗くなってしまったけどヘッデンは使わないで済んだ. |
帰路、グシガハナは右(ブナツルネ沢)から上がって来たガスに包まれる |
谷底に残雪 |
綺麗な色をした小さなキノコ |
ガスが左側からも・・・ |
帰路のグシガハナ山頂 360度真っ白 13:05 |
休憩してたらガスがとれる.めまぐるしいなあ |
さあ、此処から泣きの急降下 13:15 |
? |
・・・ |
上の方の滝、大きそうだなあ |
下手ですがデジ一画像もどうぞ Photo Nikon P7800 二代目 |
当レポは
写真撮影だったり適当に歩いたりで、時間やルートは参考になりません.
仮に当レポを見て行かれる場合は予め情報を収集していただき、計画を
充分に立ててから実行して下さい.