山登り

山梨県笛吹市他
釈迦ヶ岳〜(御坂)黒岳
しゃかがたけ:1641m
くろだけ:1793m


                  



2017,4,14 訪問


(時間やルートは参考にしない事)
              
 先月末、大菩薩嶺に登った時、出会った地元の青年ハイカーに、富士山を見るなら 「黒岳」 というのがあるよ.と、教えて頂いた.大菩薩嶺に登って見た富士山はかなり霞んでいた.その前の金峰山では雲がかかっていてダメだった.二度ある事は三度あるというけど、三度目の正直ということもある.(諺って正反があるのよね・・・虎穴にいらずんば、、 君子危うきに、、 とかね) 

 で、その三度目、計画に移すべく最初にやる事は地図をコピー.地理院地図検索に”黒岳”と入れたら、一杯出てくる.金峰山の下の方に、雁ヶ腹摺山とかの左(2000m級).更にズーーっと下の方へ1700m級の山.うーーんどっちだろう?

 しばらく考え、確かあの青年ハイカーは「河口湖を挟んで望む富士が素晴らしい・・・」 様な事を言っていた.河口湖を挟んで望む・・なら、笛吹市の黒岳=御坂黒岳 か.おお、そうに違いない.地図を見ると、河口湖とこの山の間に高い山はない.稜線左に(河口湖の向こう)富士山が聳えている.更に、ガーミン地図では展望個所が幾つかあるようだ.更に々にヤマレコをカンニング.最近のではないけど釈迦ヶ岳から見る富士山の風景が中々素晴らしい画像がある.

 では、ルートをこうしましょう.釈迦ヶ岳〜日向坂峠(どんべい峠)〜黒岳〜破風山〜新道峠

 今回の山行で難しい所はなく、大変だったのは家から登山口までの往復運転だった・・・



河口湖と富士山



Uターンして駐車


釈迦ヶ岳登山口 お金かかってますね→街路灯
 家を3時少し前に出て、河口湖に着いたのは5時50分位.車を駐められそうな所で、若者が三脚を立てて富士山を撮っている.湖を挟んでドーンと聳え立つ富士は、やはり凄い存在感と迫力だ.此処で三脚を立てようかと思ったけど、どうせ大した写真を撮れる訳じゃないから、コンデジで数枚撮って登山口へ急ぐ.道は(ナビのせいもあるけど)判り易く、15分程で着いた.気温は0度.

 登山口の手前、路肩の空きスペースに車を駐め、朝飯代わりの力カップを食べ、支度をして出掛ける.ほぼ、同時に一台の車が来て駐まった.その脇を挨拶をして通り過ぎ、釈迦ヶ岳登山口に入って行く.道は、車でも通れそうなコンクリート舗装路.調子よく歩いて行き、途中水を忘れて戻ったが、後から来た車の人達に何だか恥ずかしかった.15分のロスは大した時間ではないけど.

 舗装路の終わりに道は登山道になり、そのとっ初めには登山カードボックスが設けられてあった.いつも適当に作って持ってくるのだけど、(下の)入り口には何も無かったので、車に置いてきた.

 結構急な斜面ではあるが、ジグザグに付けられているので、大変ではない.しかし、暑い.確か予報では暑くなると言っていた.汗だくになってしまったので、稜線鞍部に登り着いてから上着を脱ぎ、薄いパーカーを羽織った.


舗装されてます.登山道というより分岐の林道


林道終点から、登山道らしくなりました


ジグザグ道を登って・・・


鞍部の分岐に到着(左、三角点峰へ 右、釈迦ヶ岳へ)
 鞍部で休憩していると、後から来た車の持ち主と思われる御夫婦らしき一組が、登ってきてご挨拶.休憩無しで釈迦ヶ岳方向に登っていった.地図を見ると、此処から釈迦ヶ岳とは反対方向(西)に三角点ピークの表記がある.せっかくだから見て来ましょう、、と、ザックをデポし、三角点(御嶽4等)を確認して戻る.戻る途中、釈迦ヶ岳を仰ぎ見たが、中々の鋭鋒だ.

 鞍部から緩く登って、岩場を巻く様な道に出る.やや難儀する岩場にはロープが設置されているけど、これが太い.握力不足だとずり落ちそう.手掛かり足掛かりは多いので、無くても問題はないのだけど.途中、南アルプス?や富士山がよく見える所がある.南アルプスは霞が強くダメ.富士山はよく見えたけど、三脚を立てるスペースがないのでコンデジでだけ.

 低灌木の中、岩の多い斜面を登って、山頂に着いた.先に登った二人連れはもういなかった.


三角点峰目指して・・・



釈迦ヶ岳



ひと登りで・・・


三角点は四等


おお、富士山の頭が見えます


岩場の道


太いんです、このロープ


この岩場からは西側の展望



笛吹市街か



南アルプスはうっすらと見えるだけ


さらに登って



富士山がヌッと




右下は三角点峰ですかね

  山頂は岩が多くそれ程広くない.黒岳から破風山の稜線の向こうには富士山が見える.さすがに雄大である.山頂は誰もおらず、独り占め.水を飲んでクッキーを食べながら撮影タイム.かなりゆっくりしていたが誰も来ない.あまり人気がないのかな.ここいら辺じゃこの程度の光景(富士山が大きく見える光景)はごまんとあるのかも知れないから


あそこが・・・


山頂〜♪


お地蔵さんと賽銭箱 お賽銭は入れて来ました(金額は内緒)


お!あれが黒岳(右)か.ちょっと遠いなオイ


日向坂峠に向かって、一旦下降(ロープ場は2個所だったかな)


葉がないから明るい稜線歩き・・・でも、暑い
 釈迦ヶ岳から一旦下り、傾斜が緩い稜線をのんびり歩いて行く.風も無く、日差しがあるので暑い.展望も概ねないから、やや退屈な歩きになった.木の葉は芽生えておらず、春にはまだ先の様.飛行機がやたらと低空を飛んでいる.自衛隊機の様だ.平べったい所に標識が立っていた.「府駒山 1562m」 と表記がある.近くでは四等三角点もすぐ判った.樹林に囲まれ見通しは利かない.特に休む所でもないのだけど、お腹が空いたので傍らの岩に腰掛け、パンを食べた.今日、食料を仕入れたコンビニは笛吹市内のファミリーマート.いつも買うミニチョコクロワッサンが売ってなかったので、アップルパイの様な物.甘い〜・・・.

 府駒山を後にし、歩き易い道ですずらん群生地分岐を通り過ぎ、日向坂峠には(府駒山から)25分程で着いた.峠にはゲートがあり閉じている.但し、よく見ると鍵は掛けられてなくレバー開閉が出来る様になっていた.特に進入禁止とかの看板はない.通る人が開けて、通り抜けたら閉める、、と言う事だろうか.但し、近くに設置されている林道案内板には御坂町側の入り口にもゲートがあるようだ.



府駒山 山頂(三角点あり)



黒岳はまだ遠いッス


の、分岐



日向坂峠手前に1個所だけ僅かに開けてる所があった.黒岳が近くなってきましたよ



緩く下って・・・


向こうから出て来て、日向坂峠着
 黒岳への登山道は家族向きなハイキングコースで、緩く登っていくと雪が出て来た.歩行に難しいものではなく、数日前に歩いたトレース後が融けて地肌が出ている.一応、チェーンスパイクを忍ばせてきてはいるけど出番はどうだろうか.広い尾根を登っていくのだけど、ピンクテープがかなり目立つ.一般登山者なら迷う様な所でもないが、車で峠までやってきて、スニーカーで登る家族ハイカーも多いのだろう.

 黒岳頂上少し手前で上から綺麗な帽子を被っている、単独男性(爺と同じ位?)が下りて来てご挨拶.雪の状態などを情報交換.この人、間違って新道峠から登って御坂峠に間違って下りたらしい.途中気が付いて登り返しに1時間半程かかったという.中々、ご苦労さんでした.


右の道へ入っていきます


歩き易い尾根道です



千手ブナ(ウソです)



こちらは整備されてますね


雪が出てきましたよ



テープの多い事(^_^;

 
樹木に囲まれた黒岳山頂には1等三角点があって、今日は3つの三角点を見た.富士山・河口湖が一望・・・の展望台に行くと、おお〜 釈迦ヶ岳で見る富士山よりやや霞んでいるが、素晴らしい.誰もいないので、ゆっくり撮影時間を過ごせる.ラッキー♪ と、思ったけど・・・

 撮影技術の乏しい爺ではそれ程広くない展望地で、ズームするか、若干露出を変えて撮るか位.同じ様な画像が量産されてしまう.

 富士山ばかりだと、、、何だか、、、飽きてくるなあ・・・



歩いた跡が融けてアイゼン不要


この辺りが一番雪が多かったけど、問題なしです


黒岳山頂


展望地



好展望地から




 
黒岳山頂に戻り、新道峠へ向かって広い尾根道を下りて行く.こちらに雪は殆ど無い.所々南側が崩壊して迂回させられるけど、難儀な所は皆無.すずらん峠の分岐辺りから前方を見るとこんもりしたピークが見える.多分破風山かな、登りかあ、疲れるな〜 など、誰もいないから声を出してブツブツ.しかし、破風山への登りは考える程しんどくはなく、えっ此処が山頂かっつー感じで着いてしまった.



広い斜面の道を下降していきます


あれが破風山かな? 結構登りそう・・・


すずらん峠


緩く登っていきます


破風山(1674m) 平べったいピーク


ちょっと先に展望地



火焔ブナ(ウソです)
 破風山を過ぎて間もなくカメラスタンドのある展望地だ.第一展望台の表示板があるところをみると、第二ももあるのですねきっと.ここも同じ様な光景です.センスのない撮り方をし、短時間で離れた.それにしても人と会わない.平日だからか.それとも空気の澄んでる朝早く来て帰ってしまってるのか.人が多い事を覚悟してきただけにちょっと拍子抜けした感がある.誰もいないからそれなりにゆっくり出来るのだけど、同じ様な風景を眺めてると、やっぱり、飽きてしまった(笑)

 新道峠に着きこれから下る方向の標識表示がない.ちょっと気になったが、右に階段が整備され、しっかりした遊歩道がある.一方。節刀ヶ岳(せっとうがたけ)方向に登山口ともある.***そっちへ行くとすれば節刀ヶ岳まで3時間以上かかる様だ.今からじゃとても、回りきれない.機会があれば、、、ということで.



自撮り出来ますよ 向こうに監視カメラが・・・


第一展望台です


もう一つ


第二展望台です



第一展望台から




第二展望台から だいぶ霞んできてます




 新道峠から右に別れて下っていき、すぐに林道終点に出た.舗装路の上に雪があり、何人かの足跡が付いていた.今日のものの様だけど、朝早くかも知れない.

 さて、地図にある下降する登山道を探すけど見当たらない.まだかまだかと林道を下っていき、1465Pの東側にある逆S字カーブを曲がりきった所で、道を探すのを諦めUターン.雪の足跡の主達は更に続いていたが、多分、林道を来られる所まで車で上がってきているのだろう.


新道峠から稜線と別れ下降していきます


結構広い林道に下りました
 林道を延々と歩いて、(爺の)駐車場所まで帰るとしたらとんでもない大回りになってしまう.

 地図を眺めると、1465Pを通る尾根は下降しやすそうだ.何より、釈迦ヶ岳が尾根の前方にしっかり見えるから、方向が判り易い.

 予想通り、尾根下りは何の問題もなかった.ちょっと心配した事は、沢を横断するのだけど水が多いとやっかいかなあ位.それも、余計な思いで、沢は水のない涸れ沢だった.



正面尾根を下降して行きます


藪もなく快適



1465Pを過ぎた辺り 下降方向には釈迦ヶ岳がしっかり見えます. 
道の様に見えるけど道ではありません.足元は柔らか



涸れ沢


何だか広い所に出ました.電柱のある所が林道
 地図では堰堤の脇を通って破線が描かれている.林道を歩いて此処を通った時、注意してみたが指導標識や看板の類は見当たらなかった.道は堰堤上流に続いている様にしっかりあった.ただ、近くには(2社の)製紙会社の看板があり、”此の辺り一帯は社有地で・・・”との表記があった.もしかしたら、社有地になった事で登山道は廃止されてしまったのでしょうか?

 知らぬ事とは言え、勝手に社有地に入り込んで歩いてしまった事(とすれば)、
お詫びします.ごめんなさい.



デジ一  釈迦ヶ岳から




デジ一  黒岳展望台から




デジ一  黒岳展望台から(PL使用)




デジ一  第一展望台から

”デジ一” と表記のある画像以外は → Photo Nikon P7800 二代目 

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当レポは
写真撮影だったり適当に歩いたりで、時間やルートは参考になりません.
仮に当レポを見て行かれる場合は予め情報を収集していただき、計画を
充分に立ててから実行して下さい.