山登り

山梨県大月市
九鬼山、御前山
くきさん:920m
ごぜんやま:730m




                  



2018,3、14  訪問


(時間は参考になりません)
富士山ばかりでつまらない
ですが、デジ一画像もどうぞ

              
 秀麗富嶽十二景巡りも今日の十番が終われば一番、六番、七番、九番&十二番と、半分になるのだが、一番がまるでダメだったから実質は5ヶ所というところ.今日の十番は二峰あり割と離れている. 早目に出てもどちらかでクッキリ撮れても他方では霞んでいるのを見るのは必須.

 考えた挙げ句、富士山に近い方から先に登る事にした.

 13日(北八ヶ岳)天狗岳を登って国道20号をのんびり移動.道から富士山の雄大なシルエットを眺めながら甲府を通過し、禾生(かせい)駅入り口を過ぎてから、コンビニ「ローソン」に寄って晩飯のお弁当と缶ビール、明日の食料を買い込む.道の駅「つる」へ向かう.その前に、登山口でも確認しておこうかと予定はしていたが、あまりにも のんびりしてしまい暗くなってしまったので、明日はぶっつけ本番になる.ま、いつもそうだけど.

 「つる」は新しく出来た様な道の駅で、リニア新幹線の下にある様なもの.の駐車場は空いていて、4台位しかいなかった.大型車は一台もいない.中々珍しい事ではある.早速寝床を作り、午後8:00頃、缶ビールを飲みながら晩飯.喰って横になるとすぐ眠ってしまったらしい.車の音がして目が醒めたのは午後11時頃.いつのまにか大型車が3台、エンジンをかけながら休憩していた.それからは、中々眠る事が出来ずうとうと悶々と・・・

 次の日の朝4時半に起き上がり、お湯を沸かそうとガスに点火したら炎がホヤホヤと勢いがない.ボンベをみたら低温用ガスではなかった.いつも(低温用ガスボンベが)入っていると思って、ロクに確認せず車に袋ごと放り込んできたからなあ. まあ時間をかければお湯ぐらい沸くだろう.で、何とかなった.

 ちょっと早い朝飯(力カップうどん)を食べて、暗い内から出発.私にしては珍しい.
 


道の駅「つる」 5:30


禾生駅


駅の案内板、灰色が国道、町道で赤は登山道と凡例にある
登山道は国道を横断してる様に見えてしまった・・・


国道を横断してまっすぐ行った

 道の駅から国道20号に出て登山道入り口に行くには、桂川を(橋で)渡らなければならない.橋は二つあり(道の駅から見て)東北にある新しい橋と、禾生駅側にある橋で後者の方が何となく近そう.御前山から下山して大月駅〜禾生駅と戻る予定なので、若干遠回りになるけれど禾生駅も見ておきましょう.

 中央自動車道の下を通って禾生駅までは一直線.15分位で駅の踏切に出る.駅の出入り口に案内板があったので、案外詳しいから登山口などしっかり載っているに違いない と、しっかり見た.そして、しっかり間違えた.

 案内板では、国道に沿って登山道が描かれている.すると何か、国道を横断しすると登山道(又はそれらしき遊歩道)があるのか? 疑いもせず駅前の国道を横断、キョロキョロしながら開いてない商店街を歩いて行く.とてもある様に思えない.左に折れる道があったので、取り敢えず登山口には近いだろうとそっちに曲がる.ホームセンターなどがある新しい道路だ.誰かに聞きたくてもこんな朝早く誰もいない.

 沢沿いの道に出て、お!この沢を越えれば九鬼山の裾に取り付く事が出来るぞ・・・と、思ったが沢の水量は多く橋もない.歩いて一時間も経たない内にバシャバシャじゃ、何やってるの!になってしまう.

 リニア実験線が見える辺り、アパートが何棟か建っている所で道は終わり.少し戻って国道に出られそうな道があった.何とか国道に出て沢に架かる橋(落合橋)を渡ったら、登山道の標識があった.何だか余計な時間を歩いてしまった気がする.ま、毎度なんだけど・・・


アパートの向こうで行き止まり


国道に出ました 正面、リニア実験線



煉瓦造り 人が渡る橋ではなく水路



登山道入り口 6:15


新道(右へ)との分岐 愛宕コースを選択
 標識通り進み、古めかしい煉瓦造りの水路橋(何て言ったかな) をくぐって愛宕神社と杉山新道コース分岐は愛宕方向へ左折.すぐにそれと判る神社の脇を通って桧、杉樹林帯へ入って行く.多くの人に歩かれている様なやや幅広の掘り割りの道をゆっくり登って行く.今日は暑くなると言うことだったが、出掛けは寒かったのでセーターに薄手のパーカーを着てきた.さすがに暑くなり汗が滲んでくる.尾根の標識のある所で一休み、セーターを脱いだ.

 休憩を終え少し歩くと、枝の切れ目から早速富士山が見えて来てテンションブースト.今日は雲一つない晴れ.急がなくても九鬼山ではクッキリ富士が見られるのではないか、と、一人大はしゃぎ.特に困難な道もなく、登って行くと「眺めよし 天狗岩」 という目立つ標識があった.んじゃあ、見て行かねば!と、樹林内をトラバースして2−3分程で展望の良い岩場に出た.早速三脚を立てる.



愛宕神社


歩き易い道です


尾根道になります


天狗岩分岐


樹林の中、僅か歩いて


天狗岩 7:35



天狗岩からの眺め

 天狗岩でさい先の良い(上手に撮れたと言う意味ではない)撮影を終えて、斜面を直登気味に登山道に復帰する.急登を終え緩い斜面になって稜線に登り上がると、右手方向に若干開けた場所が見えた.行ってみると、梢の上に富士が見えた.杉の枝などが煩いがそこそこの展望.此処でも三脚を立てる.

 分岐に戻り僅かの登り返しで「九鬼山」山頂だ.本来であれば展望に乏しい場所で、富士の方向の遮る木を切って「秀麗富嶽・・・」 としているのか.涙ぐましい努力の跡が切り株に現れている(微笑) あまり撮らなくても良いかと、ミニパンを食べながら取り敢えず九鬼山はコンプリート.さて、御前山に移動しましょう.



稜線着 左から登ってきてこちら側に少し歩くと・・・


富士山が見えた


分岐から少し歩いて、あそこが・・・


九鬼山 山頂



山頂から



戻る様に縦走路を真北へ


通細尾根にはロープ



迷った分岐 地図にあるかどうか判らない.GPSは持って来なかった.

 歩き始めて20分位.分岐が出てきた.分岐と言っても、(向かう方向)右手は古い標識で朝日小沢、諏訪神社とある.正面の標識に「馬立山下山」とあり、左に下降する道がある.「御前山」は出て来ない.まだまだ遠いからなのだろうけど、それも、馬立山も地図にないからちょっと判らない.

 悩んだ末、正面に行ってみた.5−60m位歩いた所が小ピークで、踏み後が薄い.そこから左側に凹凸の稜線が見える.一方こちらは、北東方向に踏み後が続いているものの、稜線に合流はしていない.こっちじゃないな、戻って、「・・下山」方向に下降して行く.



間違えて行った小ピーク


こっちが正しい道



電力鉄塔かも知れないが、その造りとはちょっと違う様、富士の展望台? 二つあるのが・・・?

 地図の通りの道で導標もあり、迷う事はなかった.ただ、下り初めは180度方向を歩く様になるから、戻ってんじゃないかと錯覚してしまう.概ねは広葉樹林の中の歩きで、トラバースする時薄い道になるけど、それ以外は歩き易い.

 725P手前辺りだろうか、何に使われたのか判らない鉄塔が樹林の中に2基建っていた.古く錆びているから登るのはちょっと危険.コンデジに納めていたら、若者が九鬼山の方角からやってきた.足が速そうで、挨拶を交わしたらあっという間に見えなくなってしまった.

 感心して歩き始めると道の左側が開けて、何と富士が見事に見えるではないか.そうか、あの鉄塔は富士見台だったのか.周りの木が大きくなった今、使われなくなったということなのかも知れない.・・・でも、この辺りでは富士があちこちから見えるから、わざわざ立派な展望台を造らなくても良い様な気がするけど、う〜〜ん.


鉄塔は此処のちょっと手前の上、左を見ると


お!



良く見えた〜♪




さっきまでいた九鬼山



地図にある十字路 峠名とかあったかな?


登りになって
 さて、道草ばかり喰っていては先に進まない.九鬼山から既に300m以上下降しているのに、まだ下降する.何処まで下りるのかいな・・・と、ややうんざりする頃、新旧の導標がある鞍部の十字路に着いた.峠名があるかどうかは判らない.「御前山」の名前はまだ出て来ない.水を飲んでミニパン(クルミが入ったものであまり甘くない)を食べる.

 704Pへの登りは結構きつい.斜面には赤松が点々とあって、振り返るとその間から富士がよく見える.霞んできているのは仕方がない.すぐに又急斜面がある.ほぼ直登しているので此処もきつい.登り上がって分岐.300m位北方向に進んで「馬立山」の標識がある山頂へ.地図の797Pだ.

 実は勘違いしていた.この辺りが 「御前山」 = もしかしたら標識にちょくちょく出てくる「馬立山」がそれか? と、思っていたのだ.だから、急登を終え緩い所を登ってやっと御前山に着いた〜 と、気を抜いて標識板を見て ゲゲッ がっくり.やはり馬立山は馬立山だった.

 此処でやっとこれまで見なかった 「御前山」 の名前が出てきた.馬立山の山頂は 樹林の中で展望はほぼない.暑いからパーカーも脱ぎ、お腹が空いたのでカップヌードルを食べる.何だか、食べてばかりだ.



赤松の間から



馬立山 山頂 11:35


御前山に向かいましょう
 気を取り直して腰を上げ、急坂を下りようとした時下からハイカーが上がってきた.私と同じ位年齢の三人男性.登って来るのを待って挨拶し下りる時、下から6人位来ますからと先頭の人が言っていた.判りました、と返事をし下りて尾根から左へ曲がりトラバース道を少し歩くと、下の方から ヨイショ、ヨイショと声を掛け合いながらハイカーの集団が登って来る.このトラバース道は細く、両側の斜面は急なので擦れ違いは困難.尾根のカーブの所まで戻ってやり過ごす.

 先頭の人は私より上の様で、疲れ切っているのか足元が何だか危うい.段差を乗り越える時、両ストックを前に突いて、うんしょッ と声を出して上がろうとするのだが、両ストックを持つ手が横にブルブル震え、顔をしかめている.やっとの思いで上がってくると、私に 先に上がって! と、誰と間違えたのか.後ろの人から、その人は下りるんだよ.と、声かけられても何だかボーッとしている.私が、あ、そっちへ行くので と、返事したら あッそう と言ってうんしょうんしょ と、馬立山へ登って行った.それから、似た様な年齢の5人と挨拶を交わしやり過ごす.

 今まで一人だったが、いきなり大人数との遭遇で少しビックリした.更に、分岐の手前の岩場を下降中、女性ハイカー2人組とご挨拶.猿橋駅から御前山を登って来たらしい.大月から登るルートに丸木橋があって、そこがちょっと難所らしいから楽と思われる方から登って来たらしい.何処まで行くかは聞かなかった.



岩が前を塞いでいます.道は右に巻いているようです.
登れそうですが、向こうがどうなのか判らないので、止めときます.



分岐


御前山 山頂 結構見晴らしが良いですよ 12:20
 分岐はすぐで、ひと登りすると御前山だ.角の無い岩場のそれ程広くない山頂だ.九鬼山に比べれば見える富士山はさすがに小さい.おまけに霞んでいる.まあ、そうと判っているからさほど残念でもない.それでも三脚を立て望遠ズームレンズをくっつけて、ハイッ 10番コンプリート!

 帰路は、戻ってすぐの分岐から大月駅方向へ下る.岩場を注意して下りて「厄王山」の社殿を見、例の丸木橋を渡るが、丸太の上に板を打ち付けてあるから、何の不安もない.手摺り代わりのロープもあって実に安全である.それからは特に難所もなく林道から国道に出た.



大夫霞んできたが ・・・爺的にコンプリート



山頂の様子 こちら側は行き止まり


大月駅方向へ下山します



此処は気を付けて下りて来なければいけません



厄王山 社殿 13:00 此処は十合目か


少し下って、 あんな所に建ってるんですよ


鳥居をくぐって林道 13:25


鳥居の所で四合目 一合目は何処でしょう?
 国道20号から市街地へ横断し歩いている時、北側に「岩殿山」が見える.余力があれば登ってしまおうと思っていた山だが、結構疲れたので止めておく.そのこちら側斜面で焚き火でもしているのか煙が立ち上っていた.大月駅に向かって歩いていくと、消防車や警察のパトカーなど4−5台がサイレンを鳴らしてそっち方面に曲がって行く.建物の間から見ると、煙はかなり広がっていた.へ!あれは火事なのか? 燃えてる建物は見えないので焚き火が斜面に燃え移ったのかも知れない.焚き火の御仁は大目玉だな、コリャ.

 大月駅に着いて電車を調べる.電車に乗るのは昨年10月以来で、何だか不安.どういう不安だか判らないけどとにかく不安なのだ.あれッ、大月から出る電車に禾生駅はありませんよ.蜘蛛の巣の様なルート図を見てもよく判らない.切符売り場の駅員さんに聞いたら 「此処はJRで、禾生は富士急なんですよ.駅を出てあっちへ行くとすぐです」 と御親切.私は田舎者だなあ・・・

 富士急の電車は10分位待って発車時刻となった.ラッキーである.禾生駅は三つ目の駅.眠ってしまわないかと思ったが、その心配は必要なかった.ツアー客なのかアジア系の若い男女が7−8人、大きなカートを引いて乗り込み、私が下りるまで大きな声を出して笑うやら、何か話している.勿論、言葉は判らなかった.



林道分岐は右へ. どっちだか判らず、左を歩いて行ったら
下に標識が見えたので、戻りました.歩き損はあまりなし


上から見えた標識 国道沿いにありました



野焼きかと思ったら、火事だったのね



富士急大月駅 14:10


禾生駅から道の駅に戻る途中 多分九鬼山



リニア実験線

富士山ばかりですが、デジ一画像もどうぞ   Photo Nikon P7800 二代目 

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当レポは
写真撮影だったり適当に歩いたりで、時間やルートは参考になりません.
仮に当レポを見て行かれる場合は予め情報を収集していただき、計画を
充分に立ててから実行して下さい.