山登り

山梨県大月市
滝子山
たきごやま:1610m


                  



2018,11,15 訪問


(時間などは参考になりません)
 笹子雁ヶ腹摺山を終え、朝飯代わりの力カップうどんを食べて笹子隧道の駐車地を8:35頃出発.国道から大鹿林道へ行く道が判るかどうか不安があった.国道へ出ると車も多くなり、入り口を探してノロノロ走ってもいられない.サルが4−5匹ガードレールの辺りにたむろしているのを見て、そっちに気をとられてたら、小さな看板をみつけたのはその道のすぐ手前.パッと左折できる訳もなく、Uターン出来そうな所まで走り、工場があるやや広い所でUターン.狭い道を対面から車が来ない様祈りながら中央自動車道の跨道橋を渡ると少し道が広くなった.

 滝子山道証登山口の駐車場所は狭く、せいぜい5−6台くらい.埋まっていて、駐めるスペースがない.手前に幾つか駐められそうな所があったので、Uターン出来そうな場所を探し、そのまま林道を走っていくと後輪左が段差の泥土でスタック.空回りしている.この車になって初めて使う4駆ロックで、実に簡単に抜け出る事が出来た.4駆でない普通乗用車などでは、山中の林道では心細いだろうなあ・・・等と、思ったりした.ま、過信は禁物だけどね.

 道証登山口の様子を確認し、そこから150m程離れた所に駐車出来て、林道を戻る様に歩いて行く.滝子山へは“寂しょう尾根”を登り“すみ沢”のルートを下降する周回.“寂しょう尾根”は上部に岩場の難所があると言うことだが、南西の登山道まで行くとなるとかなりな大回りになってしまう.笹子雁ヶ腹摺山で時間を潰してきているから、そんなに時間をかけてしまうと、下りのどっかで暗くなってしまうこと確実.で、距離の短そうな“寂しょう尾根”を、登りに選んだ.

 大鹿川の橋を渡りすぐ左に林道が分かれている.紅葉も終わっている林道をテクテク歩いていると、右斜面に獣の気配.サッと身構えると、やや大きい茶色の動物が一匹、ガサガサ大きな音を立てて斜面を駆け下っていった.多分、猪でしょう.
 富士山ばかりで飽きますがデジ一画像もどうぞ


林道のちょっと広い所に駐車してスタート 9:30


943Pの下を巻いている辺り
 小さな沢(おそ沢?)に掛けられた橋を渡ると、軽トラックが駐まっていて傍にハンターが立っていた.挨拶すると構えていた猟銃肩に掛け直してニコニコと話かけてきた.滝子山登山か? とか、登山口はもうすぐ行くとあるよ、とか 猪狩りをしている、とか 追いかけている連中は下から登って来るから此処の林道より上に猟師はいない等.実にご親切.手前で見た猪(だろう)の話をしたら、鹿より猪が多く作物荒らしで困っている等.何処でも大変だなあ.(猟銃を見たら散弾銃ではなく、銃身の細いライフルだった)

 分かれてすぐに左の斜面に、申し訳程度に標識板が置かれていた.よく見ると土留めの石垣に沿って踏み跡がある.取り付いて登って行くと、すぐに道がしっかり出て来るが、それもやがて落ち葉の中に隠れ、道型不明となってしまった.ただ、藪とかはないので、ひたすら上を目指すと、その内踏み跡が現れてくる.

 暫くは、それ程急でない斜面を登って行く.広葉樹(ナラ系)の樹林は陽を良く通し、ポカポカ暖かい1100m付近でパーカーを脱ぎ、シャツだけになって一休み.水を飲んでコッペパンを食べたら眠気が襲ってきた.




寂しょう尾根取り付き 道路の反対側に下降する踏み跡が見受けられる




藪もなく歩き易い尾根の様子




富士山が見えてる




紅葉は終わってるけど、気分の良い登りだ

 少しウトウトしていると何やら下の方から人の声がする.ハッと目が醒め、下を見ると男女一組のハイカーが登って来るのが見えた.慌てて、ザックの中身を整理している振りをした.眠っていて、遭難者と思われると情けない.

 男性の方が近づき、挨拶して「良いお天気でハイキング日和ですね」 と、声をかけてきた.笑いながら「そうですね、暑いくらいですよ」 と、返し 先に行ってもらう.

 この“寂しょう尾根”ルートは地形図に破線路は表記されてはいない.大月市のHPでは、「南陵」と表記. ガーミンの地図は「寂ショウ尾根」と表記され、1300m付近に危険マークがある.近づくに連れ、登る事が出来るのか少々不安になってくる.行程が少し長いのでザック軽減の為ザイルも持って来ていない.20mザイルでも持ってくれば安心だったか.

 まだ、岩場でない急斜面の中腹であの2人が休憩していた.シンドイですね〜と再度挨拶し、先へ行く.細尾根登りに岩が多く出てきたが難儀な程ではない.岩場がなくなり緩斜面の細尾根では右手(多分南東)に富士山が見えた.やや、霞んできてはいるけど、まだまだスッキリしている.1350m付近だから危険岩場は過ぎたのかな?などと勝手に思い、一休みしてクッキーを食べた・・・食べてばかりだなあ・・・



ひたすら登ります・・・


岩が出てきたが、此処ではまだ楽に登れる


富士山に雲が


倒木に見えるけど、平らな岩板が被さっている 雨避けとかになりそうだけど
獣の踏み跡の様なものがある(ハイカーのものかも知れないけど)



岩場が本格的に続く.細尾根だから岩を乗り越えて登る他ない 注意して登って行けばそれ程難儀ではない

 休んでる間、2人が来ないか下を見ていたが、来る姿は見えない.水を飲み再度富士山を仰ぎ(いや遠望か)出発.間もなく岩場が出てきた.あ、これからが本番か! と、やや緊張する.が、ルートは赤ペンキで記され それ以外にも踏み跡がしっかりしていて、登るに従って不安も消えていく.“危険”の標識を見て再び気を引き締め、二枚目の“危険”の標識から岩場は開放される.

 この岩場は、一枚岩というものではなく岩石が積み重なった様な急斜面.手掛かりも豊富でジグザグに登って行くから高度感も割とない.ただ、登るには良いけど下りに選ぶ時はザイル必須.下りでは足元が見えなくなる場所が多くある.滑落事故もあったそうだ.フイックスロープは皆無、クサリはやや危うい岩場のトラバース部分に短い1ヶ所だけ.一般のハイカーは別ルートを選択しようということだろう.

 道は、一旦水平になり山頂直下では斜面が掘られたりして登りにくい所があった.山頂に着くと単独男性2人が休憩中.軽く挨拶して、辺りを見回す.富士山の霞はそれ程でもなくまだハッキリしている様に思えた.ただ、山頂左手に雲が湧いているのがちょっと気になった.お昼も過ぎているのでおにぎりを頬張りながら、三脚やカメラだのをセット.



岩場は急でも手掛かりが豊富



岩場が終われば浜立山分岐


あれ、滝子山かな


一旦ホッとしますが


登りづらい・・・

マクロ



山頂手前の展望場所 まだスッキリ見えてます 12:55



やっと・・・


山頂 13:00ジャスト
 ※三角点峰を滝子山山頂と思っていた.山頂は1610Pで三角点峰の少し西に位置しているから、すみ沢の方に下山するとなると、戻る事になる.

 山頂の中程は他のハイカーさん達がいた為、ロクに辺りを確かめず撮影に入った.大まかに地図を見て記憶していたので、山頂にくる手前の尾根辺りに分岐がないから??に思っていたのだけど・・・

 予定通り歩いていたら、道が見つからず戻っていただろう.いや、GPSで尾根を下りて登山道を探したかも知れない.
 撮影中、“寂しょう尾根”から、あの2人が上がってきて三たびご挨拶.しんどかったですね〜 入れ替わりに男性ハイカー2人が下山.こちらも撮影を終え、少しの間お二人と歓談.八王子から来たその人達はこの近辺にやけに詳しい.笹子駅から歩いてきて初狩駅に下りるのだそうだ.“寂しょう尾根”は何度か登っているらしい.私は宇都宮から来たと言ったら、栃木には名山が沢山あるから羨ましい、だって.そーかー(笑)

 栃木からこんな山に?と聞かれたので、秀麗富嶽十二景の事を山名板を指差しながら簡単に説明.ああ、そんなのがあるのか、と、感心していた.山頂から(富士に向かってやや)左手の方向を指差し、山肌を削っているのが見えるでしょ.あれは高川山です、と教えてくれた.

 長話をしていると、帰路も長いので暗くなるといけない.ここらで、失礼します、と、寂しょう尾根の方に歩きかけた. あ、そっちは違いますよ.こっちです.と、反対の方(藤沢登山口側)を指差した. え? と地図を出し改めて確認.地形図の破線路は何となく少し戻る感じに見える.でも・・と、首をかしげていると 今、此処にいるから少しこっちへ行くとすぐに分岐があるから、鎮西ヶ池の方に行くのですよ. うーむ、詳しい人が言ってるのだから間違いないだろう、と、お礼を言ってそっちへ下りて行く.



山頂からの眺め




左は黒岳で右は雁ヶ腹摺山か?




先程の展望地で撮ったのとほぼ同じだなあ




中央付近 山腹が削られてるのが、高川山だそうです



お二人さん


鎮西ヶ池分岐 13:50
 すぐに鎮西ヶ池分岐があって、左折.間もなく祠とか賽銭箱とかポストとかがある所に出た.「鎮西ヶ池山頂」と表記された標識も立っている.下には小さな水溜まりが、、これが鎮西ヶ池か? 池としてはかなり小さい.小さな沢状に流れているところをみると、水が湧いてるんでしょう.飲めるんでしょうか.落ち葉が堆積し、道型を隠しているジグザグ斜面を下って、気分の良い広い尾根上に出る.

 笹子駅−大谷ヶ丸分岐を過ぎ、笹子駅方向(道証登山口)に向かう.それ程急でない道を下っていくと、やたらに広い斜面の道に出た.防火帯か? 樹林の中ばかり下って行くと思っていたから、此処もすこぶる気分が良い.此処はお花畑とかになるんだろうか.下降を続けると、右下に沢が見えて来た.沢床が白く綺麗だ.撮るには遠すぎるから、やがて近づいたら撮ろうと思ってたら、撮るのをすっかり忘れていた.


意外に道が細い


鎮西ヶ池の祠とか ポストは記帳ノートでも入ってるのでしょうか


池らしい・・・


気持ちの良い広い尾根 休むのに丁度良いけど、先へ行きます



広い尾根道




・・・

 樹林に入り、左側の沢(すみ沢)は水量が多くなっている.小滝は多いが目立った滝はない.道は大きな岩もなく急斜面もない.極めて歩きやすい.暗い内に滝子山の山頂に着いて、朝日に当たる赤い富士山を撮るなら、この道はヘッデン歩きでも問題ない.(行かないけど)

 1ヶ所、曲沢峠の分岐で間違えそうになった.標識をロクに見ず、ハッキリした道型の方へ歩いて行ったら登りになったので、おや? 沢沿いに行くのではなかったか? と、変に思い戻ったらやはり間違えていた.早く気が付いて良かった(←標識はしっかり見ようね)

 「三丈の滝」の看板のある滝も4m位.下流の橋を渡り、左岸をのんびり歩いて又橋を渡ると、朝確認した道証登山口に出た.


 笹子雁ヶ腹摺山、滝子山 無事終えて 秀麗富嶽12景四番 コンプリート♪


終始歩き易い道の様です 振り返って


何かの跡?



倒木帯




三丈の滝



橋を渡って


道証登山口着〜 あーー疲れた 15:55
富士山ばかりで飽きますがデジ一画像もどうぞ      Photo Nikon P7800 二代目 

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当レポは
写真撮影だったり適当に歩いたりで、時間やルートは参考になりません.
仮に当レポを見て行かれる場合は予め情報を収集していただき、計画を
充分に立ててから実行して下さい.