山登り

宇都宮市
古賀志縦走

鞍掛山:492m
古賀志山:583m
御嶽山:560m
赤岩山:535m



                  



2016,12,10 訪問

abe様&爺
(時間やルートは参考にしない事)
              
 古賀志山は(古賀志界隈を含めて)何度訪れただろうか.ルート、踏み後が沢山ありその数は100を越えると言われている.少し大袈裟かも知れないけど、それぐらいルートが多い.古賀志山は東ノ鳥屋山ともいうそうで、西ノ鳥屋山は赤岩山、御嶽山を中ノ鳥屋山と呼ぶ.それぞれ、近年立てられた山名板に表記してある.古賀志山の北東には鞍掛山(くらかけさん)があり、そこから赤岩山までは通して歩いた事がない.歩こうと思った事はあるけど、大して代わり映えのしない樹林の中のアップダウンでうんざりし、飽きてしまうのだ.

 勿論、それぞれの道を繋げて歩いた事は何度かある(今年の春先には、いわゆる馬蹄形なるものも歩いた)けど、一度は一本線としておきたい気持ちはどこかにあった.

 そこで、丁度1年前に中尾根〜長倉山周回をした時、鞍掛山を見てあっちも登ってみたいわね・・・とつぶやいていた”秩父乙女=abe様” にちょっと声をかけた.二つ返事で10日に決定.

 計画ルートは飽きが来る559P〜鞍掛山の間を後半に持ってくると、(飽きの来る歩きと)鞍掛山から長倉山への登り返しが苦しいだろう.最後のアップダウンだと思えば、それはそれで良いのだが、、、やはり〆は楽な方が良い.更には、御嶽山から赤岩山間の展望細尾根やクサリ付き岩場などは、長い歩きの疲労を回復させながら緊張感を楽しむ事が出来る.その余韻を残しつつ短い距離(の、下降)で舗装林道に出られるから、左回りに決定.

 南駐車場に爺の車をデポ.秩父乙女の車で森林公園に移動.南駐車場を出発前に、秩父乙女の車に乗り込んだら”コラッ、(爺の車)後ろのドアが空いてるわよッ!” 朝一番からボケ・・・大丈夫かオイ.

 秩父乙女=abe様の当日レポもどうぞ



赤川ダムに映える古賀志山



森林公園駐車場をスタート


すぐに樹林の中(右)を登ります


長倉山はほぼ素通り
 森林公園駐車場から長倉山への道に入る前にお天気が良いので、ダム湖面に映る古賀志山を見て行くことにし、堤防へいく.ここんとこ晴れた日が多くダムの水はかなり少ない.今日はデジ一を持っていかずコンデジだけ.歩き時間が長いのでゆっくり撮影している暇がないのと、遠景はあまり得意でないから.そう言えば、未だ此処(稜線とか山歩きで)にコンデジ以外のカメラを持ってきたことがない.

 長倉山へは緩く登って我々鈍足コンビの歩きでも25分位.此処から北寄りに一旦下り、林道に出て鞍掛山の登山道に出る.水の殆どない鞍掛山神社の滝を見て、秩父乙女は御本尊を見ようと岩穴の中を覗く.爺は何度も訪れているけど自慢じゃないが一度もこの鉄バシゴを登った事がない.つまり、御本尊は一度も見ていない.もしかしたら罰当たりかもなぁ・・・(鞍掛山神社を本日の見処一番目としておく←大したものでは無いと思うけど)

 出掛ける前、地図を渡す時ルート上の詳細は取り敢えず伏せておいた(笑) 行く前から余り詳しく教えてしまうと楽しみ&サプライズは半減する.ただ、岩場が多いとか、エスケープルートは沢山あるとか、古賀志山に近くなると人が多くなる等は打ち合わせておく.更に後半は核心部が2つ、ハイライトが1つ共


鞍掛山登山の案内板をチェックし・・・


鞍掛山神社の御本尊を拝んでますね


こんなポーズ、一人では撮れません
 尾根コース、岩コースの分岐は尾根コース(右)を選定.岩コースとは言っても岩を登る訳ではなく樹林の中の急斜面をロープ頼りに登るのであって特別難しい所はない.鞍掛山山頂へだとこちらの方が近い.ただ、展望大岩へは戻る格好になるから、鞍掛山だけの周回なら良いけど今回の様な縦走には適していない(と、思う)
 
 尾根コースもそれ程難しい事はなく鞍掛山手前の大岩展望台に着く.本日の見処の二番目.天気が良く空気が澄んでいる為か遠くまで良く見える.何と、古賀志山の左手に富士山まで見えた.富士山を此処で観たのは初めてだ.登る時間が早かったからか.筑波山、加波山、雨巻山などが裾に雲海を広げて見える絶景.コンデジの最大サイズで撮ってみたけど、デジ一ならもう少し良く撮れるかな・・・

 此処から我慢のほぼ樹林歩き.559Pまでの辛抱だよと、伝えておく.その後、秩父乙女から水飲み休憩したいとの
申し出、すぐ上で見処三つ目があるからおやつ休憩しましょう.
 「そう言えば師匠と山へ行った時、こんな風に申し出たら”すぐそこに良い休憩地があるからちょっと我慢して”と、言われそれならと我慢して歩き続けたら延々と歩かされた」と、大笑い.良くある話だね〜.

 こちらは5分とかからない一登りで着いた好展望のシゲト山に着いた.早速おやつ休憩.日光連山と高原山は上が雲の中、那須のお山は全く見えない.



展望岩場から、古賀志山の左に富士山が見えるのだけど・・・




右:筑波山 中:加波山 左:雨巻山




岩場から俯瞰



鞍掛山 山頂


休憩地(シゲト山)から高原山



休憩地から日光連山

 樹林の中のアップダウンは露岩も多くあるけど同じ様な風景&様相.一人だととっくに飽きがきて、適当な所から林道に降りてしまいましょう・・・と、なるのだけど、今回の鈍足コンビはずーーーっとお喋りコンビ.歩き疲れというより、喋り疲れが大半を占めているのではないかと、ふと思う(笑)

 559Pに近くなるに従い少し風が強くなってきた.季節柄の北風だから寒い.559Pで昼食休憩をする積もりだったけど途中の北東側が開けている岩場があり、風は吹き付けてこない.日陰になっているがそれ程寒くない.秩父乙女が担いできた鍋焼きうどんをごちそうになり、少し冷たいおにぎりを食べ、コーヒーを飲んで、縦走続行.すぐに559Pに着く.3人組女性、2人の男性ハイカーが休憩中.土曜日だというのに案外少ない感じだ.これまで擦れ違ったハイカーは展望の良いピークで風を避ける様に低灌木の中で休憩してた一人.559Pの手前のトラバース道で男女3人だけ.


ツツジが健気に咲いてました


下降でちょっと難儀した岩場も、今回は登りでスイスイ
 伐採跡の植林帯を通る.植えられた檜が少し大きくなり、数年後には展望もイマイチになるだろう.此処でもハイカーは数人見ただけ.更には見処のハイライトを想定していた鳥人間が全く飛んでいない.飛べない程の強風とは思えないが、一人も飛んでいない.うーーん今日のハイライトは駄目かなあ・・・

 誰もいない富士見峠に降り、誰もいない急斜面を登って東稜展望台の分岐に着いた.この時間になると風もなくなり絶好のハイキング日和となってきた.東稜展望台に着くと親子4人が休憩中.可愛い幼稚園くらいの女の子がニコニコと挨拶をしてくれた.いや、爺にではなく秩父乙女にだ.ほう、今から人を選んでるのね・・・

 東稜展望台を後にして、古賀志山の山頂に向かう.山頂には6人位の若者男女が休憩中.2人ぐらい爺達の後から登ってきただけ.うーーん、今日は少ない.と、感じながら山頂を後にする.



東稜展望台から筑波山方向



古賀志山山頂


御嶽山手前の鳥居
 御嶽山手前の岩場辺りは下の巻き道も含めて遭難メッカの様だ.今年3月に滑落して頭を打ち、女性が死亡したばかり.(爺達登山の次の日には親子2人が滑落、これは怪我だけで済んだ様) 低山だから、沢山ハイカーがいるからと、侮ってはいけない.古賀志山はその周囲全山が露岩が多く、ニュースにならない事故も多くあるのではないかと、思われる.因みに昨年歩いた中尾根コースでは今年の10月、男性が滑落し怪我をしている.

 御嶽山に着くと若い男女2人組、ワンコ+寝ている男性1組がいた.その後何組か来て新しく設置された看板を見てあれが白根山とかその左手にあるのが皇海山などと指呼している.白根山も皇海山も雲の中で見えていないから、つい、「白根山は雲の中で、見えていれば男体山(はクッキリ)の左に真っ白な姿を見せてくれますよ.皇海山や袈裟丸連峰も雲の中で見えてません.ずーっと左の方に綺麗な三角形をしてるんですが・・・」と、爺. 「あら、そう.手前に見えてるのは何?」 「多分、鹿沼の夕日岳とかその周りの山でしょう」 「ああ、成る程 どーもありがとう」 

 伐採地方向を撮って、戻りワンコの脇を通る時、思いっきり吠えられた(-_-;;


御嶽山山頂の祠


新しく設置された看板



御嶽山から日光連山 白根山などは雲の中




伐採地やその奥に559P、ズーーっと奥に高原山 那須のお山は雲の中

 さて、縦走も後半に入っていきます.御嶽山から一旦下り雨乞岩中当山分岐、登り返して西尾根コース分岐.下って正面に核心部一つ目のクサリ場.へ?真新しいクサリが下がっていた.今年3月に来た時は錆びたクサリが上から2m程垂れ下がっていただけ.

 「あたし帰る」とか「巻き道ないの?」とか言うのを期待していたけど、そんな事をいうお方ではない・・・.取り敢えず先に登る.上の方がハングしているからそのちょっと下で横移動があり、クサリに掴まる手が片手だけで下方に位置してしまうからバランスと左手の置き所に工夫が必要.少し緊張する場面だ.爺が登り終え、OKと合図するとスルスルとバランス良く登ってくる.その上では片手でコンデジ撮影なんぞしている.うーーーむ

 本日一番のハイライトを予定していた中岩に着いた.単独女性が自撮り棒(と呼ぶのかな?) で、一所懸命撮っていた.風雷神社側から登って来たらしい.古賀志山から南駐車場に下りると言っていた.

 ”本日のハイライト”というのは、鳥人間(ハンググライダー)の、着陸地が下にあるので、着地する時中岩左側の下へ滑空していく.いつも見る鳥人間は下から見上げて見るのだけど、此処では上から見下ろす形で見る事が出来る.今日は、どうした事か一人も飛んでいない.



岩場はおっかないから爺は端っこまでいけません 危ないよ〜、落ちるよ〜(^_^;;




核心部その1の岩場 クサリとロープが新しい(今年の10月に設置された様です)



へっぴり腰を撮っていただきました(^_^;;


余裕ですなぁ



中岩手前の岩場から

 中岩から又下り核心部の2つ目.足元が見えないクサリ場の下降だ.近づくと、下から単独青年が上がってきた.少し話をすると、割れた案内板がありそこを辿って(多分)”篭岩”まで行ってきた.そこから戻ってきた.車は公園駐車場に置いてあるので、今回はピストン.と言って、”篭岩”は自信がないけどそうではないか?と、スマホの画像を見せてくれた.画像は猿岩だったので、それはもしかしたら”猿岩”でしょう.篭岩はかまぼこ形の岩を乗り越えると思ったけど・・・ と、伝えたがイマイチ自信がないようで、気をつけてと別れた.※篭岩は三角点ピークから尾根を南に辿った所に標識もある.猿岩は手前樹林内の分岐から南西方向に岩の痩せ尾根を行く.こちらは確か手前に「猿岩」の案内標識があった筈.

 (核心部の2つ目)此処にも立派なクサリが、それも上の方から設置されていた.足元が見えないので、最初は少し躊躇するけど足掛かりが判れば問題はない.先に下りて一応「左、右でもう少し下」 とかの指示は与える.問題なく下降.次の木の根付き急斜面は左の尾根末端から、これも新しいクサリを利用.ハイライト無し核心部2つを無事クリア.赤岩山に着いたのは15:30を過ぎていた.早ければ猿岩や三角点峰(北の峰)辺りまで足を延ばそうと考えてはいたけど、樹林の中で暗くなるのは避けましょう.と、風雷神社口へ下山.鳥居をくぐって舗装林道に出たら、二股山が夕日に赤く染まっていた.鈍足コンビ、休憩込みで9時間の旅はこうして無事終了.



核心部2つ目のクサリ場 下が見えないから一歩を躊躇するかも



この垂直部分をクリアすれば、後は楽


もう少し足を延ばして! うー、リーチがほしい・・等冗談も多々出ます (笑)


無事クリア(ってまだ下があるんだけど) ピースでニッコリ


これは風雷神社口手前の鳥居.前回は気付かず通り過ぎていた
 Photo Nikon P7800 2代目 

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当レポは
写真撮影だったり適当に歩いたりで、時間やルートは参考になりません.
仮に当レポを見て行かれる場合は予め情報を収集していただき、計画を
充分に立ててから実行して下さい.