◇山登り◇ 岐阜県飛騨市、高山市、長野県大町市、 富山県富山市 9/15雲ノ平山荘〜祖父岳〜鷲羽岳 〜三俣山荘〜黒部五郎小屋(泊) じいだけ:2825m わしばだけ:2924.4 2021,9,14 - 16 訪問 爺 (時間は参考になりません) |
山荘の一晩はよく眠れなかった.かなり疲れているのだけど2-3時間眠った後、周りの人の大イビキ合唱でほぼ駄目.眠れないまま、天窓から外を眺めると星が出ていた.どうせ、眠れないんだからいつも失敗している星の撮影でもしてこよう.と、セーターを着て外に出る.月もなく満天の星空だ.天の川も少しだけど確認できた. 今回は三脚を持って来なかった.ホントは(バサルトの軽いやつでも) 持ってきたかったのだけど爺にとっては長丁場になるから、出来るだけ荷物は軽い方が良いからだ.だからカメラの固定はテーブルの上に置くだけ.撮影方向が真上の時はよいのだけど、良く光っているオリオン座は東南方向(だったと思う)斜めに向けなければならない.小石を並べて何とか固定し撮ってみたが、どうだろうか? (PLフイルターを着けっぱなしだった.あ〜あ、RAW現像で何とかなるかなあ・・・) 味噌汁をお代わりした朝ご飯を終えて、6:25頃に出発.とても良い天気.テラスに出てすぐ笠ヶ岳が目に飛び込んできた.いやあ・・・まるで富士山を眺めるような感覚.さっきザックに仕舞ったD810を出してガシャガシャ.今日のメインは鷲羽岳から槍ヶ岳などを撮ることなのだけど、此処からの目の前の風景もピカ一.(←人によって好き嫌いはあるでしょうけど) 幸先の良い朝でした〜♪ 9/14日、飛越新道〜雲平山荘 9/16日、黒部五郎小屋〜黒部五郎岳 下手ですがD810で撮った画像もご覧になって下さい 1,北ノ俣岳〜 2、〜太朗山 3,雲ノ平〜鷲羽岳 4,黒部五郎岳カール〜山頂 |
晴れました〜♪ |
テラス |
朝一の良い眺め、、笠ヶ岳(ちょっとズームで) |
山荘を後にし木道を歩いて樹木は無く岩と草地が広がる観ながら、少し登ってベンチのあるテン場の分岐に着く.真下にテン場が眺められ、倉庫の様な建物一棟と3張りのテントが見えた.正面の山は、祖父岳(じいだけ)というらしい.山容はゆるりと穏やか、優しいお祖父さんを想像させますね. 単独女性が上(岩苔乗越方向)から下りてきて、ご挨拶.すぐに、写真撮って下さい、、と、スマホを渡される.山では概ねスマホで頼まれた事は何度もあるのだけど、スマホは苦手.一応伝えた上で祖父岳をバックにカシャシャシャーッ しまった、連続撮影してしまった.もう一度、と今度は縦撮影で柔らかくタッチ.カシャッと上手くいった.ふう〜良かった. その単独女性は、雲ノ平山荘からグルっと回って水晶岳に行くのだそうだ.三俣山荘の方から来たのか?普通、水晶小屋へ行き、そこから水晶岳へ行くのではないか? 高天原峠から回れるんですよ、と聞かされたがその辺りの地図は持ってきてないからピンっと来ない.感心しつつ別れて祖父岳へ向かう. |
木道とチングルマの果穂 |
あれ、どっち方向だっけ? |
北東側 (水晶岳の方向) |
見える山は祖父岳 木道左がテン場分岐 |
分岐 |
分岐からテン場 |
北側にスイス庭園とかいうのを俯瞰しながらその右には水晶岳、黒部川を挟んで薬師岳が少し奥の方に眺められる.これも良い風景でつい足を留めて魅入ってしまう.以前はもう少し崖側に道があったのではないかと思わせる残骸を見ながらトラバース.ハイマツ、シャクナゲの中に入り祖父岳と三俣山荘への分岐はすぐだった.60代位の男性ハイカーがいてご挨拶.水晶小屋から来たという.この分岐に日本庭園≠ニあるので、寄って行くかどうか迷ってるんだそうだ.それから少し話をしてる間に、若い単独男性が祖父岳に登っていった.別れて爺は.祖父岳へ.60代ハイカーは三俣山荘方向へと、ハイマツの中に消えていった. 祖父岳へはガレの中の急斜面に付けられたルートを登って行く.落石させないように登って行く.大きなケルンが三つ(あれ?四つだったかな?) ある山頂は誰もいない.山名版も風化が激しく殆ど文字を読む事が出来ないほど.祖父さん≠ニはいえちょっと寂しいねえ. 水飲んで、コッペパンを食べながらグルっと撮りまくる.風も強くなく爽やかなもの.気分、最高〜♪ |
祖父岳 |
ハイマツ帯の中の木道 |
岩苔小谷側をトラバース |
イワギキョウだと思う |
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中央左に山荘 山は薬師岳 |
道は厳しくない |
祖父岳分岐 |
あそこ、、 |
祖父岳山頂 8:45 |
山頂を歩き回って、南側 笠ヶ岳、手前には三俣蓮華岳という山の様だ |
西南方向 黒部五郎岳か |
南東には 槍ヶ岳(ズームで) |
東側には 双耳峰もどきの下が岩苔乗越 右端、ワリモ岳の裾 |
北東側には、水晶岳が顕著 後ろは赤牛岳とかでしょうかね |
レンズが広角側(24mm域) だと、ワリモ岳(右) 水晶岳(左) が入る |
さて、いつまでものんびりしてる訳にはいかない.ちょっとした岩場に設けられたハシゴ下り展望を楽しみながら歩いて行く.岩苔乗越には数個のザックのデポがあった.此処はワリモ岳、鷲羽岳の巻道で三俣山荘に通じる様になっている.三俣山荘から鷲羽岳の急登を遠慮し、黒部川源流を通ってこの乗越に出、荷物をデポして身軽になり、鷲羽岳を往復.高天原や雲ノ平に向かう人が多いそうだ.(山荘で隣になった長野の人に教えてもらった) 乗越から少し登って水晶小屋への分岐(ワリモ北分岐)に着く.足元には終盤のイワツメクサが数個の花を咲かせていた. 分岐で振り返ると祖父岳がワシだって此処にいるよ≠ニばかりに、存在感を示している.今の所、お天気が崩れる心配はなし.撮影休憩は稜線に出てからにしましょう. |
一旦、下降 |
ワリモ岳その向こうが鷲羽岳 |
分岐から2841Pには登ることなく、回り込んで稜線に出る.登ってもほんの僅かで、これから登る稜線からの風景とあまり変わらないだろう.稜線に出た所では左に水晶岳とか(多分赤牛岳とか、正面は燕岳やら大天井岳などが見えてるのだと思うけど、同定は(不勉強な爺には)無理.景色が良ければ、まあ良い.右は奥に槍ヶ岳で、これは判る.手前にグワッと聳えるのがこれから行く鷲羽岳か. ※実は地図をロクに見ない爺はワリモ岳を鷲羽岳だと勘違いしていた.地図にはしっかりワリモ岳の表記があるのにねえ(汗) 一旦下り、調子よく登って行くと、ワリモ岳頂上≠フ導標が.あれ?鷲羽岳じゃなかったのか・・・ 思わず声が出た.周りに誰もいなくて良かった(←ま、北アルプス初心者ですから) 頂上とは言っても導標の上を見上げる先には岩が積み重なってピークがある.道はそのピークへは行かず、回り込むようになっていた. |
ミヤマアキノキリンソウ? |
乗越がもうすぐ(稜線を何人かハイカーが歩いている) |
乗越に到着 10:00 |
イワツメクサ |
おお、鷲羽岳か、、いいえ、ワリモ岳です |
祖父岳から歩いてきたのを振り返る |
ワリモ北分岐 |
分岐から振り返って |
ワリモ岳(割物岳、2888m) |
振り返って2841P |
岩のピークが |
ワワリモ岳山頂 通過するだけ |
ワリモ岳から鞍部に下りて行く時二人のおじさんハイカーさんとスライド.鷲羽岳への登りは見ると大変そうだけど実際はそうでもなく、わりと楽に山頂に着いた.風は穏やか.思わず全周を見回す.真下に鷲羽池があり素晴らしい眺めである.それ程広い訳ではないけど、平らな所もある.D810を出すがどう切り取りながら撮影したものか、迷ってしまう.まあ、(写真の)プロじゃないんだから、適当で(自分さえ良ければ)いいんだけどさ. 誰もいないから適当な所を選び、雲ノ平山荘お弁当のおにぎりを食べながらあれこれ検討する.あ、お弁当は美味しいね.パサパサ感がなく塩味とシソ?が効いてて水が無くても食べられる.二つあるから腹持ちがいいかも. 食べ終わって撮影再開.ああ、槍ヶ岳に雲がかかってきたなあ、、等とガシャガシャやっていたら、60代位の単独女性がやってきて、挨拶しようかと思ったら、(挨拶抜きで) 撮って頂戴! と、スマホを渡された.←北アルプス流か? 相変わらずスマホの下手な爺はカシャシャシャ〜ッと連写になってしまった. (シャッターの丸いアイコンを)どんなに強く触っても一回しか撮れないって設定はないの? |
ロープがありました |
一旦下ってあの鷲羽岳へ登り返し |
2800m鞍部付近から |
三俣蓮華岳の下(中央少し左に三俣山荘が見える) 右下は黒部源流 |
東側も深い渓 |
登って、あそこ |
鷲羽岳山頂 |
古い導標が転がってます |
こちらから特に話しかけはしないけど・・・ 「どっちから来たの?」 雲ノ平山荘からです.「今日は水晶小屋泊まりだけど、三俣山荘に荷物をデポしてきたの」 あー、そーですか.「雲ノ平というと、じいやま≠登ってきたのね」 はあ、(祖父岳)じいだけですね 「あ、そうそう、ばばだけというのもあるのよ」 あ、そーすか 「三俣山荘への下りは凄いというから、(岩苔)乗越の方へ戻ろうかと、思うんだけど、どうしようかしら」 さあ、私は初めてなので 何とも申し上げられないんですが 後から男女二人組がワリモ岳方向きて、その急坂を下りて行った.それを見て、 ・・・・ 「じゃあ、お先に」 はあ、気を付けて. 急坂に下りて行く.中々元気で明るいおばさんだ. |
あ、皇海山の形に似てる(似てない、似てない・・) 黒部五郎岳 |
鷲羽池と頭を隠した槍ヶ岳 |
三角は大天井岳? |
こちらも撮影を終え、三俣山荘に向かって下降する.急坂ではあるが、ルートはしっかりしてるので特に問題はない.落石と、スリップには気をつけなければ行けないけど.前方にあの二人組と、オバサンが下りて行く.男性二人組が登ってくるのとスライド.目を少し上に向けると、巻道を来たと思われる4人組が主ルートに着くところだった.更にその上、ハイマツの中に三俣山荘が見える.案外近い.その上に三俣蓮華岳が聳えている. こんな時間ではあの山を越えていたのでは黒部五郎小屋には16:30までに着くのは無理だなあ.二度続けて晩飯に遅刻では良くないよなあ・・・ (雲ノ平山荘)隣の長野の人、三俣蓮華岳からの風景は素晴らしいので、ぜひ寄って行った方がいいですよ.との、アドバイスを思い出しながら、残念だけど割愛せざるを得ない.巻道選択しましょ.を、決心しながら三俣山荘への道を急ぐ. |
下降 |
振り返って |
緑の中に三俣山荘 |
槍ヶ岳は雲に 手前の赤茶けた山肌は、、登図を見ると硫黄尾根=@硫黄岳やら、赤岳やら どっかで聞いた名前が・・ |
鷲羽岳 標高差400m弱 ほぼ直登で中々厳しい |
三俣山荘 |
直進は三俣蓮華岳、 右へ巻道 |
三俣山荘手前のトラバース道であのオバサンが追いかけてきた.あれ、先へ行った筈なのに何処で追い越したんだろう.花でも摘んでたのかな(笑) 聞かなかったけど. 13:10 三俣山荘に着いてコーラをと思ったが、なかったのでジンジャーエールを購入.ベンチに座り、飲んで休憩.炭酸は喉の渇きを一気に静めてくれる.他にも空いていたのに、同じベンチに座ってきたオバサンはどっかに電話をかけはじめた.呼び出し中の間話しかけてきた. 「どういう写真を撮ってるの?」 はあ、山とか、花とか滝・・ 「あ、もしもし(中略) 五時迄に着けそうにないないので電話したんだけど」 水晶小屋に電話してるのか、終わってから話しかけてくればいいのに 「あ、そう 食べる時間に遅れると食事は廃棄されるのね、宿泊料は・・・」 長くなりそう・・・ 会釈して、出発. |
鷲羽岳 |
巻道に入り、ハイマツの中を緩く登って行く.振り返ると赤い屋根の三俣山荘の上に鷲羽岳が迫力的.確かにこちらから登るにはちょっとしんどいと考えてしまいますなあ.午後から東側には雲がかかってきている.ま、そっちは鷲羽岳から適当に撮影を終えているから、大丈夫.(←何が大丈夫か判らないけど・・) 登山道は涸れ沢を下降し支尾根を乗越すと三俣蓮華岳北斜面のトラバース道になる.稜線道に向かって緩く登って行くが、殆ど勾配を感じないで快適だ.途中、ベニバナイチゴの群生があり、ちょっと旬は過ぎているけど熟した実が沢山.片手に十個位摘んで歩きながら食べる.甘酸っぱくて美味しい(若干苦みもあるかな) おお、元気が出ますよ. 稜線道と合流し、若者二人に追い越されたが無事16:15に黒部五郎小屋に到着.ミソサザイ≠ニいう部屋が割り当てられた.6人部屋で、先客一人が寝転んでいた.結局、この人と二人だけ.のんびり過ごす事が出来たのは幸いだ.晩御飯はトンカツ.ちょっと、固かったけど香ばしくて美味しい.爺はお酒は飲まないけど他の皆さんは男女殆ど缶ビールを飲んでいる様だ.おしゃべりしてる人はいない.静かにモグモグ.今日はゆっくり眠れそうだ. |
少しは登りがあります |
ミヤマダイコンソウの葉っぱ? |
残雪がまだあった |
掘割道に根っこが張って |
やや登りのトラバース道 |
ベニバナイチゴの大群落 |
三俣蓮華岳、右に双六岳 |
灌木の中を下降した所に、黒部五郎小屋(屋根が見えてる) |
Photo Nikon D5600 |
当レポは
写真撮影だったり適当に歩いたりで、時間やルートは参考になりません.
仮に当レポを見て行かれる場合は予め情報を収集していただき、計画を
充分に立ててから実行して下さい.