◇山登り◇ 群馬県みなかみ町 茂倉岳、一ノ倉岳、武能岳 しげくらだけ:1978m いちのくらだけ:1974m ぶのうだけ:1759.6m 2022,6,29 訪問 爺 (時間は全く参考になりません) |
(1/2) 茂倉登山口〜矢場の頭〜川棚の頭〜茂倉避難小屋〜茂倉岳 今回の山行の目的は二つ.前回登った時と同じコースを歩き、(出来れば)ガスのかかってない風景を撮ってくる事.←茂倉岳、武能岳及びそれを繋ぐ稜線等とも、ガスで視界が効かず残念に思っていた.二つ目は、高山の花達、特にホソバヒナウスユキソウ≠撮ってくる事. 二つ目の花ホソバ・・≠ヘ過去に西黒尾根から谷川岳(オキ&トマ)に登った時見ているのだけど、生えている所(みつけた所)が崖と急斜面で、まともな花の画像を得られていない.自分なりに満足すれば(プロじゃないから)それで良いのだけど、今見てもちょっと情けない. 今回は同じルートで、暗いうちに出発し途中の撮影時間とかを充分に取る計画で臨むことにする.それでなくてもスーパー鈍足なのだから. 前夜10時前に家を出る.北関東道から関越道を走り、長〜い関越トンネルを抜けて湯沢ICで下りる.翌日午前0時45分頃.ああ、11時過ぎに高速に乘れば深夜割が使えたなあ、、何も考えてなかった・・・. 登山口の駐車場までは、ナビ任せ.何処をどう走ってるのやら、橋を渡って坂を上がって道路終点が登山口のある駐車場.関越道「土樽パーキング」 のすぐ脇.そのPA停め、徒歩で出られれば、かなり早いのに、、って、そうも行かないか. 前回、2019,9、13の記録 (2/2) 茂倉岳〜一ノ倉岳往復〜武能岳〜蓬峠〜蓬新道〜茂倉岳登山口 |
出発 3:20 |
登山口 道は沢状態 |
少しウトウトしたが結局眠れず暗い駐車場をウロウロ.案内板がる入口付近から道が水で沢もどきになっていたのに気付かず、右足を靴(登山靴ではない)半分浸からせた.普段家で履いてるこの靴はもうかなり履き疲れていて、雨の日など靴底から水が浸みてくる.アッというのも束の間、水がシュワーッと浸みこんできた.何、やってんだろうねぇ 土樽PAの明かりが山に反射して明るいが、どんな画像になるか撮ってみた.それから、星が薄い雲かかかっているけど見えてるから、これも試しに. 時刻はまだ午前3時を過ぎた頃カップうどんにお湯を入れて、出来る間に支度をしておく.普段の山登りと大して違わないから、持っていく物も殆ど違わない.軽量化の為三脚は止め、一脚にする.凍らせたペットボトルを2本.冷たいコーラを一本.ヘッデンは二個持っていく.帰りもまともに明るいとは限らない.花も多いだろうし、新潟の天気予報は晴.そうなると風景バッチリ、&・・何てたってスーパー鈍足なのだから. ヘルメットを着け暗い中、登山道に入ってすぐ急登になる.気温は・・・車の温度計で19度だったから、案外涼しい.それでも少し登って行くと、背中に汗をかく.何かガサガサする.あ、熊鈴を忘れた、、が、ま いいか. |
北東方向 |
急だけど歩きにくい事はない |
木の根が続く尾根 |
ちょっと霞勝ちだけど、そこそこ見える |
午前4時を過ぎると、空は少しづつ明るくなってくるが、道は樹林の中でまだ暗い.暗い道を撮影してもしょうがないから、足の遅い爺でも結構捗る. 1200mを越えると、所々に展望の良い場所が出てくる.西、西南側が主に開けていて、万太郎尾根(吾作新道)の後ろ上に存在感のある山は仙ノ倉山か.左に目を移すとギザギザに見える万太郎山? 中々、スッキリ見えている.空は薄い雲に覆われているのと、時間も朝早いので まだそれ程暑くない.汗は出るけど、ボタボタ落ちるという訳でもない. 平らな稜線が特徴の苗場山は、爺でも判る.その奥や右などは判らない.後で、調べてみよう. 北側の奥にギザギザの稜線が見える.その右手の方から太陽が上がって来ているのだろう、空が次第に光ってきた.赤くなるとかを期待してみたが、そうはならなかった. 道は、尾根上の一本道.尾根は相変わらず狭く大木が根を張って歩きにくい.濡れたりしていると滑るのだろうが、この暑さで乾いているから、あまり滑らない.高木の木々が無くなり、低灌木帯になると、上空が開け太陽が直接当たるようになるから、その時刻では厳しい暑さになってくるのだろうが、未だ太陽は顔を見せていない. |
奥、仙ノ倉山 ギザギザは万太郎山(だと、思う) |
クロベとかそういう種類の木 大きな物が多い |
ほぼ平らな苗場山 |
木の根アスレチックから解放されたが、暑くなってきた |
ヤマツツジ? 未だ蕾 |
北方向(やや東寄り) |
矢場ノ頭 |
ツクバネソウ |
この辺り地表がめくれ上がってる所 |
ハクサンシャクナゲ |
高木の木々(ネズコとかクロベとかいうのかな?)が無くなり、低灌木帯になると、上空が開け太陽が直接当たるようになるから、その時刻では厳しい暑さになってくるのだろうが、未だ太陽は顔を見せていない.岩を覆う地面がめくれ、さらに亀裂が出来ている. 規模は大きくないが新し気な崩壊だ.端っこの方は避けて、露出した岩の上をジャリジャリやりながら登る.転げ落ちたら、(この下辺りには)途中引っ掛かる木もないから何処まで落ちるんだか. 尾根の左側(北側)には、ハクサンシャクナゲ、ナナカマドが白い花をつけている.旬の様で蕾は僅か、咲かせている花もさびれて≠「るのはみられない.シャクナゲ自体そんなに多い訳ではないが、右側にはあまりみられない.(小さな株はある) 此処を過ぎれば間もなく矢場の頭に登り着く. |
奥に見えるのは巻機山? その手前の鋭鋒は大源太山? |
ふう〜 |
矢場ノ頭 到着 5:50 |
矢場ノ頭(1490P)は展望が良く、絶好の休憩ポイントだ.茂倉岳もそこへ続く道も良く見える.うーーん、中々遠いなあ.360度ゆっくり撮影し、水を飲んで大福とアップルデニッシュを食べる.それ程お腹が空いてる訳ではないけど、今日は熱くなる.食べられる時に食べておかないと、その内食べられなくなるに決まってる. 矢場ノ頭から少し下降し、再びの登りは急斜面.ただ、この辺りからは花が多くみられる所だ.すぐに出てくるのはハナニガナか? 爺ではニガナの仲間を区別するのは難しい.色が白ければすぐ判るのだが・・・ ツマトリソウ、イワカガミ等、ポピュラーな花々を撮りながら登って行く.自然、ゆっくりになるからキツイ登り道でも案外気にならない.左(の東側)奥、多分越後の山々の後ろから太陽が上がってきた. |
矢場ノ頭から茂倉岳 遠いなぁ・・ 右の斜め三角はトマの耳 山の光ってる〇ポチは逆光のフレア |
万太郎山 |
苗場山は爺でもすぐ判る 一番手前は吾作新道 |
北方向 |
日陰はなくなります |
ニガナの仲間、タカネ・・≠ゥも |
ツマトリソウは白飛び・・ |
イワカガミ |
? |
道の両側に探すと花が結構あります |
タニウツギは旬 |
振り返って |
ミヤマダイモンジソウ |
ダケカンバの低木がトンネルの様に覆い被さる斜面で、上からハイカーが下りて来た.道は登る途中で脇にどける空きがないかと、辺りを見回してると 「上がってきてください」 と、声がした.お礼を言いながら登って行くと、頭にバンダナ(手ぬぐいか?)を巻いた少し小柄で半袖姿の男性が、ニコニコしながら待っていてくれた.60代に見える.改めてお礼を言い、 早いですね、もう下山ですか? 泊まりで肩の小屋?と聞くと 「茂倉避難小屋泊まりだったんです.」 避難小屋泊りでも、ちょっとザックが小振りで軽装だし、ちょっと返事を考えてると、「昨日、馬蹄形を回ってきたんだけど、熱くて参ってしまい、日帰りはm理だと思い肩ノ小屋で泊まろうとして電話したら、管理人さんはもう山を下りた、、と、にべもなく断られた.そこで、茂倉避難小屋にエスケープしたんですよ」 と、「良く休めたが疲れがかなり残ってるので、下って電車で戻ろうかと思っているんですよ」 成程、大変だったんですね.半袖から出ている腕は真っ黒.袖の少し下がかなり赤かった.昨日のお天気が良く判った.それから、残雪の様子など少し情報交換し、気をつけてと上下に別れる. |
あそこ、崩壊してる・・・ |
ん? |
クルマバナでしょうかね、ミヤマ≠ェつくのかな? |
トマの耳の隣にオキの耳 |
川棚ノ頭 振り返って |
グングン熱くなってきた |
それからも花や次第に広く見えてくる風景などを撮りながら登って行く.太陽の光が当たるようになってくると、熱くなってきた.白い花の咲く道の向こうに避難小屋が見えた.白い花はフキノトウだった.あれ?フキなんて生えてたっけか? (過去に通った時の画像を見たら、フキはしっかり生えていた) 日陰になっている建物入口のコンクリート製階段にザックを下ろすと、アブが沢山纏わりついてきた.両耳たぶの後ろを左右共2ヶ所づ噛まれてしまった.左袖から入り込まれ、モタモタしてる間に3ヶ所.ザックから慌てて虫よけスプレーを振り撒いてアブを追っ払たが、しぶといのが2-3匹頭の上でブンブン飛び回っている. |
ハクサンチドリ 大きい |
ハクサンシャクナゲ 旬 |
何かの蕾 |
タテヤマリンドウ 花で、足が進まない・・・(^_^;; |
尾根の末端に登山口の駐車場が見えた |
ミヤマカラマツ |
イワイチョウ?と思ったが、葉はダイモンジソウで、結局?? |
ハクサンフウロが一輪 鈍足に足枷 |
日陰がありません 熱さはまだまだ我慢の範囲 |
奥に越後三山の中岳 |
右、万太郎山 随分遠くの山まで見えてきた |
ウサギギク |
小屋がもうすぐ(水場は左の沢形) |
小屋前の日向ではアブは飛んでこなかったから、少々熱いが、そっちの平らな岩に腰かけて納豆巻を食べる.ついでにコッペパンを半分.凍らせてきたペットボトルの氷は1/3位になり、まだ残っている.融けた水は冷たい.全部飲んで、水を補給する事にし、水場へ下りる.途中で会ったハイカーさんが言っていた通り水は少なく水滴が滴り落ちている程度であったが、ペットボトルを満たすのに、そう時間は掛からなかった. 小屋を出発し、小ピークに出ると左方向に(茂倉岳)山頂が見える.更に、此処からは一ノ倉岳、谷川岳も良く見える.茂倉岳に着けばもっと良く見える筈だろうから、此処ではササっと撮っておくだけに留めた.足元には黄色いスミレが沢山咲いている.←ミヤマキスミレではないかと思われる. 緩やかな登りは更に緩くなって山頂に向かう.単独女性が下りて来てご挨拶.山頂に着くと単独男性が二人.一人はトレラン風のスリムで強靭な感じの人.コンチハ〜とご挨拶.汗を吹いて、山名柱を記録撮影.期待した風はなく、熱い山頂だ. |
小屋はしっかりした造りで右上にトイレ |
さあ、熱さとの戦いだ〜(^_^;; |
ミヤマキンポウゲ |
タカネキスミレ |
登って茂倉岳 向こうは一ノ倉岳 |
色の濃いハクサンチドリが沢山 |
茂倉岳 到着〜 9:35 |
Photo Nikon D5600 |
当レポは
写真撮影だったり適当に歩いたりで、時間やルートは参考になりません.
仮に当レポを見て行かれる場合は予め情報を収集していただき、計画を
充分に立ててから実行して下さい.