◇山登り◇ 長野県大町市他 種池〜針ノ木岳(3) 鳴沢岳〜赤沢岳〜スバリ岳 〜針ノ木岳 なるさわたけ:2641m あかさわだけ:2678m すばりだけ:2752m はりのきだけ:2820.7m 2021,7,16 訪問 爺 (時間などは参考になりません) |
新越山荘を後にし、次の目標は鳴沢岳.距離もそれ程ではなく、山荘の標高が2462mで鳴沢岳が2641m.標高差は僅か180m位.数値だけみると意外に楽なようで、そう思うと多少の疲れも爽快感に変わってkる.風もなく若干雲もあり直射日光ではなく薄日の少し強いもの、、という感じ.それでも、雲が取れ直陽が直接肌に当たると痛いぐらい.(結局、鼻の頭と上唇の周りを少しやけど状態にしてしまった) 緩く登って、所々残雪が出てくる斜面には、丈の低いショウジョウバカマが旬の様に咲いている.稜線を富山県側に出ると鳴沢岳(多分)が良く見える.尖がってる山容の下には登山道がハイマツの中に続いている.これも良い風景だ. 1,登山口〜爺ヶ岳南峰 2,種池〜新越山荘 D810で撮ったもの、下手ですがご覧になって下さい. 1/2 2/2 |
バイカオウレン |
青空〜 |
ちょっとした岩場を上がって振り返り |
鳴沢岳か、結構登るなあ・・・見るには良いのだけど |
午前8時を過ぎて、針ノ木岳の方角が何となく靄っぽい.足元に咲いてる花は多くない.バイカオウレンか.花びらが5枚で普通に見られるものだろう.あれ?岩小屋沢岳の辺りにあったのは花びらが4枚だったなあ.葉は同じ様だったし.戻って確かめる訳にもいかない.後で画像を確認してみよう.(←結局、判らなかったけど・・) 鳴沢岳が近づくにつれて、岩峰の小ピークが続く.まさか、あれを乗り越えていくのではあるまいな、、と、少々心配したが、道は殆ど巻くように付けられ、何の問題もなし.これまで多くなかった岩場も多少出てくる.これも普通に通過出来る.山頂かと思ったピークに出て、次の一登りで鳴沢岳山頂に着く.山名版はこれまでと同じ様なもの.祠や諸々がある訳ではなく、とても質素なもので好感が持てる. 展望が良いから、これから行く赤沢岳も良く見える.そしてその左側に針ノ木岳がガスの中から上半身を出している. ムム、ちょっと遠いなあ、オイ. |
誰のものだー 匂いはしないけど |
5-6m位の岩場 |
富山県側 下の廊下方向でしょうね |
右(東側)からガスが湧きあがってくる レンズに水滴が |
こういう風景、嫌いではないのですが レンズに水滴 |
針ノ木岳(右) |
鳴沢岳山頂 8:40 |
あれは赤沢岳か、近い様で遠い |
ガレを積み上げた様な山頂からハイマツの中を下って赤沢岳に向かう.ガスは東側から上がって来ている.振り向くと鹿島槍ヶ岳の右もまだ僅かだがガスが流れ込んでいるのが見える. 足元に白い花だか何だか良く判らない物があった.○○オウギとかいうのではないかなーと、数枚撮っておく.家で調べてみるとシロウマオウギ≠ニかいうのかも知れない.葉が資料の本と同じ.但し花の形は同じなのかはちょっと特定出来ない.この花≠ヘ針ノ木岳の登りでも見た. 稜線中央から東側をトラバースる様に登って行く.此処から山頂の標柱が確認できた.後ろから凄い速さでハイカーが登ってきた.ああ、真ん中ヘルメットつば付き帽子を被った人だ.種池山荘に泊まっていたのだろうか? 挨拶をして、あっという間に赤沢岳山頂へ登ってしまった.遅れて山頂へ着く. |
鳴沢岳山頂を振り返り見る |
** |
幾つかのピークの上に浮かぶ 針ノ木岳とスバリ岳 |
シロウマオウギ? 何だろう? |
ハイマツの登り |
一旦下って・・・ |
対岸に平らな所が見える.内蔵助平というらしい.登山道も良く見える |
左から上がってきたガスは稜線を越えて消えていく |
目を凝らすと標柱が見える 赤沢岳 |
赤沢岳の山名柱はこれまでのデザインとちょっと違っていた.長野側はガスで展望が良くない.一方、富山側は若干霞んでいるけどまずまず良く見える.真下には黒部湖が碧い.お腹が空いたので、今日のお昼用にと稲荷ずしを持ってきた(コンビニのだけど) あまり、大きくないものが3個入ってるやつ.ガブッとやるとジュワッと口の中に酸味と甘味が.一個残しておこうと思ったけど、食べてしまった.元気が出たので良かったが.残りはバナナスペシャルと焼きそばパンだ.焼きそばパンなんて今年一度も食べてない.何でこんなの買って来たんだ.食べたら喉が乾いてしょうがないんじゃないか・・・ 辺りの撮影を終えて、休憩している真ん中ヘルメットつば付き帽子≠フ人(50代位)と話してると、針ノ木側からハイカーが一人登ってきた.真ん中・・≠フ人がその人に女性達と擦れ違ったか聞いていた.聞き耳を立てると(立てなくても聞こえるが) 真ん中・・≠フ人は種池山荘のスタッフさんの様で、女性ハイカーさん達を迎えに来て、此処で待っているらしい.ふーーん. 自生のコマクサがスバリ岳の下りのザレ場で咲いてるよ.多分満開.とも教えていただいた.感謝〜. |
見たかった黒部湖 ダムは画像右の方にあるらしいけど見えていない |
長野県側はガス |
さて次はスバリ岳へ これもちょっと長い |
2494P 稜線に上がる登山道ちょっと下に女子3人組 |
真ん中ヘルメットつば付き帽子≠フ人に別れを告げ、大小の岩だらけの道を行く.2494Pを下っている途中、登って来る女性ハイカー3人と擦れ違う.挨拶し、種池山荘のスタッフさんが赤沢岳で待っておられるみたいですよ、と教えると、えーッそうなんですか、と嬉しそうだけど意外そう.種池から来られたんですか?と聞かれ、道の状況なども訪ねられた.注意して通過する場所は幾つかあるけど、何の問題もありませんよ と伝えると安心したようで、赤沢岳でお昼にしようと思っていたので、丁度良いですね.と三人の爽やかな笑顔が印象的.では、気を付けてと別れる. 右下に黒部湖を見ながら気分よく歩いて行く.※この辺りでは登るというより歩いて、、という感覚.ルート上の岩などは片づけられている様子.おや、リンドウのような花をみつけましたよ.チシマギキョウかなと思うが爺に特定は無理. しばらく歩いて濃いピンクの花の株が点々と.これはミヤマシオガマでしょう.赤色の少ない高山に良く目立つ. |
ガスが一瞬晴れて稜線から扇沢駅、上は市営駐車場でしょう |
チシマギキョウ? |
ミヤマシオガマ |
ピークを巻くように道がつけられているのが判る 有難いなあ |
次はスバリ岳だが、何だか遠い.針ノ木小屋へ行けば水、コーラが手に入るからと、無計画に飲んでしまった為か、残りも少なくなってきた水を飲んで一応地図を見る.成程、赤沢岳からスバリ岳迄は案外距離があるんだな、、と、今更ながら実感.助かるのは幾つかある小さなピークも巻くようにつけられている道と、それ程でもない暑さだ.まだまだ時間が掛かるぞと判っていても、花が出てくると足を止める. 2569P手前を登っている時、ハイマツの中から鳥が飛び出してきた目の前に止まった.ちょっとビックリしたがライチョウだ.本や他の人の写真で見てるから良く判る.黙ってハイマツの中に隠れていればいいものを、人が来たらわざわざ飛び出してきた.何かねだるのか?(←まさかね(笑)) 写真を撮って脇をそっと離れる. 2569Pから鞍部に下ると風が強い.吹き飛ばされるという感覚ではないけど、これまでで一番か.冷たいガスを一緒に吹き上げてくる.そこを過ぎると登りに入って行くが、足の上りが悪く、きつかった.山頂はガスで見えない.殆ど崖と岩とハイマツだけで花はない. |
おおッ |
再びイワツメクサ |
ガスが随分濃くなってきた |
ハイマツと岩屑の斜面 スバリ岳は見えてるのかな |
ザクザクした岩屑のトラバース道を登って行くと、ガスの中に稜線が浮かび上がり山頂かなと思うような所も見えた.ムム、稜線へ出てあっちへ行けば山頂だなッ 頑張ろう、、 と足に言い聞かせ登って行く.砂礫の稜線に着き、なだらかに右に延びる尾根を行きかけ、振り返ると 十字架型の導標があった.あれ、あっちから登ってくるんだのかと、一瞬
間違えたと思い導標を確認しに行く.何と、それはスバリ岳の山名柱だった. ヘナヘナ〜と力が抜けそうになったが、此処で終わりではない.ガスがなければ目の前に針ノ木岳が聳えている筈.その光景を写真に収めたかったのだが、左からドンドン湧き上がってくるガスは消えそうにない.時間があれば待っててもいいのだけど、大幅な道草食い&スーパー鈍足で登山口に戻れるのは一体何時になるやら・・・の話. 山頂からすぐにザレ場の斜面を下る.右、左の斜面にコマクサが咲いているのが判った.密に群生という程ではないけど広範囲に咲いている.各地のコマクサ群生地ではロープを張り保護しているが、此処では何もない.見る所、踏まれて荒れてる様子もない.第一、斜面は結構急でザレていて滑ったら何処まで落ちるやら.道端の一輪だけ撮って先へ行く. |
登って、あれを右へ行けば山頂か? ・・・ |
と、思いながら登って左を見たら、あれま 13:05 |
コマクサ |
タカネツメクサ |
針ノ木岳だ〜 すぐ隠れた〜 |
マヤクボノコルに向かって下降している時、ガスが一瞬薄くなり針ノ木岳が姿を現した.慌ててD5600で撮っておき、ザックを下ろしてD810を出そうとモチャモチャしていると、ガスが又覆ってしまった.うーーん、残念.右下を眺めると黒部湖に遊覧船(?)が見える.これだって、中々の光景だ. コルに着き、登りの道を見上げながら水を飲んでバナナスペシャルを半分食べる. 大変だと覚悟していた針ノ木岳への登りは、実はそうでもなかった.途中から花が出てきて足が止まったりしてるからだろうが、この山頂で登りは終わりという気分的なものもある.おや、又イワツメクサ、、と、思ったらタカネツメクサだった.イワベンケイみたいなのもみつけたがちょっと(かなり)違う.何だろう.ミヤマシオガマも色が濃い.で、山頂到着.いやあ〜遅れた遅れた(←マネしないでね) 山頂で、残りの水は全部飲み干す.下るだけだし、雪渓もある.小屋に着けばコーラが待っている.昔、三国志時代、曹操が山越えするとき水が無くなり、疲労し飢えている兵に、あの山を越えれば梅林がある.着いたら好きなだけ食べるが良い≠ニいうと、兵達は一様にその(梅林)光景を浮かべて口の中が酸っぱくなり、喉の渇きが消えたという逸話がある事を、何故か思い出した.梅干しを頭に浮かべたが、口の中が酸っぱくなることはなかった. |
振り返って |
何の花だろう? イワベンケイ? |
今回最後のピーク 14:20 |
ミヤマオダマキ |
何だろう? |
下って行くとすぐに雪渓が出てきた.しばらくは雪渓の脇を夏道が出ている.雪渓の表面はあまり綺麗でないけど、手で表面を避けてみると綺麗なザラメ雪が出てくる.ちょっと掴んで食べてみた.冷たいだけだが、喉の渇きは潤せるかも知れない. 針ノ木小屋に着き、マスクを着けて小屋の中に入り、コーラと水を所望.コーラ¥550也.水は針ノ木雪渓を下って行く途中で得られますよ、と御親切. 外に出てすぐコーラを飲む.美味しいね〜 と、息をついていたら青年に話しかけられた.〇〇さんですか?=@え、どうして名前を? ちょっとビックリし そうです と答えたら、その青年は無線で〇〇さん、ハイ、着いています≠ニ、誰かと交信している. あ、私、パトロール隊のものです.種池山荘の方から問い合わせがあったもので≠ニ、ニコニコ.パトロール隊の人と会いませんでした?≠ニ聞かれ真ん中ヘルメットつば付き帽子≠フ人ですか? と聞いたら、その人もパトロール隊員なんです.=@へえ〜、ヨタヨタ歩く爺を見て まともに着いたかどうか心配してくれたんかな.有難い事ですねぇ. もう喉の乾きは心配ないから、焼きそばパンを食べ下山の為のエネルギーとしておく. さあ、後は消化試合.アイゼンを着け快適に下降していく.下が見えるだけに長く感じた雪渓.疲れがきているのでこれ又長く感じた下山、舗装路のゲート手前で雨になった.4時間位かかってやっと駐車場に着いた. |
ガスの中を下って行きます |
雪渓を下降する所はステップが作られている |
針ノ木岳から下降中、ガスが切れて、スバリ岳 |
蓮華岳 |
コーラが・・・・もとい、針ノ木小屋が見えました〜♪ |
アイゼン着けて |
一人ガシガシ下って行きます |
Photo Nikon D5600 |
当レポは
写真撮影だったり適当に歩いたりで、時間やルートは参考になりません.
仮に当レポを見て行かれる場合は予め情報を収集していただき、計画を
充分に立ててから実行して下さい.