◇山登り◇ 長野県白馬村、富山県黒部市他 白馬鑓ヶ岳、杓子岳、白馬岳 やりがたけ:2903m しゃくしだけ:2812m しろうまだけ:2932m 2023,7,27-28 訪問 爺 (時間は参考になりません) |
1、猿倉登山口〜鑓温泉(本ページ) 2、鑓温泉〜天狗山荘 3、天狗山荘〜白馬岳〜大雪渓 お茶を買おうと上信越道、甘楽パーキングに入って一休み.その時、山歩きにはいつも着る薄手の長袖シャツを持ってくるのを忘れた事に気が付いた.しまったなあ・・・ 此処まで来てしまったのでは鳥に戻る事もなんだし・・・ 白馬岳周辺は季節になると、お花が凄いらしい.種類、その数、(多さとか広さとか)規模等.一度ゆっくり訪れてみたいと思っていた.気温が高く中々梅雨が明けずモヤモヤの日が続いていた.七月第四週が終わり、お花の季節もドンドン盛りになっていってるんじゃないか、と、気が気でない.天候不順でも登ってしまおうかと迷いながらも決めかけていた時、梅雨明けの発表があった.すぐに、山小屋宿泊を予約し、出発. 道の駅白馬≠ノ午後8時頃到着.駐車場はあまり広くない様だ.車を下りると、おお暑い!眠れっかなあ. で、まずコンビニ弁当で晩飯.何て言う名前のお弁当だったかな? 卵焼きやひき肉そぼろが上に乗っかっているもの.道の駅手前のコンビニから2分位で着いたから、全然暖かい.中々美味しい. ちょっと早いが寝る支度を、、って、荷室をちょっと整理して横になれるスペースを作れば終わり.横になってみたけど、むむむ、暑くて眠れない.エアコンつけて眠れば良いんだろうけど、もったいない.窓開けてもあまり涼しくない.寝てないと、山歩きはちょっと辛くなる.参ったなア、、と、思う度、目が冴えてくる.ああ〜 参ったなア・・・ 下手ですが、D810で撮った画像 1/2、2/2 もご覧になって下さい |
猿倉一般用駐車場で、車だけじゃわからんよ(^_^;; |
あたしが登るルートがない・・・ |
道の駅を出て猿倉温泉の一般車駐車場に27日午前2時半到着.結構多くの車が駐まっていた.少し離れた所に車を駐めて支度をする.支度と言っても家を出る時概ねザックには詰めて来たから、大した時間はかからない.三脚はどうるするか迷ったが割愛.ヘッデンを点け靴履いて出発.登山相談所に登山届を出して(台の上に重ねて置いて小石を乗っける)、少々蒸し暑い中の道を歩き出します. 今日は天狗山荘泊まりだから、登り切って終わり.下山≠ェないから割と気が楽.暗い中、一旦林道に出て導標があり再び登山道になる.夕べ、雨が降ったのか両側の草や木の葉が濡れている.幸い道はやや広く整備されている為、服は濡らさずに済む.ヘッデンの光に白く反応するのはアジサイ系、カニコウモリ、ホトトギス(此処では殆ど蕾)系の花達.ホトトギスは黄色っぽいから多分タマガワホトトギスだと思う. 時刻も4時を過ぎると東の方が大分赤くなってくる. |
スタート |
此処から鑓温泉への登山道 |
ホトトギス |
夜が明けてきた 八方尾根方向 |
背の高さにやや密集した白い花があった.葉っぱはトリカブト.レイジンソウだと思う.名前は何だか高貴だしトリカブトの花とは違うけどやはり猛毒の草.食べてはいけません(誰が食べるか、そんなの(^_^;;
) 暗くてフラッシュ浴びせたら白飛び.(この後明るくなってから出てきたものを後に掲載してます) 登山道は急ではなく未だ展望とかはない.GPSは持って来ているけど、使う必要もないだろう、判りやすい道だし.一本道.ただ、今の標高はどれ位だろうか、などが判らないが.時々木の葉の間から東南方向が望め、中々重量感のある山並みが見える.八方尾根とかでしょうかね? (八方尾根スキー場は若い時二度ばかりスキーに来たことがある) 道脇に大きな花があった.キヌガサソウだったが残念なことに花は終わり実になっていた.ミヤマキンポウゲもポツポツ出てきた.ヘッデンはもう不要で消し、ヘルメットから外してザックに仕舞う. |
キヌガサソウ 実になってた |
ヤマブキショウマ |
小蓮華岳という山か? |
ちょっとズーム |
このルートを歩く(登る)人は多くないのだろうか? 鑓温泉だけを利用するのであれば、まだまだスタートは遅いだろうけど、登って白馬岳とか、唐松岳を目指す健脚派達なら、もう出発しててもいいはずだと思うのだが.やはり、周回とか縦走は白馬大雪渓側からなんでしょうかね.他の登山者が追ってくる気配はまるでない. 突然、バッと開ける斜面に出た.目の前に荒々しい山容の山並みが見える.方向からすると小蓮華山? 雲がとれたり、頭を隠したり.まだ、疲労感はないけど、この光景はじっくり撮っておかねばなるまい. と、ばかりザックを下ろして本日最初のD810を取り出す.ついでに辺りの草花も撮りまくる.ミヤマキンポウゲの群生が道脇に延々と続いていて、その中にシモツケソウやタテヤマウツボグサを見る.どちらも色が濃い. 今日は暗いうちに出て来たから朝飯を食べていない.水飲んで、コンビニオニギリ(おこわ)を2個食べる.お腹が空いてては歩けないし、空きすぎると今度は食べられなくなるかも知れないから. |
タテヤマウツボグサ |
シモツケソウ |
? |
登山道 |
オタカラコウかメタカラコウ |
? |
やや右手奥にちょこっと見える山はどこだろう |
レイジンソウ(オオレイジンソウかも知れない) |
キンコウカ |
こういう風景は好み |
シラネニンジン |
登山道、振り返って |
モミジカラマツ |
小湿地帯 |
ワタスゲ |
それからも次から次と出てくる花を見ながら、撮りながら登って行く.数は少ないけどキンコウカもあった.間もなく湿地帯の様な所に出た.此処でも色々な花が咲いている.僅かだがワタスゲもあった.ザックを下ろし、小休憩することにした.(30分位も休憩して小休憩≠ゥ)、そちこちの花を撮りまくる.時間に余裕があるのはいい事だ. 身軽になり、少し来た道を戻って北側を眺める.小蓮華岳から右手に延びる稜線がとても穏やか.小ピークはあるが、それ程起伏が強くなく歩いて気持ちよさそうです. 小湿地帯にはニッコウキスゲも幾本か見えるが、ちょっと位置が遠い.ま、これからも出てくる事だろう.出発して尾根型から離れ、平らな道(やや、下る道かな)を進むと右に沼があって、その沼の名前が記されていたのか、板が立っていた.板は欠けていて文字は読めず、沼の水も綺麗だとはいえない.ミズバショウの葉がいく株かあった. |
歩いたら気持ちよさそうな稜線ですよ. (小蓮華岳から右手に見える山) |
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沼の名前か? 割れていて読めない |
モミジカラマツとクルマユリ |
ホタルブクロ(白色) |
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登山道脇に花が途切れる事はない.現れる度にカシャ、カシャ.もういいかなと思っても、お、これはさっきのより勢いが良い、とか.色がちょっと違うぞとか 出発し、少し登って尾根型を回り込むと前方がバーーンと開けた.まず、稜線が見える.沢が雪渓を残し突き上げている.(見える所の)中央付近には建物が急斜面にへばりついていた.ああ、あれは鑓温泉か.凄い所に建てたものだ.そこへ続く道≠煬ゥえる.あああ、遠いね〜 これまでも時々出てきていた、イワオウギ(?)が、道の両脇どころか斜面一面に咲いている.凄い量だ. |
画像の中央付近に鑓温泉の建物 ひえ〜〜遠いねオイ |
タカネナデシコ |
? |
道は下りになり、熟年男女3人のパーテイが登って来た.挨拶してスライド.今日初めてあったハイカーさん達.少しして男女二人組がやってきた.ご挨拶.何処まで行くんですか?と聞かれ、天狗山荘ですと答えると、あら、遠いわねえ 頑張って と、激励(?)された.続いて、単独のおじいさん.歩くのがしんどそうだった.更に、クラブツーリズムの10人位(もっといたかな?)のパーテイ.皆さん若い人ばかり.最後尾にご年配の方3人が、こちらが登るのを待っていてくれた.ありがとうございます、とお礼を言い、ツーリズムの方々の最後尾ですか?と、訪ねると いいや、我々は違いますよ、、と、ニコニコ.は、どーも. これまで、やや湿気があったものの、結構快適に登る事が出来ていたが、時間が経ち日差しが強くなってきた.木陰になってる所は良いが、木もなく両側に生えてるのはイタドリだから、日差しを遮るのも僅か.ジリジリと熱くなってくる. |
ヨモギの仲間 |
小さな池? |
刈り払いされた道 |
自撮り |
小さな池だか、湿地だかみたいなのあってそこから登山道は刈り払われている.まだ、新しい.すぐに、刈り払いしてる人がいた.ご苦労様です、と、一声かけ脇を擦り抜ける.水量の多い沢に出て対岸斜面を見ると黄色に染まっている.ミヤマキンポウゲの大群落だった.凄い.沢に架けられた木橋を渡って見とれていると、今日初めて同じルートを登って来た男女ハイカーさんが登って来た.下りてくる人は沢山会ったが、登りの人達はまだ二人だけ. フキ系の葉っぱの中に数本のハクサンイチゲを見たり、ラショウモンカズラは沢山.エゾシオガマもけっこうあったが、花の色が白っぽい緑だから写真を撮ってもあまり目立たたない. |
ラショウモンカズラ? |
こういう道は涼しい |
オオバミゾホオズキ |
ハクサンイチゲ |
イワオウギ? 沢山あった |
ヤマホタルブクロ |
エゾシオガマ |
まだまだ遠いな〜 |
急斜面のトラバースは道がしっかりしているので特に不安とかは感じない.上部に白く広いカールが見え、そこから下る渓には雪渓が残っていた.カール下には滝も見える.一応地図を出して確認すると杓子沢のようだ.すると、上の稜線のピークは杓子岳か. 雪渓を見下ろすと、対岸(右岸)に4人のハイカーが雪渓横断にかかろうとしていた.急斜面を下りて左岸雪渓の端に下り立ち、彼らが横断してくるのを待った.雪渓の横断地点は上から見ると結構急で厳しそうだったが、直前で見ると斜度は緩くそれ程でもない.距離も短い.擦れ違ったハイカーはアイゼンとかは着けていなかった. 今日は一応アイゼンを持ってきた.明日の下山に白馬大雪渓を下る予定だからだ.チェーンスパイクで良いかなと思って出したら、何とチェーンの一ケ所が外れていた.普段の手入れの悪さだなあ・・で、アイゼンなのだけど、、ちょっと重い. |
杓子沢、上は杓子岳 |
杓子沢雪渓横断中 |
ミヤマコゴメグサ 見たのは僅か |
? |
雪渓を横断し、斜面のトラバース道に上がる.再び花撮りで足が止まりっぱなし.クガイソウ≠ェ5-6株ほど纏まって咲いていた.ん? クガイソウって葉がクルマユリの様に輪生してるんじゃなかったっけ? この花は上はそっくりだけど葉っぱが対生だなあ、、ま、帰って調べてみるか. ※今回見たクガイソウ≠ニ思われた草花を良く見ると、葉が対生している.図鑑等では葉は輪生だと表記してあり、画像も今回見たものと葉のつき方が違う.多分、ヤマルリトラノオ という花かも知れない.(日本の野生植物IIIより) ジシバリみたいなもの? ジシバリって標高が低い所に咲く花じゃないのか? ここは1800m位だぞ.そしてさっぱり分からない花などを撮りながら登って行く.まあ、これだって楽しいのだけど. |
ヤマルリトラノオ? |
涸れ沢横断 |
丸い葉っぱはジシバリだが・・・ |
? |
キヌガサソウ |
ミヤマコウゾリナ? |
ミヤマオダマキ |
ミヤマキンポウゲが咲く斜面の道 |
ハクサンチドリ |
水量が多く傾斜のある沢に架かる(置かれるが正しい)木橋を渡って対岸のお花畑斜面へ. 鑓温泉はもうすぐ.此処で又ゆっくりと撮影タイム.キンポウゲの黄色にクルマユリの濃いオレンジが良く目立つ.クルマユリがこんなに沢山群生しているのは初めて見た.風はあまりなく蒸し暑さの中を登って行くと、少し硫黄の匂いがする.もう、一登りで鑓温泉かなあ.そこに着いたら、コーラでも買って一息つきましょう.お腹も空いてるし.あ!ハクサンチドリかな.此処までで随分お花をみたなあ.鑓温泉過ぎたら登山モードに切り替えて登って行きますかね.もう、かなり時間をかけてるし. ---続きます |
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雲が多いが風がなく蒸し暑い 陽が差してないだけマシ |
ブワーーっとミヤマキンポウゲ |
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クルマユリも沢山 |
D810で撮った画像 1/2、2/2 Photo Nikon D5600 |
当レポは
写真撮影だったり適当に歩いたりで、時間やルートは参考になりません.
仮に当レポを見て行かれる場合は予め情報を収集していただき、計画を
充分に立ててから実行して下さい.