山登り

長野県白馬村、富山県黒部市他
白馬鑓ヶ岳、杓子岳、白馬岳
2,鑓温泉〜天狗山荘
やりがたけ:2903m
しゃくしだけ:2812m
しろうまだけ:2932m


                  



2023,7,27-28 訪問


(時間は参考になりません)
              
 1、猿倉登山口〜鑓温泉 2、鑓温泉〜天狗山荘(本ページ) 3、天狗山荘〜白馬岳〜大雪渓

 岩盤が剥き出しになっている斜面を登って鑓温泉に到着.道草も多かったが結構時間が掛かりました. 休憩とかしているハイカーさん、温泉客(ハイカーだけど)の姿は多くない.こういう温泉にのんびり浸って帰るのも良いかも知れない.
 水分はまだ多く残っているが、コーラを所望しましょ.高いけど仕方がない.¥700也.冷蔵庫ではなく、沢水で冷やしてある.テラスのベンチを借り、コーラを半分飲んでクッキーを食べて出発.

 温泉を過ぎると、道はこれまでより少々険しいと感ずる. 露岩が多くなり、トラバースするように登って、急な枝尾根を幾つか回り込むと、(急な)沢が滝をかけながら流れ落ちている.お!チャンス.辺りに誰もいないから入れ歯など洗っちゃいましょう.と、沢に近づいたら、上から単独女性が下りてきてご挨拶.

 沢に着き、その女性ハイカーが見えなくなってから、急いで洗う.人にはみせられませんなあ、こんな姿.まあ、多くの人が通る人生生活の一端なんだけどね.顔を洗い出掛けようとザックを担いだら、単独男性が下りてきて、何やら背丈少し上の岩盤を見て、手を伸ばしコンデジで撮影してる.


  下手ですが、D810で撮った画像 1/22/2 もご覧になって下さい
 



鑓温泉手前の斜面



タカネニガナか?


タテヤマウツボグサ




鑓温泉を通り抜けて


そして本格登山道


傾斜の強い沢 中央付近の岩場上にクロクモソウ
 何を撮ってるんですか?と、聞いたら、岩場に生えてる草を指差し、「中々珍しい花で、クロクモソウというんですよ」 へえ〜、名前は聞いたことがある花だが、まだ見た事がない.こんな所で会えるとは、思ってもいなかった.じゃあ、気を付けて、と、その人は温泉の方に下りて行った.

 足元や道両側斜面に咲く花を観ながらゆっくり登って行く.どこから下りて来たんでしょうか、割と空身に近い壮年女性が下りてきてご挨拶.何処まで行くの?と、聞かれたので天狗山荘泊まりですと答えたら、あら、まだ遠いわね.頑張ってね.続いて結構お年と思われる(爺には言われたくないか(^_^; ) 単独女性が下降して来たのとスライド.



クロクモソウ


エゾシオガマとクルマユリ


クルマユリとオ(?)タカラコウ


ニッコウキスゲ



 露岩帯のクサリ場で上から男女二人が下りてくるのを待っていると、下からトランシーバーなど持って山岳パトロールの人が1人上がってきた.二人が下りてくる間お話をする.先日、この辺りで滑落事故があったらしい.下ってきて、鑓温泉の屋根が見えてホッと安堵し、気が緩んで足を滑らしたんだそうだ.骨折事故だったらしい.
 男性は下りて来たが、女性はクサリで苦労している様だ.下りて来た男性は、済みません.クサリ場に慣れてないもので、と、連れ合いが遅れてるのをしきりに誤っていた.パトロールの人は、大丈夫だから、ゆっくり下りてきて、、と、女性に声をかけていた.

 待ってる間に、下から上がってきたのは大きなザックを背負った若者単独.それから少し待って女性が下りてきて、しきりに誤っていたが、パトロールの人はこういう所は譲りあいですから、大丈夫ですよ,
となだめていた.若者には先にいってもらう.どうせ、追い越されるのだから(^_^)

 ←トウウチソウみたいなものがあったけど、判りません.




随分上がってきたと思って振り返ると、鑓温泉の屋根がまだ見えた



ニガナの白花バージョン. 沢山


露岩の登山道



石段の登山道




中々フォトジェニック 上の滝は結構落差がありますよ 三脚は持って来てない



クサリ場 大荷物の若者が先に登って行きます


クサリも足元もしっかりしていて不安はない
 クサリ場のクサリは丈夫なもので両手で持っても安心感がある.加えて、足場となる岩場はやや外傾してるものの、勾配は(ジグザグの為)緩く、注意して登れば問題はない.ただ、今は、岩は濡れてないから滑る事はないのだけど、岩質によっては濡れると良く滑るのがあるから、やはり注意が必要.

 丁度クサリ場を過ぎた辺りで、単独壮年女性が下りてきてご挨拶.色々お話をする.軽装の感じだけど足元、ヘルメットなどしっかりした装備の人だ.情報やり取りの時のお話も丁寧で、この上のお花畑の様子を判りやすく教えてもらった.大変、感謝である.

 傾斜が緩くなり、低灌木の樹林の中、露岩の多い道を登って行く.右手の叢にツクバネソウの様なもののミニ群生があった.何だろう.輪生する葉が二段になっていて、花はツクバネソウの物とはまるで違う.帰ってから調べてみましょう.ツクバネソウならユリ科、ヨツバムグラであればアカネ科で調べればいい.

 突然目の前が開け、広いカールに出た.(地形の言い方はあってるかしらね(^_^;; ) 少しガス気味だけど、黄色の絨毯が広がってるのが判る.こういう風景って良いなあ.

 なだらかな場所を選び荷物を置き、撮影タイムとします.登山道の片側にはロープが張られているが、もう片方にロープはない.花は登山道からロープの無い方までビッシリ生えている.撮影には充分な近さと数だ.足りないのは、撮影の腕だけ.



振り返って



此処を上がればクサリ場は終わり


ヤマサギソウ?


スッと傾斜が緩くなった


オオバノヨツバムグラか?


 
オオ〜 広い〜 先へ行った若者が中央やや左の道を登っている




チングルマ




ハクサンコザクラ



アオノツガザクラ


*



*

 随分と時間を掛けてしまった.まだ、時間はあると思われたが、此処から天狗山荘まではどれ位掛かるだろうか? ちょっと地図を見て検討することにした.今いる所は、えーーと(GPSで)2260m付近.稜線分岐は2775m位だから、うーむ、まだ500m近くあるのか.そこまで2時間は掛かるなあ.分岐から小屋までだとそれ程掛からない →10分か15分位.今の時刻は11:30.小屋には16:00頃までに着けばいいから、差し引き4時間半か.ま、ゆっくり花を撮りながら登っても大丈夫だな.・・と、結論.D810も出して のーーんびり.

 同じ様な写真を何枚撮っても仕方がない.出掛けるとしましょう.少し登ったら上から団体さんが下りてきてスライド.一組目は15人位の中年+の男女.ま、道は広いので適当に登りながら擦れ違える.二組目は10人か20人か(ダンゴになって下りて来たから同じパーテイかは判らない.の、中、高校生(?).

 ツアーの10人.単独女性二人.単独男性は、他にグループは・・あれ?何人いたかな.一方、登りで追い越されたのは1人だけ.後ろを見ても、誰も登って来ない.


登山道の左斜面も お花いっぱい


ガスは取れたり覆ったり


タカネヨモギ


クワガタの仲間かと思ったけど、何か違う マウスで部分拡大
判りません


ハクサンイチゲ


ウサギギク



*



登りはきつくない


お花畑が続きます
 登山道は広いお花畑の左手、南側につけられていて時々低灌木の中を登っていく.時々お花畑の斜面側に出て足元にハクサンコザクラやツガザクラなどを見ることが出来た.下ってくる人は、あまり足を止める事もなく、無言で足早に下りて行く.花など、あまり興味はないのだろうか? こちらはというと、

 ザックを下ろし、マイクロレンズに付け替えて辺りの花を撮りまくる. 二人組の女性が立ち止まり、これ何かしらね?と、草を指差して聞いてきた.一所懸命花を撮ってる爺を見て、(花に)詳しいやつだとでも思ったのだろうか? あまり花に詳しくはないんですけど・・と、言いながら近づいて指差した草花を見ると、多分ミヤマオトコヨモギ.そう、伝えると、へ〜ヨモギがこんな高い山に生えてるの? 初めて見たわ.などと言っていた.これで、ヨモギ餅出来るかしら? あは、オトコ≠チて名前が付いてるから美味しくないかもね、ただ、山の植物は採取出来ませんから.と、三人で大笑い.それから、少し情報交換.



左端の鞍部 小屋の屋根のようなものが見えました




*




*



ハクサンコザクラの群生


ツガザクラ



チングルマの果穂



タカネヤハズハハコ

トラバース道にも花が途絶える事はありません



エゾシオガマ



ミヤマオトコヨモギ


ミヤマアキノキリンソウ


もうすぐ分岐


毛があるからチシマギキョウかな



 分岐が見えて、安堵から疲れと眠気が出てきた.あまり寝てもいないしなあ.岩に腰掛け少しボーーッとして風景を見る.こういう一刻もいい.水飲んで、カンロ飴を口に放り込み、さ、分岐まで一登りだと(誰もいないから)一声出してザックを担ぐ. あれ? 足元に花がありましたよ.コマクサですね.ちょっと旬を過ぎているけど綺麗な株もある.

 
草地の中に○○トラノオが沢山生えている.○○としたのは、ムカゴ、かイブキが冠されるのだと思うのだが、ちょっと判らない.パッと見はムカゴの様な気がする.帰って図鑑で調べてみましょう.
 で、結論が出たかというと、やはり判りませんでした(^_^;;  



コマクサ



ミヤマクワガタ

ミヤマダイコンソウ


一登りで


稜線分岐 14:45
 稜線の分岐に登り上がると、やけに白い肌のどっしりした形の山が手前に見える.あれは白馬鑓ヶ岳か、鑓の様に尖がってるかと思ってたけどそうでもないんですね.小屋方向に歩き始めてすぐにウルップソウの花が過ぎた株が多く生えていた.あるのは判っていて時期的にもう過ぎてしまっていると思っていたから特に驚きはしなかったが、辺り一面に沢山生えてるのにビックリした.沢山あるとその中にまだ色をつけてるのもあって、撮っておく.

 ←花が過ぎたウルップソウ

 2800級ピークの脇を巻いて通る時、導標を過ぎると下の方に天狗山荘が見えた.突然雷鳴.雨が降ってくるのかな? 少し急ぐ.
 ・・・続きます



白馬鑓ヶ岳



後ろの山が2800m級ピーク


タカネツメクサ


ウルップソウ


薄いガスの中、天狗山荘が見えました



旬と言えるような・・・

D810で撮った画像 1/22/2  Photo Nikon D5600 

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写真撮影だったり適当に歩いたりで、時間やルートは参考になりません.
仮に当レポを見て行かれる場合は予め情報を収集していただき、計画を
充分に立ててから実行して下さい.