山登り

山梨県、長野県(南八ヶ岳)
阿弥陀岳、赤岳
あみだだけ:2805m
あかだけ:2899m



                  



2017,8,24 訪問


(時間やルートは参考にしない事)
花、キノコ、下手デジ一画像もどうぞ
              
 今春、硫黄岳に登った際赤岳や、阿弥陀岳がよく見えた.八ヶ岳自体(有名な山はどこでもだけど・・・)、登った事がない爺はかなり感激.その山域は花の多いらしいので、それとセットで登れば楽しいに違いない.いつかは登りましょう、、、と、涸れ脳の登山希望地袋に入れておいた.

 お盆の所用と、天候の悪さが続き中々出掛けられない.天気予報に少し晴れマークのついたこの週、新潟方面の山を計画していた.昨年途中から妙高山に進路変更してしまった火打山か、平ヶ岳か.

 しかし、前日の予報で新潟方面は天候が良くない.困った挙げ句、天気が良さそうだという八ヶ岳に行く事にした.

 晩飯食べて家を出発.道の駅「こぶちざわ」には午後11時半過ぎ.結構車が多く駐まっていた.道の駅近くのコンビニで買ってきたビール(350を1本だけ)とおつまみで即就寝といくはずが、暑い.窓を少し開けてもさっぱり涼しくない.ま、今の時期こんなもんだから贅沢は言ってられない.窓の外を仰ぐと星が出ていた.

 ぐっすり寝たのは一時間位か、あとはうつらうつら・・・ 

 登山口を4時半〜5時頃出発の予定で、コンビニからお湯をポットに分けてもらい、朝飯は歩きの途中で食べる事にした.コンビニを出てすぐ、雨が降ってきた.へ!今日は雨かよ.やまのこ村駐車場に着いたのは5時少し前.雨は降っている.1000円払って、30分位待つ間、カップうどん(今日はきつね)を食べた.雨は止まない.

 3組が、カッパを着けて出発した.今日は、阿弥陀岳〜赤岳〜横岳〜硫黄岳と欲張り周回計画.ヘッデン歩きも当然計画の中.しかし、のっけからこれでは横岳まではいけるとして、硫黄岳は駄目だな.


やまのこ村駐車場


北沢、南沢の分岐 南沢は草むらに入っていく
 さらに、もう少し待って何となく小降りになってきたかなと思う6:15分頃、カッパを着けて出発.ガスは出てるし、蒸し暑いし・・・あ〜あ.

 南沢と北沢分岐は、立派な案内板や指導標が立ち並んでいる.ロクに見もせず右へ入って行き、堰堤を階段で越えると、正面にロープが張られている.まっすぐはいかず左に上がれということか.しっかりした踏み後だから迷わず登って行くと尾根になって、踏み後は回り込む様にトラバースし降りている.その先は林道だった.

 んん? これ北沢コースじゃないか? 周りをみても標識らしい物はない.ま、どちらでも大差ないだろうし林道だから歩き易い.GPSを出そうと思ったけど、雨が降っているし面倒臭い.その内何か標識が出てくるでしょう.有名な八ヶ岳だもの.傘を差した親子が先を歩いている.

 この時期の林道歩きは退屈ではない.花もあるし、きのこもあるし.軽く道草をしながら小雨の中を歩いて行く.使われていない様な何かの小屋が3棟あり、オフロード車が2台駐まっていた.過ぎて、橋があり手前の岩に「北沢」と描いてある.やっぱり、北沢か(笑)



堰堤を越えて右へ登っちゃた.道はこっち・・(帰りに撮影)


こんなの一般道ではないと思うのが普通だよね.爺は普通じゃない。。。か


林道に出た、、、


綺麗なキノコ


夫婦松かどうか知らないけど、根元に壊れかけの祠


タイヤの跡


小屋三っつ


やはり、北沢でした 此処で林道は終わり
 地図を出して一応確認.橋を渡って右に道(やや薄い)を分けているが指導標は沢沿いにいく様になっている.右の道は山側というべきものか.当然、沢コースがいい.

 北沢の水量は多く、落差はないけど滑滝が連続している.ちょっと歩きにくそうな所には木橋が架けてある.オトギリソウとか小さな花が咲いてるのを撮りながら緩く登っていく.中には咲き終わった実か何かを付けているものかと思ったが、よく見ると今盛りの花の様にも見える、何だろう? 此処までハイカーはあの親子2人だけ.赤岳鉱泉に着いたのは間もなく.





橋(木道)がしっかり設置されている




滑滝 水量が多く、涼しい〜




これは確か、最後の橋で




 赤岳鉱泉の建物周辺にはテントが多く張られていて彩り鮮やか.雨も上がっているので、此処でカッパズボンを脱ぐ.これだけでも身が軽くなる.

 もう登って下りて来たらしいハイカーがこれから登る様なハイカーと話をしている.どうやら上の方は風が強くちょっと寒いらしい.カッパの上は着たままにしておこう.

 赤岳鉱泉から登って峠の様な場所に着いた.古びた標識板が建っている.此処は「中山乗越」と言う所の様だ.鋳型で造った年代物の様で、文字が浮き出ている.



赤岳鉱泉到着 おお、中々広い


ヘリポート


こんな道もあるけど僅か


中山乗越



 中山乗越からゆるりと下ってガスの中に建物が浮かび上がる.行者小屋か.僅か10分の間に立派な小屋が2軒もある.此処も周囲にテン場があり、小屋前のベンチにはこの時間にしては多くのハイカーが休憩中だ.これから登るのだろうか? もう、下りてきたのだろうか? メジャー山に慣れてない爺には驚き.それにしても皆さん華やかな服装だなぁ.


行者小屋


通り過ぎて振り向き  ガスが濃い・・・



阿弥陀岳分岐 ケルンのある右へ行く

 少し休んで歩きを続行.阿弥陀岳分岐から涸れ沢を横断し樹林の中に入ると徐々に急になってくる.下りて来るハイカー2組とスライド.右に沢源頭の水音を聞きながら急斜面の道を登り、ダケカンバの低木帯になると傾斜が緩む.小尾根を回り込み登る様にトラバース道で、花が沢山咲いている.北沢で見たあの植物も沢山.コンデジで撮影していると上から単独女性(爺と同じ位か?)が下りてきてご挨拶.花に詳しいらしく、それは「ハナイカリ」ですよ、と教えてくれた.お礼を言い、別れて更に撮影続行.当然、時間が潰れる.ガスが濃く遠望は利かないから目の前の小さな花に楽しみを覚えるしかない.



樹林の中を緩く登って


右に沢源頭、水は冷たい(飲まなかったけど)


ジグザグでも急登になる



此処を過ぎると花を多く見た

 時間はかかったが何とか「中岳のコル」に到着.中岳の方からは爺よりやや若そうな単独ハイカーが下りてきてご挨拶.一つあるベンチにはザック二つがデポしてあり、単独ハイカーさんが先に座ったので空きがない.仕方がないから岩に腰掛け休憩.ベンチは座る物で荷物置き場でないんだけどなあ・・・ あ、これはメジャー山のマナーか? 爺は疎いからなぁ.

 納豆巻きのパックを開け食べながら、単独ハイカーさんと情報交換.赤岳山頂はガスだったけど、数分位ガスが消え近くの岩場は見えたらしい.後は風が強く吹き飛ばされそうだったという.下降のザレ場でコマクサを見たという.場所を教えてもらった.感謝〜

 単独ハイカーさんは、赤岳から阿弥陀岳へ登り美濃戸からバスに乗って帰るそうだ.昨日行者小屋に宿泊したらしい.やはり、花が好きでゆっくり登山を心掛けているという.いいなあ、こういうの



ロープ場は(中岳コルまで)一ヶ所


中岳のコル 阿弥陀岳の登りから見下ろして 中央にはベンチで
コルのハイカーさんがまだ休憩中
 先に出発し、阿弥陀岳に向かう.急斜面の上、もろく剥がれやすそうな岩場は登りにくい.相変わらずガスで眺望は全く無い.此処ではまだ風もそれ程強くはない.山頂手前でハイカーが登って来た.あのコルでのハイカーさんかと思ったら、若い男性だった.

 山頂に着いてもガスだから展望は全く無い.若いハイカーさんがスマホで記念写真を撮っている.爺に撮ってくれとスマホを渡された.下のボタンを押したが画面が変わり撮れない.若いハイカーさん笑いながら、画面のこれですという.成る程、画面にシャッターボタンが出るのか.ちょっと恥ずかしい.

 若いハイカーさんは神奈川から来たと言っていた.昨日入山し、行者小屋にテントを張って硫黄岳〜赤岳と回ってきたそうだ.ガスで殆ど駄目だったと言ってたが、羨ましい.そこへ、コルのハイカーさんが上がってきて、座り込んだ.コルからの急斜面は、確かに疲れる.それから、三人で談笑.時々真上にうっすら陽が差し暖かい.


すぐにハシゴが出てくる


山頂までほぼ急な岩場、花を鼻の先で見る事が出来ます(笑)


落石させない様に、滑らない様に


阿弥陀岳山頂〜♪ 何も見えない〜
 阿弥陀岳山頂でハイカーさんと別れ、コルへ下り中岳を通り過ぎて一旦下る.単独ハイカーさんとスライド.中岳辺りから風が強くなり、鞍部のでも北から吹き上げてくる.大きなケルンの陰には風を凌ぐ様に男女が休憩している.挨拶して通り過ぎる.

 ザレ場の斜面になると、益々強くなり一旦大きな岩の傍に避難.雨が降ってないのが幸いだ.あのコルのハイカーさんが言っていたザレ場はこの辺りか? ガスの中を探すとあった! 咲いてるコマクサが2株.風に揺られて撮るのが難しい.あまり綺麗ではないからピンボケで丁度良いかな.

 強風と格闘しながら真教寺尾根分岐に着くと、風は遮られて無風状態.岩場が続くけど阿弥陀岳の斜面の様に剥がれやすい岩ではない.足場はしっかりしているから安心だ.上から、ハイカーが結構下りて来る.中にはそれ程山慣れしてない人らしく、(連れの)前の人にそこへ右足、左足はそっち、手はあそこ等々、結構時間をかけていた.登りは爺一人.文三郎分岐付近で3−4人位登ってくる人をガスの中にみかけたが、未だ見えない.

 難儀して下りる人を待つ事十数人.中には、本当に大丈夫か? っつー感じの人もいる.ガスと風とこの時間の掛かり様は・・・横岳も駄目か.


中岳に向かって


展望が良さそうなピークだけど、生憎ガスで・・・



中岳から下って鞍部




時々ガスの中にフワッと




赤岳核心部の一つかな

 誰もいない山頂に着き、三角点と山名柱を撮って赤岳山頂小屋に向かう.途中、数メートルのリッジの所は強い風が吹き上げてきてかなり怖かった.小屋に入ってコーラを所望.400円也.ガスが晴れないかとしばらく待ってみたが叶わず下山する事に.展望荘に下ろうかとそっちへ行きかけ、待てよもしかしたら下山中にガスがとれるかも知れない.そう言う事はよくある.中岳に登り返してそこから赤岳を撮影出来るかも知れない、、、と、今登って来た道を引き返す.

 せっかく来たのだ.駐車場1000円も払っているのだ.硫黄岳、横岳を諦めたんだ.少しは良い姿見せておくれ〜 と、念じながら下降するけど、文三郎尾根分岐に着いてもガスのまんま.晴れそうにない.暫く待って、諦め尾根を下降していく.途中でカッパの上着を脱ぎ、薄いフリースを着る.右を見上げると、ガスが引き時々青空が見える.しかし、数秒でガスに隠れる.デジ一を今日初めて出して、サッとガスが引いた所をガシャッと撮る.何度か繰り返したが、なんだかなあ・・・



山頂



裏から


赤岳頂上山荘


(下山)下降中


真教寺尾根分岐



 文三郎尾根の階段下りはきつい.今日一番の難所かも知れない.途中、何人か擦れ違ったが、かなり年配の男女1組は、男性が空身で女性はザックではなく手提げの大きいのを肩掛けにした様なのを背負っている.二人ともかなり辛そう.ま、延々と続く階段登りは誰でも辛いけど.

 行者小屋に着いて少し休憩.同テーブルの明日登るというハイカーさんと情報交換.北沢で帰るか、南沢にするか迷っていると話したら、南沢なら1時間半程度で下れるという.そちらにしましょうと席を立つ.



文三郎尾根分岐



尾根下降・・・


・・・



中岳 一瞬ガスが切れ浮かび上がった




赤岳の方も一瞬だけど青空が、、、デジ一は間に合わず

   南沢コースの約半分は岩ゴロの道だった.疲れた足には若干辛い.ただ、北沢コース同様大きな起伏がないから救われる.汗をかいたら(下の方だけど)冷たい沢水で気分一新出来る.ホテイラン(見た事ない)の群生地もある.

 爺的に言えば、登りは南沢で下りは北沢がベターだと思う.北沢はやや長い林道歩きがあるけど、岩ゴロがかなり少ないから歩き易い.行者小屋から赤岳鉱泉まで若干登りがあるけど、辛いものではない.

 そんな事を考えながら駐車場に着いたのは、1時間50分後だった・・




南沢 行者小屋から近く




北、南分岐到着 疲れました

花、キノコ、下手デジ一画像もどうぞ       Photo Nikon P7800 二代目 

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当レポは
写真撮影だったり適当に歩いたりで、時間やルートは参考になりません.
仮に当レポを見て行かれる場合は予め情報を収集していただき、計画を
充分に立ててから実行して下さい.